ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

プロモーションだったのに…4

2020-04-22 14:04:00 | メディア
甲斐バンドのビルボードツアーは、ついに全公演が延期となり
このシリーズタイトルの重みが増しておりますが(苦笑)
今回からは、WOWOWで動画配信がスタートした
「映画を愛する著名人や映画評論家がおすすめ作品を紹介する『フィルムガレージ』」についてです

その初回の「映画キュレーター」を甲斐さんが担当され
「甲斐が語る映画愛と作品の魅力を動画で」
「甲斐が語る作品の魅力を記事で」というコンテンツ2本立てになっているんだけど
約20分の動画の方をメインに、記事の方は補足的にまとめて行こうかと…

甲斐さんは、ご自身のスタジオのものらしき?コンソールの前に腰掛けられ
「甲斐よしひろのフィルムガレージ!」とタイトルコール
「甲斐よしひろがおすすめの1本をご紹介
今回のおすすめ映画『グリーンブック』」というクレジットに続き

「いきなりですが、映画にまつわる一問一答!」ということで
画面に向かって左側に「映画館で観る派?自宅で観る派?」との質問が表示され
「自宅で観る方が多かったんですけど、最近ナンかこの10年くらいですね
映画館に行くのハマってて、ひどい時は1日2本観たりとかしてるんで…」と甲斐さん

何となく、甲斐さんはずっと映画館派でいらしたのが
2~3年くらい前から、Netflixや、飛行機の中でご覧になることが多くなられたような印象があったので
…って「映画館に行かないと後ろめたい気分になる」とおっしゃっていたし(笑)…
意外な感じがしたんですが、考えてみれば、夜中にBSやCSをよくご覧になっていたり
その昔「ごっつええ感じ」に出演された際には
レンタルショップで「戦国自衛隊」を借りて来た…っていう小芝居(笑)をなさってましたよね?

「どれくらいの頻度で映画を観ますか?」との質問には…「3日に2本」
目の前にいらっしゃるインタビュアーの方に「決まってるんですか?(笑)」と訊かれて
「イヤ、もうそういうペースになってますね、3日に2本」とお答えになってるんだけど

記事の方は…「映画はどのくらいの本数を観られているのですか?」という質問から始まっていて
「3日に2本、20年以上ずっとそういうペースですね
自宅で観る方が多かったんですけど、ここ10年くらいは映画館に行くのにハマってて…
マネージャーや家族と行きやすい映画館を見つけたので
それからは、1日で2本観たりする日もあります」とおっしゃってます

続いて「好きな映画のジャンルは?」という質問に
「ジャンルはね、触れたもの全て」と甲斐さん
「A級B級C級ぜんぶ好きなんで、ジャンルっていうのはないですね…そういう意味じゃ全般…」
「人生で影響を受けた映画は?」には「ホントに今まで触れたもの
全ての映画に影響受けてると思います」とのことでしたが

記事の方では…「好きなジャンルや影響を受けた映画はありますか?」と訊かれて
「A級B級C級ぜんぶ好きなので、特に好んで観るジャンルはないです
今まで触れたもの、全ての映画に影響を受けていると思います
映画は僕にとって、色んな生き方があって
それから、色んな人たちがいるんだっていうのを見せてくれるものだから
そういう意味で全般です」…となっていて
プロのライターの方の記事のまとめ方が「勉強になります!」って感じでした(笑)

その記事の方は、ここから「グリーンブック」の話に進むんだけど
動画の方は質問が続き…「音楽が素晴らしかった映画は?」と訊かれた甲斐さんが
「音楽映画としてものすごいよく出来てるのは…
『真夏の夜のジャズ』って素晴らしくよく出来てる音楽映画だと思いますね」とお答えになったトコで
「一問一答をもとに甲斐よしひろの映画観を徹底的に深掘りしていきます!」とのクレジット

「CHAPTER1 甲斐よしひろの『映画のある人生』」
というタイトルに続き、甲斐さんのトーク全開コーナーへ…(笑)
「僕、あの…ホントに映画って、もう物心ついた時からずっと観てて…ウチ、商売やってたんで…
あの…映画っていうのはやっぱり、色んなこう…生き方があって、様々な愛情の形があって
で、それから色んな人たちがいるんだっていうことを全部見せてくれるものだから
そこでやっぱり大きくなって行ったところがすごくありますね」

…と話されてましたが、当時のご自宅には従業員の方々が住み込んでおられたので
土曜夜のオールナイト上映をご家族だけでご覧になるのが楽しみでいらしたことや
お店のお休みの日に邦画好きなお母様とお出かけになったこと
小学校に入学なさってからは、お店の斜め向かいにあった映画館に通われるようになり
「再入場」や「2回に1度はタダ」といった特典(笑)を手にされたことには触れられてなくて
「ウチ、商売やってたんで…」の意味が伝わりにくいんじゃないかと…?(苦笑)

ちなみに…甲斐さんの著書「九州少年」の中には
この「斜め向かい」の映画館で「僕は映画の見方を覚えた
世界中には色々な人間がいて、様々な愛情の形がある。違う生活があり違う生き方がある
自分の知らない世界を教えてくれる。それが映画だということを知った
自分で選び取り生きていく。他人の手を借りるのではなく自分の手で生きていく
それが肝心なのだと映画は教えてくれた」という記述がありました

ともあれ…「僕、あのー、一番…そうですね、ナンてか…
アメリカン・ニューシネマにすごく影響受けたんで…
で、アメリカン・ニューシネマっていうのは
とにかくもうみんなアンチハリウッドっていうことで…」と話されている時
画面下には「1960年代後半から1970年代半ばに、若者層を中心とした
反体制的な人間の心情を綴った作品群、およびムーブメント」という説明クレジットが出て

「全部オールロケで…バジェット安くするためにね
その時の色んな映画が全部…曲が全部ヒットして…
だから、アメリカン・ニューシネマ観ながら、一番影響受けたのは
物語が見える歌を作るっていうのをやっぱりすごいその時思って影響されたんですけど…

これは僕すごく影響されたんですけど、自分があの…まあそうですね
今、都庁が建ってる所で『BIG GIG』って3万人以上集めたりとか、花園ラグビー場とか
そこも全部、僕、ディレクションも一緒にやってるんで…井出情児ってカメラマンと…
その時に一番参考にしたのが『真夏の夜のジャズ』っていう…」

…と、ここで「素晴らしくよく出来てる音楽映画」の話に繋がり(笑)
画面下には「製作:1959年 監督:バート・スターン
アメリカジャズ界最大の年中行事『ニューポート・ジャズフェスティバル』を記録した
アメリカのドキュメンタリー映画」とのクレジット

で…「そうですね、50年代後半から60年代前半にかけての
ホントにこう…素晴らしい映画なんですよ」と甲斐さん
「当たり前のことなんだけど、歌ってる人を横から撮ってて…
マイクと歌ってる人撮ってるんですけど」と両手でマイクと歌い手を表され(笑)

「歌ってる人、時々フワッて引くじゃないですか
でも、待ってれば、絶対マイクの前に戻って来るじゃない?で、カメラが動かないんだよね
そんな当たり前の図式を、やっぱり昔の人っていうのはよく判ってて…
複数のカメラとか、たくさん使えないじゃないですか?一番参考になった…
だから、長回しが出来る…そらそうだよね
歌うヤツ、いずれマイクの前に戻って来るよなって思って…」と語っておられますが

かつて「いい意味で『動く写真』としての美学を追求したベスト映画は?」と訊かれた時にも
「『真夏の夜のジャズ』…忘れかけている全てのシンプルなセオリーがそこにある
切り換えはたまにしかやらず、ワンショットでカメラがほとんど移動せず
ミュージシャンが画面から切れても、ビクとも動かないのが面白い」とお答えになっているし

「サンスト」の中でも…「俺らのドキュメンタリーを延々と何年も撮ってる
カメラマンの井出情児とは、この映画のこと昔から話しててね
ドキュメンタリーもこのカメラアングルで行こう!ってやって来たんだ」とか

「この『真夏の夜のジャズ』…影響もずいぶん、あちこちに与えてんだぜ
ウッド・ストック、モンタレー・ポップフェスティバル、全部この撮り方だもんね
だいたいカメラアングルってのは、小説で言うと文体と同じくらい重要なものだからさ
作る人の思想が見えてくるからね」とおっしゃっていて
「マイクに寄りもしないもんねー!(笑)」という「50年代最高の名作」に
かなり思い入れがおありなのは間違いないんじゃないかと…(笑)
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