11月25日
京都 細見美術館「琳派・若冲と雅の世界」展@山形美術館
企画展最終日, 山形美術館にお邪魔して来ました.
「細見コレクション」は, 平安・鎌倉の仏教・神道美術をはじまりとし, 日本美術のほぼすべての分野・時代を網羅する巨大なコレクションなのだといいます.
今日観た展示でも, たとえば平安後期の羽黒山の銅鏡から, 江戸前期のなんだかキュートな南蛮人行列の絵まで, 様々な作品がありました.
さて, 実は以前からず~っと疑問に思っていたことがあります.
琳派, とは…, 一体なんなのでしょうか.
僕はずっと疑問に思っていたのですが, この展示を観てますます「琳派って何!?」と分からなくなってしまいました.
たとえば中村芳中が描く素朴でかわいらしい植物画から, 酒井抱一以降の江戸琳派が描く写実的な虫の絵, あるいは金・銀キラキラの絵まで, ひとことに琳派といってもホントに様々なものがあります.
その系譜は300年に及び, 「たとえばデフォルメ, クローズアップ, たらしこみ, おおらかな構図, などをその特徴とする」…, と, 解説にはあったわけですが…, やっぱり しっくり来ません.
きっと音楽なら古典派, ロマン派と分けるようなところを, 琳派は題材性, もしくはもっと乱暴に言って日本画の技法を使っているということだけで無理やり一つにまとめているような気がずっとしていて… (でも, 古典派・ロマン派といったってそのなかにも色々あるし…. すみません, よくわからないクセに言っています…), その「琳派」という名前に拘る理由って何なんだろうなぁ, と, ずっと思っていたわけです.
それは何か日本的なもの, たとえば流派とか派閥とか, あるいは師弟関係のようなものと関係があるのでしょうか… .
すみません, よく分からないことを分からないまま書いてしまいました.
閑話休題.
今日は, 美術館というよりも, なんだか博物館に来ているかのように, ひとつひとつの作品をじっくりと見つめてきました.
ワクワクしてしまいます.
こんな作品の数々を集めた細見さんは, いったいどんな人だったのでしょうか.
上の階の展示室にはちょっと怖い作品もありましたが (子どもの頃, うちに飾ってあった達磨の掛け軸が怖くて怖くて, その掛け軸が出るときは泣き叫んでいたのを思い出しました…), 盛りだくさんで楽しい展示でした.
(ド:神坂雪佳・十二ヶ月草花図「つわぶきにやぶこうじ」, 12月の花の可憐なこと)