食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
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Pannettone パネトーネ

2011年12月21日 | おいしい歴史
今日は、



Pannettone パネトーネのお話



パネトーネは、イタリアのクリスマス用菓子パン。

クリスマスに、パネトーネをカップルで食べると、愛が実る

なんて言われている。



時を遡る事14世紀後半から15世紀の初め。

イタリアのミラノで、パン職人の見習いとして働いていたウゲットさん。

彼は、領主に、自分の焼いたパンを献上し、領主に気に入ってもらえたら、

オーナーの一人娘との結婚を許して欲しいとお願いして。

見事、望みを叶えた と、いうお話。



このパンのレシピは、オーナーの物だったから。

“パーネ・デ・トーニ トニー(オーナーの名前)のパン”という名前がついて。



パネトーネは、最初の写真にあるような“鐘”の形をした、中が黄色みを帯びたパン。

形、大きさ、色合いが、当時、経済成長上昇ムードのミラノで好評で。

ミラノ中に広まった。


っていうのは、もう皆さんご存知なお話?

有名だからね



で、このパネトーネ。

実は、年月とともに、少しずつ、平らなパンに姿を変えてしまって



20世紀の初め、ヨーロッパの産業革命が始まると、パネトーネも、工場生産されるようになった。

その時に、昔ながらの“鐘型”のパネトーネを再現したのが“アンジェロ・モラッタ”。

その時から、イタリア全土、そして、ヨーロッパにファンを広げていったパネトーネ。


この、ゴージャスな味わい

好きにならない理由は無いね



あ、中を切ってみると、



私が買ったのは、500gサイズ。

スーさんと2人で、朝食1回で食べきっちゃった

この生地がね、美味し過ぎて、クセになる






私達が食べたのは、左の小さい方。

右の大きい方は、あまりにも美味しかったので、私の実家に送る予定



ちなみに、ドライフルーツが入っていない、プレーンなパネトーネは、“Pandoro パンドーロ”。

こっちも、時間と胃袋にゆとりがあれば、ぜひ食べてみたい