虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

水遊びで頭と心を使う

2017-03-19 18:53:30 | 工作 ワークショップ

見えないものが見えるように 触れられるように   続きです

で、息子との会話中にわたしが言ったこんな言葉を書きました。

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昔も今も、雨も降れば星も月も太陽も空にあるのに、不思議を感じて、

どうして?なぜ?と周囲や自分自身に問いかける子は少数派になりつつあるわ。

目に映るものに、自分の頭や心を使えるんだ、使っていいんだ、って気づいていないの。

 お母さんが教室で教えたいのは、やっている内容がごっこ遊びであれ、物作りであれ、実験であれ、

算数の問題であれ、それに自分の頭や心を使えるし、使ってもいいんだよ、ということにつきるんだと思う。

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今日は、中学入試向けの算数問題に取り組んでいる4~6年の女の子たちのグループレッスン

(虹色教室は3年生の終わりに卒業なのですが、このグループは、子どもたちが自発的に、

「どうしても自分たちで勉強したいので通わせてほしい」と言って集まっている子たちです)でした。

勉強の前に、今、教室で流行っている水遊び。 基本の材料も、こちらが見せる見本も

2歳児さんたちにしているものと同じですが、さすが中学年~高学年。

それぞれがオリジナルのアイデアを発展させて、これまでなかった作品を作り上げていました。

上の写真は、ストローの向きで水を循環させる仕組みを利用した

魚を捕る罠です。

コップに水を注ぐと、発泡トレイで作った魚が泳ぎだし、紙コップの罠に入るようになっています。

 

 

シャンプーのボトルについていたポンプを使って水を循環させる仕組みに成功した

女の子ふたり組。ペットボトルの底を切り抜き、内部に紙コップの土台を作って

ポンプを設置していました。

これで、一度、使った水を再びポンプで吸い上げて

使い続けることができます。

 

写真を撮りそびれたのですが、海外に旅行に行った際に見たという

水上の家を作っている子もいました。

最初の見本は同じでも、個々の子どもの頭と心を通過すると、

思いがけないすばらしいものに生まれ変わるのを実感しました。

 

算数は、平面図形の難問にいくつか挑戦したのですが、

昨年、このグループができた頃に比べて、全員、思考力も粘り強さも意欲も

大きく伸びているのに驚きました。

あまりに勉強で盛り上がっていたので、グループを後一年継続することに

決めました。

 

 


見えないものが見えるように 触れられるように   続きです

2017-03-19 09:44:19 | 教育論 読者の方からのQ&A

 

(「100ってどんな数?」)

 

わたし 「パッケージ化された体験?

そういえば、去年はいろいろな意味で……いい面も悪い面も、外にあるものとしても、

教室内の課題としても……それを意識しながら仕事をした1年だったわ。

 

事前に山にカブトムシやクワガタを放しておく、

『夏休みの虫とりイベント』みたいにわざとらしいものから、

フランチャイズ化している習い事にしろ、

消費者のニーズを盛り込む幼稚園にしろ、

情報網の中で先回りがあたり前となっている子育て環境にしろ、

いろいろな場が、それ自体で完結しているパッケージ化されたものになりつつ

あるわよね。どれも悪いものじゃないし、商品としての質を約束しようとしている

だけでもあるんだけど、なら何が問題なのかといえば、参加している子が、

あれこれ得ることはできても、人や環境と直に会話していくことができない、

ということにつきるんでしょうね。

 

自分の反応で環境が変化するということがないし、

自分の考えが、結果を別の方向に持っていくこともないでしょ」

 

息子 「パッケージ化された体験は、未来がある程度固定されちゃうし、

ほかの体験の代わりにならないところがやっかいなんだろうな。」

 

わたし 「ほかの体験の代わりにならないって、どういう意味?」

 

息子 「子どもの時に、野球とか将棋に夢中になっても、

そのまま野球選手や棋士を目指す人は稀だよね。

たいてい、夢中になっていた時にした体験は、新たに興味を持った体験の中で

更新されていくよ。

パッケージ化されて他人から与えられた体験じゃなくて、

本当に自分が関わっていた体験の場合だけど。

次のもっと自分にぴったりくる体験をした時には、

前にやっていたことが別の形で活きてくるし、自分にとっての意味もわかってくる。

 ぼくは、子どもの時に必要な体験って、それが別の体験と代替え可能なものか

どうかが、先々役立つかよりずっと大事なことだと思うよ」

 

わたし 「そうよね。お母さんも子どもたちと接していると、

いつもそれを感じるわ。

子どもって一人ひとり個性的だから、同じ体験をしていても、

その体験の何がその子に響くのか、何がその子に残っていくのかは千差万別なのよ。

例えば工作していると、

「これこれこういうふうにしたいんだ」「ここはこうでこうで」と

やたら注釈が多いけれど、不器用さのせいで仕上がりがいまいちって子がいるのよ。

それでも本人が楽しんでいるなら、工作をしながらおしゃべりしていた体験が、

理科や算数の図を見ながら分析していくのを楽しいって思う感性につながって

いくことがあるの。

一方で、作るものはこちらの模倣で作り方も大雑把なんだけど、

できたものを使って遊ぶのが大好きだった子が、それを劇遊びに発展させて、最終的に、

絵本や物語を作るのがその子の日々の楽しみになっている子もいるわ。

他の子が工作する間、ドールハウスにミニチュアを並べる遊びを繰り返していた子が、

最近になって、動画を撮影するのに興味を持ちだしたってこともある。

そんな姿を見ていると、

工作だったら、工作をいかに見栄えのいい作品を作らせていくか、

ピアノならどうやって短期間に上達させていくか、

スポーツなら競技でいい成績をあげるかっていう世界だけで、

どんどん追い立てていくのはどうかと思うのよ。

もちろん、そうした系統的な学びができるように整った環境が大事な場合もあるのは

よくわかるの。

ただ、何もかもが、そうなってしまうことが気になるのかな」

 

 

(立体迷路)

 

わたし 「何もかもが、そうなってしまうことが気になる……なんて歯切れの

悪い言い方になってしまうけど、自分でも自分の思っていることを整理して

捉えられていない状態なのよね。


話が脱線するけど……

子どもの頃住んでいた団地の敷地にある土で、お母さんたち当時の子どもは

よく遊んでいたの。棒を拾って、お姫様や絵描き歌のコックさんを描いたり、

ケンケンパや陣取りゲームの線を描いたり、水で周囲を囲った島を作って

蟻の世界を作ったりもした。掘ると粘土が出てくるのが面白くて、

半日かけて土を削ってみたり、泥だんごには向かない土なのに、

大量のどろだんごをこしらえて、

1階のベランダの下にある隙間に隠しておいて、何日もかけて磨いてた。

当時の子の目には、土は遊び道具のひとつとして映っていて、

さっき★が言っていた『単体で存在しているねじ』のように、

途方もないくらいいろいろな種類の可能性のイメージを重ねることができたのよ。

 

でも、今、砂場以外で、土があっても気づかない子も多いわ。そんなものに

自分の想像力や思考力を重ねていってもいいんだ、と思ったこともないはず。

わたしが子ども時代の情景を思い返すのは、

昔はよかったとノスタルジーに浸りたいわけでも、

昔の子はおもちゃもなしに上手に遊んでいたと自慢したいわけでもないのよね。

正論を振りかざしたいわけでも、自分のやっていることは正しいって再認識したい

わけでもない。

 

たぶん、今の幼い子や小学生たちと接していると窮屈そうに感じる自分がいて、

どうして自分がそう感じるのか正確な理由をつきとめたいんだと思う。

昔も今も、雨も降れば星も月も太陽も空にあるのに、不思議を感じて、

どうして?なぜ?と周囲や自分自身に問いかける子は少数派になりつつあるわ。

目に映るものに、自分の頭や心を使えるんだ、使っていいんだって気づいていないの。

お母さんが教室で教えたいのは、やっている内容がごっこ遊びであれ、

物作りであれ、実験であれ、算数の問題であれ、それに自分の頭や心を使えるし、

使ってもいいんだよ、ということにつきるんだと思う。

 

ただ、実際、教室という形を取って教え始めると、

他人から評価されるようなアウトプットやどんなすばらしい体験をしたのか、

新しく何を吸収したのかという点だけが注目されて、

それぞれの子がどんなものに対して自分の頭や心を使っていいと認識しているかを

気にかける人はあまりいないんだけどね。」

 

 

 

見えないものが見えるように 触れられるように はじめ

2017-03-18 07:43:28 | 日々思うこと 雑感


京都の生協の工作のワークショップを前に買い物等でバタバタしています。

過去記事の更新が多くて申し訳ありません。

 

マイコー雑記のマイコさんが、

「与えられたモノを消費するだけでなく自らも作り手!」と掲げる「作り手ムーブメント」を家庭の拡充学習に

という記事の中で、『ティンカリング』という「自分の手で何かを作り学ぶ」手法を

紹介してくださっています。

わたしもティンカリングにつながる過去記事をアップすることにしました。


会話のきっかけは、息子の

「今じゃパソコンがどんどんブラックボックス化しつつあって、

すごいことができていても、いったいどんな原理で実現しているんだろうって

興味を持つ人は少ないよね。

日常のあたり前の道具になり過ぎて、不思議を不思議と感じるのも難しい。

 前に見たレイン(lain)ってアニメができた頃(1998年)は、

実際にパソコンで実現できていること自体はたいしたことがないし、

たいて内部構造のシンプルさを理解している人がパソコンを使っていたんだろうけど、

パソコンに対して道具以上のイメージを重ねていた人が多かったんだろうな」

という言葉。

 

わたし 「道具以上のイメージを重ねるって、どんなふうに?」

 

息子 「未知の自然現象のように捉えていたんじゃないかな。拡張していくことで

どんなものでもできそうな無限の可能性を見ていたというか。

ライフゲームのように、空間や時間が不連続だったらどんな世界が形成されるか、

なんて哲学的な問いをパソコン上で確かめようとするなんて、

PCを便利な道具として捉えていたら出てこないイメージだと思うよ。

人工生命とか人工知能の研究とか。

SFでもコンピューターに不可能はないってほど奇想天外な世界が描かれていてさ」

 

わたし 「今は、いろいろ研究しつくされて、ある程度、

パソコンでできることの限界が見えてきたってこと?

それともお金にならない研究を続けるのは難しいのかな?」

 

息子 「お金の問題はもちろんあるんだろうけど、

限界が見えてきたわけじゃないと思うよ。ただ、機能が複雑で高度になるほど、

用途が限定されて、応用がききにくくなるし、夢が広がらないんじゃないかな。

高機能なものは、その特殊性のせいで全体像が見えにくいじゃん。

使い方の制限も増える。

使う分には、機能が高くていろんなことができた方がいいに決まっているんだろうけど、

それから別の可能性をイメージしていくことや自分の考えを組み込んでいくのは

もっともっと単純な機能の方が向いているんだと思う。

たとえば、2、3行のプログラムなら、どこか書き変えたら新しい何かが生まれるん

じゃないかと子どもでもいろいろやってみるだろうし、そこから何が正しく

何が間違っているか、何ができて、どうしたら元通りになおせるのか学び取れるよね。

でも、それが1000行とか2000行といったプログラムだったら、

ブラックボックス相手の使用者の立場なら、高度なことができていいわけだけど、

多少いじっただけでもまともに動かなくなる。

そこから自分でイメージしたり考えたりできる可能性は限られるよ」

 

(しゃぼん玉膜の中の雲の粒)

 

わたし「河合隼雄先生が、最近読み返している『日本人とアイデンティティ』 の中で、

新しい発想や創造性は、既存のシステムと相いれない。

既存のシステムに固執する限り、新しい発想も創造性も悪の烙印をおされて

しまいがち……といったことを書いておられたんだけど……。

★(息子)が言う機能の高さが想像の可能性を狭める原因って、

高機能になるとどうしても機能が上がる過程で、

付け加えられるシステムに固執してしまうからってこと?」

 

 息子 「そうとも言えるけど、ぼくがさっき言いたかったのは

パッケージ化されることからくる制限と言った方が近いかな。

たとえば、ねじが一つあるとすると、実際に使えるかどうかはそのサイズや

質に左右されても、その形状からイメージできる使い道は多岐に渡るよね。

家具とか建築物とか乗り物とか、目に見えないほどのサイズにして使うことも

考えられるはず。あくまでもイメージだけど。

でも、テレビのリモコンに使われているねじは、同じねじでも、

その用途以外のものを想像しにくいよ。

 

そんなふうにパッケージ化されることで、型にはまった見方しかできなくなることって、

教育の世界でもあるんじゃないかな。

お母さんの教室でも、すぐに、それやったことあるからいい、

それ知ってるからやりたくない、っていう子がいるじゃん。

そういう子が体験済みだって主張する体験は、おそらくパッケージ化された体験に

含まれているものなんだと思うよ。

だって、本当に自分の頭と身体で体験したことを再体験するなら、

繰り返しの中で感動や理解が深まったり、

工夫して新しい価値を見つけだしたりするものだから。

でも、体験の中には、さっき言ったテレビのリモコンのねじみたいに、

パッケージの一部から切り離してイメージできないようなものがあるんじゃないかな」

 

 


年中さんたちのグループレッスンの様子です♪

2017-03-16 20:11:03 | 通常レッスン

 

過去記事です。

年中さんの★くん、☆くん、●くんと●くんの弟の3歳の○くんのレッスンの様子です。

 

急に宇宙ブームが始まったという★くん。

教室に着くなりブラックホールについて熱弁をふるっていました。

そこで、周りにあるものがどんどんブラックホールに吸い込まれていく様子にも似た

細かい粒子の砂が円錐型のくぼみを作りながら穴に入っていくところを見せてあげました。

すると、砂の不思議な動きに、どの子もすっかり夢中になっていました。

 

自由に活動する時間、☆くんと●くんはブロックでモノレールとだんだん高くなっていく線路と電車を作ってから、

それらを動かすための仕組みを工夫して遊んでいました。

タコ糸を使った巻き上げしきの装置。

モノレールは帽子用のゴムを使って、自動で動くようにしました。

☆くんは、一度、教室で覚えた作り方を、お家に帰ってからも

何度も再現して作るそうです。

写真のモノレールをあっという間に作ってしまう姿に手慣れたものを

感じました。

3歳の○くんとわたしの共同作品。カキ氷を作る機械です。

★くんが宇宙の生命体ということにして

夢中になって遊んでいた「砂鉄入りのスライム」です。

磁石を近づけると、ネバネバした液体が動きます。

 

ご近所さんの庭で取れたという枝付きのカキ。

「カキがどんな風になっているのか、子どもたちに見せてあげて」と

いただきました。

○くんが大喜び。「1、2、3!」と元気に数えています。

 

算数タイムには、『ニュートリーコ』というゲームをしたり、

トーマスの数カードで足し算のゲームをしたり、

手作り教具で5の分解のクイズをしたりしました。

 

『ニュートリーコ』の作り方はこちらです。

数の分解を学ぶ教具の作り方はこちらです。

どのゲームも学習もとても面白かったようで、どの子も夢中になって笑いがはじけていました。

 

 


ボードゲーム作り と パパの手作りのしかけ絵本

2017-03-16 20:09:34 | 通常レッスン

過去記事です。

 

小学1年生の★ちゃんと☆ちゃんのレッスンで、ボードゲーム作りをしました。

ひとつひとつのコマの内容に凝り過ぎて、時間が足りなくなってしまいました……残念。

お家に帰ってから続きを作るそうです。

 

下の一連の写真は、★ちゃんのパパが★ちゃんの誕生日の

手作りのプレゼント。

とてもすてきなしかけ絵本です。

どのページもワクワクするような面白いしかけや

ゲームがいっぱい。

★ちゃんはパパから毎年のように

手作り絵本を贈ってもらっているそうです。

 

凧につかまって、難所を抜けるシーン。

 

 

 

 

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算数タイムに、☆ちゃんが疑問を抱いていた

図形の頂点から頂点までの最短距離がどうして対角線になるのか、

紙とひもを使って確かめました。

実際に物に触れながらやってみると、

一目瞭然です。

★ちゃんが間違えていた図形の周りの長さの求め方について、

マス目にモールを置いて、考えてみました。

★ちゃんも☆ちゃんも、とてもよくわかったようです。


基礎的な発見 <水の力で回す>

2017-03-15 21:00:43 | 子どもたちの発見

ひもをつけた紙コップにストローを2本さして曲げるだけで、くるくる回る

散水機ができあがります。

 

今、虹色教室内では、このシンプルな散水機からスタートした

「水の力で、回転するのって、面白い!!」

というワクワクが、新しいアイデア合戦へと発展しています。

 

「ストローを4つつけたら?」「10こつけたらどんな風に動くの?」

という疑問へのチャレンジ。

 

「くるくる回転するのかな?」と期待に満ちた目で見守られていた

ストローいっぱいの散水機。

水を入れたとたん、一瞬でなくなりました。

一同、唖然!

これを作るのに、すごく苦心していた姿を見たので、

水道の蛇口から水を注ぐのを許しました。

 

水を入れると、水が出ていく力で丸い舟をくるくる回すのに成功しました。

 

ストローから出てくる水で、流れるプールを作って、水を回そうとしています。

 

 


3歳児さんを中心にした工作遊び (算数レッスンも)

2017-03-14 19:37:23 | 工作 ワークショップ

3歳児さんたちの工作や知恵遊びの様子をいくつか紹介します。

あやつり人形のお散歩ワンちゃん と 幼児用手作りトランプ

 

 

3歳児さんたちのグループ 工作 ゲーム ごっこ遊び

 

 

ひとつひとつの活動に集中する2歳児さん お友だちの反応を楽しむ3歳児さん

 

 

3、4歳児のグループレッスン 個性に合わせた働きかけ 1

3、4歳児のグループレッスン 個性に合わせた働きかけ 2

 

 

3歳半~4歳半の子のグループレッスン ミッション

 

 

子鉄くんたちのごっこ遊び、工作、算数

 

 

年少さんと工作、知恵遊び

 

 

小さな力で大きな破壊力

 

 

排水設備に興味しんしん

 

 

3歳半 ひとつひとつの遊びにじっくり関わり、発展させることができるようになりました

 


基礎的な発見   <無限ループの工夫>

2017-03-13 21:04:13 | 子どもたちの発見

「下まで降りたら、再び上昇して、元の容器に戻る」という無限ループの仕組みは、

教室内でさまざまな方法で探求されています。(手動アリですが……。)

天井からぶらさげている100円ショップのバンジーコイルが大人気 1

天井からぶらさげている100円ショップのバンジーコイルが大人気 2

の記事で紹介しているバンジーコイルが、この無限ループ遊びで活躍しています。

 

中身をひっくり返すことができるブロックのパーツ(紙コップとストローで同様のしかけは

簡単にできます)に金貨を入れます。

一方に傾けると、金貨がバラバラと下に落ちて、

紙コップに入ります。

紙コップに入らずこぼれ落ちる金貨は、

手前に作った移動する容器に入ります。

 

紙コップの先には天井から吊らしてあるバンジーコイルがついているので、

ブロックの引っ掛けをはずすと、自動的に上に上がって、

元のひっくり返る容器に金貨を移すことができます。

天井から吊っているバンジーコイル(家庭では、家具の取っ手などから吊ることができます)の先に

紙コップをつけて、ブロックに引っ掛けています。

 

ひっくり返す容器をもう一方に傾けると、

だんだん金貨が落ちて行って、列車の荷物入れに入る仕掛けになっています。

 

バンジーコイルのコップから横位置のエレベーターに移動させた

金貨は、巻き上げを回すと上にあがっていきます。

エレベーターの先には、クレーンで吊った容器が待機中。

金貨を移動させると、クレーンが90度回転して、元の

ひっくり返す容器に戻るしくみになっています。


国立民族学博物館に行ってからお家作りに目覚めた1年生3人組

2017-03-12 18:05:06 | 工作 ワークショップ

教室に来るたび、もりもり工作しまくる小学1年生の3人組。

先月、教室で国立民族学博物館に行って以来、建造物を作ることに強い関心を示しています。

昨年までは剣か白頭ワシばかり作っていたAくん。

1年生になって作るものの幅が大きく広がりました。不安が強くて緊張しがちな性格だったのですが、

工作と算数で自信をつけるにつれ、別人のように積極的でチャレンジャーな性質が

表に出てきました。

ひもをひっぱると、かごがひっくりかえって、

中身の武器が降りかかります。

1階の天井の一部を開くと、なわばしごが下りてきます。

上の写真ではわかりにくいのですが、かごは

細い紙を放射状に貼り付けて、

編むように作っています。几帳面で凝り性のAくんらしい作品です。

 

 

猛スピードで大量の作品を作り上げるBくん。

立体を作るのは自由自在です。

 

いつも自分ひとりで全部作り上げる子ですが、毎回、ひとつふたつ

わたしにアドバイスを求めています。

今回は、「開閉する障子が作りたいけど、どうすればいいの?」というものでした。

細い紙を折って上下にセットして、障子をはさんでみたら、横にスライドできるんじゃないかな?」と

言うと、大喜びで、動く障子を作っていました。

 

しかけがいっぱい。

 

とにかく猛烈な勢いで作りまくる子なので、わたしがお母さん方と話をしている数分の間に、

床下の空間が増設されていました。

 

昨年までは船か水族館ばかり作っていたCくん。

Cくんも算数と工作に自信がつくにつれ、敏感で新しいことをしたがらない性質の子だったのに、

何にでも挑戦する打たれ強い子になってきました。

磁石の力で、面白い動きをする忍者屋敷が作りたかったCくん。

扉の内部に磁石を貼り付けます。

忍者が近づくと、どんでん返しの扉が動くしかけを学ぶと、

屋敷の中にこのしかけをいくつも作ろうとしていました。

2階部分を倒すと、1階部分で遊べるようになっている

折り畳みタイプの屋敷を作りました。

 

 

 

 


ミニ四駆のコース

2017-03-11 20:18:17 | 通常レッスン

小1の男の子たちのグループレッスンで、ミニ四駆で遊びました。

 

最初は、まっすぐ走らせて、布やスポンジで衝突の衝撃を弱めて遊んでいたのですが、

次第にもっと長い距離を走らせたくなりました。

そこで、ブロックでコースを作って、曲がり角でカーブするように厚紙を貼りました。

成功です!!

 

気をよくした子どもたちは、ぐるぐる回れる大きなコースを作ることにしました。

几帳面なAくんが、角に厚紙をていねいに貼ると、ミニ四駆は壁にぶつかって

止まってしまいました。

再び、カーブをつけなおしたものの、やはりそこで止まってしまいます。

「養生テープで貼ってないからだよ」とBくん。

速度がかなり出ているので、ミニ四駆に押されてカーブが歪んでしまうのです。

 

キッチンタイマーを使って、ミニ四駆がレース場を1周する間に

かかるおよその時間を求めることにしました。

まず、5周するのにかかる時間を計ることにしました。

キッチンタイマーを5分に合わせてから

スタートボタンを押します。

5周後、ストップした時間は、4分38秒です。

 

時間のひき算ははじめての子どもたち。

でも、全員、すぐに計算の仕方をマスターしていました。

 

22秒を5で割ると、4.4秒が答えです。

1周にかかる時間は、およそ、4.4秒でした。