虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

プラクティカル・マジック (1998/アメリカ)

2005年10月04日 | 映画感想は行
PRACTICAL MAGIC
監督: グリフィン・ダン
出演: サンドラ・ブロック  サリー
    ニコール・キッドマン  ジリアン
    ストッカード・チャニング  フランシス
    ダイアン・ウィースト  ジェット
    エイダン・クイン   ゲーリー

 両親を早く亡くしたサリーとフランシスは、叔母二人のもとで育つ。その家は、代々魔女とされ、その家の女に恋した男は呪われるという。
 幸せな結婚をしたサリーは未亡人となり、二人の娘と共に残される。またジリアンは恋人に殴られる生活。ジリアンを迎えにいったサリーは、その暴力男に一緒に拉致されてしまう…  

 対照的な生き方をしている魔女の姉妹2人のお話。
 二コール・キッドマンとサンドラ・ブロックで、サンドラはいかにもいつもどおりの優等生っぽく、キッドマンは軽そうな女を演じてます。キッドマンのほうが化け方は上手ではないでしょうか。二人ともきれいだし、ストッカード・チャニング、ダイアン・ウィーストも魅力的なのに、なんかピンと来ないまま終わってしまった映画でした。
 もっと面白くなりそうなのにどうも半端になっちゃってる感じ。個人的には、運命の彼があまり運命の彼のように(私には)素敵に見えないのと、中流優等生的なサンドラ・ブロックが魔女でもあくまでいつものサンドラ・ブロックというところがノリ切れない原因。
 魔法というのも、あんまりピリッと効いてこない。超自然がしっかり存在してるのに。イモリとかキンポウゲとかアザミなどなど古来からのいろんなものを混ぜ合わせて秘薬を作り、おまじないをする伝統的魔女。効いたか効かないかよくわからないのも伝統的。お化け(生きてるときは凶悪犯)には負ける程度の弱さの魔女。
 
 周囲の女性の皆様の、魔女に対する態度なんか、描きようによってはすごく楽しくなりそうなのにちょっと残念。男に恵まれない魔女たちは、見ていてくびきや重石が無くて楽しそうです。でも彼無しでハッピーエンドはダメですか。