ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

本がいっぱい

2013-08-20 17:19:57 | 本のレビュー

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東京のMさんから、小包が・・・開けてみると、こんなに沢山の本! 澁澤龍彦やボルヘス、マンディアルグといった幻想文学系の本がいろいろと。澁澤龍彦は、若い頃愛読した作家なのですが、読んでいたのは河出書房の文庫本がほとんどで、こんなハードカバーのは知りませんでした。おまけに、出版元が「薔薇十字社」という、マニアックなというか澁澤カラーここにきわまれりの素晴らしさ。この出版社、今はないのかな? 中世紀の秘密結社を思わせるネーミングにほれこんでしまったけれど、装丁も革表紙でないのが不思議なほど凝ったもの。古書店でも高値で、売買されるような希少本じゃ・・・?

そして、ボルヘスは名前だけはよく知っていたのに、ついぞ読む機会のなかった作家。「百年の孤独」のガルシア・マルケスは大好きで、ほとんど読んでいるし、イザベル・アジェンデもその天才的なストーリーテラーに魅了された作家・・・南米文学のテイストはかなり好きと思っていたけれど、まだまだ未開拓の土地(?)がありました。バスカル・リョサも読んでないし・・・。

マンディアルグもそう。名前だけはよく知っていると思いながら、作品を読んだことがないって、よくあるんだなあ。マルグリット・ユルスナールとかマルセル・シュオップとかいう系列の作品かしら? そして、ボルヘスも「怪奇小説もの」が入っているなど、怪奇小説ファンの私にはたまらないセレクト! う~ん、前にも思ったけれど、どうして私の本の好みがわかるのかな?

同封されていたMさんの手紙の文章も、飄々とした味わいがあって、唸らされてしまいました。魅力的な文章が書けるというのは、最大のチャームポイントだろうと、個人的に思ってます。