徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

隠し砦の三悪人

2007-11-24 20:00:00 | 映画
 「椿三十郎」に続いて黒澤明の「隠し砦の三悪人(1958)」のリメイクが進んでいるそうだ。ハッキリ言って「椿三十郎」はどうでもよかったが、この「隠し砦」は黒澤時代劇の中で最も好きな作品なので、いいかげんなリメイクはしてほしくない。「椿三十郎」はオリジナル脚本をほとんどそのまま使っていたが、こちらはかなり脚色が加えられるらしい。なんでも嵐の松本潤を主役にするため新しいキャラクターが作られるそうだが、そうなると「スター・ウォーズ」のC3POとR2D2の原型となった千秋実と藤原釜足がやった百姓の役はどうなるんだろう。あのコンビのコメディー‐リリーフとしての役割は大きかった。ここをどう穴埋めするか。この映画は欧米でも人気が高く、ジョージ・ルーカスに限らず、多くの映画人に影響を与えている。北野たけしの「座頭市」におけるタップダンスの群舞は、この映画の火祭りの踊りにインスパイアされたことは明らかだ。全世界が注目するリメイクであり、樋口真嗣監督のお手並み拝見だ。三船敏郎の侍大将を阿部寛、上原美佐の雪姫を長澤まさみというキャスティングは楽しみでもある。
※上の写真はアイコラ。念のため。