虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ナチョ・リブレ 覆面の神様(2006/アメリカ)

2006年11月07日 | 映画感想な行
NACHO LIBRE
監督: ジャレッド・ヘス
出演: ジャック・ブラック     イグナシオ(ナチョ)
   エクトル・ヒメネス   スティーブン(ヤセ)
   アナ・デ・ラ・レゲラ   シスター・エンカルナシオン
   リチャード・モントーヤ    ギレルモ
   ピーター・ストーメア   ジプシー・エンペラー
   セサール・ゴンサレス    ラムセス
   ダリウス・ロセ     チャンチョ

 幼くして両親を亡くし、修道院で孤児として育てられ、今は料理番のイグナシオ。つまらない生活のうえに、お金のない修道院では大事な子どもたちに満足な食事を与えることもできない。街でルチャ・リブレ(レスリング)のスター、ラムセスの豪華な暮らしぶりを目にしたナチョは、自分もレスラーになってお金を稼ぎ、子どもたちにおいしい食事をあげようと決意する。ところが、ルチャ・リブレは修道院の僧や憧れのシスター・エンカルナシオンからも神に逆らうスポーツだと思われている。彼は、ひょんなことから知り合った謎のヤセ男とタッグを組み覆面レスラー、ナチョとなるべくトレーニングを開始する…。

 すいません。最初に謝っちゃいますが本日はちょっと文句を申し述べさせていただきたいと思います。それで思いっきりストーリーなど書いてしまいます。

 だって惜しい!!

 ジャック・ブラックもエクトル・ヒメネスももったいない! 設定も主役もせっかくの素材を活かしきってない!ラストシーンはにっこりできるのだけれど、どうもすべて「あと一息」と感じてしまう。
 あの「スクール・オブ・ロック」のジャック・ブラックなのであります。
 その主人公が
「ルチャ・リブレが好き」
「孤児たちが好き」
「シスター・エンカルナシオン好き」
そのためにはなりふりかまわず、強くなってやるのだ!
…とここまで揃っていて、あの押し付けがましいくらいギンギンの「ブラックパワー」が押し寄せてこない。
 各所のギャグで笑えるけど、どうもやっぱりあと一息を求めてしまった。

 チャンチョや子どもたちとイグナシオの関係にもっと的を絞って、
 つまらない日常のなかで、シスターの登場とルチャ・リブレとラムセスに憧れる子どもたちにイグナシオの情熱に火がつく
  ↓
 トレーニング、しかし試合で負け続け
  ↓
 強くなりたい!
  ↓
 ラムセスの子どもたちへの裏切り
  ↓
 でまあ、いろいろあって
  ↓
 ナチョとラムセスの決戦!
 徹底的に痛めつけられるナチョ。しかし、シスターと子どもたちの応援で奇跡的な復活と勝利!

 紋切り型になっても、上がったり下がったりを派手にやったほうがこういう映画ではスッキリするかと思うんだけど… もちろんワタクシ個人のわがままなんですが…