昨夜、NHK総合TVで放送されたドキュメンタリー『硫黄島 玉砕戦~ 生還者 61年目の証言~』には衝撃を受けた。と同時に、見ながら涙が溢れるのを禁じえなかった。われわれが小さい頃から聞いていた硫黄島の玉砕というのは、全員「バンザイ!」と叫びながら、華々しく突撃して死んでいったというものだった。また、今までに見た多くの映画でもそのように描かれていた。もちろんそういう戦死も一部にはあったのだろうが、多くの兵隊が、戦うことも降伏することも許されず、暗い穴の中で地獄の苦しみを味わいながら死んでいったという。そして今も1万体を超える遺骨が収集されぬまま硫黄島に眠っているそうだ。
終戦記念日が近づき、自民党総裁選を控えていることもあって、靖国問題がまたぞろ喧しくなっているが、この苦しみもがきながら死んでいった兵隊さんたちは、はたして戦争指導者たちと同じ場所に祀られたいと思っているだろうか。
終戦記念日が近づき、自民党総裁選を控えていることもあって、靖国問題がまたぞろ喧しくなっているが、この苦しみもがきながら死んでいった兵隊さんたちは、はたして戦争指導者たちと同じ場所に祀られたいと思っているだろうか。