食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
おいしいものと、楽しいことに囲まれて…

Buche de Noel ブッシュ・ド・ノエル

2011年12月16日 | お菓子屋さん
もう、パティシエさんにとっては、あるイミ佳境

な、12月も折り返し。



更新頻度が1日1回になってからというもの、

更新したい記事が溜まってしまい、なかなか、タイムリーに、とは行かない…



そんな中、やっぱり、この話題は必須でしょう

“Buche de Noel ブッシュ・ド・ノエル” 



やっぱり、第一弾は、クラシックから


薪を象った、バタークリームのクリスマスケーキ。


“薪”は、昔から大切なもの。

暖炉に炎を灯すには、薪が必要で。

炎は、暖かさと光の象徴。

薪は、炎を生むもの、司るもの。


クリスマスには、そんな薪に、穴を開けてプレゼントを隠したりしたそうで。


諸説あれど、その、“薪”をモチーフにしたブッシュ(=薪)・ド(=の)・ノエル(=クリスマス)が、フランスのクリスマスケーキになった。


とはいえ、パリのブッシュ・ド・ノエルは、形も、味も、もちろん、バラエティー豊か

今年は、どんなブッシュ・ド・ノエルに出会えるかな?



話が横道にいっちゃうけれど

去年、ブッシュ・ド・ノエルには、苦い思い出があって

と、いうのも、

去年の、まさにクリスマス(というか、24日)、私の職場(パティスリー)に、一人の日本人男性が。

その方に、

『おいしい、ブッシュ・ド・ノエル・クラシックのお店、ご存知ありませんか?』

と、聞かれた私。

つまり、バタークリームで出来たブッシュ・ド・ノエルの、おいしいお店を教えて欲しい、と。


これだけ、パティスリーで、ケーキを食べ歩いていると書いている私。

…答えられなかった…


いえね、食べてたんですよ、ブッシュ・ド・ノエル。

いろんなお店。

でもね、バタークリーム、置いているパティスリー、少なくて

気にしてなかったのよねぇ


その方も、

『もう少ししたら、バタークリームのブッシュ・ド・ノエルなんて、無くなっちゃうだろうから、その前に、おいしいの、食べたいんですよねぇ』

と、おっしゃっていて。


“食い道楽”を人生の主軸においていながら、答えられなかった自分が悔しくて

(って、オイオイ

でも、調査(食べ歩き)するには、1年、待たなくちゃ行けなくて

(なんていったって、季節もの


もう、きっと、その方にお会いする事はないだろうけれど。

それでも、去年のリベンジをするために

私は、体重を犠牲にするのです

(…何かが違う


Les cornes レ・コルヌ

2011年12月15日 | 食材
私の働く職場の前で、週に2回あるマルシェ。

近所に住んでいる私は、あるイミ、ここが私の冷蔵庫


私が買い物するお店は、ほとんど決まっていて。

お店の方達とも、もう、おなじみさん



そんなお店の1つ。

質の良い野菜たちが手に入る、八百屋さん(マルシェのお店に、八百屋さんは似合わないなぁ)で、



…な…、なんだ?? これは…???



最初、“虫”かと思っちゃった



『これね~、珍しいでしょ

と、お店のマダム。

『初めて見ましたよ。

これ、野菜ですか?』

なんて、当たり前の事を聞いてしまった…

だって、ね。

こんなだよ?


“Les cornes レ・コルヌ”という、これは、トピナンブール(=日本でいう菊芋の仲間)の味に近いような。



最近、というか、ここ10年くらい

フランスでは、“復活野菜”が少しずつ、登場している。

復活野菜、つまり、昔あった野菜たちを再現しよう、という、試み。


日本でも、京野菜に力を入れる農家の皆さんが、注目されていたり。


トピナンブールも、復活野菜の1つ。

フランス料理の料理人さんなら、知っている人も多いのでは?

コルヌは、昔あった野菜、そして、地方限定野菜でもあり。


たまたま、私の隣にいたご婦人が、コルヌの事を知っていたけど。

他の皆さんは、私同様、全く分からず。


『蒸して食べるのよ

と、教えて頂いた。




で、買って帰ってきたんだけど。

皮、剥くのかな? 剥かなくて、いいのかな…? 


そんなワケで、スーさんが帰って来るのを待つ事に。


結果。

皮は、剥くらしい


といっても

コレ、1つが小指くらいの大きさで。

包丁とか、ピューラーで剥いたら、食べる所が無くなっちゃう

なので、

さらし布に包んで、そこに、粗塩をたっぷり入れて、揉む

やさしく、丁寧に。

そして、しっかりと


病み上がりの私達。

うまいこと、おいしい献立が閃かなかったので、

塩ゆでして、バターで炒めて、お肉の付け合わせに。


ほっくり、なかなかおいしかった



私が知らない食材、まだまだあるんだろうなぁ。

次に出会える、ステキ食材は何かなぁ



そんなワケで。

妙なものを見つけて来るのが、私

それを、どうにかするのがスーさん

FABRICE GILLOTTE ファブリス・ジロット

2011年12月14日 | お菓子屋さん
私の大好きなショコラトゥリー、

FABRICE GILLOTTE ファブリス・ジロットさん

から、



こんなのが出た





レブレの上に、コンフィチュール。

そして、ホワイトチョコでコーティング。



パッケージといい、この袋に入った感じといい、

『スーパーで買えそうじゃない??』

と、思ったあなた


そこは、ファブリス・ジロットさん

“材料”が、違う



この、かかっているチョコ

“あの”チョコレートを使っている


サブレも、コンフィチュールも、

考え抜かれたレシピで。


同じようなのが、スーパーにもあるけれど。

それはそれで、おいしいけれど。

このサブレは、それと同じような感じだけれど。


“エレガント”

この言葉が、しっくりくる。


知っている味なのに。

一度、この味を知ってしまったら、

2つめの袋を手に取る時に、

ちょっと、

躊躇してしまいそうな。

急いで全部を食べてしまうんじゃなくて、

ゆっくり、味わいたくなるような。

おいしい紅茶を入れたくなるような。


そんな気品が、感じられる。



良い素材(材料)を選ぶと言う事は、

体に良いものを選ぶと言う事にも、つながると思う。



ま、そんなサブレを、パティシエさんに配り歩いていた私。

私が尊敬するパティシエさんたちの第一声は、

『サブレ、火入れが甘くな~い?』

でもね、皆さん食べてみると、

『うん、良いね』

って。

それが、計算されたおいしさ。


この写真は、ホワイトチョコレート&いちご。

他に、

ビター・チョコ&ノワゼット

ミルクチョコ&キャラメル

の3種類


日本のショップでも売っているのかな?

試して頂きたい、ちょっと、大人のサブレ



それにしても。

日本では、フランスのおいしいものが、なんでも手に入るような。

来年には、パリでも注目度ナンバーワンの、あのお店が出店するそうだし。


12月も半ば。

いよいよ、来年が目前だけど。

“食べ納め”には、まだ早い

ダウンしました…。

2011年12月13日 | ごあいさつ
熱が出て、ダウン中…

しかも、夫婦揃って…



理由が、疲れとストレス…

(2人揃って



私の生活をご存知の方が知ったら、

『そんな生活してるのに

と、言われそうだけれど

“気疲れ”です…。



せっかくの休みだったのに、

ひっさしぶりに家から出ない…。



スミマセン。

明日は、ちゃんと更新します。



それにしても

スーさん、土曜日の夜、(ホームドクターは開いていなかったので)病院に行ったら、帰ってきたの、深夜2時

いろいろ検査して、その結果が出るまで、家に帰してくれなかったらしい…。

待っている間、待合所で、ただ、座っているだけ。

横にもなれず、水も飲めず…。

ただただ、3時間以上…。

一応、病人なのに…。



先月、私が歯科医院を予約したら、取れた日程が年明けだったし

なんか、フランスの医療環境では、いつか、緊急事態が起きた時、助からないんじゃないか…、

とか、考えてしまう。



スミマセン。

熱の所為で、考えがネガティブです。



風邪じゃないので、

頭も、ノドも、鼻も、咳も無く。

ただただ、体が重い。

そして、皮膚がヒリヒリしている。


元気がイチバンだねぇ

Cadeaux プレゼント達

2011年12月12日 | ちょっとした事・話
もうすぐクリスマス

クリスマスと言えば、プレゼンツ



そんなワケで、いろいろ、クリスマスプレゼントを探して、パリ市内をウロウロ



で、見つけた、



チーズのキッド

チーズ用のナイフ類に、ハチミツやコンフィチュールなんかの小物系(?)もセットに

カンジンのチーズは、

モチロン入ってない



他にも、



バーベキューセットとか、




リゾットのセット。


他にも、いろいろなキッチンセットが




あ、



オリーブオイルやバルサミコ酢は、もはや、“テッパン”だね。


プレゼントを探すのは、とっても楽しい



ちなみに

スーさんが提案した、“バーベキュー用のグリル・25万円”は、場所と予算の関係で、もちろん却下




店名不明
153 Quai de la Gare 75013 Paris

Cantine ソヤ食堂

2011年12月11日 | 外食 レストランとか
フランス在住の大先輩と、お食事



Cantine bio SOYAさん

ビオな食材を使った、素朴なレストラン






私が最初のお客さんで。

お昼は、超満員

パリでも、とっても奥まった、まわりに、何にもない所なのにね。



私が頼んだのは、



コレ



どんぶり&豚汁、お新香付きじゃないよ



“クスクス”っていう、チュニジアが起源のパスタの一種。

お肉の付け合わせ、な、イメージが強いかな。

そして、トンカツ屋さんで出てくる、千切りキャベツみたいに、とてつもない量な事が多い

有名な所では、羊の煮込み(スープたっぷり)と一緒に、とか。





左の器に、クスクス。

その上にはお豆腐

フランスで、初めてのお豆腐

これがまた、おいしくて


はぁ~。

また、すぐにでも再訪したいレストランだった



ちなみに、“Cantine カンティン”は、学食とか、社員食堂、みたいな。



そして、フランスでクスクスは、“couscous”。

発音を、日本語で書けば、“クスクス”なんだけど

正確には、“クゥス・クゥス”…みたいな???

発音って、難しい



とってもおいしくて、ステキな時間を過ごせたお昼だった

MANDARIN ORIENTAL PARIS マンダリン・オリエンタル・パリ

2011年12月10日 | お菓子屋さん
ちょっと、近くに寄ったので、



今年、パリにオープンしたホテル、

“MANDARIN ORIENTAL PARIS マンダリン・オリエンタル・パリ”さんへ



時間が無くて、その後も予定があったので、買ったのは、マカロンだけ





ドドンッッ

と、肉厚で、形の良いマカロン



オープンして間もない頃、試食させて頂いた時と比べると、洗練された気がする



お味はね、なんて言うんだろう。

“日本人に、好まれそう”

みたいな?


よく、フランスのお土産で、マカロンを買っていくと、

『おいしいけど、甘過ぎ』

とか、

『味が強過ぎ』

『濃すぎる…』

なんて、言われる事が…



そんなマカロンに馴染んでしまったせいか、

このマカロン、

『味、薄い…』

と、思ってしまった…。


食べていると、後からじんわり、風味が漂ってくるというか。


個人的には、ガツッと来て欲しいんだよね~



今度は、ゆっくりと、ケーキをいただきたい



余談だけれど。

そんなマンダリン・オリエンタル・パリのメインダイニングのシェフは、

ティリー・マルクスさん。

その下を固めているのは、日本人キュイジニエ(料理人)さんたち。

この方達の、働き方が、あまりに凄いという事で、一部、フランス人キュイジニエさんたちの間で話題になっている模様。

Decos des Noel クリスマスデコ

2011年12月07日 | お気に入り
先日気になった、クリスマスのデコを買いに行く事に



パリのはじっこ、郊外との境目。

大きな植物専門のホームセンターのようなお店。

ゆうに、1時間は、滞在していたのでは??

ってくらい、楽しい所だった





これ、フランスの(ヨーロッパの?)クリスマスには欠かせないものの1つ。

何か分かるかな



クリスマスは、イエス・キリストの誕生日。

その、誕生の場を描く“馬小屋”

ここに、キリストやマリア様、マリア様のだんな様のジョセフに、誕生に居合わせたっていうヤギ、ロバ、牛なんかの動物…の、人形を置いて。

誕生の場面を再現する、このドールハウスが

クリスマスツリーと同様、クリスマスの重要アイテム

まぁ、最近のご家庭では、忘れられそうなアイテムの1つでもある…

日本の、門松 みたいなもの?

“知ってるけど、買わない~” 的な





年に1回しか使えない。

でも、かわいいお皿





このキノコ、欲しかったなぁ。

置くトコ無いけど





ワクワクする、ディスプレイ




で、買ったのは、



こんな感じ。



イチバンの目的は、



コレ

このデコ、お菓子みたいでかわいくて





一目惚れして買ったこのおウチは、



キャンドルホルダー





エンジェルさん、好き。




ベルギーで買ってきたのと一緒に

私、コレクションしようかな




お食事用ナフキン。

これも、コレクションしつつある

(つまり、買って、使わない


あとは、



ツリーのオブジェとか、




シャンパンとグラスの、小物系。



もうね、お店の中身、全部買いたくなっちゃった



そんな我が家には

もみの木、ナシ

買ったデコたち、全て、買った…だけ…