「トンデモ本 男の世界」にまで中島先生の「うるさい日本の私」が取り上げられましたねえ。実は、哲学入門から、「私の嫌いな十の言葉」から、結構読ませていただいてますが、私の場合は不遜にも「学ぼう」という姿勢より、中島先生のこだわりどころを注目するみたいな感じです。
中島先生がお父さんだったら、きついだろうなあ、としみじみしたり。
でも街中の騒音については、先生の主張は同感できるんですけど、この本はさっぱりでした。働くことに積極的な生きがいを見出せないときに、何を持って自己を「良く」生かしうる仕事とするか…たって… それをフォローしてくださるのが斉藤美奈子さんの項目立てして懇切丁寧な解説で、ああ、やっとわかるものに出会えたぞ、とほっとしました。
「働く」ということの意味合いについて、です。
「13歳のハローワーク」でも思ったんだけど、働くことが自己実現であるとか、「好きなこと」を職業につなげるとか、それが今では「ならねばならぬ」ちょっと脅迫的な観念みたいじゃありませんか。好きなこと以外の職業で働くのはそんなにいけないことなんでしょうか?好きなことできればラッキー、くらいのものだと思うんですけどね。要はどれだけ責任感もってきちんと役割を果たしていけるかではないのかな。
私が大学進学を考えたときに、まあ、状況的に行こうとは思いました。100パーセント大学進学する学校だったし、進学のため以外のことやってなかったし。でも教科で一番得意な国語系は全然頭になかったです。先生以外の道が考えられなかったし、教室で「この作家は死ぬほど嫌いだ」なんていえないもんね~ まず、「何が売れるか」を考えました。理系センスがいまいちだったので経済、それも会計のほうへ行きました。働くって、何より生きる為にまず稼がなきゃいけませんからねえ。いざとなったらの肉体労働も自信ない虚弱体質だったし。
「社会で普通に働く」ことがフツーの人にとっても理屈つけないといけなくなったなんて、余裕ある良い世の中なのかなあ。
この本は、斉藤さんの解説付の文庫版が絶対お得です。
中島先生がお父さんだったら、きついだろうなあ、としみじみしたり。
でも街中の騒音については、先生の主張は同感できるんですけど、この本はさっぱりでした。働くことに積極的な生きがいを見出せないときに、何を持って自己を「良く」生かしうる仕事とするか…たって… それをフォローしてくださるのが斉藤美奈子さんの項目立てして懇切丁寧な解説で、ああ、やっとわかるものに出会えたぞ、とほっとしました。
「働く」ということの意味合いについて、です。
「13歳のハローワーク」でも思ったんだけど、働くことが自己実現であるとか、「好きなこと」を職業につなげるとか、それが今では「ならねばならぬ」ちょっと脅迫的な観念みたいじゃありませんか。好きなこと以外の職業で働くのはそんなにいけないことなんでしょうか?好きなことできればラッキー、くらいのものだと思うんですけどね。要はどれだけ責任感もってきちんと役割を果たしていけるかではないのかな。
私が大学進学を考えたときに、まあ、状況的に行こうとは思いました。100パーセント大学進学する学校だったし、進学のため以外のことやってなかったし。でも教科で一番得意な国語系は全然頭になかったです。先生以外の道が考えられなかったし、教室で「この作家は死ぬほど嫌いだ」なんていえないもんね~ まず、「何が売れるか」を考えました。理系センスがいまいちだったので経済、それも会計のほうへ行きました。働くって、何より生きる為にまず稼がなきゃいけませんからねえ。いざとなったらの肉体労働も自信ない虚弱体質だったし。
「社会で普通に働く」ことがフツーの人にとっても理屈つけないといけなくなったなんて、余裕ある良い世の中なのかなあ。
この本は、斉藤さんの解説付の文庫版が絶対お得です。
うむ、要は職人さんの修行にも関わってくる話なんでしょうか。
とにかく、この話にマジにレスつけてたら一冊の本になっちゃいそう。
それはそうと、このあいだのちくまのPR誌の新書についてのアンケートで斉藤美奈子さんが「女は男のどこを見ているか」を絶賛してました。ええ? そうなんだあ! ふむ、タイトルにだまくらされちゃだめなんだな。
中島さんのは何冊も読んでるわけではないけど、何年も過ごしたウイーンあたりにしろ、鬱屈しきった生き方だったんじゃないかな。もっと陽光のある、おおざっぱなところに住めば人間観、世界観が変わったのじゃないかなあ、とぼんやりと思っておりますだ。
中島先生に関しては、子どものときからのんびりした環境にいらしたらどうかはわかりませんが、哲学すべき方のようですよ。
この本に関しても、職人さんの修行とは方向が違い、死すべき定めの人間が何を持ってそのむなしさと向かい合うか、ということが中心で、何でテーマに無理やり仕事に持ってきちゃったのか、そこが私には今ひとつ捕らえきれないところでした。