虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

宇宙が好き!

2019-09-20 20:56:19 | 通常レッスン

小学1年生のAくんは、幼稚園の頃から宇宙の話題になると目がキラキラ輝きだします。

ハッブル望遠鏡の写真を見たAくんは、「これ、作りたい!」とワクワクしながら言いました。

それにしても、でっかい!

私はてっきり六角形の板一枚の中におさまるような作品を作るのかと思ったのですが、

Aくんのイメージしていたものは全然異なりました。

最初に用意した六角形の板に、自分で作った六角形のプレートを組み合わせて

こんな大きな望遠鏡を作ったんです。

 

支えはストローで。

算数の学習時間には、かけ算の応用問題を学びました。

とてもよくできていました。

 

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なぜかコンパスの作図が流行中

2019-06-10 13:16:14 | 通常レッスン

虹色教室での活動は基本的に子どもの「こんなことやってみたい!」という旬の希望を

中心にしています。

これまで忍者屋敷、ガチャガチャマシーン、お城、宇宙、電子工作、マンガ雑誌などを作ったり、

化学実験や各種のボードゲームや頭脳パズルで遊んだりするなど、

さまざまなものが流行してきました。(その都度、マイペースに自分独自の好きを追い続ける子もちらほら)

 

最近、なぜか、コンパスで作図をして小箱を作るのがブームです。

「こんなのどう?」「あんなのどう?」とたずねても、「どれもやりたくない」という

子らが、「それならコンパスを使ってする工作はどう?」とたずねると、

「やってみたい!」と好奇心を示すのです。

???

ブームっていろいろありますね。

 

とはいえ、コンパスでの作図は手間がかかるので、

「やりたい!」と始めても、できあがるまでかなり大変で、

普段の工作のように、やっているうちに楽しくなってきて盛り上がるという感じではなく

やると決めたからには投げ出せないからと、うんうん苦しみながら仕上げる子が続出。

それを見て、次に「やりたい」と言う子には、

「それがなかなか大変で、やってるうちに、疲れて嫌になっちゃうかもしれないよ。

これまで作った子らもへとへとになっていたよ」と脅すようになったのですが、

それでも……というか、かえって「やりたい!」という子らが増える始末。

人気のお花の形に作図して作るお菓子箱。

 

 

3年生の女の子たちは五角形から星の形の作図にチャレンジ。 

 

 

 2年生の子も五芒星の箱にチャレンジ。

こううした工作をした日の算数は

まわりの長さや角度や面積といった図形問題を学んでいます。

図形について体感して納得した後は、

受験問題レベルの少し難しいものまで

パズルを解くようにみんなで真剣に解いていると

(目で見て、「そんなの当たり前、簡単だ」と感じることと、

頭の中でじっくり考えることの組み合わせ)で

理解が深まって算数が好きになってきます。

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暗号遊びとプログラミング

2019-06-02 14:21:47 | 通常レッスン

算数好きの3年生のAくんとBくんのレッスンで。

このごろ、お家でオリジナル暗号文を作るのにはまっているというAくん。

「教室内に暗号文を隠して遊びたい」と言っていました。

暗号作りは教室内で何度か流行ったことがある遊びです。

「暗号作りがしたい

など。

これまでは、壁などに、暗号文を貼って、解読するチャレンジャーを

謎解きに誘う形で作っていました。

「今回はプログラミングで、本の〇ページを見てくださいとかの

文字が出てくるようにしてみる?」とたずねると、

AくんもBくんも大乗り気でした。

 

アトコーダー(無料で登録できます)の

AtCoder Programming Guide for beginners (APG4b)

A - 1.00.はじめに

"Hello, world!"を出力する練習をし、

あとは好きな文字を打ち込むことに。

1行ごとに交代して打ち込むことにしてたのですが、

自分の順番が待ちきれないようでした。

 

「金庫を見て暗号を解け」という指令を書き込んで、

「ラン」を押すと画面の中央に

「金庫を見て暗号を解け」

と出てきて、ふたりは大喜びしていました。

 

プログラミング言語を打ち込むために、スマホでもC言語が使える環境が作れる

「モバイルC」(無料版)をインストールしています。

金庫の中にオリジナル暗号文を入れるAくん。

 

気に入った頭脳パズルをお家でも遊べるように手作りました。

感心したのは、1,2,3,4,5,6,7の数を下の□に入れます。

①できた分数の和が最も大きくなるのはどんな時ですか?

②最も小さくなるのはどんな時ですか?

という問題にふたりともノーヒントで正解したことです。

さすがにパズル好き、算数好きくんたちです。

 

ふたりが帰った後で息子に、「子どもって,

ハローワールド(ハロー・ワールドは画面に「Hello, World!」に類する文字列を表示するプログラムの通称。

伝統的にプログラミング言語をプログラム初心者に紹介するために使われているそうです。)が出力できるように

なるだけでかなり遊べるわ。

「ラン」を押せば、「金庫を見て暗号を解け!」とか、

「宝を探せなければ携帯は返さない」とか自分たちの思いついた好きな文句が

出てくるし、その位置をendl;で改行しまくって移動させて

しばらく遊んでいたから」と言うと、

「そうだよね。小学生の間は、ロボットを動かすといったあんまり高度なことしても

自分でプログラミングを把握している感がなくて

あまり身につかないよな。文字を出力するだけとか、自分の好きな文字を入力すると

おふざけの文字が出てくるようにするとか、電卓機能を操作するくらいで

自分で自在に扱っている気になって楽しめるし、基礎が身に着くよ」と

言って笑っていました。

今、息子は就職活動と学会での論文発表で大忙しです。

就活ってしんどそう、というイメージがあったのですが、

思ったよりずっと面白くてやりがいがあるそうです。

東京での就職になりそうなので、

私は今のうちに息子からプログラミングを習って、教室の子たちの

遊びの場にプログラミングも取り入れていけるようがんばっています。

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「先生、やって!」から、自ら進んで行動し、よく考えて行動する姿に 後編

2019-04-09 06:34:41 | 通常レッスン

「そんなことで?と感じる場面で尻込みする姿」と

「行動することだけでなく、行動する内容の質を気にかけるようなった姿」が、

表と裏、合わせてひとつのセットとなっているような年中さんたち

を目にして、年少までの姿との違いを思いました。

 

シャッターの棒を下ろす作業は、年少の子たちもやりたがります。

でも、たいていは、危なっかしく棒をふらふらさせて突起に引っ掛けた挙句、

グーッと力を込めて棒を下に引く段になると、力が抜けて、

「もういい」とこちらに仕事を預けてしまうことでしょう。

また、電池を交換するにしても、年少までの子は、

プラス極、マイナス極なんておかまいなしに、

とにかく電池を押し込んでおしまい、となりがちです。

 

それが、年中児となると、している作業にに心が伴ってきます。

やってることの意味を理解したり、うまくいかない原因を

推理したり、自分が何を期待されているのか、

自分はどんな風にやり遂げたいのか、意識したりしています。

とはいえ、そうした気持ちは、身近な大人に認めてもらい、

言葉にしてもらわないことには、

そうした思いが自分の中で渦まいていることすら気づけない時期でもあります。

こんなことがありました。

スーツケースの取っ手の作り方を教えると、

Bちゃんがいいことを思いつきました。

スーツケースの取っ手は引っ張ると長くなるし、

押さえると短くなるので、取っ手をストローに通すと、

伸びたり縮んだりするというのです。

Bちゃんの指示通りにストロー2本をつなげて作った取っ手を太めのストローに

通すと、伸び縮みするようになりましたが、

引っ張るとストローが抜けてしまいます。

セロテープのストッパーをつけることを提案すると、

それを見ていた子どもたちが、感心した様子で、

「長くしても取れないね」と言いました。

 

子どもたちと工作する時、いつも感じるのですが、

どんなにささやかなアイデアでも、発見でも、

子どもが自ら気づいたことは、他の何ものにも代えられないやる気のもとで

あり、もっともっと自分で考え、自分の手で取り組んでいこう

とする態度の起爆剤です。

 

年中の子たちというのは、「自分が気にしているポイント」については、

こうしたい、ああしたい、これは違う、こんな風になっている、

こことここはいっしょ、など、それは細かく言いたいことがあるものです。

思いが複雑になった分、自分の手にあまることも

やりたくて、うまくできない自分に

不安を覚えたり、イライラしたりしています。

 

伸び縮みする取っ手を作ったBちゃんは、今度は、スーツケースの側面にも

取っ手がつけたかったのです。

でも、困ったことが起きました。

上下の伸び縮み、右左の伸び縮みの取っ手を

スーツケースの背面に貼り付けると、ストローとストローが交差して重なり合って、

不格好な上、動かなくなるのです。

そこで、側面の取っ手は穴を開けて内側に貼ってはどうか?とたずねると、

とてもうれしそうでした。

こんな風に大人が解決した方法も、「そうか、そんなやり方があるのか」と響くのが

この時期の子ですが、手出しや何かを学ばせる働きかけは、全体の1、2割にして、

作業の面でも、方法を考える面でも、

ほとんど自分でやり遂げたという満足が残るように気をつけています。

 

下の写真は、スーツケースの内部の様子です。側面の取っ手が

スーツケースの中で伸び縮みするようになっています。

 

今回の話題は、年中児を中心に書いているのですが、

どの年代の子も、「あれれ?困ったな」と映る気になるところと

表と裏で一体となっている「この年齢ならではの新しい魅力や可能性

の芽」があるのを感じます。

対応はというと、「あれれ?困ったな」に大人が足をすくわれずに、

対になっているこれから育っていく肯定的な側面に

じっくりていねいにつきあっていると、いつの間にか、

最初に目にした否定的な面は、影をひそめてしまいます。

 

たとえば、年長児のそれは、

「やりたいことがないよ」「そんなのつまんない」という

めんどくさそうな態度です。

年中までは、それが何であれ、「やりたい!」「やらせて!」

と飛びついていたことに対して、「そんなのやったって面白くないもん」

「どうせ作ったってお母さんが捨てちゃう」

「あんまり大きいもの作ったら、持って帰ったらダメって言われるよ。

うちのお母さんは、これくらい(ティッシュ箱くらいを手で作り)じゃないと

だめっていうと思う」「どうせ~じゃない?」なんて生意気な言葉を

つぶやくようになります。

 

倦怠感を帯びたこうした年長児の姿と対になっているのは、

「急に全体像が見えてきた」「先が読めるようになって、やった後のことまで

見えてきた」という自分のしていることをメタな視点でとらえだした

兆しがあります。

AちゃんBちゃんCちゃんの年中児3人のレッスンのなかで、こんなことがありました。

部屋を暗くしてから、それぞれが作った星雲を映しだしました。

色水の背後から懐中電灯を当てると、天井にはゆらめきながら変化する

黄色、緑色、赤色の光がきれいでした。

 

ついでに、恐竜のフィギュアを使った影絵遊びをしました。

それぞれ懐中電灯を手に、恐竜を走らせたり、

互いに取っ組み合う形で動かしたり、1匹の影を2つに増やしたりして

遊びました。

懐中電灯はひとり1つずつ持っているのですが、

わたしが2つの懐中電灯を使って影を増やす見本を見せたので、

Bちゃんが、「懐中電灯、2つ使いたい。貸してよ」と

Cちゃんの懐中電灯に手を伸ばしました。

でもCちゃんも、「わたしもふたつ使いたい。早くやってみたい!」と

譲りませんでした。

こんな場合、「ひとり1つずつだから」と我慢させることもできるし、

「順番に貸しあいましょう」と、先にじゃんけんさせることもできますが、

それよりも、2方向の光で影が増えることを不思議に思う気持ちを

優先させて、子どもたちにさらに1本ずつ懐中電灯を渡すことにしました。

すると、2本ずつ使っていろいろ実験した後で、

Bちゃんがみんなの懐中電灯を集めて6本全て使って、

光が作り出す不思議な世界を探求していました。

その姿を見ると、年少さんんたちの「やりたい!やりたい!」

「もっとたくさんほしい」「わたしもほしい」という騒ぎとは

ちがう「2つにしたら、どうなるかな?」「3つにしたらどうなるだろう?」

「4つにしたらどうなるかな?」という知りたい気持ちに基づいているのが

わかりました。

 

 下の写真は別の日に来た年中のDくんとEちゃんの姿です。

Dくんは輪ゴムをつないでいったものを椅子に引っかけて、引っぱって遊んでいます。

ただ引っぱると楽しいというだけでなく、どれだけ伸びたのか、

1mのものさしをあてて調べる作業に真剣に取り組む姿が

この時期の子だな、と思いました。

 

「こうしたら、どうなるか、目で確かめたい。

こうしてみたらどうなるか、それも、目で確かめたい」という

確かめることに貪欲な姿。

 

 

Eちゃんにゴムのつなぎ方を教えると、すぐにマスターして、どんどん

長いゴムを作っていました。手本を見る力が向上したのを感じます

 

 

長いゴムに太めのストローを切ったものを通していく作業を提案すると、

ゴムがひっかかって途中で細いストローで押し出さないと通すことができない

作業のややこしさがEちゃんにヒットしていました。

 

 

 DくんもEちゃんも「先生、やって」と頼んできたシーンこそ

ありませんでしたが、年中さん特有のやりにくさやわかりにくさが

見え隠れしました。

Dくんは最初工作をしていたのですが、作業途中のゴムを引っかけて伸ばしだすと、

どれくらい伸びるか、どんな風に伸びるか、といったことに夢中になって、

ずっとそれで遊んでいました。

Eちゃんは、これまでよりもひとつひとつの遊びが短くて、

パッと見たところ、遊び方が幼くなったようにも見えました。

でも、よく見ると、どちらも頭のなかの世界がこれまでより

活発に動いているため、あれこれ確かめる活動の様子が、

同じことばかり繰り返しているうようにも、

飽きて次々と遊びの対象を変えているようにも

見えるのだろうと思いました。

 

Dくん、Eちゃんにしても、Aちゃん、Bちゃん、Cちゃんにしても、

子どもたちが夢中になっているものに

こちらも関心を寄せて、疑問を口にしたり、子どもの意見に耳を傾けたり

していると、ちょっと気になる言動から一転して、

自発的にさまざまなことに取り組み、よく聞き、

理解し、よく考えて行動する姿を見せるようになっていました。

 

 

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考えたり推理したり試したりできるような遊びや物作りをするには? 

2019-03-24 09:39:34 | 通常レッスン

「遊びでも工作でも何でもいいのですが、考えたり試したりできるような体験を

してほしいです」「自分でやらず、自分で考えず、ママやって、が目立ちます。

考えたり推理したりして頭を使ってもらいたいです」という声をいくつか

いただきました。

 

そこで、教室のレッスンの中で、子どもが考えたり推理したり試したりする

体験ができるように工夫している点を紹介しますね。

 

 

その子が今、興味を持っているものを通して考えるきっかけを作っています。

 

新年少のAくんと新年中のBくんは、クレーンのおもちゃをいじって遊んでいました。

ただクレーンを上下に動かすだけでは、考える楽しみが味わえないので、

クレーンの先にひっかけるバケツ(紙コップ製)を作って、

Aくんが好きなビー玉転がしのおもちゃと組み合わせて遊ぶことにしました。

 

転がり落ちてくるビー玉を、

クレーンの先につけたバケツで受け取る遊びにふたりは夢中。

 

ビー玉転がしとクレーンのようにふたつの遊びを組み合わせることで、

いろいろ工夫するチャンスが生まれます。

 

Aくんのお母さんが、

紙コップで「中に入ったビー玉がひっくりかえる」仕掛けを作ったので、

先の転がってきたビー玉を紙コップのバケツで受ける遊びと

組み合わせることにしました。

 

ついでに今、教室で流行っている武士の時代の戦法の『石落とし』(もどき)として

遊ぶことに。

 

どの位置にひもを貼るかで、ひっくり返ったり、返らなかったり。

 

ビー玉がたまると、石がごろごろ。

こういった遊びは、十分遊びきった後も、さらに発展した遊びにつながりやすいです。

同じようなシステムでエレベーターを各階で止まらせたり、

コインを入れると出てくる自動販売機なども作れます。

車にひもをつけて坂道を上らせることもできます。

 

また、紙コップのバケツでビー玉を受け止めるのではなく、

落ちた先でできることをいろいろ考えてみるのも面白いです。

 

普段はなかなか遊びが長続きしないBくん。教室で見つけた

ガムマシーンの部品が気に入って、「誰にも貸したくない」と一悶着起こした後で、

キャンディー屋さんをして遊んでいました。

紙コップに穴を開けて、キャンディーの機械のコインの投入口を作ったのが

うれしくてたまらないらしく、「ぼくがj考えたんだよ」と繰り返していました。

 

そこで、いっしょにキャンディーマシーンを作ることにしました。

 

「コップに切り込みを入れる」というBくんの思いついた工作方法で

ほとんどできる作りです。

 

上から見ると、どうすればビー玉が下に落ちるのかわかります。

「ここをもっと切ればいいんだよ」と、切り込みを広げることを

思いついたBくんは、とても誇らしそうでした。

 

 毎回のように書いていますが、

子どもの好み、個性、熱中する事柄を把握するのも大切です。

新年中のCくん。一番大きい数、最強の生き物、でっかい乗り物など、

比べられる量やサイズに注目する子です。

 

算数タイムに、「3人の子の手の中に隠した3体ずつの人形の数がいくつか」

といった問題にいきいきと取り組む姿があります。

頭の中で扱っている数をカウントしていくのが得意なようです。

男らしい強さへの憧れから、危なっかしくて乱暴な遊びやルールや物を

破壊するような遊びをしたがることもありますが、何かに熱中し始めると、

ねばり強く取り組みます。

 

Cくんがデュプロの線路をつないで遊んでいたので、

「線路をだんだんだんだん高くなるようにしていって、

車がシューッとジェットコースターみたいに滑りおりてくるようにしてみる?」

とたずねると、うなずきました。

Cくんのように数の増減が気になる子は、こんなふうに「だんだん高くなっていく」

といった物作りをとても好みます。他に「高い高いビルとエレベーターを作る」とか、

「大量に何かを取りつけて最強の武器を作る」といったシチュエーションも。

 

下の写真は、Cくん同様、数や秩序を好む子たちが熱中する作品作りです。

 

Cくんの場合、サイズや数の好みが強さへの憧れと結びついているので、

下のような作品作りを巨大化させたり、

強く見えるよう飾り付けていく方が好むかもしれません。

 

何かを破壊してしまうほどの強さを好む子には、

最後に「滑り降りてくる」とか「すばやく走る」とか「高速回転する」といった

オチも必要なようです。

 

 

今回作った「だんだん高くなっていく線路」の話題に戻りますね。

「速くダイナミックに滑りおりてほしい」という思いがあれば、

「もっと速く滑りおりるにはどうすればいいだろう?」と

大人といっしょにいろいろなことを試してみることができます。

 

☆ 坂を急にする。

☆ 乗り物に重りを乗せて重くする。

 

など、いろいろな方法が試せるかもしれません。

「速くなるのはどうしてか」「遅くなるのはどうしてか」と

理由を話しあうこともできます。

 

 

今回は、たまたま教室にあったデュプロの線路で、

「どうしたら速くすべりおりるか」を試していますが、

ビー玉転がしのおもちゃを使ってもいいし、上の写真のような

ビー玉が滑って行く仕組みを、紙を折ってブロックに乗せることでも

再現できます。

 

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<おまけ> ブロックでクレーンを作る方法。

 

 

 

『魚を与えるのではなく釣り方を教えよ」ではダメ?

で紹介した『web屋の日常』のtoksatoさんの

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食も情報も生き方も飽和状態の今の日本では、

子どもに釣り方(テクニックや公式など)を教えるだけでは、とてつもなく危険で、

魚を釣ることの楽しさや意義を教える必要がある。

「なぜ釣りをするのか」を自分で噛み砕いて把握しなければ、その熱意と哲学がなければ、

扱えないし、磨きあげることができない。

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という考え方に深く共感しています。

ですから、子どもが、「考えたり推理したり試したり」するようになるには、

テクニック的なことを教えるのではなく、考えたり推理したり試したりする

楽しさを思いっきり味わう必要があると思っています。

そのためは、自分が学んでいるひとつひとつの内容に愛着を抱き、

考えたくてたまらなくなるほど好きになるのが一番です。

 

「好き」な気持ちは伝染します。

だからこそ、ちまたではいろいろなものが流行するのですよね。

知識や考えることに対する「好き」も例外じゃありません。

つい最近も、小学生の子らに「大阪城めぐり」の企画と準備をさせることにしたとたん、

教室中が歴史ブームに湧いているのです。

 

最初に「好き」という気持ちがベースにあると、

「どうやって畳36枚分もあるような巨大な石を運んだんだろう?どうやって、

船に乗せたんだろう?」という疑問に必死で頭をひねるし、

昔の人の知恵に心底、感服します。

「考えるってすごいなぁ」「こんな途方もないことを実現しちゃうんだなぁ」

「いろいろ知るのって楽しいなぁ」「やってみて試してみるのはワクワクするなぁ」

と身体で感じ取るはずです。

 

新一年生のAちゃんが忍者めしというグミを教室に持ってきていました。

そこで、同じく新1年生のBちゃんといっしょに『忍者の大常識』という本にあった

非常用の携帯食を作ることにしました。

作るといっても、ごっこ遊びの延長で、ひと通り材料は用意するものの、

全部偽ものなんですが……。

 

そば粉の代わりに塩土を削ったもので。

 

小麦粉ねんどの人参。

 

あれこれ混ぜ合わせて、3年酒にひたす振りをして、できあがり。

(本当は、水渇丸も飢渇丸ももっと小さな粒だったはず……。)

「ごっこ」とはいえ、こんな風に本格的にごっこ遊びに興じると、

いろいろな知識をもっともっと得たいと感じるようになるし、

昔の暮らしについてさまざまな疑問が湧いてきます。

 

AちゃんとBちゃんは、竹筒の中に目つぶしのとうがらしを仕込んだものと、

くさりのついた武器を仕込んだものを作りたがりました。

 

ついでに自分の足の型を取ってぞうりを作り、

黒い覆面をかぶって、忍者になりきって遊んでいました。

 

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他の子らが作った石落としの仕掛けに、

石垣をつけくわえることにした新一年生のCくん。

 

石落としの仕掛けを見た新一年生のDくんは、

コップの中にビー玉が入ると、ビー玉の重さでひもが引っ張られる仕組みを

使ってエレベーターを上げることにしました。

 

でも、ひもが絡まってうまく作動しませんでした。

このように「うまくいかない時」は、「考える時」です。

 

ひもが絡まらないようにひと工夫。

と、次は、ビー玉がコップいっぱいに入っても

エレベーターが上がらないことがわかりました。

そこで、コップの下にもうひとつコップをつけ足して、

最初からビー玉をある程度入れておくことにしました。

 

すると、ビー玉コースターを通って、一定量のビー玉がコップに溜まると、

ゆっくりとエレベーターが上がりだしました。Dくん大感激。

エレベーターも石落としの仕掛けも、前回の記事で紹介した、

「スロープを滑って行くビー玉をコップで受ける」という遊びの形を変えたものです。

面白くて夢中になれることなら何でも、ちょっと形を変えて、

発展させると、考えたり推理したり試したりするきっかけになります。

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月のいえ と算数の問題

2019-03-15 20:19:43 | 通常レッスン

小学2年生のAちゃんが『つきのいえ』を作りました。

『ハウス』という珍しい建築物を集めた図鑑絵本をみて作りたくなった家です。

コンパスで月の形を作って、固めの透明ファイルでガラスの壁を作っていました。

 

棚を作っています。

とてもすてきな出来栄えです。

 

Aちゃんはいつもは教室で1学年上の奨学社の『最れべ問題集』を解いています。

教室に来始めたころは、考えるのがちょっと苦手なタイプだったのですが、

1年ほど前からめきめき力をつけて算数がとても得意になりました。

今回はいっしょにレッスンをしているBちゃんといっしょに

規則性の難しい問題にチャレンジしました。

六角形のカードを置きながら考えるのは面白かったようで夢中になっていました。

 

 

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小1の男の子たちの工作風景と自分の知恵を使って算数問題を解決する姿

2019-02-06 08:28:58 | 通常レッスン

小1のAくんとBくんのレッスンの様子です。

これまで爬虫類の皮の質感や模様をそのまま再現するような工作を

繰り返しやりたがってきたAくん。

最近、教室で、拡大鏡、顕微鏡ブームなので、生物、植物などのさまざまな種類のものを

購入したプレパラートに目を輝かせてみました。

さっそく、「自分用のプレパラートセットが作りたい」と言いました。

そこで、100円ショップの硬質のクリアファイルをプレパラートサイズに切り取って、

色付きの子ども向けのプレパラートセットに重ねて、

観察したいものを乗せる部分とカテゴリーや名前を書く欄の枠を描いて、

マジックで回りを色付けしていました。

2枚のプレパラートの間に星の砂、コーヒーの粉、鳥の羽根などを挟んでボンドでとめ輪ゴムで

とめています。

 

Aくんの相談に乗っている間に、仕事の速いBくんが

さっさとこんなロボットをこしらえていました。

腕はていねいに折り紙で覆ってあります。

目には光る自転車用のライトを取り付けています。

 

算数の時間、ふたりが自分の知恵を総動員して難しい問題を解決する姿がありました。

最初は、100と200の間を5分割した目盛りを見せて、

ひとつひとつの目盛りが何かたずねていたのですが、1目盛りが20ずつ増えていることに

すぐに気づいて、「120,140,160~」と解いていました。

それで、少し問題のレベルを上げて、

8000と8500の間を10分割してみました。

500増える間に10分割しているわけですから、

5ずつ増えていることを見破らなくてはなりません。

 

 

すると、いろいろ試行錯誤したあげく、2目盛りずつ飛んでいくと、

8600、8700~と数えられることに気づき、

2つずつの山を作って数えていったあと、「2つで100ずつ増えるなら、1つの目盛りは50だ」

と言っていました。

そうして、「8550、8600、8650、8700~」と読んでいきました。

AくんもBくんも、目盛りの読み方に不快気づきがあったようで、それから、さらにややこしい目盛りの読み方に

チャレンジしていました。

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年少さんの「考える、考える」

2019-02-04 15:01:37 | 通常レッスン

年少のAくん。

お姉ちゃんがお家で折り紙で箱を折っていたのを思い出し、

「箱を作るよ」といって折り紙を折り始めました。

ていねいにていねいに、折り目をつけながら折っていたAくん、

途中まで作業して、悩んでいました。

「うーん、うーん」と声が漏れるほど考えて、

「そうだ、こうだった」と意外な方法で解決しました。

四角い紙を切り抜いて、側面にテープで貼り付けたのです。

折り紙としては邪道ですが、いいアイデア。

工作していると、子どもたちは、ふとした瞬間に、形について

飛躍的な理解が進みます。

立体のそれぞれの面に気づいたり、展開図を描くことで、

平面から立体が作れることに気づいたりするんです。

 

レッスンに来るたびに挑戦しているレイザーメーズという頭脳パズル。

見えないレーザーの進み方を推理するのはまだ難しい様子。

 

お家でAくんはお姉ちゃんたちとユーフォ―キャッチャー作りをしていたそうです。

でもキャッチャーの部分がどうしてもうまくいかなかったそうです。

それで、教室では3種類のキャッチャーの作り方を伝授しました、

紙箱を使ったもの。ストローを使ったもの。

トイレットペーパーの芯を使ったもの。

どれもまだAくんが全部作るのは難しいのですが、興味津々でした。

↓の写真の一番上のものは、Aくんといっしょに作った虫を捕獲する道具です。

Aくんの大好きな磁石技で、モールでできた虫を捕まえることができます。

ひもを引くとアームが動いて虫をキャッチ。

 

算数タイムに、数字版に数字を乗せていきました。

Aくんは、「24と42が似ているね。49と46が似ているね」

と言って喜んでいました。

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「真田丸の水攻めシーンを再現したい!」

2019-02-04 12:35:43 | 通常レッスン

小2のAくんとBくんのレッスンで。(年中の弟くんも参加)

「真田丸の水攻めシーンがやりたい!」と意気込むAくん。

アイパッドで水攻めシーンの映像を見直して、どういう風に作るか話しあいました。

「水を止めているところは木じゃないとダメだよ。ひもを切ると、パアーッと水が出てくる

ようにしなくちゃ!」とAくん。

Aくんの構想は大きく膨らむものの、水を扱えるもので教室にあるのは

スーパーボールすくいに使っているプラスチックの衣装箱くらい。

牛乳パックの空き容器も切れています。

水が流れる通路をどうしたものかと思案したあげく、厚紙をサランラップで覆うことにしました。

Aくん、Bくん、弟くんの3人は、水で流れる敵軍を表現するために、

ラップにプラスチック人形(50体100円です)を貼りつけていました。

 

それにしても、水を木でせきとめておいて、一気に放出するなんて

できるのでしょうか?

「絶対、ひもを切ったら、バシャーッて水が流れるんじゃないといやだ。そうじゃなきゃ、真田丸の水攻めじゃない。それと、

水を止めているのは、木だから!」と

Aくんが力説するので、「ひもを切ること」と「木でせきとめていること」の2点さえ守れば、

後はまあいいか……と、簡単な作りにすることにしました。

木の扉を貼りつけたペットボトルの口にひもを縛り、ひもを天井にあるフックに通しました。

ペットボトルの底は水用通路に貼ってあります。

エレベーターを吊り上げる要領でひもを引っぱり、ペットボトルが立つ位置で

ひもの先を木製のドールハウスに結びつけました。

ペットボトルに水を注いで準備完了。

はさみを切った瞬間、水が入ったペットボトルが倒れ、木の扉を押しのけて

水が流れ出しました。

プラ人形たちが流れて、迫力のシーンができあがりました。

Aくん、Bくん,弟くんが、めいめい、水攻めシーンの指揮を取り、

3回、録画しました。

算数タイムにピグマリオンの算数脳トライアル2~3年生の問題を解きました。

逆思考の必要なかなり凝った問題です。

ふたりとも、とても難しい概念を理解していて感心しました。

 

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年少さんの数遊び と 工作の様子です

2019-02-03 20:10:05 | 通常レッスン

年少のAちゃんの算数のレッスンの様子です。

教室には数えることを楽しむための小道具がたくさんあります。

写真はご当地キティ―ちゃんの人形たち。

なまはげに扮したキティーちゃんや、キタキツネのかぶりものをしたキティーちゃん、

金のしゃちほこ姿のキティーちゃんなど、見ているだけでワクワクしてくる

かわいらしさです。

子どもが最初に数と触れ合う時、数えるだけでも、「ああ、面白い!」と思って

ほしくて、せっせと集めたキーホルダーの一部です。

普段は日本地図と親しむときに活躍しています。

 

10のくぼみがある製氷トレイの上に、「1,2,3,4、~」と数えながら

キティーちゃんを置いていきました。

Aちゃんは楽しくてしかたがない様子で作業をしていました。

10集まったら、トレイに移します。

3,40個数えられるかな?とトレイを4つ用意していたら、

40個入れ終わっても、「もっと数えたい!」とがんばっていました。

それで、トレイをいくつか補充。

でもAちゃんの熱意は冷めず、さらに補充。

九つトレイに入れ終わった時、「もしかして、100個までいけるかな?でもキティーちゃん、100個も

あったかな?」と心配しながら、もうひとつトレイを用意。

すると、ちゃんと100ありました!

Aちゃん、ニコニコの笑顔です。

 

先日、ウンチョコという動物の形の箱に入った駄菓子を食べて、

空き箱を教室に置いて帰った子がいたんです。

それを見つけたAちゃんが、「これ持っているよ!」と教えてくれました。

そこで、ウンチョコ人形を、なみなみ段ボールで作る競馬場で走らせてみた

ところ、ピッタリサイズで、ちょこちょこかわいく走りました。

「お姉ちゃんのと私のウンチョコの走るところ、作りたい」とAちゃんは

はりきって工作していました。

少し難しい部分もあったので、一部手伝ってあげましたが、

厚紙を自分でどんどん切って、最後まで根気よく仕上げていました。

(仕上がりの写真を撮りそびれて残念)

切っている間も笑顔笑顔。

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