食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
おいしいものと、楽しいことに囲まれて…

私事で。。。

2011年12月02日 | ごあいさつ
毎日2回更新を目指している私ですが…、



12月から1月のはじめくらいまで、1日1回更新とさせて頂きます



繁忙期が、私の楽しみを…

とは、言いません

仕事,好きなので




こんな事を書いておきながら、毎年、年末の大忙しな時には、1回の更新ですら怠っている私ですが

今年は、それでも、がんばってみたいと思うのです



今年も、最後までお付き合い頂けたらうれしいです

Les magnolias レ・マニョリア

2011年12月02日 | 外食 レストランとか
フランスの北、ブルターニュ地方でがんばっている日本人のキュイジニエール(女性料理人)の友人が、パリに旅行に来ると言う事で。




Les magnolias レ・マニョリアさん

に行ってきた



ここのシェフ、名だたる有名レストランでスーシェフ(シェフのすぐ下の立場)を歴任されていた方。

タイユヴァン、トゥールダルジャン、ホテル・クリヨン…。

そして、今はパティスリーで有名な、フィリップ・コンティチーニさんの兄弟のターブルダンヴェール。

(ターブルダンヴェールでは、コンティチーニ兄が料理、フィリップさんがデザートを担当していた)



実は、夜9時の予約だったのに。

人数が1人増えるわ、パリ郊外にあるレストランで、行きの電車を間違えるわ

お店に着いたのは10時少し前。

もちろん、私達が最後の客となり…。

本当に、申し訳なく



それでも、シェフはじめ、皆さん、とっても良い人ばかり



そんなワケで、外観の写真はナシ



今回は、“シェフのお任せ料理”




アミューズに出てきた、左:かぼちゃとココナッのスープと、

右:一口サイズのお魚。




カモのフォア・グラ

に、付いてきたのは





コップと、巨大ストロー

グラスに入ったものは、あったかくて。

ストローに入ったものは、冷たくて。

新感覚の、“chaud froid ショー・フロワ” (←あたたかくて、冷たい。の意味:フランスの古典料理の1つ)

これがね、最後の方は、音が出ちゃう

ストローだけに

みんなで、顔を見合わせながら、笑っちゃう




パンは、自家製かな?

香ばしい、ゴマのパン。




フランスで、滅多に食べない、青魚

信用出来るレストランでないと、食べない私

生のマッシュルームと一緒に




付け合わせは、マグロのタルタル。


あ、私以外の人達は、



手長エビだった。

(私、アレルギー持ちなもので



そういえば、毎回注目しちゃう、カトラリー



オリジナル


で、



置かれたフォークとナイフ。


出てきたモノは、



サービスマンさん:『サンドイッチです』

…ハイ…???

一瞬、フランス語が分からなくなったのかと思った




この、液体を飲むと、サンドイッチの味がする、ってコト。

サンドイッチの中でも、フランスのサンドイッチの定番“ジャンボン・グリュイエール ハムとチーズのサンドイッチ”か、

クロック・ムッシュに近いかもね。

『ここのお店の、スペシャリテの1つですよ』

とは、今回の主役、料理人の女の子。

お店を予約したのは私なんだけど。

私より、お店の事、よく知ってる

ちゃんと、下調べ、してきてくれてるのね




紫キャベツが魚のウロコみたい




付け合わせは、レモンのカオリを利かせたホタテ貝。




お口直しのリンゴのジュース

飲み方が…




カモの香草パン粉焼き。




肉厚っっっ

パン粉の部分も、厚みがあるんだけど。

これがまた、ウマい

これだけ、パンに塗って食べたい位


お一人様、1つずつ~、と、



お鍋の中に、ジャガイモのピューレ

このピューレ、全部食べたの、私だけ

(料理人の女の子は仕様がないとして、

スーさんと、もう一人の男性陣、お腹、いっぱいだそうです


マカロンは、“マスタード味”

カモの合間に食べましょう

最後に、これだけ食べると、とっても刺激が強いの~




チーズは、フルム・ダンベール(青カビチーズ)のエスプーマ(泡状にしたもの)。

泡になっているから、食べやすいし、手前にある粉、オレンジの皮の粉末をかけると、さわやか~





小菓子に、


手渡された



これは?




“プッシュ・プッシュ”

押して、食べろ、と。

洋梨と、バニラと胡椒(?)のアイス。



終わりに近づいてきた





バナナと、チョコとピスタチオ。




手前から、

マンゴーのモンブラン、

パイナップルのコンポート、

コーヒーのタルト。


そして、



パリ・ブレスト。

…って、なんでやね~ん

混ぜて飲むと、パリブレストの味



もうね、毎回、料理が運ばれて来る度に、

期待と、笑いと、感嘆のため息と…。

あっという間のお食事タイム


なんていうかね、

“誰かを招待したい”

“誰かに教えたい”

って思わせるレストラン


おもしろいだけじゃなくて。

おいしい

お味は正統派


料理はもちろん。

お皿も、シルバー類も個性的で。

ユーモアのある盛り付け。


自然と,お客さんと、サービスマンさんの会話も弾む





〆の、わたあめとマシュマロ。

コーヒーも頂いたんだけど。

シェフがあいさつに来て下さったので、写真はナシ。


とっても、お優しいシェフで。

偶然、同席した料理人の女の子のシェフもご存知で。

パリ&フランスの今昔のお話をうかがったり。

いや~、遅くまでお邪魔してしまったのに、ありがとうございました


コチラのシェフは、もし、パリに進出したら、このお値段では、とても食べられないだろう と言われている方。

パリから、RERという、郊外へ出る電車に乗らなければいけないし(駅からは歩いて5分)、

遅くなっちゃったら、タクシー必須だけど。

行く価値のあるお店

多分、古典フランス料理が好きな人も、新しいフレンチが好きな人も、楽しめるんじゃないかと思う




Les magnolias ~レ・マニョリア~
48 Avenue de Bry 75094 Le Perreux / Marne
土曜昼、日曜、月曜休