ノエルハーブガーデンで、ひときわ美しい木であるカイ。毎年秋ともなると、美しい紅葉が夕陽に映えて、そばのベンチに座って飽かず眺めていたいくらいだったもの。
上の写真は、ノエル葡萄小屋の裏手から撮ったものと、その天井のガラスの上に被さる様子を撮ったもの。どちらも、オレンジや黄に燃える葉が、溜息をつきたくなるほど、見事。
温室内のガラス越しからは、こんな風に。初冬の今も残った葡萄の房が、ご愛敬であります。
今年は、とりわけ身にしみるような繊細な美しさがあるのですが、その分胸が痛みます。
というのは、このカイの木をもうすぐ切り倒さなければいいけなくなったから。というのは、年と共に木は大きくなり、晩秋ともなると、無数といっていいほど多くの葉が、庭園や路上に降りしきるのです。 なかなか掃除しきれないし、両親も高齢になり、ガーデンを将来も維持できそうにない…ことから、すっぱりとした決断が必要でした。
この紅葉とも、木の葉の間を透かして見える木漏れ日とも、今年限りでお別れなのか――とても淋しい。