さて、加倉井は、自宅マンションに匿ってくれた女医さんが宮島の愛人だということや
宮島との電話連絡は、全て警察に盗聴されていることを知り
一晩の寝床と宮島の上着を借りただけで、マンションを出て行き
リストアップした5人の自宅へ「義手のメンテナンスのことで…」と電話をかけ絞り込みを開始
一方、捜査班も、病院のデータから義手を登録している人間を65人まで絞り込んでいて
保坂警視は、犯罪歴のある人間と照合することで、更なる絞り込みを指示
そして、どちらも、警察に留置されている恩田という男にたどり着き
捜査班よりも、一足先に恩田と面会した加倉井が
全くの別人だったことにガッカリしているトコへ保坂警視が現れ
所轄署の中でリアル鬼ごっこがスタート(笑)
…が、加倉井は、保坂警視が拳銃を取り出すと、周りの警官たちに向かって
「大変です!大変です!拳銃を持った男が暴れてます!」と大声を張り上げ(笑)
警官たちが保坂警視を取り押さえようと揉み合いになっている隙に悠々と逃走(笑)
まあ、逃亡中の死刑囚が昼日中に警察署にいるとは誰も思わないでしょうし(笑)
宮島が言ったように「頭が切れる」というか
手術中のアクシデントや、山でのトラブルでも
瞬時に最善の方法を選択できる人なんだろうなと…
ともあれ、加倉井のリストに残った名前はあと1人
その大磯という男の家を訪ねると、ちょうど留守にしているらしく
裏に回って室内を覗くと、加倉井の同期の医師・石森と大磯と思われる男が
大きな魚を手にした写真が飾ってあるのが見え
室内に侵入して、その写真に写っている大磯らしき男の顔を確認すると
事件当夜、加倉井と格闘した男に間違いなく
驚き戸惑いながら、机の引き出しを探ると「オリエンタル製薬」の会社案内が入っていて
加倉井は、パーティの席上で石森から頼まれた緊急手術をしたあと
副作用の疑いがあるため、使用を禁じていたはずのオリエンタルの新薬が置いてあるのを見つけ
それが石森の指示で使われたと知ったことを思い出し
石森への不信と疑惑が一気に膨らんだトコで
大磯宅の固定電話から捜査班に電話をかけ、保坂警視に繋がると
「あの時、あなたが私に言った言葉を覚えてますか?
あの渓谷で『私は陽子を殺していない』と言った時です」と質問
保坂警視が「『知ったこっちゃない』か?」と答えると
「正確には『俺の知ったことか』」と加倉井
「何が言いたい?俺は謎解きには興味がない」という保坂警視の言葉に
「いいでしょう、謎は私が解きます」とだけ告げ
加倉井に聞こえないように「どういう意味だ…?」と呟く警視を置き去りに
電話は切らないまま、大磯宅から逃走…
加倉井のシナリオ通り?捜査班は逆探知で発信元を特定し、大磯宅に到着
もちろん、加倉井は姿を消していたものの
加倉井が、大磯と石森のツーショット写真に関心を持ったことを見て取り
大磯が、事件と何らかの関係があるのか?と話しているトコへ、当の大磯が帰宅
その左手は義手で、加倉井が探していた男だと思われるものの
大磯は、加倉井との関係は一切否定した上に
「お前ら、私の経歴を知ってからものを言えよ!」と上から発言
それもそのはず、大磯は警視総監賞を2回も受けた優秀な元警察官で
猟銃を持った男と格闘した際に、左腕を失ったにも関わらず、その男を確保した猛者らしく
加倉井の供述をもとに「義手の男」を探した際に、1度は捜査線上に浮かんだものの
当時の担当刑事だった、保坂警視の上司が忖度して、捜査対象から外していたことが判明
ただ、保坂警視は「大磯の経歴は関係ない」として、大磯の行動を監視することと
写真に写っているもう1人の男(石森)が何者なのか調べるように指示
一方、加倉井は、宮島の愛人のスマホに電話をかけ、宮島に取り次いで貰うと
「見つけたよ、陽子を殺した男を…あの殺人は俺を陥れるためだった
陽子はその犠牲になったんだ。オリエンタル製薬だ
血管を正常に戻すと謳われたあの新薬には副作用があった
そのことを証明した俺が罠に嵌められたんだ」と説明し
その罠を仕組んだと思われる石森と連絡が取れないと伝えると
石森は、釣りに出かけた際に事故で亡くなっていると知らされ動揺
でも、宮島から「新薬の薬害を公に出来れば、活路は見出だせるかも知れない
お前ならきっとやれる!」と励まされ、再び考えを巡らす様子…
その通話を終えた直後、捜査班のメンバーが宮島のもとに現れ
大磯宅にあったツーショット写真を見せると
宮島は「ああ、この男は大学で同期だった石森という男です
残念ながら、釣りの最中の事故で亡くなっています
しかし、こっちの人は判りませんね…オリエンタル製薬の人?」と答えただけで
今回は、加倉井からの連絡には触れず…
ただ、宮島が立ち去ったあと、捜査員の1人(三浦翔平さん)は
自分たちと入れ違いに出て行った女医(宮島の愛人)について
加倉井が侵入した病院で「マザーテレサの真似事」をした際に
「本当に加倉井だと気づかなかったのか?」との疑問を吐露
加倉井は、自分が提出したオリエンタルの新薬の副作用を証明するサンプルデータを確認するため
大学を訪れ、自分の教え子である准教授に接触
が、加倉井のサンプルデータが改竄された形跡はなく
やはり、石森がサンプルデータをすり替えたのかと思ったら
そのサンプルデータがパソコンに収められた3日前に石森は亡くなっていて
ならば、オリエンタル製薬側の仕業か?しかし、学外の人間がアクセス出来るのか?
事件が起こった理由も、その実行犯も判ったというのに、謎は深まるばかり…
大磯の動向を家の前で見張っていた捜査班は、まんまと大磯の脱出を許したものの
石森の携帯の通話記録から、石森が死の直前に宮島の愛人に電話していたことが判明
ついでに、その女医のマンションの名義は宮島だと判り、愛人であることも判明
捜査班の取り調べに黙秘を続ける彼女に、保坂警視は
「そういうことなら、先生と宮島の関係を大学に話すしかないな
有名大学の医者同士のスキャンダルだ、マスコミも飛びつく」と脅し
「卑怯です…」という女医の言葉にも「俺にとっちゃ最高の賛辞だ」とニヤリ(苦笑)
ついに女医が「加倉井先生の上着にGPSの発信器を…」と漏らし
「宮島の差し金か?」という保坂警視の質問に
「そんなことじゃありません!彼は加倉井さんを守りたかったんです
警察に通報したことも後悔していました
だから、私を使って、加倉井さんの安全を確保するために…」と話すと
捜査班唯一の女性メンバー(原沙知絵さん)から
「本当に宮島が加倉井を守ろうとしたと思ってるの?」と訊かれ
「違うの?」と問い返したトコで、加倉井の居場所が判ったとの報告が入り
捜査班全員が部屋を飛び出して行く時、ある男性捜査員が「彼女は?」と訊ねると
原さんは「愛した男の犠牲者よ」と痛ましそうに一言…
まあ、恋は盲目とは申しますが、親友に黙ってGPS発信器を付ける男ってどうよ?(苦笑)