のどマガ第100号! 2013-05-31 | メルマガ・新聞 5月31日(金) 新緑の勢いにはっとさせられる5月、のどマガ第100号!を配信いたしました。 山寺の御開張は本日をもって終了です。次に見られるのは50年後。 (息子と行ってみましたが4時間待ちと言われてあきらめました…) さて今月のお品書きは… ▼モネの世界(ツキモトクミコ) ▼雨は降る(ドイヒロカズ) ▼獅子舞とクラシック(チダショウコ) となっております。 早かったような、やっとのような100回目ののどマガですが、 今月もいつも通りのどのどとお楽しみください。 (今月の送信係 ツキ)
Agua de Marco 2013-05-31 | のどのどぬ人 5月31日 この間 読んだ「トランヴェール」(5月号;新幹線の冊子), 荻原浩さんの文章が面白かったのです. 「お客さまの中にお医者さまはいらっしゃいませんか?」とアナウンスされる状況でおもむろに席を立てたらカッコいのに, という話で, だけど「お客さまの中に小説家はいらっしゃいませんか?」, というのは…, 無い, という文章でした. 荻原さんは「緊急時に役に立てない職業ランキングがあれば小説家はかなり上位に入る」と続けるのですが, そこでふと自分のことを考えてみると…, きっと教員もかなり上位に入ると思います. 即効性は…, まず無いし, そもそもそんな呼び出しがされる場面が考えられません. じゃあ音楽家は…, と考えてみたわけですが, はい, これはある, かもしれません. ん~, もう早く音楽を!という場面は, 私にはたまにあるのですが…, さてみなさんはどうでしょうか. そんな取り留めのない話, 金曜日. (ド:鈴木重子「三月の雨~コーズ・アイ・ラヴ・ユー~」)
はらはらと舞う、美しい景色 2013-05-25 | のどのどぬ人 5月25日 Noism1「ZAZA ~ 祈りと欲望の間に」@新潟・りゅーとぴあ 新潟でNoismを観るのは、もうずいぶん久しぶり。 3部形式の今回は、井関佐和子さん以外のメンバーで踊る第1部、 佐和子さんのソロが第2部、そして全員での第3部。 第1部の「A・N・D・A・N・T・E」は、バッハのヴァイオリン協奏曲から。 でも、何かが違う。バッハの音楽に何か加工がされている。 後から分かったことは、古のアンダンテと、現代のアンダンテ、 決して同じものではなかったのでは、という問いからのひとつの試み。 レコードの回転数を遅くするように、ひとつひとつの音が引き伸ばされていて、 それに合わせてまた、ダンサーの動きも呼応していく。 不思議な時間の進み方。それでも、やっぱりNoismでしか見ることのできない、 美しい景色が、今回もちゃんとあって、観に来てやっぱりよかった、と思う。 第2部は、1人4役を佐和子さんがこなす。しかもダンスだけで! 表情豊かな身体を存分に、時に羽のように大きく広げ、時に術なく崩れ落ちる。 シンプルすぎる舞台美術、その大きく立ちはだかった真っ赤な壁が、 まさか最後、その手に押され諸共倒れ崩れてゆくとは。 第3部は、これをNoismでやるか~というような、なんでもありのカオス、 そして実はダンサーたちが「やりたいこと」を出し合って生まれたという作品。 え?ほんと?とそれを聞いて思ったシーン数知れず。 経験してみたい境遇、環境、現実ではきっと受け入れがたくとも、一度ならということが あるもの、なのかな…透明な椅子と共に、なんだかサーカスやマジックを見ているようでもあった。 何が始まって何が終わったのか、始まりも終わりもないような舞台。 でもそこにあるのは、踊る身体。やっぱり、いいな。 いつになく空席の目立った舞台。アフタートークでの金森穣さんは、 今までになく弱気で落ち込んでいらした(ように見えた)。 舞台の評価は高くとも、客席が埋まらない。ここまでの舞台をしても。 それでも、2004年から毎回ではなくとも、ここに観に来たくなる、 ちゃんと、そういうわざわざ来たくなる舞台がここにはある、と、思っています。 (ゆ)
ひかりのまち 2013-05-25 | のどのどぬ人 5月25日 中田裕二 "SONG COMPOSITE 2013" @郡山・Hip Shot Japan 「津軽海峡冬景色」(!)から始まった今回のコンポジは, パーカッションも加えた3人編成 (Vo, Key, Perc). 椿屋の曲も含めてオリジナルを多く交えながら, 2時間強たっぷりに歌ってくれました. 中でも印象的だったのは, スウィング・バラードで歌われた 名曲(と, みんなに薦めています)「バルコニー」. いつ聴いてもぐっと来てしまいます. あぁ, この人はやっぱりうたうたいだなぁ, と, 今日は改めて思いました. うたうのが好きで, ステージが好きで, そして音楽を愛しているのがじ~んと伝わってきたライヴ. 最高でした. (ド)
まっすぐな声、まっすぐな歌 2013-05-24 | のどのどぬ人 5月24日 世武裕子「だいじょうぶ未来のこども」ツアー@SENDAI KOFFEE CO. 数日前に案内をいただいて、駆けつけたセンダイコーヒー。 入って、あ、れ?とは思ったけれど、受付をしていたその人こそ、 やっぱり世武さん本人でした。笑 きっといいだろうと思いながら、実は最初のCDしか知らずに行ったのですが。 もうとんでもなく、よかったです(はい、すみません、あくまで当社比、です)。 最初の最初から、予想を裏切ってくれて、すぐには真似できない真似したくなるような音ばかりで。 あぁ、もう、こんなことなら!もっと前からライブを追いかけるべきでした。あぁ。 歌ぎらいな(あ、言ってしまった)私でも、大丈夫な歌、でした。 なんていうんだろう、いやらしさがなかった、のだと思います。 かっこつけた歌い方じゃなくて、作った歌い方じゃなくて。 ストレートなんだけど押しつけがましくなくて、山に向かって歌っているみたいな。 そんな感じ。こんな言い方で、伝わる自信はないのですが…。 嬉しかったことがひとつ。仙台、好きなんだそうです。 「いつ来ても、空気がシュッとしてる。新幹線降りたらわかる。」と。 仙台(東北)の人は褒められることに慣れてないから、え、ほんと?って空気でしたが、 でも、実はお客さんみんなすごくうれしかっただろうと思います。 というわけで、次回もきっと行くぞ。 (ゆ:この赤い手帳が楽譜代わり?素敵。)
その手のひらは虹をつかめるさ 2013-05-19 | のどのどぬ人 5月19日 実験工房展:戦後芸術を切り拓く@いわき市立美術館 湯田川をあとにして, 米沢, を素通りし, いわき行き. 高橋アキ, 荒川医 (いわき市生まれの現代美術家), サージ・チェレプニン (荒川と共同制作を行っている音楽家/現代美術家)の3人による「城の眼/青頭巾/Environmental Mechanical Orchestra 秋山邦晴を想像する」と題された一連の不思議なパフォーマンスの後, 展示をじっくり観てきました. 「実験工房」が活躍していた時代は僕にとって, 日本の音楽界にこんなにもスリリングな時代があったのかと思う素敵な時代ですが, 演奏会のポスターやパンフレット, アイディアからチケットにいたるまで, 展示されていたものはどれも本当にcoooolです. 能になった「月に憑かれたピエロ」なんて, 一度 観てみたかったなぁ. 湯浅譲二のなんじゃこりゃ!?という楽譜も合わせて, じっくりと楽しめた展示でした. (ド:極東ラヴァーズオーケストラ「思いが重なるその前に」)
寂しがり屋のお酒飲み。 2013-05-19 | のどのどぬ人 5月19日 GW中、小学校1年生の時に同じクラスだった友人が、亡くなってしまい、 休みの日の朝、友人とお線香をあげに行ってきました。 すっかりご無沙汰になっていたけれど、なんとなく遠くからいつも心配だったその人は、 お酒を飲み過ぎて、逝ってしまいました。 「(気にかけてはいても、)結局、何にもしてやれなかった」と、私を含め友人たち皆に思わせて、 どうして、一人で逝ってしまったかなぁ、とぼんやり時々思い出します。 気が付けばみんな揃って大人と言われる年になり、ある人は家族を持ち親になり、 すっかり歳を取ったねぇ、なんて話をしながらも、いやいや、まだまだ頑張るよ、と、 挑んでみたりもしながら、あっという間に毎日は過ぎていく。 みんな、色んなところで、揉まれているんだろうなぁ、闘ってるんだろうなぁ。 自分とだったり、上司とだったり、組織の中でだったり、立場や肩書きだったり。 生きているだけで、いいじゃない、と、 声の届く距離にいる大切な人たちだけでも、ちゃんと大事にしなくちゃと思います。 (ゆ)
さくら醤油 2013-05-18 | のどのどぬ人 5月18日 朝から酒田行き. お昼は, 今月いっぱいで閉店してしまうというシェディオークへ. 僕の大好きな有機野菜のレストランです. 今日いただいたのはドリア (野菜の春巻きと並んで大好きなメニューです!). 野菜だけだというのに, どうしてあんなにコクが出るのでしょう. 美味しくいただいてきました. お店は, 残念ながらやっぱり閉店とのこと. あの丁寧なシェフの料理が食べられなくなると思うと…, 悲しいです. その後は北港と土門拳記念館へ寄って, 湯田川へ. はじめてお邪魔した湯どの庵は, ゆったり, 穏やかな宿. 温泉も気持ちよくて, のんびりしてきました. そして, なんといってもお料理の美味しかったこと. 今年は不作だという孟宗ですが, 海老と筍のハンバーグ (お肉は使ってません!), 孟宗汁と筍ご飯…, と美味しくいただいてきました~. (ド:最初に出てきたあさりの真薯と, 桜鱒のロースト(さくらの花びらと葉をつけて作るというさくら醤油でいただきました)も最高でした)
風に揺れる花の下、 2013-05-18 | のどのどぬ人 5月18日 「子平町の藤」、5/4に開花宣言があってからここまで花房が伸び、花が咲くまで、 暑くなったと思えば、寒くなりを繰り返して、2週間、かかりました。 今日はやっと、お天気も良くなって、お花見日和。 昨年、いつもより遅かった藤の花と共に生まれてきた姪っ子も、 初めて藤棚の下で、写真を撮りました。 ここ数年と比べると、今年はずいぶん花房が長く伸びました。 これは、前の年の夏の暑さや雨の量が関係するそうです。 大蛇か龍が、絡み合っているかのように力強い根、 そこに孕んだエネルギーに守られて、花は優雅に風に揺られているような気がします。 (ゆ)
どしゃ降り、カミナリ、雨あられ 2013-05-15 | のどのどぬ人 5月15日 日本海側は連日24℃、25℃と天気予報は告げるけれど、 こちら太平洋側は、15℃、13℃…。 コートのボタンを上まで閉めて、手袋もはめたくなるような、寒さ。 一筆箋が欲しくて、仕事帰りに本屋と文房具屋。 いわさきちひろさんの、優しい色合いのものを見つけて外に出ると、 ゴロゴロゴロ、雷の音…天気予報は時々当たりますね。 バスから降りたときには、雷と雨とがちょうど最盛期。 もうあきらめて、速足歩き。一筆箋が濡れませんように! それにしてもこの寒さ、一体いつまで続くのでしょう。 咲き始めた藤の花も、あまりの寒さに三分咲きから先に進みません…。 そして陽射しもないから、香りが飛んでこないのが、 咲いているけれど、まだ、咲いているな、という気がしない一因かもしれません。 春よ来い! (ゆ)