ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

アレクサンドリア

2023-09-09 23:30:03 | 旅のこと

NHKの衛星放送で、アレクサンドリアの街を歩くという特集が出ていたので観る。

実は、エジプトのアレクサンドリアには、ほのかな憧れがある。

   

エジプトの街でありながら、番組中でも言っていたけど、ギリシア人、コプト人、イギリス人などが多数住んでいたコスモポリタンな街であったという。ロレンス・ダレルの小説「アレクサンドリア四重奏」にも、そんな国際色豊かなアレクサンドリアの街が活写されていて、今でも、街のアンティークショップには、そうした人々の置き土産があれこれと売られていた。

番組の画面ではじめて見たアレクサンドリアは、想像したほど美しい街ではなかったけれど、それでもローマ時代の劇場があったり、けだるい地中海の夕日をも観る人々の姿が映っていて、どこか魅力的だった。

 

   

この1~2年ほど疲れた時は、タブレットで、オマーンの首都マスカットの映像を観たり、ヨルダンの風景を見てみたりして、どこかアラブに心惹かれている私です。エキゾチックっていいね。

  

村上春樹の新作「街とその不確かな壁」も発売初日に買ったというのに、感想もなかなか綴れままだけれど📖


東京の休日

2023-06-24 13:15:09 | 旅のこと

父が大病し、日々に追われるようだったのが、少しずつ平穏な日常が帰ってきました。

ホッとしたついでに、コロナがはじまって以来、一度も県外に出ていなかったのに、約三年ぶりに東京へ一泊旅行。

泊まったのは、銀座の「ホテルモントレ・ザ・スール・ギンザ」。こじんまりしたホテルで、朝食は通りに面した、一階のレストランで。

  

都会の朝の通りを見ながら、食事をしていると、何だか、少し非日常的な気分に。そして、今回の旅行の最大のお目当てだった、「東京ジャーミィ」へ。

小田急線に乗って、「代々木上原」で下車。ここに、日本最大とされるモスク「東京ジャーミィ」があるのです。

 

中は,とても綺麗です。 思わず、昔イスタンブールで見た、数々の壮麗なモスクを思い出してしまいました。しかし、写真は、撮影禁止となっているようなので……、文章のみの記載とします。

  

窓にはめられたブルーや赤の紋様は、普通のステンドグラスとは違うのかな? ドーム状の天井には、イスラムとしか言いようのない紋様が施されていて、中心には金色のアラビア文字の書道が書かれているのも素晴らしい!

アラビア書道と言えば、館内に、いくつかの額作品が飾ってありました。

  

      

 

私は、特に,周囲にブルーの紋様がある作品の美しさに、心が吸い込まれていきそうな感動を覚えました。こういうのは、アラベスク文様というのとは違うのかもしれませんが、無限に繰り返されるかと思われる模様や、それを彩る線が、ひたすら美しい!

今、「トルコ大震災復興支援」をするとかで、モスクの横のホールで、様々な中東諸国の方たちが、賑やかなバザーを開いておられたのが印象的でした。

 モスクそばにあったカフェで、トルココーヒーとバクラヴァで、ティータイム。  

 

バクラヴァというのは、トルコの代表的なデザートなのだそうで、どうやらパイの中に、ピスタチオなどのナッツがヌガー状になっているらしいのですが、味の方は、ビミョーかも……。どろりと濃いトルココーヒーは、イブリクという銅製の小鍋で煮だして作るもの。

でも、こちらも、普通のコーヒーに比べて、飲みにくい気が。それでも、異文化を体験したという感じが新鮮!でありました。

東京へ行く度に寄っている、JR有楽町駅前のビルにある「椿屋珈琲店」で、コーヒー☕とシフォンケーキでリフレッシュ。

「松屋銀座」にあるキャンティで、飲んだ、ロイヤルミルクティーも美味しかったです。

二日間の休暇で、リフレッシュ完了かな?

 

 

 


英国への旅 その4

2019-07-29 09:45:21 | 旅のこと

旅も、ついに終わる。最後に訪れたのは、オックスフォードとロンドン。

来てみて、驚いたけれど、オックスフォードというのは一つの大学ではなく、何十ものカレッジの集合体。おまけに、一つ一つのカレッジに複数の学部があるというから、ややこしい。

最高学府なんて、気軽に考えていたけれど、その実、日本のマンモス大学なんてメじゃないくらい学生がいるのではなかろうか?

それは、おいておくとしても、街並みとしても実に美しい! オックスフォードの建築群のごく一部を紹介♬

  

これは、ラドクリフカメラという不思議な名前で呼ばれる、図書室。

       

ギリシアの神殿を思わせるかのような、カレッジの荘重なファサード。

       

そして、建物の正面に掲げられた、素敵な紋章……実を言うと、私はヨーロッパの紋章とか店の看板というものが、大好きなのです。上は、大学らしく、アカデミックに書物を模したものだけど、それより下の鹿を浮き彫りにしたものが、とっても可愛い!

カリグラフィーで、いつかこんなの作ってみたいなあ(見果てぬ夢です)。

 そして、次に訪れた大英博物館では、何よりも、古代エジプトの部屋が面白かった!

  

こんな風に、ミイラ棺がたくさん展示されているし(立てて飾られているのが、余計迫力あるわ)、

    

中に収められているミイラもチラ見え……やっぱり、古代エジプトは素晴らしい! こんな博物館の中にあってでさえ、久遠の時間やロマンといったものを感じさせます。

 

ロンドン名物の真っ赤な二階建てバス。この通り、街のいたるところに、黒い鉄柱に、花がつりさげられているのですが、十九世紀から続く街並みといい、なぜか、映画「マイフェアレディ」を思い出せるのだ。(柱の真ん中に、なぜかシャネルそっくりのマークがあるのが不思議)

   

ステキな紅茶の店「ウィタード」。パッケージの缶があんまり可愛かったので、つい三つも買ってしまったよん――これから、しばらく、紅茶曜日が続きそうであります。

 

 


英国への旅 その3

2019-07-28 18:17:27 | 旅のこと

次にやって来ましたのは、ストラットフォード・エイボン。ここは――説明するまでもなく、シェークスピアの町であります。

彼の生家だとか、奥さんのアン・アサウェイの生まれた農家だとかを見物できます。

   

これが、シェークスピア生家跡だとか……しかし、シェークスピアという人も謎が多く、その戯曲作品でさえ、彼が本当に作ったものかと言われているのに、生まれた家や奥さんの家が、今も残っているのは不思議ですね。

            

シェークスピアが葬られたという教会にも行きましたが、建物はもちろん、庭が圧倒的に美しい! 光溢れる草地の中、気品漂う墓石がいくつも並んでいました。ですが、シェークスピアの墓は、どれかわからずじまいでした……あしからず。

シェークスピア記念館では、「リア王」だとか、作品の一場面を文章とイラストで、活版印刷風にした、美しいハガキを購入しましたが、同じメインストリートには、

 

ピーターラビットのお店も並んでいましたです。あんまり可愛いので、ピーターの隠し絵絵本を姪にお土産にしたよ

 つづいて訪れたのは、イギリス一麗しいと絶賛されるコッツウォルズ。確かに、ため息がでるほど、美しい村です。ハチミツ色の石壁の家々に、薔薇や茂みが覆いかぶさっているさまは、夢の世界から立ち現れたとしか思えない!

「夢のようって、言葉が本当にあるんだわ」と、それこそ夢見心地で、村の中を散歩したというのに、撮った写真といったら……泣きたくなるほど、貧弱。

こんな感じじゃなく、もっとはるかに素晴らしかったというのに!

  

これも――確かに曇天気味でしたが、家の壁は、こんな落ち着いたトーンでなく、もっと柔らかく輝いていたはず。

そもそも、私の写真が下手なのだから、仕方ないですね。今度、もっとスマホを勉強しよう。

  

最後に、川で遊ぶ黒ラブを紹介。これは、ボートン・オン・ザ・ウォーターという川が真ん中を走っている、コッツウォルズの小さな町で撮ったもの。おとぎ話に出てくるような、綺麗な町の中を、澄み切った小川が流れてしましたが、くだんの黒ラブは、水の中でバシャバシャやったり、走ってみせたりと大はしゃぎ。

その様子を、川辺のベンチに座った人々(町の人も、観光客もおしなべて!)が、いかにも楽しそうに見やっていたのが印象的でした。

実のところ、有名な場所や、建物を訪れるより、こうした何気ない一コマの方が、意外に深く心に残ったりするのであります。

 

 

 


英国への旅 その2 

2019-07-25 12:24:01 | 旅のこと

ロンドンでもそうでしたが、イギリスの街には、ところどころ色鮮やかな花が、ハンキングバスケット風に吊り下げられています。ここ、中世のハーフティンバー様式の建物が並ぶ、チェスターの街でもそう。

        

こんな感じ。南の空と違い、いつもグレーがかった空模様の下にいるせいか、花の色が一段と輝いて見えるのだ!

   

街の中心にある、時計台の装飾の美しさにもうっとり。昔、プラハで見た時計も綺麗だったけど、こうしたものは、いかにもヨーロッパの美意識を感じさせる。ところどころに施された金の装飾が、華麗さを倍増させています。

    

橋の上から、見るチェスターの街。建物は、少し重苦しい? しかし、ストリートの向こうからやって来るのは、車ではなく馬車の方がぴったしという感じであります。

このストリートの一角にある、スタバで、カプチーノを飲みました。イギリスへ行って、驚いたことの一つは、日本以上のスタバ率の高さ。この国では、パブが愛されているのと同様、昔懐かしのティールームが健在とばかり思っていたのに……これも、実地に行って見ねば、分からないことの一つだったよ


英国の旅 その1

2019-07-24 09:35:27 | 旅のこと

ぶらり、夏のイギリスを旅行してきました。

まず、ロンドンに着いてから、いきなり北部へ――この移動の長さが、ちょっとこたえたわ……。ブラックバーンというところで宿泊したのですが、泊まったホテルの部屋は、こんな風。

    

天井、高いです。

そして、翌日は、以前からずっと行きたいと願っていた、ハワースへ! ここは言うまでもなく、エミリ・ブロンテの名作「嵐が丘」の舞台となった場所であります。

ところが……私も現地にやって来て、初めて知ったのですが、想像以上に陰気臭い。いかにも、北部イギリスの寒村といった場所です。空は、鉛色に重く垂れこめているし、建物もどこか侘し気。

ああ、せっかく憧れのイギリスにやって来たのになあ――と、思わず、こちらの気持ちもトーンダウン気味だったのでありますが、ここではブロンテ一家が暮らした牧師館が、「記念館」となっているじゃないか!

これは、ぜひ観ねば。

 

これが、かつての牧師館、というかブロンテ家。内部は、入り口の扉をノックして入れてもらえる、小さな記念館となっており、かつてエミリーやシャーロッテが暮らした様子が、そのまま展示されています。

けれど――、思ったより、ずっとちっちゃい家なのですね。日本にある、昔外国人が住んだ洋館(例えば、神戸の異人館など)も、そのこじんまりした住居や天井の低さに驚きますが、ここも同様です。

19世紀の頃は、欧米人と言えど、身長が低かったのか??

部屋も小さく、長女のシャーロットの部屋だけやや大きく作られているものの、ガラスケースの中に展示された、彼女のドレスなどを見ていると、やっぱり、ずーっと昔の時代の人なんだなあ、という実感がこみ上げてきました。

シャーロットが描いたという、植物画も、使った絵具と共に展示されていましたが、それほど上手じゃないような……「ジェイン・エア」の作者と言えど、絵は文と同じようにはいかなかったようです。

隣りには、ショップも併設されていて、「せっかく、ここまで来たのだから」と、カードを三枚買いました。初老のイギリス人女性が、店番をしていましたが、とても親切で感じのよいお方でした。

記念館の入り口のドアで応対してくれた、地元の若者らしき少年も、そこはことなく感じが良かったし――これが、土地の陰気臭さを、少しだけ吹き飛ばしてくれました。

 

 ハワースの町は、いかにも小さな田舎町という感じでしたが、ただ一軒、薬屋が面白かった!

 

石鹸も、こ~んなスカルの形をしているの。棺おけの石鹸というか、入浴剤もあるしね。しかし、こんな髑髏の入浴剤を使ったら、お風呂に入っているうち、自分の体が溶けて骸骨💀になってしまわないのかな?

  

これが、店内。過去の時代から、立ち現れたかのような店構えでしょ? おまけに、よ~く見ると、奥には小さな骸骨がぶら下がっている……こんな調子で、イギリスの旅は、北部から南へと続くのであります。


太陽の塔を見に行ったよ

2018-12-04 11:47:40 | 旅のこと

大阪は、千里の万博公園に「太陽の塔」を見に行ってきました。写真だけで憧れ続けてきて、ン十年。行こうと思えば行けるのに、なかなか腰が上がらず、先週、日帰りバスツアーで、やっと「太陽の塔」に初お目見え。

 初めて対面しての感想は――う~ん、やっぱり面白い! 
   
 後ろ側に回っても、こんな風に太陽の顔が描かれているんです。 このバツツアーは、48年ぶりに内部公開されるのを案内してくれるというのが売り物で、私も塔の中に入りましたよ。

うわ~、展示物の「生命の木」が正面にドド~ン! 塔の中は、赤っぽいようなオレンジ色のような照明がついたり消えたりして、怪し気……いえ、スリリングなムードをかもしだしておりまする。
「生命の木」の下から上部に向かって、生物の進化がつづられていて、クラゲに似た原生動物から、恐竜の大きな置物が樹上に置かれています。木のてっぺんにあるのは、もちろん我らがホモサピエンス。
でも、やっぱり恐竜の大きな置物が一番いいな。この展示物自体は、今のハリウッドの特撮技術やフィギュアの進化に比べたら、ずっと素朴で稚拙とさえいえるようなものなのですが、やはり50年近く前の時代の明るさや夢が感じられ、魅力満点です。

「太陽の塔」の腕部分は、中から見ると、銀色の鉄骨が組み合わされ、何か宇宙船の内部みたい。万博当時は、ここにエスカレーターが取り付けられ、先端まで行けるようになっていたのだそう。その頃は、この塔の前にも長蛇の列が並び、多くの日本人が胸をときめかせながら未来への夢を追っていたんでしょうね。

 公園内の建物
に当時の様子を写した写真が特大サイズのパネルとなって、展示されています。
    
 こんな感じだったのですねえ~。

 冬の初めの一日、私も’70年へのタイムトリップを楽しみました。

白くまピースに会いに行ってきたよ

2018-03-05 09:30:04 | 旅のこと
 以前から楽しみにしていた、愛媛県は「とべ動物園」に行ってまいりました

 結構遠いし、気軽に動けるたちではないので、日帰りバスツアーです。行ってみて、びっくりしたのは、この動物園の立派さ! 居心地の良さ!
 そんなに動物園を色々知っている訳ではないのですが、今まで行った動物園の中ではピカ一だわ……。

 園内は広く、動物たちがいるゾーンは、「アメリカ」「アフリカ」と生息地ごとに区分してあり、厩舎の外側には、飼育員の方たちの愛情あふれるコメントや、動物たちの紹介文が書かれています。 そして、園内のあちこちには、青いユニフォームをした飼育員の姿がチラホラ。
いかにも、愛情こめて動物たちの世話をしているという姿が、伝わってきて、こちらまでうれしいです。

  
丸太の棒にかじりついて、遊ぶライオン。

    
こっちは、お昼寝中のトラさん。


         
  こんな掲示板があると思ったら、中には、温泉が出現していて、
                  
   入浴中のカピバラであります。


   水の中を涼し気に泳ぐペンギンは、
やはり人気で、ガラスの外側には、ペンギンショー🐧を見る親子連れがいっぱいでした。


 そして……そして、私がどうしても、ここに来たかったお目当ての
        
   白くまピースであります。
      真っ白で、大きくて、とっても可愛い! ただいま、18歳だというのですが、人間にして一体何才くらいなんだろう?
そして、このキュートなルックスで動物園のスーパースターである事以外に、ピースを有名にしたのは、白くまとして、国内初の人間による人口保育で育ったということ。

ずっと前、小さな白くまピースを、家に連れ帰って、育てる飼育員の方のドキュメンタリーをTVで見て以来、いつかピースに会っていたいと思っていたので、それが実現した事に思わずホロリとしてしまう私。
      何度見ても、こんなに可愛いんだもの。
早速、売店で、ピースの保育奮闘記の本を買い、姪にもピースのぬいぐるみをお土産にすることに。

それにしても、本当にいい動物園だなあ――遠くなかったら、何度でも来れるのに

鎌倉の旅 もう一度

2017-11-08 20:00:20 | 旅のこと
 先月末、東京で「季節風大会」という児童文学の合評会に参加。
一日目のみの参加だったのですが、その帰途、鎌倉へ。

三年ぶりの来訪であります。
鎌倉駅横の「ホテルニューカマクラ」へ宿泊。ここも、以前来たところ。素泊まりなのですが、スタッフの方々はとても感じよく、応対もきめ細か。

部屋もレトロというかなんというか、とてもユニーク。建物そのものは古いのに、シーツや枕、タオルといったものは、パリッと清潔で思わず、手を触れたくなるくらいです。

スタッフの方々の笑顔、趣のあるユニークな建物――当然(?)ながら、泊まっている人たちも若い人ばかりで、私など例外かな。

   


大好きな江ノ電に乗り、海と湘南の風景を楽しみました。
「鎌倉高校前」あたりにさしかかると、車窓から一面に、日の光がきらめく海が見渡せます。これで写真が撮れればいいのだけど、何せ電車は運行中。
おまけに、窓という額縁があり、撮れるスペースは限られている。そんなわけで、
こういう感じにしか撮れませんでした。 でも、この江ノ電、観光客にも人気なのですが、しっかりと地元の人たちの足でもあるのですね。
この沿線には、幾つもの高校があるらしく、二、三種類の制服姿の子が乗っている。寒かったせいか、首にはマフラーをしっかと巻いている子もいたのですが
足元は、素足――若いなあ。

ああ、私も高校生で、この江ノ電に乗って通学できたら、いいなあとつい思ってしまいます。もう一度、青春したい!

そして、鎌倉の海には、綺麗な波が打ち寄せ、もう10月も終わりだというのに、サーファーたちの姿がちらほら。いかにも、湘南の風景。
江ノ電が通る線路の上には、丘のような山が迫り、その斜面には海を見晴るかすのように、別荘風の家がいくつもあります。

こうした家に住む人たちは、毎日、眼下に海を眺めて生活できるのだなあ……これも、とってもうらやましい。
海を見ながら、古都の風情を楽しめるなんて、とても贅沢な生活ですね。

 
おまけ*イワタコーヒーでのひととき。ここの珈琲も香り高くて、とても美味しかった!

三千院、鞍馬、貴船を訪ねて

2017-06-19 22:31:33 | 旅のこと
日帰りツアーで、京都へ行ってきました。何だか、最近京都づいているなあ~。

今回訪れたのは、三千院、鞍馬寺、貴船神社であります。そう、京都の奥座敷三点セットと言われている(ホント?)寺社めぐり。

京都へ何度も訪れているのですが、こうした奥まで行く機会はなかなかなく、三千院は十数年前、叔母に連れていってもらったものの、他の場所は初体験!

   

  横向きの写真になっちゃいましたが…

これらは言うまでもなく三千院――かつて行った時は、参道から寺院にいたるまで、観光客がぎっしりと鈴なりだったように思うのに、先週訪れた時は、ひっそりかんと静か。
参道のお店も閉まっているのがいくつもあり、「さびれているみたい」というのが正直な」ところでした。
この大原の地は、ガーデニングでも有名なベニシアさんもお住まいのところですが、京都の町中からはだいぶ離れた山の中であります。

京都というと、一年中観光客が目白押しという印象ですが、(私もそうであるように)みな、市内のにぎやかな場所をめぐるだけで満足してしまうのかな?


   
このおっきな天狗のお面は、何ともインパクトあり!  もちろん、鞍馬にあります。鞍馬もだいぶんの山の中。鞍馬駅は、古き時代の香り残る木造の建物で、待合室など映画に仕えそうなほど、レトロな雰囲気。こういうのは、好きだなあ。
    
 参道をいろどる灯篭も、日本の伝統色の朱が美しいです。
   
 鞍馬寺の門前にたたずむのも、狛犬というより、小さな獅子そのものの石像。台の石には、「大正2年……」とかの銘が打たれています。長い時を、こうして下界を睥睨しながら、
鞍馬のお山を守ってきたのでしょうね……。

 貴船神社も、「来てよかった!」という風情ある美しさでした。

 最近、「御朱印帳」なるものをはじめ、訪れたところで、書いて頂いているのですが、美しい毛筆の黒と印鑑の赤の組み合わせがなんとも、お洒落なのであります。
きっと、昔の人にも「ありがたいお札をもらう」という以外に、このモダンさが受けていたはず。 訪れた記念というか、ちょっとした達成感も味わえるのだ