4月21日
角田光代トークショー@山形市・シベールアリーナ
春の雪の中, シベールへ.
30歳のときから9時~17時の間だけ書く作家生活を続けている, という角田さん.
「作家は職業だと思っている」と言います.
職業だから, 書かなくなったら職業として名乗れなくなる.
だから書いているんだ, と.
その書き方も説明してくださったのですが…,
1. まず, 湧き上がってくるテーマをキャッチする
2. 人物や場所を設定する
3. その場に行ってみる
4. 大まかな筋を決めて書く
…, といった具合.
この準備にはだいたい半年をかけるとのこと (そして連載は1年).
なるほど, そうしてあの様々な作品は作られているのですね.
講演会の最後, 「いろいろ読んでいると自分の想像とは違うように終わる作品もあるが, 小説家はどんな風に終わりを考えて書いているのか?」というフロアの質問に対して, 「終わりだからといって何か特別なこと(大どんでん返し)が起こるのではなく, 今日から続いて明日なんだ(日常は続いている)と自分で信じられる終わり方にするように心がけている」とお答えになったのが印象的でした.
だから角田さんの文章は, 読み終わったあとにも静かに余韻を残すのでしょうか.
マラソン7年目, そしてボクシングは13年目だという角田光代さん.
見かけとは違って, とってもパワフルな方でした~ (山新・澄恵さんとの会話が, ほんわかとても素敵でした).
(ド:帰りは山形市・モクカフェへ)