ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

手作りの写真集

2014-05-31 19:49:31 | ある日の日記

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ご近所のBさんに、今日頂いた写真集。今月の初め、Bさんの娘さんが、ノエルハーブガーデンにいらっしゃったのですが、その時撮られた写真を集めて、小さな写真集にされたとのこと。

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カモミールもアップで、ご覧の通り! 庭が手のひらに乗る小さな本になったことが嬉しいです。 心のこもった手作りのものを頂くのは、人生の中でも素晴らしいひとときですね。

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ノエルの雑記帳

2014-05-30 17:29:29 | ノエル

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これは、以前撮った写真だけど、ノエルのちょっと変わったポーズ。

犬も、寝返りをうつんだ・・・・前のサッカーボールはご愛嬌(?)。

もう初夏の陽気で、今日など気温がぐんぐん上がっている。たらいとホースで、ノエルが水遊びをするシーズンになりつつあるよう。 私も、スポーツクラブのインドアプールに行きたいような気分。 この前プール教室に通っていたのも、三十代前半だから、青い水ともずいぶんご無沙汰しているなあ。

でも、一度は海に連れて行ってノエルの泳ぐ姿も見てみたい!

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悪魔の花嫁

2014-05-29 20:28:39 | 本のレビュー

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久々に面白かった漫画。この「悪魔の花嫁」は、わたしがまだ小学生だった頃の人気少女漫画で、悪魔ディモスが、少女美奈子の前に現れ、人間といものの醜さ・怖さをこれでもかと見せつけてゆくという、ミステリー調のもの。 残酷である分、素晴らしく良く練られたストーリーテリング(原作は、池田悦子さん)とあしべゆうほさんの華麗で美しい絵が極上の物語となって、一つの耽美的世界を描き出し、「悪魔の花嫁」に夢中になった少女は、当時の日本に無数にいたはず。

なぜ、悪魔ディモスが美奈子の前に現れたかというと、彼は何と古代ギリシアの神(!)で、実の妹ヴィーナスと恋に落ちたため、主神ゼウスに罰され、オリュンポスを追われた。その時、彼は、「恐怖の神」として異形の姿にされ、ヴィーナスは、黄泉の国で生きながら朽ち果てるという過酷な運命に。ヴィーナスを救うには、彼女の生まれ変わりである美しい娘を、身代わりにせねばならない。それが、美奈子であった――と、こういうわけなのだけど、荒唐無稽といってもいいストーリーが、これまた面白い!

この漫画は、ある意味未完のまま、終わってしまったかと思ったら、数年前「最終章」と題して、再びシリーズ化されてました。でも、あれほど魅惑的だったあしべゆうほさんの絵が、「えっ、どうしたの? これ」といいたいほど激変。恐ろしく、下手(ごめんなさい)というか、おおざっぱな描線になってしまってるのでした。

そして、物語も、「無理してるなあ」という感じで、面白くない・・・でも、この6巻目にして、久々に堪能しました。 歴史上、「女吸血鬼」と呼ばれた実在のハンガリー貴族、エリーザベト・バートリをテーマにした恐怖ものや、アフリカの部族に伝わる毒蛇を繁殖させるには、恐ろしい秘密が隠されたいた--とするもの・・・・やっぱり、わたしは怪奇ロマンが一番好きですね。

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リサとガスパール

2014-05-27 20:58:46 | ある日の日記

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以前にも書いたけれど、「リサとガスパール」の絵本の世界が大好き。彼らの絵本はほとんど持っていると思うわ。

わたしの憧れはリサ。 うさぎとも犬ともつかぬキュートな動物で、真っ白な毛皮に赤いマフラー巻いて、ガスパールみたいな忠実な友達がいて、お洒落に可愛く、パリの街を歩けたら、どんなに素敵かしら?

このイラストでもわかる、すごーくファンタジックでカラフルで、ポップなリサたちの世界。わたしも、こんなところでくらしてみたーい!

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夜空の下にそびえる、金色のエッフェル塔と光り輝くメリーゴーランド。 こんな夢の国に比べたら、ディズニーランドも大したものじゃないような気がする・・・(ディズニーランドって、行ったことないんですけど)。

リサは、わたしの憧れのスターなのでありますが、現実にリサになってしまうと、「世界のアイドル」として、絵本にメディアに、キャラクターグッズに・・・とトップアイドルも目じゃないほど忙しくなりそうなので、残念ながら、観客のままでいることといたします、はい。

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ある月曜日

2014-05-26 15:37:36 | ある日の日記

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梅雨っぽい雨模様の一日。室内も暗くて、静かな日である。

さて、上の写真。頂いた花束と大きなピッチャー(これも、昨日頂いたもので、「栗原はるみ」さんのお店のもの。中央部を星の模様がぐるりと取り囲んで、何ともキュートなデザイン!)にガーデンの花を挿したもの。

薊と柏葉紫陽花と、どさんこラベンダー どさんこラベンダーって、小ぶりで上品なところが好き。

昨日の夜はTV「ダーウィンが来た」で、ピンクフラミンゴの生態を見たのだけれど、乾季には住んでいる湖の水が干上がってしまうため、より豊かな水辺を目指して、一族で大移動。

羽のある親鳥は、空をすいすい飛んで、移動できるのだが、まだ飛べないひな鳥は歩いて(!)地上を移動する他ない。百キロほどの距離を数週間かけて、よちよち歩いて移動するひな鳥たち。まだ、フラミンゴ特有の美しいピンク色の羽毛はなく、グレーとかこげ茶っぽい体色なのだけど、そうした小さな子供達が必死に(途中、天敵が彼らを狙っているから)、行進してゆく様子は、本当に涙がでるほど、可愛い。

今、ピッチャーに活けられた花も、フラミンゴの子供たちも皆、「無心」に生きているからこそ、可愛い。生き物とは、そうしたものなのだろう。

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チボー家の人々

2014-05-22 10:59:19 | 本のレビュー

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今日の話題は、あの20世紀の名作「チボー家の人々」であります。白水社から出ている文庫本を、ノエルの本棚に並べたところですが、なんと13巻もある大作。 プルーストの「失われた時を求めて」とどっちの方が長いかしら?

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物語は、第一次大戦前のフランス。厳格なカトリックの富裕なブルジョワ家庭に生まれたジャックと、その兄アントワーヌ。 冷静な秀才型のアントワーヌは後に、医師となりますが、次男のジャックは、気性の激しい反抗児。 かれらに、ジャックの友人であるダニエルとジェンニーの兄妹が、主要な登場人物です。

やがて、第一次大戦がはじまり、ジャックは参戦するのですが、敵の手に落ち、射殺されるという悲惨な最期をとげることに。アントワーヌも、毒ガスのため、瀕死の状態となり、同じく負傷したダニエル。彼らの戦後への希望は、恋仲となったジャックとジェンニーの子供であるジャン・ポールへと託されるのですが、20世紀初頭のヨーロッパ世界や当時のブルジョワ階級の有様が印象に残っているなあ。

なんて、よくわかっているように書きましたが、実はわたしがこの大作を読んだのは、中学二年生の時、一度きり。 中学校の図書館に、黄色い(いかにも、ヨーロッパの黄色という感じのニュアンスある色調でした)表紙の「チボー家の人々」があって、当時14歳のわたしは、秋から冬の間にかけて、ジャック達とともに過ごしたのでした。(今、思い返しても、わたしが一番本を読んだのは、14歳から16歳くらいにかけてでしょうね)

ジェンニーの姿や、ジャックとダニエルが取り交わすノート、彼らの家の間取り・・・そういったものも生き生きと想像して浮かび上がらせたもの。 ジェンニーの母親やアントワーヌの恋人のラシェルという女性のエピソードも、印象深く覚えています。

わたしが今持っている、文庫本は大学に合格した時、友人がプレゼントしてくれた図書券で買ったもの。本棚に並ぶ、「チボー家の人々」を見るたびに、あの時の、彼女の好意を思い出します。




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雨上がり

2014-05-21 19:05:30 | ガーデニング

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ここ数日咲きそうだった蛍袋(ホタルブクロ)。雨上がりの庭を歩いていたら、ついに開花しているのに遭遇。 ああ、この白さ! 気高いばかりの美しさです。

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最初は、茂みの奥に少ししかなかったワイルドストロベリー。でも、今はこんな苺畑(意味、違う・・・)に! ベリーの甘酸っぱい香りが夕暮れの空気の中に漂って、何ともいえずいいです。

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この子も、可憐で好き。 下が海岸のような場所だったら、こういう花は映えるのではないかしら?

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夜の訪問

2014-05-17 21:26:14 | ノエル

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夜、裏のノエル邸(?)を訪問。焼いたトーストとチーズという毎晩のおやつを持っていってやるため。 この犬小屋というか寝室は、シベリアン・ハスキーのナターシャの代から25年くらい使っている年代物だ。 上の玄関灯は、写真ではよく写ってないけど、ちょっぴりステンドグラス調のもの。

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こちらが、久しぶり登場のノエル。 このところ、散歩以外あまりかまってやれてない。でも、ノエルがいるということは、心ざわめく日々にも、大きな慰めとなっている。

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ある日の日記

2014-05-17 17:01:01 | ガーデニング

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ノエルハーブガーデンに咲いている茶菖蒲(ちゃしょうぶ)。なかなか奥ゆかしき風情。

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葡萄小屋そばにカイの樹が、夕空に輝いて綺麗。

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葡萄小屋(というより、温室)前に咲く黄色い菖蒲(それとも、アヤメ?)や薊の群生。黄色と紫の色合いが補色の関係にあるせいか、とても綺麗。 この冬厳寒(といっていい?)で、葡萄の樹が大丈夫か心配だったのだけど、ガラス越しに葉を青々と茂らせている。ヤレヤレ・・・ホッ。

温室はガラスの下が石積みで、その隙間から、小さなシダの葉が出ているよう設計されていて、それがこの温室の魅力の一つ。 建築家さんのアイデア。

あっ、建築家さんといえば、今日大阪から建築家グループを引き連れて、我が家に来られたなあ。 書斎にぶら下がっているイサム・ノグチの照明(大きな、紙の提灯みたいな個性的なもの)が古くなっているからと言って、新しいものを下さったのだった。Thank You.

このところ日々が忙しいので、一か月くらい一作も小説を読んでいない・・・今日は疲れたから、夕食は余っている「ごま味けんちん汁」と「ひじきの煮物」、近所のBさんから頂いた横浜シューマイですませよう・・・。

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ナイアガラ

2014-05-16 08:03:06 | 映画のレビュー

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マリリン・モンローは、結構好きです。アメリカ人には珍しい、丸顔やこれも丸みを帯びた額や鼻・・・・尖ったところや鋭角的なところが、見た目にも雰囲気にもありませんね。

そして、「女優ではない。ピンナップガール」などと言われたりしていたようですが、どうしてどうして主演する映画はちょっぴりコミカルで面白いし、輝くばかりの金髪に白い肌、真っ赤な唇のマリリンが画面に現れると、なんでもない娯楽映画が輝きをますのであります。 

最後の主演作品「荒馬と女」(クラーク・ゲーブルとモンゴメリー・クリフトが共演という贅沢さ!)では、迫りくる死を予感でもしていたかのような、沈痛な雰囲気と情感を漂わせていて、名女優の貫録十分でした。

さて、この「ナイアガラ」。「荒馬と女」を別として、軽いタッチの洒落たお色気映画がマリリンの定番のはずでしたが、これは立派なサスペンス。 戦場神経症の夫を愛人と共謀して、殺そうとするのですが、愛人は夫の手で、逆に殺され、マリリンも復讐の鬼と化した夫に殺される。これが、ナイアガラの滝の迫力ある風景と、狂言回し(?)の若夫婦(マリリン達夫婦が泊まっているナイアガラそばの、コテージに同宿している)と相まって、よくできたミステリーになっているのです。

ただ、この映画でのマリリンは主演とは言えず、ヒロインは清純な若妻でしょうね。彼女がナイアガラの滝の観光ルート(滝のすぐそぐそばに張り巡らされた、木製の通路。上がったり、下りたりするのですが、そばのごうごうと鳴る滝の水がかかったりして、かなり怖い)をマリリンの死んだはずの夫に追いかけられるシーンなど、スリリングな場面が幾つもあります。

セクシーな天使ではない、悪女マリリンを楽しみたくなったら、どうぞ「ナイアガラ」を。   

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