ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

「風立ちぬ」

2013-08-02 22:06:58 | 映画のレビュー

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昨日、宮崎駿監督の「風立ちぬ」を観に行ってきました。感想は「よかった!」と言いたいのですが、邦画は字幕がなく、セリフが聞き取れなかったので、細かい筋や登場人物のディテールなどもわからず、ちょっと微妙なところです。(パンフレットも、物語の筋には、ふれてないし)

でも、ジブリ美術の素晴らしさは相変わらず!二郎と菜穂子が出会う、高原の自然の美しさ、戦前の家の生活を描く映像の繊細さは、うっとりします。二郎が高原で会う、外国人って何者? という疑問は残りましたけれど。

宮崎駿さんが、飛行機づくりに人生をかけた人物の物語を映画化したのは、全然不思議でなどなく、「ああ、やっぱり」という感じ。「魔女の宅急便」では、巨大な飛行船が空を飛ぶシーンもあったし、「紅の豚」は、そのまんま、飛行機乗りの物語でしたし。「風の谷のナウシカ」や、「ハウルの動く城」など、飛行機が画面にあらわれるものは、いくらもあります。

でも、「コクリコ坂から」から、ジブリ映画がかつてのファンタジー色を弱めて、リアリズム路線に移行しつつあるような気がします(そのまま、アニメというより、実写映画にもなりそうな)。これは、宮崎監督の成熟をあらわしているのか、それとも想像力がほとばしるような若さが失われてしまったのか・・・。ぜひ、この映画がDVD化されるのが待ち遠しいですね。そうしたら、よくわかって、楽しめるはず。ベネチア映画祭にも招待された傑作,ぜひ二度目の金獅子賞が取れますように!

これは、全国の宮崎駿ファンの願いですよね。

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「貴婦人と一角獣」展

2013-08-02 20:39:36 | アート・文化

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大阪まで、「貴婦人と一角獣」展を観に行きました。上の写真2枚は、美術館の入り口のところですが、ここにも、「貴婦人と・・・」のモティーフが使われ、気のきいたプレゼンテーションになってます。

館内に入ると、ほの暗い空間に、「貴婦人と一角獣」シリーズ6枚のタペストリーが堂々と展示され、「圧巻!」としかいいようのない素晴らしさ。1500年頃制作されたと考えられているのだそうですが、中世って、こんな典雅な美を生んだのですねえ。これは、パリのクリュニー中世美術館の至宝と言われ、以前、ニューヨークのメトロポリタン美術館に貸し出された以外、フランスから出たことはないといわれるもの。だから、今日本で観ることができるというのは、とても素晴らしいことなのです。

私も、このタペストリーには憧れていて、パリに行った時も観たかったのですが、時間がなくフォンテーヌブロー城の売店で、なぜか売っていた「貴婦人と・・・」の紙ばさみを買ってあきらめた思い出があります。だから、ここで観ることができて、感激もひとしお。

 

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そして、ミュージアムショップで、ご覧のように図録だけでなく色々買いこんでしまいました。母の友人の方から頂いた、「貴婦人と・・・」のカードに書かれた手紙も大事にとってるほど。私の、このタペストリーへの憧れはやみそうにありません。

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