のどのど日記

昨日ものどのど,今日ものどのど.
明日は…?

回り続ける大地のこと

2010-12-21 | のどのどぬ人

12月21日 崔在銀展「アショカの森」@原美術館

いけばなの宗家のアシスタントも勤めていた崔在銀のインスタレーション。
太い樹の幹の写真が、ゆっくりゆっくり右から左へ。
これはなんだろうと眺めていてふと、地球の自転を思い出す。
永久にではないけれど、永久とも思えるほど長い時間に渡って、
回り続ける地球、その上に暮らす私たち。
木々の命の永さ、体内を巡り続ける水。
日々の営み、その日々が孕む様々なもの。

小さな美術館の中で、永い永い時間に思いを馳せる、
非日常は神話の世界。

(ゆ)

ピアノとアコーディオンとトイ・ピアノと口笛

2010-12-20 | のどのどぬ人

12月20日 大口俊輔ソロ・ピアノ・ライヴ@青山・Spiral Cafe

大口くんの初めてのソロ・ピアノ・ライヴ。
上杉本洛中洛外図屏風のために書いた「彼方の、ある国への想い」、
島根県立石見美術館の藤田嗣治「青い目の女」のために書いた曲も聞けて嬉しく、
北欧の教会をイメージした曲は"しん"とした冬の空気、
おなじみの「カピバラ」もまた進化していました。
vocalの神田智子さんをゲストに迎えた大口くん編曲の「星めぐりのうた」は、
もちろん宮沢賢治のあの曲。
ポエトリープレイングとも言えるような自由なピアノ、リズムがとても素敵でした。
目の前の席だったので、緊張していたのがすっかり伝わってきたけれど、
でも、とてもいい演奏もありました。やっぱりまた、聴きたいな。

(ゆ)

盛島開鐘の行方

2010-12-19 | のどのどぬ人

12月19日
アンサンブルコンテスト置賜地区予選@高畠町文化ホール「まほら」

毎年のことながら, 気が付くとアンサンブルコンテスト当日.
時間はあっという間です.

うちの学校からは3グループ出場しましたが, どのグループもこの短期間でグンと伸びました.
フルートなんて音そのものが随分変わりました.

アンサンブルは「会話」.
つくづくそう思います.
お互いのブレスを, アイコンタクトをしっかり「聴いて」, 返事をすること.
それがしっかりできているバンドが, 当然のことながら聴いていてやっぱり安心するのでした.

(ド:池上永一「トロイメライ」)

雪じゃなければ…霜だね

2010-12-18 | のどのどぬ人

12月18日 合唱団じゃがいも第37回定期演奏会 林光作品を歌うPART13
@山形市中央公民館ホール

朝から夕方までオーケストラの練習に付き合ってから、山形へ。
昨日初めて通った南陽市中川~上山市中山間の新しい道路、快適!
(でもあまりにも風景が違って、どこを走っているのか途中分からなくなってしまった、、)

今年も林光さんが直々に棒を振りに。黒いシャツとズボンに、細い赤のベルト。
おしゃれで、足取りは相変わらず軽くて。格好いいおじいさま、なのであります。
「なめとこ山の熊」は「何度か思い立ってはためらい」してきた賢治作品なのだそう。
たしかに決して長くないお話しの中に、ぎゅっと色んなペーソスが閉じ込められていて、
聞いていてもついつい、息を飲んで物語の先を見つめてしまう場面ばかりが続く。
記憶になる林節というようなものはちょっと置いておいて、
今回の新作は、逆に林さんの色が薄まっていたような。
でも、焦点の合わせ方はさすがだった。

じゃがいもの声は、やっぱりちゃんと日本語が聴こえてくる歌い方。
でも、その先まで、もう一歩、進んだところを見せて欲しい。
そこまで行ける人たちなのに、自分たちへの甘さがこちらにのぞいている。
なんて人のことばかり、罰が当たりそうだけれど、でも林光さんがこうしていつも来てくれる、
稀有な、とても特別なグループなのです。その敬意を、もっと、見せて欲しいのだけれどなぁ。

(ゆ)



冬の太陽

2010-12-17 | のどのどぬ人

12月17日 孤高の画家 長谷川潾二郎展@宮城県美術館

「我輩には髭がない」というコピーがかわいい猫のポスター、
気になりながらやっと見に行くことができました。
ツキの旦那さんから、これは見ておいたほうがいいよ、と教えてもらっていたのですが、
ほんと見てよかった~。とってもよかった。

先日の公開レッスンで、田部京子さんが稲村くんのモーツァルトの演奏に対して、
「…この曲への(弾き手としての)愛情がきちんと感じられる演奏」と言われたのですが、
そのことを思い出しました。
東京に出てすぐの頃の風景画は、風景画と言ってしまうのは失礼に思えるくらい、
自然に対する感動や畏敬の念が見えてきて、花もしかり、猫もしかり、静物でさえもそう思いました。
そして、花のシリーズの背景の配色のモダンなことといったら!
のっぺりと塗られているように見える画面も実はとても繊細に色が重ねられていて。
一枚の絵を完成させるのに、小品でもひと月かけた、という人だったそうです。
ちょっとびっくりしてしまいました。これはもっと期間があったら、また来たかったな。
23日までですので、お近くの方はぜひ。

(ゆ)

うしろすがた

2010-12-14 | のどのどぬ人

12月14日

ツキが、米沢まで来てくれてほんの少しだけ会いました。
赤ちゃんはチャイルドシートでぐっすり。
起きてほしいけれど、でもごめんもうちょっと寝ててくれたほうが、
と大人はわがままであります(笑)。
このひと月で2kgくらい重くなったのかな?子供ってあっという間に成長しますね。

夜は米吹さんの打楽器を見せてもらいに。
なんとチェレスタ(!)をお持ちなのですけれど、
このチェレスタ、元は細野晴臣さんが持ち主だったらしい…びっくり!
それから、ぬ~ぼ~の稽古を見てきました。
ほんの何曲かですが、私のピアノ伴奏&曲が流れております。
井上ひさしさんの大作。ぜひ。

■劇団ぬ~ぼ~第97回公演「マンザナ、わが町」
井上ひさし 作・樋口陽子 演出
12/19(日)13:00開演 米沢市市民文化会館
入場料 一般500円 中高生300円
     
(ゆ)

スノー・ホワイト

2010-12-11 | のどのどぬ人

12月11日

1年ぶりに高畠町文化ホール「まほら」へ.
山形ではあまり多くない, そこで吹くと上手にな(ったような気がす)るホールです.
あのふんわり感をうまく味方につけられるか, それとも真綿の糸でカラメトラレテしまうか…, 運命の分かれ道だな.
そんなことを思いました.

真綿といえば, ここまで雪が降らないとちょっと不安になってくる…, そんな12月の土曜日.

(ド)

夢は空絶辛

2010-12-10 | のどのどぬ人

12月10日

それはそれは鮮やかに, パソコンが壊れました.
まるでボーナスを待っていたかのように(!)….

ということで今日も仙台行きだったため, 早速new vaioを購入しました(そんなに違わないだろうと思ってたのに, お店によって随分値段やサービスが違うんですね. 足で稼いで, さらにしっかり値切るのが大切(笑)!).
なんて快適なんでしょう!
Dドライブが無い!
リカバリーディスクが無い!
と一通り大騒ぎをした後で, ただ今その処理能力の速さに酔いしれております.

(ド:米沢市「らぁじゃ」のスープカレー)

いやなんです あなたのいって しまふのが

2010-12-08 | のどのどぬ人

12月8日

今月号(1月号)の「男の隠れ家」, 特集は「黒人音楽(表記はママ)の世界」.
そのリズムやスケールがいわゆる西洋音楽と結びついて, 今 耳にするほとんどの音楽のルーツになっている彼ら・彼女らの音楽.
いつだったか坂本龍一がNHK・schola, jazzの回で言っていましたが, 日本も同じように文化と文化の衝突を経験したのに, その音楽は世界には広がっていかなかった(jazzやブルーズほど大きな浸透力は無かった).
それに比べて, アメリカの片田舎から世界の音楽シーンを変えたアフリカ系アメリカ人のインパクトときたら!
雑誌ではその歴史もレビューしてあるのですが, それを読んで, そうだよなぁ, soulが全然違うよなぁ, と思ったのです.
とても濃密なグルーヴ.
さて, 久しぶりにダニー・ハサウェイでも聴きましょう.

(ド:高村光太郎)

あと4回ねむったら

2010-12-07 | のどのどぬ人

12月7日 みはらかつお展@仙台SARP

絵描きのいとこ、克夫お兄ちゃんの個展に行ってきました。
白地図に色を乗せる、というスタイルに決めてから、もう10年近く。
それだけ、なんだけど、それだけじゃない。
見ていると、どんどん引き込まれて想像やイメージが膨らんでいくのです。
白い地図を見ていると、地図のほうから塗って欲しい場所や色を言ってくる、
みたいなことを言っていたなぁ。
なんだかそれって、即興でセッションしているときの感覚と似てるかも。
そこには何者かとの対話があるのですよね。

NHK仙台放送局のすぐ裏手です。ぜひ覗いて見てくださいね。

■みはらかつお展
2010.12.7(火)-12.12(日) 11:00~19:00(最終日18:00まで)
SARP (仙台アーティストランプレイス)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~capri/SARP.html
仙台市青葉区錦町1-12-7 門脇ビル1F  tel022-222-0654
駐車場あり(1~3番)・NHK仙台放送局裏・錦町郵便局の東並び2軒目

(ゆ)