1月29日
バッハ・コレギウム・ジャパン~バッハ家の音楽会~@福島市音楽堂
なんとも上品で上質な音楽.
そう思ったのは, バッハの演奏会, もしくは「高尚な」クラシックのコンサート, だからではもちろんありません.
演奏者がみんな, その音楽を愛しているのが伝わってきたからです.
丁寧にチューニングをして始められたステージは, 愛情にあふれていました.
愛情や幸せな気持ちは伝播します.
思わず嬉しく聴いて来ました.
それにしても, 生で初めて聴いたナチュラルトランペットは不思議でした.
隣にいるチェロと同じくらいの長さがあるトランペットを, 右手だけで支えて左手は腰へ.
そこから奏でられるのは, 歌っているような, やさしい明るくあたたかい音.
ただの管なのに, どうやって自然倍音以外の音を出したりトリル(バルブが無いんですよ!)をするんだ?
…, と, 本日「コーヒー・カンタータ」でとても明るいテノールを聴かせてくれた藤井兄さんに聞いてみたら, (練習を聴いている限り)唇の時点ですべての音が出ていて, それをただ管で拡張しているだけみたい, なのだと….
理屈ではなるほどと思っても, 実際にそれをあの精度で聴かせてくれる凄さは, まさに魔法のよう.
最後のカンタータではヴァイオリンやチェンバロが奏でるような速い半音階のパッセージを, トランペット(何度も言いますがバルブが無いんですよ!)やソプラノが奏でる, その技.
圧巻でした.
まだまだ知らない音楽ばかり.
だから楽しいのですね.
(ド:いただいた「ほいりげ」ワイン. 早速飲んじゃいましたが…, ごちそうさまでした~!)