のどのど日記

昨日ものどのど,今日ものどのど.
明日は…?

のどマガ第79号

2011-08-31 | メルマガ・新聞

8月31日

夜は涼しくなりましたね。
夏の終わり、のどマガ第79号を配信しました。
お時間のあるときに、赤ワインなど片手にごゆるりお楽しみください。

今月号のお品書きは…

▼スロウライダーで行こう(ツキモトクミコ)
▼ふわふわなアルバム「cloth」(ドイヒロカズ)
▼置いていかれちゃった (チダショウコ)

となっております。
まだ「のどのど通信」を読まれたことのない方、一度どうぞお試しください。
(ご購読のお申込みはnodo_nodo☆goo.jpまで。☆のところを@に替えて送信してください。)

※使用しているメールシステムの不具合(?)でなかなか送信できず、
少しずつ送信できる分だけ、お送りしています。
まだ届いていないよーという方、もう数日お待ちください、スミマセン。

(ゆ:写真は行けなかった「10cm」。金土曜日のみの営業です。)

最後に目を瞑るとき

2011-08-30 | のどのどぬ人

8月30日

向田邦子原作の「胡桃の部屋」、
NHKでドラマとしてやっていて、
なぜだか見るともなく何度か見てしまって今日が最終回。
家族の話で、男と女の話で。
派手な物語じゃないのに、何度も予想と違う展開をしていって、
ついつい、次が気になるお話。カメラワークも少し独特。
そしてずいぶん意外な終わり方をしたのでした。
あぁ、男のひとってなんて都合がいいんだろうか。
(いや、すみません、みんなじゃないですね。女もそれなりに。その人なりに。)

それぞれの夫婦に、家族に、答えがあったりなかったり。
心理学を勉強している友人のブログで「世代間連鎖」
という言葉を知った矢先のこと。

自分の人生の最後に心が感じるものはなんだろうと思ってみる。

大友良英さんの音楽が、ぴったりすぎて怖かった、さすがだなぁ。

(ゆ:松本のちいさなコーヒーやさん、Laura。
チーズケーキしっとりなんだけどふんわり。コーヒーも美味!)

ウサギボタニカ

2011-08-29 | のどのどぬ人

8月29日

午前中部活をした後, お昼は米沢・関町のお蕎麦屋さん・政坊で「揚げそばがきの山菜きのこ汁仕立て」をいただきました(名前から既に美味しそう…).
ムースのようにトロトロで, それはそれは美味しかったです.

緑に囲まれた政坊は, 風を集める家のつくり.
外では蝉が時雨ているというのに, 家の中は風が抜けて涼しいのでした.

そのまま 思い立って出かけた西吾妻スカイバレーでは, 大人から子どもまで, 大小10人くらいの猿の一家が日なたぼっこ中.
すんごい小っちゃいのもいました~.

スカイバレーにはサイクリングしている人やスケッチをしている人もいて, なんだか月曜日だということを忘れてしまった…, そんな月曜日.

(ド:ウサギボタニカ(盛岡の雑誌「てくり」(素敵な雑誌です)に載っていたお店の名前). めんごい名前)

明かりの魔法

2011-08-28 | のどのどぬ人

8月28日 山形県洋舞協会第7回洋舞合同公演

ピアニスト/アコーディオン奏者の大口俊輔くんが、
洛中洛外図屏風のためにかいてくれたうちの1曲「流転する大地」。
鏡真理子現代舞踊教室の、今回の出し物は昨秋の発表会でも踊られたこの作品でした。
ひとつの舞台の中で、一日が流れ、季節が流れる。
シンプルな白い衣装に、刻一刻と変わっていく明かりと、
その明かりが作り出す陰影が、ドラマティックな曲にとても似合っていました。

ふわりと動いてぴたりと止まる。
その繰り返しと言えばそうなのだけれど。
でもやっぱりその途中の放物線を描く指の先にだって、
表現力は宿るんだな、踊りっていいなぁ。

ダンススペースが踊ったのは意外にもヴィヴァルディ。
こちらもおもしろかったな。
由美先生にも屏風曲のどれかで踊ってほしいなぁ、と
夢は広がるどこまでも。

(ゆ)

美意識のある超合理性

2011-08-27 | のどのどぬ人

8月27日

昨日・今日と学校の文化祭.
今日は風が涼しくて, 屋外でもとても過ごしやすい一日でした.

たくさんのお客さんにお越しいただきながら一般公開を終えて(お越しいただいたみなさま, どうもありがとうございました!), その後の閉祭式は思いがけず感動的なフィナーレ.
そんな8月最後の土曜日.

(ド:「美意識のある超合理性」佐藤可士和の超整理術. 写真は今日いただいた金目のお刺身!)

搗き立てのお餅!

2011-08-26 | のどのどぬ人

8月26日 男祭り@米沢・千眼寺保呂羽堂

…というわけで、
地元の人たちが待ちに待っていたのは、実はこちら。

スパコネライブのあとは、参道に用意されていた大きな臼で、
"若い衆"たちがお餅つき。(40歳までが“若い衆”なんだそう。)
本当は毎年12月4日、年を越すために搗くお餅。
何人もでこの通り臼を囲んで、お堂の天井板に付けるまで
高く高く持ち上げることで有名なもの。
(あの板はもちろん毎年、新しい板を張るのだそうです。)
夏にお餅を搗くのは初めてのことだったらしい。
たまたま隣に座っていたおじいちゃんが地域の方で、昔は自分も搗いていたと、
色々解説してくださったのも面白かった。
練って、搗いて、持ち上げる、それぞれに素朴な唄があり、
周りでみている女の人たちも手拍子をしながら一緒に歌って応援する。
うーん、なんだかいいなぁ。
結構な時間をかけてやっと搗けたお餅は、
あっという間に納豆餅になって振る舞われました。
大きいのを3個もいただいてしまったけれど、おいしかった~。
仏さまに供えられたお餅のおすそ分けです。

手拍子と唄と。
お祭りの場の共同作業。
音楽の始まりってこうだったんだろうなぁ、とぼんやり思った夜。

(ゆ)

じゃんけんぽん!

2011-08-26 | のどのどぬ人

8月26日 Spanish Connection@米沢・千眼寺保呂羽堂

ギター、ヴァイオリン、タブラの3人でSpanish Connection。
お寺の境内でのライブは、篝火とろうそくでとっても雰囲気のあるステージ。
(でも、でも、お寺です。)
今夜はカホンとベースが入っての編成。
そのカホンとギターのデユオに、
フラメンコのような手拍子が加わるデュオが、とてもよかったなぁ。
「新・三銃士」からの曲やカルメンの「ハバネラ」なども。
どうも自分はタブラが好きらしいということに気付く。
それから、そのバンドを好きになるかどうかは、
アレンジによることが大きいのかも、ということにも。
じっと動かないで最前列で聴いていたおじいちゃんがいたり、
ライブそっちのけで「じゃーんけーんぽん!」と遊んでいる子供たちの声が混じったり、
いろんなことが同時進行のライブ。お祭りだなぁ。

(ゆ)

つきて歌ひて

2011-08-25 | のどのどぬ人

8月25日

今日は高校の合唱コンクールでした.

3年生で優勝したクラス(今年は学校外より審査員をお招きしました)が歌ったのは, 千原英喜・良寛相聞より「手まり」.
休符(=音の名残・余韻)をうまく味方に付けた音楽が素敵でした.

手まりをつく千原英喜の良寛は, もの静かな中にもどこか凛とした空気があって, 瀬戸内寂聴の良寛よりももっともっと素朴な, 素足のような感じがあります.

(ド:つきて歌ひて 霞立つ)

水の郷

2011-08-23 | のどのどぬ人

8月23日 源智の井戸@信州・松本

松本城ができる前からわき続け、町の人に使われてきたという源智の井戸。
掬っていただいてみると、とろとろとやわらかなお水。
ここ以外にも、街を歩いていると湧き水や井戸を何度も見かけました。
路地の脇を通る水路も遊佐の牛渡川を思い出したほど、
水が透明で、きれい。
私の旅は「散歩をしにいく」ことでもあって、とにかく歩く。
路地・裏道が多くて、大体歩いていける範囲に見たいものがある松本は、
なんともたのしい街。
それから紙屋さん、飴屋さん、鰹節屋さん(!)、珈琲豆屋さんなど、
専門店が魅力的な店構えでちゃんと元気に営業してる。
観光と暮らしが同列に並んでいてちゃんと廻っているという印象でした。

小澤さんは松本をエディンバラみたいにしたいと言っていた。
様々な舞台芸術が一堂に会するフェスティバル。
この町だったら可能かもしれないな。

(ゆ)

戦争で7人しか来ることのできなかったオーケストラ

2011-08-22 | のどのどぬ人

8月22日 ストラヴィンスキー「兵士の物語」@サイトウキネンフェスティバル松本

串田和美さん演出、小澤征爾さん音楽監督という布陣での「兵士の物語」。
戦争で、7人しか集まることができなかったオーケストラの舞台、が舞台。という演出家ノート。
来るはずだった楽団員の分も銀色の小さな椅子と譜面台が並ぶ。
そこに役者さんも音楽家も座る。
観客は昨日の舞台を反対側から臨む「実験劇場」、おもしろいつくり。

兵士役の石丸幹二さん、
ミュージカルスターである石丸さんほどの人を、わざわざここへ?と不思議だったけれど、
観れば納得。これほどの人だからこんなシンプルな動きの少ない芝居でも、
この場を成り立たせられたのだなと思う。
それぞれが役に徹する中で、串田さんの悪魔は
ユーモアたっぷりのほとんど地?というハチャメチャっぷり。
幼稚にも見えるんだけれど、一人とっても辛いスパイス役。

最後、兵士に寄り添っていたプリンセスは実は悪魔の手先という意外な設定。
一瞬の変化、髪型と表情と照明の力だけで、プリンセスは悪魔に。
そして幕が落とされると、その向こうには広い広いアリジゴクのような客席、
その真ん中で真っ赤なTシャツに光を浴びて、
兵士を見下ろし哂い続ける悪魔の笑みの怖いことといったら。

観終わった後も怖いのだけれど…、なんだか読後感のよい芝居。
ウィットに富んだ音楽、音楽家たちもよかった。
クラリネットの吉田誠さん、トランペットの只友佑季さん、引出しが広くてとっても旨かった。
仙台出身・ヴァイオリンの郷古廉(すなお)くんは冬に山響でサン=サーンス。
これはたのしみ。
このくらいの芝居なら、観てもいいな。なんて生意気言ってみます。

観劇後は「信州名物・山賊焼き」とはなんぞや、と
居酒屋「やんちゃ亭」さんへ、山賊焼きも朴葉みそ+きゅうりもおいしかった!
(友人が、サイトウキネン20周年写真展で、
SKOメンバーがこのお店に集っている写真を見つけていたらしい。
だからきっとおいしいはず、と。正解でした。さすが(笑))

(ゆ)