虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

それでも生きる子供たちへ(2005/イタリア、フランス)

2008年09月04日 | 映画感想さ行
ALL THE INVISIBLE CHILDREN
監督: メディ・カレフ 「タンザ」
エミール・クストリッツァ 「ブルー・ジプシー」
スパイク・リー 「アメリカのイエスの子ら」
カティア・ルンド 「ビルーとジョアン」
ジョーダン・スコット、 リドリー・スコット 「ジョナサン」
ステファノ・ヴィネルッソ 「チロ」
ジョン・ウー 「桑桑(ソンソン)と小猫(シャオマオ)」

 “世界中の子供たちの窮状を救うため”というイタリアの女優マリア・グラツィア・クチノッタの呼びかけにユニセフと国連世界食糧計画が賛同し、7ヵ国から7組8人の映画監督が参加、それぞれの国の子供たちの過酷な現実を独自の視点で描き出したオムニバス・ドラマ。

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 アフリカの少年兵も、アメリカのエイズの少女も置かれている状況に差はあっても、どうしようもなく孤独。生まれる家を選べない少年が運命に対抗するために選んだ場所は少年院…
 それぞれに本来持つべき子供時代を奪われた子供たちが「それでも生きている」姿。
 見る前からわかってたことですが、批評とかそれ以前の話で、ここに描かれたものが実際に今現在どこかで起こっているとわかっていることが辛い。私自身「見ないようにしている」とわかっています。見れば、無力感に打ちのめされるし、今の安穏な日常に罪悪感を持つことが明白なので。
 とはいえ、救いは「それでも生きる」子供たち自身。祈るばかり。ともかく一度は見ましょう、としか言えません。


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