11月20日
朝から鶴岡へ出張.
今朝の米沢の最低気温, 氷点下2度!
靄で真っ白のなか向かいました.
今日は, 合唱についての素敵な授業(女声合唱の「秋のあじさい」(星野富弘 / なかにしあかね), 本当に素敵でした)を拝見してから, 学習指導要領についての勉強会.
新しくなった指導要領では, 「音楽を形づくっている要素を知覚し, それらの働きを感受する」という部分が大切だといいます.
文科省がいいたいことは, 聴覚を中心として「知覚」できる要素(たとえばリズムやテンポ, 形式など)と, そこから生み出される感覚的なものを「感受」することとを行ったり来たりさせながら音楽を捉え(させ)ることが大切だ, ということ.
つまり, 「聴き取った音楽的な特徴」と「感じ取ったこと」との関連を図りなさい, ということなのですが…, 全部の音楽をイチイチそんな風に聴くことに意味があるとはやはり思えないのです….
いや, 分析的に聴いてみることも一度は勉強としていいと思うのです.
知識が感動を助ける, かもしれない.
でも…, そんな風に評論家チックに全てを聴くことがいいことなのでしょうか.
なにも感じ取られないことだって, 正解かもしれません.
今の小・中学校では, この音楽の「要素」を「何故そう感じたのか?」の根拠として探させる/考えさせる のだといいます.
たとえば, 「うきうき楽しい感じがしたのは, 旋律がスタッカートで演奏されていたから」, 「短調でゆっくりとしたテンポで演奏されていたから, 悲しい感じがした」…, という具合です….
でも, そんな聴き方…, う~ん, やっぱり つまらん!
相変わらず西洋古典音楽(「クラシック」)だけを念頭に置いた考え方にもイラっとしますし, 「感受」とか普段使わない言葉を使い続けていることにもイラっときてしまいます (笑).
いつも多すぎたり足りなすぎたりする日本の教育.
アートの授業くらいはバランスよくいきたいなぁ, と自分に言い聞かせてみたり….
そんな木曜日.
(ド:紫陽花っぽいのを, と思って探してみたのですが…, 写真は先月行った秋田の ばばへらアイス…)