ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

はじめてのフランス額装

2023-11-01 22:30:05 | カリグラフィー+写本装飾

おとつい、大阪へワークショップを受けにいってきました。

お邪魔したのは、難波にあるカリグラフィー+フランス額装のアトリエ、「シックスタイルワークショップ」。

カリグラフィーの先生には、外国の紙物が好き! という方が多く、カルトナージュやフランス額装も修められているケースもめずらしくありません。私も、額をフレンチシックに装飾するフランス額装には、以前から憧れており、「一度、どんなものかやってみたいなあ~」と思っていました。

その願いがかない、ようやくはじめて、フランス額装というものに触れてみたのですが……ショックなほどに、うまくできませんでした。

大きなカッターナイフを使い、厚紙を紋章(釣鐘形といった方がいいかな?)の形にくり抜くにですが、なぜか、私がカッターを使うと、定規をちゃんとあてているにもかかわらず、線があーっ!💦というほどずれてしまう……。(あんた、不器用なんじゃ……?)

でも、先生の力添えのおかげで、なんとか、作品に仕上げることができました♬

  

アトリエで枯れた薔薇と共に、写してみた作品。言い忘れましたが、これはフランスの紋章切手をフランス額装で飾るというもの。中央の切手に、やっぱり釣鐘形の紋章がデザインされていますね。

自分では十分ステキだなあ、と思っていたのですが、帰宅した時、母が「切手が少し小さいんじゃないかしら? うちにある切手の中に、『アンネの日記』の切手があるけど、それの方が大きさもちょうどいいわよ」と言うので、中を少し変えてみました。

      

こんな感じ。ガラスをはめたので、少し景色が映りこんでしまい、見ずらいですが……でも、この「アンネの日記」の切手。あの有名なアンネ・フランクの肖像写真をイラストにしたものらしいのですが、未使用で、どうやら外国製みたい。

以前、誰かにもらったのかなあ……? でも、この切手と組み合わさったはじめてのフランス額装――何だか、気にいっています。

 

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羊皮紙の世界

2021-05-28 18:04:52 | カリグラフィー+写本装飾

数日前の新聞に、驚くべき記事を見つけた。「羊皮紙の魅力を伝えたい」とのタイトルが打たれた記事に登場しているのは

――実は、この「羊皮紙のすべて」という本(青土社)を出版された八木さんは、私が以前、何度も羊皮紙を入手した専門家。

 ヴェラム(子羊の皮)という上質な羊皮紙は高価で、その小さなサイズのものをいつも購入していたのだけれど、八木さんが講師として指導されたワークショップを受けに東京へも行ったことがあったっけ。あれは、もう十年以上も前になるだろうか……。

そのワークショップでは、木の台に、放射線状に紐を括りつけられていた羊皮紙を見たり、自分でもお手製の小さな羊皮紙を作り、それを伸ばしたり、磨いたりする作業がとても新鮮だった(具体的に何をしたかは、もうだいぶ忘れてしまっているのだけれど)。

それにしても地方のローカル紙にさえ、羊皮紙が紹介されるなんて! とても嬉しい🐑

ここでアラビア書道についてもふれられているけれど、私もちょこっとやったことがあります。先が平たく割れた竹製のペンで、摩訶不思議なアラビア文字を書きつけるのだ。アラビア語なんて、まったく読めないけれど、その蛇に似たリズミカルな線には、何とも言えない魅力を感じてしまう。

以前トルコに行った時、アヤソフィア寺院で、黒い円状の板に黄金色で書かれたアラビア文字を見たけれど、とても華やかな美しい文字だった――カリグラフィーも、紙の世界も本当に、奥が深いものなのだな。

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ある日、部屋で

2019-11-13 20:43:46 | カリグラフィー+写本装飾

 

自分の部屋の壁に、この間作った写本装飾作品を飾る。 光線が入りこんでうまく撮影できない上に、ブログにアップデートしようとすると、なぜか写真の明瞭度が下がってしまうような……まあ、仕方ないですね。

左下の電気スイッチは、愛嬌よ🐰

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伝言板

2019-03-22 15:55:00 | カリグラフィー+写本装飾
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まだまだ早いのですが、この間DMを頂いたので、告知しま~す。
   
   「写本装飾の世界へ」展
    
    日時 2019年5月23日(木)~28日(火) 11:00~19:00(最終日は15:00まで)
    場所 芝田町画廊  大阪市北区芝田2-9-19 イノイ第2ビル1F


 中世ヨーロッパの写本は、ヨーロッパの美意識が凝縮された書物の宝石とも呼ぶべきもの。
 その文字と細密画からなる写本を、丁寧に模写したものが中心の展覧会です。
 とても美しい世界ですので、興味のある方は、ぜひ中世へ!(私も、末席ながら参加しま
 す。あまりにも美しい他の方達の作品の中に紛れこむのは、ちょっとあせってしまうのですが…)
 
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失敗した・・・

2018-09-13 09:37:30 | カリグラフィー+写本装飾

東京・京都で開催されたギルド展から、作品が帰ってきた。
結構、小さめの作品――せっかくだから、自分の部屋の窓のそばの棚にでも飾ろう。

でも、ここで気づいた失敗――15世紀のフランスの写本を模写したものなのだが、それと額の間にあるマットの色がきつ過ぎる!
画材店で入れてもらった時は、紺色ぐらいに思っていたのに、写真に撮ったり、飾ったりしてもにしか
見えないのだ。作品が小さい分、このマットの色の強さに押され、迫力負け

でも、まあ仕方ないですね。
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久しぶりの・・・

2018-08-26 21:19:08 | カリグラフィー+写本装飾
日、二か月ぶりに芦屋へ。先月は、夏バテ気味で休んでしまったのだ。

今年末に、神戸である展示会に出す作品――そろそろ取りかからねば、やばすぎる。

    
ヴェラム(仔牛の羊皮紙)に、トレーシングペーパーで写し取った下絵を、胡桃インクで線を引いたのだけど、インクの色が濃すぎる!でも、彩色する時、何とかなるはず。

         
 これが、元の写本――「The Prayer Book of Michelino Da Besozzo」。
この模写をする訳だが、金箔を貼る部分も細かいなあ……。どうぞ、作品になって仕上がりますように。

帰り、三宮の「そごう」に寄り、「ピロシキ屋」のピロシキを買って帰る。ここのピロシキは、繊細な味で、とても美味しく、いつもお客さんの長い列が並んでいる。
「チャイコフスキーの音楽を聞かせながら、(ピロシキの)生地を練っています」というのが、ここのうたい文句。音楽の効果のほどは立証不可能なれど、美味しいことは
誰もが認めるはず!
鎌倉の小町通りにある、「露西亜亭」のピロシキも有名ですが、私の好みでは、こっちの「ピロシキ屋」の方が美味しいような……。

ピロシキを食べると、ロシア~♫という気がして、なぜか昔読んだ、ロシア文学が読みたくなってしまうのであります(長いし、ムツカシイから、あくまで気分だけだけど)。
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雨降る日に・・・

2018-05-07 14:49:54 | カリグラフィー+写本装飾
  
手書きのカリグラフィードを二枚作る。 
「Bonjour」とルタンダ体で書き、中世フランスのタペストリー「貴婦人と一角獣」の中の犬が描かれた部分を、塗り絵方式でつけくわえたもの。

知人の方たちにお送りしようと思ったのだけど、まだギルド展へ出品する作品の方が……すんでおりませぬ。

これから、かかりませう。
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久しぶりのカード作り

2018-02-09 20:12:55 | カリグラフィー+写本装飾
    
お世話になっている方へ、ちょっとしたプレゼントをしようと思い、それに添えるカードを作る。

なぜか、思いっきりシロクマしてしまった…冬だから? それとも、今度日帰りバス旅行で、愛媛の方に「白くまピース」に会いに行くのを楽しみにしているので、
それが潜在意識に働いたのかしらん?

それでも、カードは真心をこめたいと思っているので、手書き(=手作り)を心がけています。上手でなかろうと、何であろうと、です!
 後は、送らなければ
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金泥練り

2017-11-25 20:50:58 | カリグラフィー+写本装飾
芦屋の「スタジオレターアーツ」へ。

今日は、以前もやった金泥練りをすることに。
といっても、もう3年以上前くらいになり、記憶もあやふやとなっていた。

だから、ちゃんと記録しておこう! というわけでここにメモ。

 まず、ガムアラビックの粉をお皿に入れる。
     
 それに水を少量入れ、滑らかになるまでよく練る。

         


 金泥を入れ、練りはじめる。   


 これを何と1時間! 片手の人さし指だけで練っていたら、指がつりそうになる。 突き指とかしてしまいそうでごわす。
 
 先生に「もっと、水を入れたらずい分練りやすくなるのに」と言うと、「それだと、『練る』のじゃなく、混ぜるだけになってしまうから」だって。

 水をスポイトに1~2滴ほどだけ、垂らしてもらいそれを練る……水分がなくなって固くなり、指が動かなくなるので、また水を足してもらう。
 この繰り返しが、エンドレスか…と思ったところで、ようやく終了の合図。


     


  指についた金を流すようにして、皿のまわりにこびりついた金を水に溶かして、八分目まで水を入れる。

  上の写真が、それ。でも、このまま一晩置いて、上澄みの水を捨て、完全に乾かすことが必要なのだとか。これで、ようやく輝く黄金――金泥――が生まれるのだ


 来年は作品展。夏には、ギルド展もあるから、作品のアイデアを出しておかなきゃ
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西村弥生さんのワークショップ

2017-10-04 21:35:12 | カリグラフィー+写本装飾
   
カリグラファーズ・ギルドのワークショップで大阪まで行ってきました。
何と、この日のテーマは、「紋章」! 私の大好きなヨーロッパの紋章です。

ワークショップと言っても、講義形式で、紋章のルールなどを教えていただいたり、紋章には「この色しか使ってはいけないんだよ~」ということを頭に入れるための塗り絵をしてみたりいたしました。

以前、京都のMGスクールでも、少し習ったのですが、やっぱり格調が高くて、そのくせモダンでさえもある不思議な紋章というデザイン。

そして、このワークショップを受けようと思ったのは、先生があの西村弥生さんだったから。
はじめてお会いできたのですが、若くキュートで、想像以上にステキな方でした(すっかり、ファンになってしまった私)。

    
国際的にも活躍しておられ、フランス国立図書館(パリ)の写本研究室でも、写本を研究しておられるのだとか……。

先生が製作された代表的な紋章とその説明が美しいカリグラフィーで描かれたアコーディン式の大作も、展示されていましたが、これだけ作るには技術はもちろん、根気と時間もかかっただろうなあ、とため息。

美しいものを作るには、高度な技術と時間も必要なのですね。
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