虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

かっこいい!

2006年02月24日 | 日記・雑記
 夜中に起きて女子フィギュア見ました。
 荒川選手の演技は鳥肌ものでした。今大会の日本のメダル獲得なるかさえもかかった大舞台で、自己ベストを更新するというのはただただすごい。
 かっこいい!

 先ごろ亡くなった茨木のり子さんの詩も、実に本質を衝いて鋭く、むきだしのような感のある言葉を使っていながら、あくまで凛とした気品があるというものだった。彼女もかっこよかった。

 女性については、こういった実在の人物以上にかっこいいと感じるフィクションの主人公は残念ながらいない。

追撃者 (2000/アメリカ)

2006年02月24日 | 映画感想た行
GET CARTER
監督: スティーヴン・ケイ 
出演: シルヴェスター・スタローン 
    ミランダ・リチャードソン
    レイチェル・リー・クック
    マイケル・ケイン
    アラン・カミング 
    ミッキー・ローク 

 取り立てやで裏社会に生きるカーターは真面目な堅物の弟が飲酒運転でなくなったのが信じられない。弟の家族からも疎まれながらも、弟が殺されたのではないかという疑念を確かめるべく動き始めた…

 キャストがけっこう豪華なんです。
 でもそれだけ。マイケル・ケインが出てきて哀れっぽいせこい爺さんやってるんですもの、これは絶対に最後にどんでん返しがあると思うじゃないですか。そりゃあ、あるにはあったけど、どんでんじゃない。ちょっとひらっとした位でおしまい。ミッキー・ロークもそれほど手ごわくなかったし。スタローンが向かってくる暴力に対して、傷だらけで腕力振るいまくるんだけど、悪役に大きな悪が感じられないもんで、ちょっと腰砕けなんですわ。いえ、これは私の個人的な感想です。
 お話は定番で、主人公の正義感とか、これだけは許せん部分という竜の逆鱗を逆撫でした奴らがやっつけられるまで。主人公の行動にきちんと動機付けはされてるんだけど、それを納得する為には乙女の絶対的な魅力、それも絶対守ってやりたくなる可憐さ、清純さが必要ではないかなと思うし、ラストがあれだと今ひとつ心に沁みてくるものが足りないような気がします。
 かといって切り捨てるには惜しい、みたいな妙な心残りする映画でした。何が引っかかるんだろうか?