のどのど日記

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らくだ

2013-09-21 | のどのどぬ人

9月21日
立川談春独演会「らくだ」@山形テルサ・アプローズ

テルサで談春師匠の落語を聞いてきました (山形は2回目だそうです).
47歳になって, 来年30周年だという談春さん.
緞帳のないアプローズでの "お約束" を説明されてから (笑), おはなしは始まりました.

最初のはなしは「かぼちゃ屋」.
唐茄子売りの与太郎の はなしですが, この与太郎の描写が見事 (談春さんの地元にいた風変わりなおじさんがモデルなんだそうです).

仲入り後はいよいよ「らくだ」.
河豚の毒にあたって死んだ らくだ(というあだ名の, 図体の大きな男)を巡る, 屑屋と丁の目の半次(ヤクザ)のおはなしです.
まくらで, 「自分の「らくだ」はよく怖いと言われる」と言っていた談春さん. 
それは「かぼちゃ屋」と同じく, 自分の生い立ち(ちょっと変わった大人たちに囲まれて育った子ども時代)が人物をつくらせているからだといいます.
リアリティが違うわけです (笑).

死んだらくだを前にうろたえる屑屋と乱暴なヤクザとの演じ分けが見事で, 1人ではなしているのに, それはまるで演劇のよう (「かんかんのう」(江戸時代の俗謡, 看々おどり)の件も見事!).
改めて落語の魅力を感じました.
その後, 湯のみで3杯飲んで酔っ払った屑屋(酒乱で豹変)の演技も見事!
コロコロ変わる感情の表現.
立場がすっかり逆転して, 屑屋を兄貴と呼び始める丁の目の半次に会場中が大笑いでした.

「らくだ」は1時間を超えるおはなしでしたが, ずっと惹きつけられっぱなし.
聴けば聴くほど, 落語が面白くなってきています.

(ド:この間 仙台・ファシュタで買ったhauskaaのさつまいもクッキー. 卵を使っていないんだそうです)