虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ギフト (2000/アメリカ)

2006年02月22日 | 映画感想か行
THE GIFT
監督: サム・ライミ
出演: ケイト・ブランシェット     アニー・ウィルソン
    ジョヴァンニ・リビシ     バディ・コール
    キアヌ・リーヴス     ドニー・バークスデール
    ケイティ・ホームズ     ジェシカ・キング
    グレッグ・キニア      ウェイン・コリンズ
    ヒラリー・スワンク     ヴァレリー・バークスデール

 夫を亡くし、3人の男の子を占い師をしながら育てているアニー。子どもの教師ウェインの婚約者が行方不明になり、彼女はその遺体をその不思議な能力で探し出す。

 サム・ライミですが、急展開と言う感じのところはなく、騒がしくない緊迫感が盛り上がって最後はなかなかジンとしました。誰でも理解者とか、自分を確認してくれる相手がほしい。でもそれを引き受けるのは大変。「ギフト」というのはそれぞれの人間に与えられた能力・才能のことでしょうが、それ以外にも他者から差し伸べられる手なくしては生きていけない。それが生死を問わず、というのが恐ろしくもあり、あり難くもあります。 

 ケート・ブランシェットは、はじめて見たときにサイコ系の似合う女優さんだと思ったけど、やっぱりこういう役は似合うと思う。それにジョバンニ・リビシがいい。強迫観念のカタマリみたいな哀れな男を実にうまく造形している。「フライト・オブ・フェニックス」以外では彼はいつもうまいと思う。それに比べるとキアヌ・リーヴスは今一歩いつものイメージから抜けきってない感じ。ヒラリー・スワンクがおどおどしたバタード・ウーマンを演じて良いのですが、「ミリオンダラー・ベイビー」以後はあの雄姿がちらついてしまう。

 それに音楽はクリストファー・ヤングだが、エンド・クレジットでキャストの中にダニー・エルフマンというのがあったような… 返す前にまた確かめないと…しかし眠い。フィギュア早起きしてみてしまった。