虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

太陽(2005/ロシア、イタリア、フランス、スイス)

2006年11月13日 | 映画感想た行
SOLNTSE
監督: アレクサンドル・ソクーロフ
出演: イッセー尾形    昭和天皇
   ロバート・ドーソン     マッカーサー将軍
   佐野史郎    侍従長
   桃井かおり    香淳皇后
   つじしんめい   老僕

 ロシアの映像作家アレクサンドル・ソクーロフ監督が歴史上の人物を描く全4部作のうち、ヒトラーの「モレク神」、レーニンの「Telets」に続く第3作目。昭和天皇ヒロヒトを、敗戦直前から人間宣言を決断するまでを描く。

 映画としてどうこう言うのは難しい。
 私やはり日本人ですし。
 この主人公が天皇ありのままだと思う人はまさかいるのかな?
 ただ、個人として存在できない、自己の意思を生きるのでなく、周囲の様々なものを引き受けて生きざるを得ない一人の人間の、壮絶な孤独については、痛ましく、強く迫ってきました。

 これがロシア映画ですし。
 この映画についてはまだまだ整理つかないのですが。
 もし太平洋戦争終結がもう少し遅かったら、おそらく日本も分割されていたと思う。もし聖断で終戦になったのならその点はかなり評価せざるを得ない。天皇しかできなかったのか?
 あの時点でソビエトに終戦仲介を期待していた日本政府にも、ソビエトにも私はむかついているのだ。
 もちろん私は戦争も戦後の日本が独立国家で無い時代も実際には知らないのだが、私にとっても戦後はまだカタはついていないのかもしれない。

 マッカーサーの配役は何とかならんかと思った…おでこが。

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 うちのPCの1台がウィルス感染して、ネットワーク設定やり直しをしていたのでこのPC立ち上げるのはなんと2日ぶり。映画はたまる一方。
「ナチョ・リブレ」のジャレッド・ヘス監督の「バス男」が届いた。DVDのロゴからして「電車男」のパクリみたい。売り方それでよかったのかな?ともかく見てみなくては。