昨日の朝刊に 「長田弘さん死去」の記事がありました。
最近 ちょっと気になる詩人でした。
詩集を持っていないので 時々引用された詩を読むだけでしたが
なんとなく 心惹かれる そんな気がしました。
今日の 毎日新聞の「余録」は 長田弘さんへの追悼文でした。
その中に 興味深い文章がありました。
福島県出身の長田さんの3・11は 入院先の東京都内の病院で手術を受けることを決め 準備のために一時帰宅した15分後のことだった。自身の大手術と重なる震災後の日々は幼少期の記憶の森の木が次々と倒されていったかのような思いとともに過ごしたそうだ
「・・・いつも考えるようになった。/ほんとうに意味あるものは/ありふれた 何でもないものだと。/魂のかたちをした雲。/木々の 枝枝の 先端のかがやき。/すべて小さなものは偉大だと。」(猫のボブ)。2年後に出した詩集名は「奇跡ーミラクルー」だった。
気になっているといいながら 彼が福島県出身ということすら 知らなかったわたしです。
でも ここで引用されている詩の一文も やはり心惹かれます。
「ほんとうに 意味あるものは ありふれた何でもないものだと」
見えるもの わかりやすいものが もてはやされる昨今。
長田さんの目を通して世の中を のぞいてみたい私。
ご冥福をお祈りいたします。 合掌
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