虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

予言(2004/日本)

2006年11月22日 | 映画感想や行
監督: 鶴田法男
出演: 三上博史 里見英樹
    酒井法子 里見綾香
   堀北真希 若窪沙百合
   小野真弓 宮本美里
   山本圭 鬼形礼
   吉行和子

 妻と娘と車で帰省中の里見英樹は立ち寄った電話ボックスで娘の事故死の記事を見る。そして直後、彼は記事の通りになるのを成すすべなく目撃した。事故から3年後、妻とも別れ抜け殻のように生きる里見のもとに、ふたたび未来の悲惨な事故や事件が載った“新聞”が届く…。

 三上博史がほとんど全編張り詰めきったような顔をしていて、いつもならいささかうっとおしいと思うかもしれませんが、この映画では罪悪感に押しつぶされようというところに見えました。
 でもあんまり「ホラー」という感じで怖くはありません。どちらかというと心理劇を見たような感じです。あれで本当に彼の命が終わるなら苦しみから解放されます。
 先日の「21グラム」も大事なものを喪失してからどうやって生きるかの苦しみが一つのテーマでした。現実には時間の巻き戻しは出来ません。その意味では優しい終わり方でした。

 とはいえ、このラストは考え落ちでもあるのでしょうか?主人公はどことも知れぬ迷い込んだ異空間で過去に戻って、彼が選択できる中でベストを選ぶことができたのですが、さて、これはあくまで悪夢の中?それに過去は修正できても新聞の呪縛はやはり記事を見てしまった娘に何時の日か降りかかってくる?そこまで考えさせられました。


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