食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
おいしいものと、楽しいことに囲まれて…

Agneau Pascale アニョー・パスカル

2012年04月24日 | フランス国内旅行
旅も終盤

やってきたのは、



Turckheim テュルクハイム村。



ここは、







リュバーブのタルトがおいしい村

…じゃなくて

たまたま入ったカフェで、頼んだタルトがおいしかった



ええ、トイレに行きたかっただけ



そのまま、村の中を歩いていたら




発見

アニョー・パスカル

私が、型を買い忘れたお菓子



実はこれ、パック(復活祭)用の、特別なお菓子。

復活祭といえば、卵の形のチョコレート。

アルザスでも、もちろん、チョコレートが売っているけれど。

もうひとつ、アルザスでは、この、アニョー・パスカルっていうお菓子も復活祭に欠かせない

アニョーは、子羊の事。

祭事の際の神に捧げる生け贄の子羊を表現。




早速買おうと店内に入ると、



“Lamala ラマラ”

…。



『アルザス語で、アニョー(羊)の事をラマラって言うのよ』

と、教えて下さった販売のお姉さん。


あ、アルザスでは、もちろんフランス語が通じるけれど。

アルザス語も、今だ健在

フランス領、ドイツ領を行ったり来たりしていたアルザスならでは

看板も、フランス語とアルザス語の両方が書いてあったり





生地は、ガトー・サヴォワ、ビスキュイ・キュイエールみたい。

パリでも、アルザス出身のパン屋さんかお菓子屋さんで売っている事も。

私も、家の近所のパン屋さんで、毎年買ってる



家の近所のお店の方がおいしかったけれど…。

本場で食べる事が出来た、って事が、うれしい

Maison Ferber フェルべールさんのコンフィチュール

2012年04月24日 | フランス国内旅行


歩いたら、10分もあれば、全部まわれちゃいそうな小さな村、Niedermorschwihrさん。



こんな小さな村に来た理由は



この、小さなエピスリー。

日本で言う、田舎にあるような食料品&雑貨店。



ここが、

世界中で有名な、“Maison Ferber フェルべールさんのコンフィチュール”屋さん





このジャムの瓶を見たら、分かる方も多いのでは??

コンフィチュールの妖精、と、呼ばれるフランス人女性が作るコンフィチュール。

今や、パリの高級百貨店をはじめ、世界のあちこちで買う事の出来るジャム屋さんが、こんな小さな村にあるなんて

聞いてはいたけれど。

本当に、このお店以外、何もない



試食させて頂いた焼き菓子、旅の途中じゃなかったら、絶対に買っていた、激ウマ焼き菓子

あぁ、このお店が家の近所にあったら



たくさんの種類のコンフィチュールがあったけれど。

パリで買えなさそうな、珍しいものを選んで購入。

毎朝のパンのお供にピッタリ

Kaysersberg カイゼルベルグ

2012年04月23日 | フランス国内旅行
次にやってきたのは、





Kaysersberg カイゼルベルグ村



アルザスは、ライン川上流県と、ライン川下流県の2つの県から出来ている。

ぶどうの栽培に、水は重要。

その所為なのか、違うのか?

かわいい村には、川が流れている事も多い。

(川の流れる所(水のある所)に文明は発展する?)

水のある風景は、絵になるねぇ



そんな、この街に来たお目当ては



クグロフ専門店




甘いクグロフと、ベーコンの入った塩味クグロフを購入

激ウマ

ってワケじゃないんだけど。

こういうのも、おもしろい




別な街で、



クグロフを買ったんだけど。

ここでは、買ったら、

『粉糖かける?』

って、聞かれたなぁ






陶器屋さんの入り口に飾られた、




クグロフの型も良い




この村では、





ネコちゃんたちに、たくさん遭遇

のんびりしていて、いいねぇ。。








旅行中、ずっと良いお天気に恵まれた今回の旅。

さて、次は“あの”村に…

Ribeauville リヴォーヴィル

2012年04月23日 | フランス国内旅行
朝早くに、ホテルを出発して。





Ribeauville リヴォーヴィル村に



ここは、"Les plus beau villages de Francce フランスで最も美しい村"の1つ

アルザスには、この称号を与えられた村が5つ。



で、





朝ご飯

パン・オ・ショコラと、カフェ・オ・レ。



アルザスのパン・オ・ショコラは、



砂糖がコーティングされている所が多かったな。

これが、また、おいしい





ハーメルンの笛吹きの置物があったり。





パン屋さんの店先には、




こんな大きさのパンが

このサイズは、初めて



あ、



これ

この型が欲しいんだよねぇ

アルザス名物、“アニョー・パスカル”の型。



ストラスブールで見つけて。

“後で買いに来よう”なんて思ってたら、夕方には売り切れちゃってて

そして結局、最後まで買い忘れてパリに戻ってきた私



購入は、次回の最重要事項の1つだね



アルザスといえば、クリスマスのデコレーションが有名だけど





これは、パック(復活祭)の飾りなのかな?

かわいいなぁ



あぁ、こんな街に住みたい

Wistub du Sommelier ウィステュブ・デュ・ソムリエ

2012年04月22日 | フランス国内旅行
さて、飲むだけ飲んだし



晩ご飯



Wistub du Sommelier ウィステュブ・デュ・ソムリエさん

(読み方は、あっているか不明



実はココ、直前にうかがったワイナリー・Domaine Marcel Deissさんで紹介して頂いたレストラン

名前に“ソムリエ”と、付くだけあって、アルザスワインを楽しみたいなら、ちょうど良いお店








かわいらしい店内で、私達が食べたのは、





オニオンスープ、




アルザスのフォアグラに、




シュークルート

(また? とか、言わないで



お昼に食べた所より、おいしかった



ワインが得意なレストランで、





お水だけを頼んだ私達

いえね、ワイナリーで、飲み過ぎちゃって



とはいえ

このお水は、アルザスの、この村からちょっと行った所で作られているお水。

試してみたかったんだよね~


って、ワケで、ガス入り、ガスなしの両方を頼んだんだけど。

ガスなしは、おいしくなかった…

ガス入りは、まぁ、普通。



そういえば、



食前には、クグロフが出された。




そんな、この村は、











小さな村で、ガイドブックに載るような、特徴のある村ではなかったんだけど。

それでもかわいい



観光バスも、電車も通っていないから、行くなら車が必須だけど。

こういう小さな街巡りが楽しい

Domaine Marcel Deiss ワイン醸造所 2

2012年04月21日 | ・産地を訪ねて
どうしようか悩んだんだけど

2軒続けて、試飲させて頂いたワイン醸造所ご紹介。







Domaine Marcel Deissさん



なぜ、この醸造所を選んだのか?



それは、おもしろいワイン造りをされていらっしゃるから



というのも。

アルザスのワインは、前回の記事のワイナリーのように、単一品種のワインが多い。

つまり、“リースリング”っていう品種のぶどうを使うなら、それ以外の品種は使わない。

品種の違いで個性を出す。



それが、この醸造所は、テロワール、土壌の違いで個性を出す事を念頭に置いていらっしゃる。







試飲ブースの横には、土壌の様子を再現したものが。

地面の下の事なんて、考えた事、あります?





12種類、試飲させて頂いて。



こちらでも、いろいろ、お話をうかがって。




え?

ワイナリーなのに、作っている所の写真が無いって?



そう。

ここも、試飲のみ。

カーヴの公開はしていないんだって。



昔はね、公開していたそう。

でも、1度、見学されていた方が、カーヴ内で転んで、けがをされて。

『あんな暗い所で、照明も無く、見学させるなんておかしい

って、訴えられそうになったとか。

それ以来、見学ツアーはやめてしまったとの事。



なんてひどいお客さん



『あなたたちのテーブルに、ワインのボトル、置きっぱなしにしてたでしょ。

あれね、普通はやらないんだよ』

と、おっしゃった。

『タダだからって、ガブガブ飲んで、帰って行っちゃう人、いるんだよねぇ…』



こちらで、試飲に使われていたのは、“リーデル”っていうグラスメーカーのもの。

安くても、1000円。

それを、たくさんの観光客の皆さんが、レストランに行く前の食前酒代わりに飲んで。

何も買わず、飲むだけ飲んで、

『じゃあね~』

って、帰って行っちゃうんだって

しかも、“乾杯”的に、グラスをぶつけ合って、壊しちゃうとか



『さみしい事だけど、そういう人達、結構いるんだよねぇ…』





なんか、旅行記なのに、変な方向に話が進んじゃったけれど

要は、旅行にも、マナーはあるって事で




もちろん、こちらでも、ワインを購入

なんだかんだで、“極甘口”ばっかり、購入させて頂いた

Domaine Marc kreydenweiss ワイン醸造所

2012年04月21日 | ・産地を訪ねて
お腹もいっぱいになって

向かった先は、





Domaine Marc kreydenweissさん

アルザス屈指のワイン醸造所



アルザスに来た目的の1つが、ワイン

少し前の記事にも書いたけれど、

アルザスは、フランスでも有数の、白ワインの産地。



本当は、たくさん回りたかったけれど。

日程の関係と、スーさんが車を運転してくれているから、

私だけ、飲むっていうのも、ねぇ



そんなワケで、今回は、2軒だけうかがった。

その1つが、ココ






試飲ブースに案内して頂いて。




この他に、2つ、合計7種類を試飲。

2ケース購入させて頂いた




この醸造所は、ワインに使われるぶどう品種の、“リースリング”っていうぶどうを使ったワインを得意とされていて。

ぶどうは、“biodunamique バイオダイナミック農法”で、栽培。







有機農法?



ちょっと、違う。



日本では、あまり知られていないけれど。



ルドルフ・シュタイナーさんっていう、人智学者さんが提唱しはじめた、太陰暦に基づいた「農業暦」にしたがって種まきや収穫などを行う有機栽培の一種。

つまり、月の動きなんかを軸にする、農業。

私達が行った時は、

『今週は、畑を耕す週なの』

そう、おっしゃった、私達を担当して下さった女性。

『今年のバイオダイナミック農法では、来週から、棚仕立てに入るの』

と。



月と、農業の、関係性?

この辺に関しては、私もまだ、勉強中。

頂いた資料も、まだ、読めていないし



ただ、このワインは、おいしい…

そして、説明して下さった女性の、ワインへの情熱、探究心。

こういう方達がいらっしゃるから、ステキなワインが、飲める。

うかがって、良かった



ちなみに、



この村の地図。

白い文字の入っている所が、ぶどう畑。

色の着いている所が、この醸造所の所有畑。

ほんの少しの、場所の違いで、同じ品種でも、味が違う



ワインによって、



コルクの長さを使い分けたり。





こちらでは、毎年、ラベルの絵を、違うアーティストさんにお願いしているんだって

原画は、20cmくらいのものから、2mもの大画まで様々とか





建物のすぐ後ろが、有名な特級畑

機械なんて入らない丘の斜面が畑だから。

もちろん、全て、手作業



熱意が無いと、出来ない仕事だよね。



ステキなご招待を頂いたのだけれど。

予定が合わないので、また、次の機会にさせて頂いて。



今度は、緑の葉が生い茂る季節に来たいなぁ

Au Boeuf Rouge オー・ブッフ・ルージュ

2012年04月20日 | フランス国内旅行
そんなワケで、おなかの空いた、私とスーさん。



“Les plus beaux village de France フランスで一番美しい村たち” のひとつ、

Mittelbergheim ミッテルベルグハイムに入ったものの




レストランらしきものは、1つも無く…




早々に、次の村へ



あ、この村は、他のアルザスの村と違って、“色とりどり~”ではなく、落ち着いた感じだった。

(空腹で、車を降りなかったので、写真はナシ



で、着いたのが、

Andlau アンドロー村。



入ってすぐに、

“レストランはコチラ” の、看板が







Au Boeuf Rouge オー・ブッフ・ルージュさん




『あ、タルト・フランベがある

と、スーさん。

タルト・フランベは、アルザスの郷土料理で、うすいピザみたいなもの。



『あ、でも、夜だけって書いてある



で、



スーさんの頼んだ子豚と、




私の頼んだシュークルート



シュークルートも、アルザスの郷土料理

キャベツの千切りを独特に発酵させたもの。

つまり、メインはキャベツで、周りのお肉が付け合わせ



『シュークルートは、おかわり自由ですから

と、サービスのお姉さん。






食事の前に出てきた“つきだし”も頂き。



あ、

飲み物は、



アルザスのリンゴジュース




激ウマなお昼ご飯にはならなかったけれど。





雰囲気の良い、田舎だなぁ~って感じながら食べるのも、また、良いもので



帰るとき、調理場の方達も、

『アリガトー』

なんて言って下さったのも、うれしくて




さて、

もうすぐ、予約の時間。

次の目的地へは、歩いて行こう

Barr バール

2012年04月20日 | フランス国内旅行


Barr バール、という、これまた小さな村にやってきた






ネコも、のんびり歩く、





ブドウ畑に囲まれた、





これまた、かわいらしい村



しかし、本当の目的は



おいしい(と、評判の)レストラン



が、



定休日



なんかね、アルザス、火・水は、定休日なレストラン、多いみたいで

この村に、他にもあったレストランも、全部お休み



特にこの時期は、アルザスでも、短いシーズンオフらしく…。



早く、次の村に行こうかな

Route des vins d'Alsace アルザス・ワイン街道

2012年04月19日 | フランス国内旅行
そういえば、今回の旅、

車で、アルザスを北から南に南下するルートを取っているんだけれど。



道しるべは、





これ

“Route des vins d'Alsace アルザス・ワイン街道”



アルザスは、ワイン、特に



白ワインの名産地



フランスに、ワイン街道は3つある。

ボルドー、ブルゴーニュ、そして、アルザス。

フランス全土で作られているワインだけど。

この3地域は、特に有名

(あとは、シャンパーニュ



で、このアルザスワイン街道沿いに、特にステキな村やワイン農家&醸造所が集まっている





ぶどう畑の狭い農道を通っていると、




こんな看板に出会う事も。

“BATRACIENS 両生類に注意”

ぶどう畑の害虫を食べてくれるカエルたちを、車でふまないで

の、看板



そういえば、モンサンミッシェルでは、“羊に注意”なんていうのも、あったなぁ。





私達の旅行期間は、ぶどう畑の今年の仕事を始めた所で。



冬の間眠っていたブドウの木の枝を、



こうやって、形作っていた所。

たくさんある枝から、たった2本しか、枝を残さない。

こうする事で、1本の木から、少量のぶどうを作って。

風味を凝縮させる。


それにしても、この形

教科書に載っているとおりだなぁ、なんて。

出来るだけ、日の光を当てる為に、かぶらないように、こういう形にする。

地域や作法によって、いつくか種類があるんだけどね。



そんなワケで、旅行中、たくさんのぶどう畑を眺めながら通り抜けた