前回ご紹介した「泥濘の食卓」は、甲斐さんが最近評価なさっている「テレ朝のドラマ」なんですが
この「泥濘の食卓」の直前に放送されている「単身花日」も、いわゆる「不倫モノ」で
この2本を並べることに何か意味があるのか?などと勘繰っております(笑)
こちらの「単身花日」は、妻子を東京に残し、故郷である鹿児島へ単身赴任した男性(重岡大毅さん)が
初恋の相手(新木優子さん)と再会して…という有りがちなシチュエーションで始まり(笑)
突然、妻が赴任先のマンションに訪ねて来たり、夫に疑惑を抱いて盗聴器を仕掛けたり…といった
いわば「王道」を歩んでる感じなんだけど(笑)
新木さん演じる人妻が、何か秘密を抱えている様子だったり
「泥濘の食卓」の主人公ほどではないにしろ(汗)
天真爛漫に「純愛」っぽさを醸し出しているのが不穏な空気を放っていたり…と
ナンだカンだで、最後まで観てしまいそうです(笑)
イヤ、いつも「また不倫モノかあ…」といった気乗り薄な気分で観始めるんですが(苦笑)
我が家はチェックしていない「インターホンが鳴るとき」も、やはり不倫モノらしく
…って、こちらは、土村芳さん演じる主婦が「5人いる夫の不倫相手を排除して行く」という設定みたいだけど(汗)
テレ東の大川編成部長は、同局で今年の春に放送された「わたしの夫は あの娘の恋人」が
TVerで、累計1千万再生を超えたことを受け
「昨今は、スマホで1人でドラマを観るスタイルが確立されている」と分析
配信で人気を誇る不倫モノに力を入れているのは他局も同じで
地上波の視聴者が減っている今、当然の成り行きなんだとか…(苦笑)
見てはいけないモノ、見られたくないと思っている姿を見る…というか
建前で隠した本音が垣間見えるのが「ウリ」の「家政婦は見た」…じゃなくて「家政夫のミタゾノ」も
夜中に1人で不倫モノをこっそり観る心理に近いのかも知れないんですが(笑)
こちらは、秘密がきっちりバレて、それなりの罰を受けるという
勧善懲悪的なストーリーになっているぶん、ゴールデンタイムで放送しやすいのかなあと…?(笑)
ただ、番組の最後に流れる「おしえてミタゾノさん」という質問コーナーでは
ミタゾノさん役の松岡昌宏さんが、ご自身でお選びになった視聴者からの質問に
ミタゾノさんっぽい回答をなさっているんだけど、このお答えがなかなかシュールで
例えば…「美味しい手抜き料理を教えて下さい」との質問には
「手抜きをするくらいなら作らない方がよろしいでしょう」と返されたり
「長く夫婦円満でいるコツは?」には「一緒にいないことです」
「理想のプロポーズは?」には「離婚するまで一緒にいて下さい」
「新生活、友達を作るにはどうしたらいいですか?」には
「まずは相手に3,000円くらい包んでみては?」
「5年いても愛犬に懐かれません。ミタゾノさんならどうしますか?」には
「私は13年懐かれておりません」(笑)
「明日を強く生き抜く方法を教えて!」には「今日を弱く生きましょう」(笑)
「好きな人が出来る瞬間って、どんな時ですか?」には「嫌いな人に会ったあとです」(笑)
「夜食がやめられません。どうしたらいいですか?」には
「朝まで食べ続ければ、朝食になります」(笑)
「ミタゾノさんにはどこに行ったら会うことが出来ますか?」には
「どこにでもおりますよ。昨日は成増駅前で職質を受けておりました」(笑)
…等々、問題の解決には至らないと思われますが
とりあえず、クスッと笑うことで、気持ちが切り替わるんじゃないかと…?(笑)
もう今や、我が家は、このコーナーを一番楽しみにしていると言っても過言ではないです(笑)
それはともかく…こうして書き連ねてみると、今さらながら
今クールは「家族」を描いたドラマが多いような気が…?
「コタツがない家」を始め「ゆりあ先生…」にしても、一連の「不倫モノ」にしても
家庭での食事シーンが、かなりのウエイトを占めているし…って
皆さん、それをご家族揃って…ではなく、お1人でスマホでご覧になってるんですよね?(笑)
でも「ブラックファミリア」みたいに、家族一丸となって
「復讐」に燃えるっていうのも如何なものかと…(苦笑)
まあ、今の世に「仕事人」がいたら、お願いしたくなるような理由がある訳だけど
この日テレの「ブラック」シリーズは、復讐を果たすためとはいえ
主人公(たち)は、トンでもなく努力したり、危険な目に遭ったりするし
それが成功したとしても、亡くなった人や失ったものは戻らないし
ただただ、虚しさだけが残るんじゃないかと…?(汗)
あと、甲斐さんご贔屓の佐々木蔵之介さん主演の「マイホームヒーロー」も
愛する娘のために殺人犯になってしまった父親が
妻と共に、半グレや反社会的集団を相手に命懸けの闘いに挑む…といったストーリーで
ドラマと映画が同時制作されるという、異例の体制なんですが
その割には…というか、深夜枠30分ドラマのせいか?あまり番宣を見かけないような気が…?(苦笑)
続いて…「たとえあなたを忘れても」は、虚しいというか、切ないというか…
ピアニストになる夢を諦め、東京から神戸へ逃げるように越して来て
でも、ピアノ講師の職も失い「朝はふりかけご飯だけ」という苦しい生活を送るヒロインが
キッチンカーで働く彼と知り合い、食事を抜いてでも、彼が作るメロンジュースを飲みたい
…って、彼に会いたい一心で通いつめ、次第に気持ちが通じ合うようになったトコで
実は、その男性が、記憶を失う障害を抱えていて
2人で交わした会話も、積み重ねた時間も全て、ある日突然リセットされてしまい…(汗)
再び巡り会っても「初対面」のように振る舞われ
再び関係を築いたとしても、いつまた忘れ去られるかも知れないと思うと
自分で自分の気持ちにブレーキをかけてしまうのも、ムベなるかなあと…(汗)
でも、このドラマのヒロイン(堀田真由さん)は、再会した彼(萩原利久さん)に
友達として接しながら、また彼が自分を忘れてしまう日のために、毎日、彼の写真を撮り続けていて
やがて、自分と同じくキッチンカーに通っている女性(檀れいさん)が、彼の母親だと知り
彼がかつて両親と住んでいた家に連れて行き、キッチンカーのお客としてではなく
母親として対面させたところ、記憶を失う原因となった事故を思い出した彼は失踪…(汗)
その原因というのは、母親に暴力を振るう父親を止めようとして
揉み合った拍子に父親は階段から転落して亡くなってしまったことだったため
…って、素人が安易に生兵法を行なうと「こうなる」の典型みたいで(汗)
しかも、母親は当然その原因を知っていた訳だし
ずっと母親だと名乗らないまま、彼を見守って来たにしては不用意というか
そのあと、ヒロインと彼の幼なじみ(岡田結実さん)が、彼を探して神戸の街を走り回る…
まあ、この場面では、見覚えのある道や建物、景色などを眺めて
「ああ、あそこでロケやったんだ」などと、ぼんやり思っていたんだけど(笑)
…際に、記憶が甦りそうになると、いなくなってしまう彼を
いつも探して連れ戻して来たのは、この幼なじみの女性だと判り
「お母ちゃん、ちょっと人任せにし過ぎじゃね?(苦笑)」とツッコんでしまいました(苦笑)
このドラマとタイトルがゴッチャになっていたのが
阿部寛さん主演の「すべて忘れてしまうから」(笑)
だって、どっちかって言うと、こっちのタイトルの方が「彼」にピッタリな感じしません?(笑)
ともあれ…こちらは、燃え殻さんのエッセイを、Disney+がドラマ化したものらしく
甲斐さん絶賛の映画「南極料理人」の沖田修一監督らが演出とあって
配信スタート当初から話題になっていたみたいです
「流されるままに生きる、そこそこ売れっ子のミステリー作家」が
ハロウィンの夜に、突然失踪した彼女(尾野真千子さん)を探すことになるミステリー
…と聞いて、サスペンス風やハードボイルドタッチのドラマかと思ったものの
実際は、彼女を知る人々が語る話から、これまで知らなかった彼女の「顔」が
次々と明らかになって行く…といったストーリーで
…と言っても、この作家が「探偵」よろしく聞き込みに勤しむんじゃなくて
原稿を書くために訪れる、行きつけのバーや喫茶店などの主人や常連客らが
日常のささやかな出来事とか、ちょっとした思い出話をしているのを
聞くでもなく聞いている内に、彼女に関することが浮かび上がって来る…という風に
さすが「エッセイ」が元になっているだけあって
大きな起承転結が展開されるというより、スナップ写真をパラパラと眺めるような感じ?
まあ、これは、主人公の作家が、ナンだカンだ言いながらも結局、現状を受け入れ流されてしまうのに対し
周りの人々が個性豊かというか…バーのママにはCharaさん、元ドラマーの料理人にはクドカンさん
常連客には岩谷健司さんや、ぼくもとさきこさん
バツ5の喫茶店のマスターには見栄晴さん、彼女の姉には酒井美紀さん、祖母役には草笛光子さん
…等々、なかなかのクセすごな(褒めてます(笑))皆さんが取りまいているという設定のためかなあと…?
我が家では、いつもアイパッチを着けている「彼女の姉」は
「ツイン・ピークス」のアノ女性へのオマージュなんじゃないか?と話しているんですが(笑)
同じく、アメリカの大ヒットドラマ「24」バリに
クリスマスイブからクリスマスにかけての「1日」の出来事を綴ったのが「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」
二宮和也さんは「逃亡編」大沢たかおさんは「レストラン編」中谷美紀さんは「テレビ局編」で
それぞれ「逃亡犯」「オーナーシェフ」「地方局のニュースキャスター」を務められているんだけど
各ストーリーの登場人物が、微妙に重なり合ったり、思わぬトコで出会ったりしていて
…って、前回、大沢さんのレストランを中谷さんが訪れるシーンでは
どうやら知り合いらしきシェフとキャスターの過去に何があったのか?…ということより
ドラマ「仁」の「先生」と「花魁」の再会に話題が集中していてクスクス(笑)
ともあれ…おそらく?この先、それぞれの登場人物が、ガッツリ混ざり合う展開になると思われますが
…って、実際、二宮さんの「彼女」がレストランの従業員だったりしたし…
ただ、初回からずーっと、いなくなった愛犬を探し続けておられる佐藤浩市さんは
最後、どういう立ち位置にいらっしゃることになるのか?それが気になって気になって…(笑)
そして最後は、男女の友情を描いた?「いちばんすきな花」
小学生の頃「2人1組になること」が苦手だったという主人公4人それぞれの理由に惹かれて
前のめりに観始めたんだけど、その後、やたら4人で集まろうとする展開に
「ちょっとムリがあるなあ…」となって来て、今は、とりあえず「ながら見」している状態…(苦笑)
多部未華子さん演じる塾講師は、妻と買い物している元カレ(仲野太賀さん)と
バッタリ再会しても淡々としていたのに対し
元カレの方は、多部さんがいつものように、4人の集合場所である
松下洸平さん演じる男性の家にいることにザワつき「友達同士」との説明に納得しなかったり
当の4人の中にも、仄かな恋愛感情が芽生えているものの
この関係を壊したくないのか?その気持ちを押し隠す人々?が現れたり…と
男性女性という前に「人間」として、どう向き合うかもそれぞれで…って
ボクは、どちらかというと、仲野さん寄りの考え方だし
奥さんは、多部さんの気持ちが理解できると言ってるし
「男女の友情」はアリかナシか?の答えはないのかも知れませんねぇ…
余談ですが…甲斐さんのビルボードツアーメンバーでいらっしゃる山田拓斗さんは
前クールの「向井くん…」に続き、今クールの「パリピ孔明」についても
「もう4話だけど、クリエイティブな熱量がずっと変わらなくて…
毎回観終わるたびにその熱量に圧倒されてしまう…
音楽を題材にここまでエンターテイメントできるドラマは本当に素晴らしい…」
…と、やはり音楽家の方らしい視聴方法でご覧になっているみたいなんですが
我が家では、まず、現代日本にタイムスリップして来た諸葛孔明が、ほとんど戸惑いも見せず
日本語やスマホを操り、すぐに環境に適応したことに「んなアホな…」とツッコミ(笑)
ヒロイン役の上白石萌歌さんが、松原みきさんのデビュー曲
「真夜中のドア」をお歌いになるシーンには「ほほう…」と唸ったものの
初回、上白石さんに、あるフェス?で、先輩ミュージシャンよりも観客を多く集めろ
…とのミッションが課せられ「名軍司」として孔明が打ち出した策が
観客を迷子にさせ(笑)上白石さんのステージがあるブースから出られなくする(笑)…といったもので
「イヤイヤ!そういう意味で集客してもダメじゃん!(笑)」とツッコミまくり(笑)
以降、チャンネルを合わせることはなくなった次第です(苦笑)