虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

お出かけ先で見るものを、より魅力的なものにするために

2013-04-30 13:09:11 | 幼児教育の基本

年中さんを中心(兄弟姉妹も参加しています)にしたグループの国立民族学博物館への遠足の様子です。

お出かけ前に、子どもたちとモンゴルのゲルを真似てテント内のお家で

ごっこ遊びをしたり、トーテムポールやビーズを埋め込んだ人形を作ったりしました。

↑ ゲルの中のかまど。

案の定、教室で遊んだり作ったりしたものは、

強く子どもたちを惹きつけていました。

 

教室では、ねんどの中にビーズや発泡スチロールの玉を埋め込んで

人形やおばけ(おばけ好きの子がひとりいます)を作っていました。

こんなビーズでできた人形の前を通りかかった時、最初は何気なくスルーしていき

かけた子らが、ビーズでできていることに

気づいたとたん、

舐めるように眺めていました。

次に教室に来た時は、ビーズ製の丸いかばんが作りたいそうです。

 

トーテムポールも出掛ける前に作ったせいか、館外にあるどちらかといえば

地味な展示物も、トーテムポールというだけで

すごく人気がありました。

子どもたちって、次から次へとすごいものを見たから

感動するというわけではありません。

自分の経験や知っていることと

ピタッ重なったりつながったりした時に興味を抱きます。

写真は貝のお金です。

これを見た時、ひとりの女の子が「わたしの貝もお金だったのよ」と

キーホルダーを見せてくれました。

沖縄でそれを購入する時に、以前は、これがお金の代わりになっていたと

教えてもらったそうです。

 

 

 

 

物作りが好きな子たちには、家のジオラマが大人気でした。

これが作りたい、あれも作りたい、という気持ちが刺激されたようです。

 

国立民族学博物館は、家族だけで行くと

退屈してしまう子もいるのかもしれません。

今回の遠足の参加者も、「お友だちといっしょだと

こんなに楽しそうに見るんだね~」と感心していました。「親子で来たら、

じっくり見ないで、どんどん先に行っちゃいそう……」とも。

博物館の出口付近の触れる展示物のコーナー。

黒い壁に、穴がずらり。手だけで触れて楽しむ展示物もあります。

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排水設備に興味しんしん

2013-04-30 12:37:50 | 通常レッスン

この頃、「トイレの水はどこに流れていくの?」と排水の仕組みに興味しんしん

という3歳の★くん。

地面の下や建物の地下など見えない部分に

強い関心を抱いて、いろいろな質問をするようになったそうです。

そこで、ストローをつないでいって、細い管の中を水が通る道具を作って

遊びました。

 

配管以外にも、同じく3歳の☆くんといっしょにこんなにすてきな街を作りました。

☆くんが作ったのは恐竜の世界。

★くんが作ったのは荷物の上げ下ろしをする場所や動物の広場、道路、バス停などです。

お友だちのSOSには、ちゃんとお手伝いにかけつけていました。

 

 

 

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時計の長針と短針の間の角度

2013-04-30 09:28:30 | 算数

 

小学3、4年生の子たちのレッスン。


角度にしろ、距離にしろ、分数にしろ、

バラバラの知識としてはけっこう知っている子どもたち。

それらを統合させた問題にチャレンジしました。

 

時計の長針と短針の間の

角度を求める方法です。

 

 

折り紙の帯が、1時間として……。

20分に色をつけていろいろ考えてみます。

 

★ 20分を分数で表わすと……?

1時間を1とすると何分の何?

 

★ もし1時間に30㎞進む乗り物があるとすると、

20分だと何㎞進む?

 

★ 時計の長い針は1時間に360度進みますね。

20分だとどれだけの角度進む?


★ 時計の短い針は1時間に30度進みます。

20分だとどれだけの角度進む?

 

 

「わからない」と困っていた子に、お友だちが説明していました。

「わかった!!」ということです。

 

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発達障害のある子の才能を伸ばすために壁となる点

2013-04-30 07:17:57 | 自閉症スペクトラム・学習が気がかりな子

発達障がのある子の才能を伸ばすことと、その壁となる問題点について書いた過去記事を紹介しますね。

かなり前に書いた記事なので、「才能」という言葉の扱い方が誤解につながるかも……と気にかけながら

アップします。「才能」というより「いいところ」「優れている点」という言葉の方が合っているかもしれません。

 

 

画監督のスピルバーグ氏が自身が学習障害のひとつである読字障がいであることを公表されました。

MSNニュース

トーマス・エジソンやレオナルド・ダ・ヴィンチ、アルベルト・アインシュタインなども

読字障害であったと言われています。

何かの機能がが劣ると、その分、他の機能が飛躍的に伸びることはよくあると聞きます。

凸凹のある子たちの自尊心を高めて、自分の人生を誇りを持って歩んでいくための

一助となりたいです。

 

 

 

発達障害のある子の才能というのは、

初めは、既存の価値観では測りにくい漠然としたもののはずです。
何かの技術が長けているとか、
その分野のテストの点が良いとかいったものではありません。

自分の好きな事への執着心だったり、
同年代の子とは一風変った物…鉱石などへの関心だったり、
働きかけるとどう変化するか(実験の基礎となるような)への
飽きることない挑戦だったり、
なぜなのかどうしてなのかを知らずにおれないしつこさだったりします。
それは大人には見えにくく、それぞれが個性的であるため
周囲には無価値なものと映るかもしれません。

育てるよりも

やめさせる対象となるのかもしれません。

虹色教室の小5の☆くんは、
休憩時間に積み木でピタゴラスイッチを作ったり、

工作をしたりして遊んでいます。そうした遊び方を見ていると、ただ遊んでいるようにしか見えない☆くんの
行動にはある一貫したテーマが隠れていることがわかります。

☆くんは、ビー玉があるものにぶつかって、その力を2方向に分けることや、
1つの力を多くの方向に分散させることに常に取り組んでいるのです。
それは扇形にドミノを倒すことだったり、
ビー玉のレールの先に小さなチップを乗せて、
それをはじくことでビー玉の方向を変えることだったりします。

また☆くんは、輪ゴムを使って、物を回転させることにも、
熱心です。ブロックを使って、からくりのあるおもちゃを作り、
力の方向を転換させることに長けています。

その発想の豊かさと熱心さは研究者通じるものもあるので、
私は☆くんが機械の設計者や映画の世界の特殊撮影を考えるような仕事に
就けないか、それかそれに近い自分の興味を追求していける
仕事に就けないか…?
と考えています。

また、それとは関係のない仕事に就いたとしても、

自分の好きなことによって楽しみの多い生活をしてほしいと考えています。



そうした才能豊かな☆くんですが、能力を伸ばしていくには
いくつも超えなくてはならない障害物があります。

 

とにかく好きなこと得意なことに熱中して、
子ども時代を通してチャレンジし続けることが、

得意な分野で周囲に一目置かれた上で、
極端な苦手があることを
「人には得手不得手があるわよ~」…と大目に見てもらえるような適職に就く

ための近道でしょう。

どの職場もギスギスしていて、得意があっても

大目に見てもらえるとは限りませんが、ひとつでも得意があることは、

本人のモチベーションを保つためにも大切でしょう。

でも、そうした仕事に就くには学歴がいるし、
公立の学校はいじめが心配。
子ども時代に夢中になれる事を我慢して、
まず勉強が大事、今は受験に向けてがんばる!忙しい学校生活を何とかこなすのが一番!

となりがちです。


私自身は受験をそれほど悪いものと思ってません。目標に向けてがんばると、
精神力や根気がつくし、がんばった事実が自信につながるからです。

ただ、受験という周囲も含めて一種の特別な精神状態を体験する中で、
本末が転倒してしまって、
得意なことを生かした仕事に就くための勉強が、

自分の核となる得意な分野を軽視する、
後回しにする、
気晴らしのような楽しみにすり替えるきっかけとも、なってしまうのです。


才能あふれる軽度発達障害の子が高学歴を手にした後、

勉強に休みなく明け暮れた日々の後で、

新しい世界に飛び込んで行く自信が持てなくて

ニートとなってしまった話を耳にすると

残念でなりません。

定型発達の子であれば、受験に熱中するうちに、自分の個としての
特技を伸ばしそびれても、
就職した先で、多数派と同じようなレベルなのですから、
とりたててハンディに悩むこともなく、
好きな事を仕事にできる人なんて一握りだなぁ~
なんて感傷にひたる日があっても、
それなりに元気に楽しみを 見つけながら働いていけることでしょう。

しかし発達障害の子は、いくら偏差値の高い学校を卒業しても、
ある程度、周囲を潤すほどの得意な作業も含む仕事に就かなくては、
周囲から浮いてしまったり、役立たずの烙印を押されたりして、
どんどん自分に対する自信を失っていくことでしょう。

ですから、発達障害の子は、子ども時代~思春期を通じて、
自分が他よりも得意なもの、したいこと、楽しいと思えること、
がんばっても苦にならないこと、興味があることを追い続け、
育て続け、将来を思い描き続ける必要があると思うのです。

たとえ本気で受験勉強に熱中している時でも、
自分の中身を空っぽにしてしまってはいけない、
一般的な外の価値観に完全に染まってしまってはいけないのではないでしょうか?
周囲の大人は、自分を見失いがちな発達障害の子に、
常にその子が「一貫して持っているテーマ」を
思い出させてあげなくてはならないと思うのです。


それは、そうしたテーマをきちんと見出して認めてあげること
個性を正しく評価すること
で、

見栄えが良いそれっぽいことをさせることではありません。
(習い事やクラブなど…)

わたしは発達障害の子の個性的な好奇心や才能とは、

ほんの一時も消してはならない炎のようなもの、と感じています。


どんなに立派な学歴をまとっても、それがなければ、社会人となる一歩は、
とまどうことや不安だらけではないでしょうか?
どこにもつき物の社会性や対人関係に弱さがあるのですから…。

しかし自分がずっと好きであり続けたことや、育て続けた能力がある子は、
それを切り札に失敗を穴埋めしながら、
何とか乗り切っていけるのではないでしょうか?
大成功だって夢ではないはずです。

うちの子は、得意なことってない気がします…。
才能が見つけられません…。

というお話を聞きます。
そううかがって子どもに会ってみると、たいてい親御さんが
見飽きていて、何も価値を感じていなかった行動の中に
その子その子の大きな可能性が隠れている気がします。

私がそうしたものに気づく時は、「あれ? この子の好むもの、見方、遊び方、
質問の仕方、こだわり方は、同年代の子のそれとちょっと違うな…」
と気づくところから始まります。
ですから、わが子とそのお友だちくらいしか見る事が少ない親御さんが
「…見つけられません」というのも当然なのです。

算数にLDがあって、理解力も考える力も2年年下の妹さんより
かなりペースが遅くなってしまう3年生の☆ちゃんは、
何をするのも自信がなさそうでした。
が、デュプロブロックを使って、ケーキ屋さんごっこをしはじめた
姉妹を見て、ある事に気づきました。
☆ちゃんと妹さんのケーキを見ると、☆ちゃんの作ったものの方が
見栄えがいいのです。
なぜなのかよく見比べると、妹さんは、色んな色のブロックをばらばらに組んで
ケーキを作っていますが、☆ちゃんは配色良く形もバランスの取れた
作品を作っているのです。

また熱心さという点でも☆ちゃんにはすばらしいものが感じられました。
ていねいで繊細な作業の様子を見て、
ケーキなどのお菓子職人のように、何度も同じ作品を
センス良くていねいに作っていかなければならない仕事に向いている
才能だと思いました。

料理、ビーズ細工、ミニチュア作り、フェルトの小物作りなど、
☆ちゃんが興味を持つようなら、なるべくさせてあげるといいですよね
その後、お家でお母さんといろんなことにチャレンジするようになった☆ちゃんは、

自信に満ちてきて、勉強にも意欲的になりました。
以前、得意なことをお家でするようになるまでは、☆ちゃんは自分がない感じ……
空っぽであるような表情をしていました。


落ち着きがなく、気分が高揚すると、寝ている弟のお腹をパチン!と
叩いてしまったりする5歳の☆くんは、
しつこくいたずらをくりかえします。
例えば、小さなボールを手にしたら、高いところから落としたり、物にぶつけたり、カーブを転がしてみたり…です。
とにかくいつまでもしているので、お母さんが呼びかけて何かさせようとしても
聞く耳持ちません。
私は、☆くんが、そうしたいたずらをするときに、
「~なるよ、きっと」と言ったり、思ったとおりの結果にならないと、
「なんでだろう~え~??」とつぶやいたりしているのを
耳にしました。


☆くんは、推測する実験する結果を検証する
という流れを憑き物にでも憑かれたように
いつでもくりかえしているのです。
それが、☆くんの一貫したテーマのようです。
☆くんにさまざまな実験道具を与え、
推測する実験する結果を検証
をより意識的なものになるよう支援すると
☆くんは5歳児とは思えない集中力を見せました。

☆ちゃんの能力も☆くんの能力も、
いつも身近にいる家族が、「これ」っとわかる
外から見えやすいものではありません。
それにどちらも可能性の段階ですから、
十分そうした能力を伸ばす時間を与えてあげることが大事ですね。


発達障がいの子は客観的に自分を見るのが苦手なので、
周囲の一般論に基づいた価値観に振り回されてしまいます。
いつも大きな視点から子どもを眺めて、
応援していってあげることが大事だと思っています。

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分数と小数についてのおしゃべりタイム

2013-04-29 21:24:40 | 算数

小学2、3年生のグループレッスンで。

ブロックで作った1のカステラについての切り方を考えています。

 

10個ブロックがつながった塊が1つのカステラだったときに、

0.1とは、どれだけにあたるでしょう?

 

20個のブロックがつながった塊が1つのカステラだったときの

0.1は、どれだけでしょう?

 

どうして、0.1という数は同じなのに、

ブロックの数が変化するのか、子どもたちとの話しあいを通して

考えを深めていっています。

 

5分の1、10分の1といった分数についても

包丁で切る動作をしてみながら

意味を探っています。

 

物差しの目盛りについてもいろいろな意見がでました。

1センチメートルを1とすると、1ミリメートルはその1に対して、0.1にあたるということは、

大発見。

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100かいだてのいえ

2013-04-29 21:20:33 | 算数

(過去記事です)

 

年長さんのグループレッスンで、『100かいだてのいえ』の絵本をみながら、

折り紙でお家を作って遊びました。

他のグループの子らにも協力をあおいで100階だての家にする予定です。

製作中。折り紙のお家を作った後はそれぞれの子が自分の作りたいものを作っていました。

 

お家、カバン。指人形などを作りました。

↑お友だちに自分が考えた指人形の作り方を教えているところです。

 

↑透明の糸を使っておばけをつらすアイデアを思いついた子が、

糸の先のストローを服のなかに入れて、

両手を自由にしてまるでおばけの人形が空中に浮かんでいるように見える工夫をしました。

 

それを見た別の子は、

 ←の家の透明部分の屋根をくりぬいて

自分の作った透明の色の糸でつらした人形が

屋根をつきぬけてお家に入るように見える不思議な作品を作っていました。

 

このグループのメンバーはかなりのアイデアマンぞろいです。

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最近接領域に注目して伸ばす  (自閉っ子 と 言葉のない5歳の子) 4

2013-04-29 17:52:41 | 自閉症スペクトラム・学習が気がかりな子

★くんのお母さんによると、虹色教室で必要を感じた課題を

お家で試してみるものの

要領よく逃げられてうまくできないという話でした。

 

が、教室での★くんの行動を見ると、

お家でのお母さんの働きかけがしっかり響いているのを感じました。

 

課題のひとつに、★くんのコミュニケーション能力を高めるために、

「お互いの気持ちやサインが行き交うだけの

間を作りだす」というものがありました。

というのも、★くんは非常に注意の移り変わりが激しい子で、

瞬時に要求に応えなければ、もう注意が次に移っている状態でした。

 

以前は、言葉の理解を高めたり、

★くんから言葉で伝えようとする気持ちを引き出すために、

要求に対して、ワンクッション置いて言葉でたずね返そうものなら、

もう★くんはそこにはいませんでした。

 

それが、★くんのお母さんに「コミュニケーションの行き交う間を作る」ことを

意識してもらうようになってから、

★くんには、確実に、相手の話に耳を傾ける態度が育ちつつありました。

 

それが成功してきたのには、

身体作りのための運動の時間を

たくさん持つようになったこともあるようです。

 

また、言葉を話すのには身体の機能の問題をたくさん抱えているため、

文字を教えていくことも課題となっていました。

が、★くんが文字カードに興味がなく

見せようとすると、どこかに行ってしまうので、

家庭での働きかけがうまくいっていないとお聞きしました。

 

が、実際には、文字の見分けこそまだできないものの、

★くんは、カードを出すと、自分の要求を表現できることをよく理解しており、

カードを見分ける力もしっかりしていました。

問題は、ひとつひとつの文字に意味が

伴わないひらがなカードにあって、

ひらがなを教えるにしても、本人が魅力を感じるような絵カードを作り、

表に小さな文字を書き、裏に大きく同じ文字を書くようにしたら

きちんと目で追っているようでした。

 

★くんの好きなものを入れた箱の外に

ひらがなで中に入っているものを書いて、

文字を見分けることで得する体験をさせるといいのかもしれません。

 

 

 

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最近接領域に注目して伸ばす  (自閉っ子 と 言葉のない5歳の子) 3

2013-04-29 12:53:50 | 自閉症スペクトラム・学習が気がかりな子

最近接領域に注目して伸ばす (自閉っ子 と 言葉のない5歳の子) 2

の★くんの話の続きです。

( ↑ 算数遊びをする★くんと☆ちゃん)

 

数ヶ月前までの★くんは、言われている指示内容は理解していて、

指示通りに動くことは動けても、

言われたことを少しの間、記憶に保っておくことが難しい状態でした。

 

たとえば、★くんが、次から次へと新しいおもちゃに手を出そうとする時、

「ひとつだけお片づけ。お片づけしたら、このおもちゃで遊んでもいいよ」

と言いながら、片付けるおもちゃを指さすと、

すぐに合点して、片付け始めるのです。

 

片付けるまではできるのはできても、前回までのレッスンでは、

片付けている間に、何がしたかったのかすっかり忘れてしまって、

次の面白いものを探してうろうろしていました。

 

が、今回のレッスンで、★くんが

そうした場面で少しの間、記憶を保つことができるのように

なっていることに気づきました。

★くんのお母さんも、そうした★くんの記憶力の向上を感じていました。

 

次から次へと新しいものに興味を持って、

「あれとって!」「これとって!」という仕草をするのに忙しい★くんに、

「このおもちゃは、後で。さっき遊んでいたおもちゃを片づけてから。

★くん、あれ、お片づけ」と片付けるおもちゃを指すと、

それを片づけてから、要求していたおもちゃを取りにくるようになりました。

 

といっても、まだ完ぺきに自分で記憶が保てているわけではなく、

★くんが片付けている間、わたしが★くんが要求していたものを手にして待機していて、

★くんが忘れてしまわないように手助けはしているのです。

(前回までは、そうしていても、最初の目的をすっかり忘れていて、

「★くん、★くん。お片づけして、どれで遊びたいんだった?」とたずねても、

フラッどこかへ行ってしまうか、

振り向いても、言われていることが頭に入らない様子で、目を宙に彷徨わせていました。)

 

そんな風に少しの間なら

何を言われたのか、自分が何をしようとしていたのか、記憶に保っておけるように

なった★くんは、

表情がキリッと締まってきて、フラフラと無目的に動き回ることが減ってきました。

 

今、★くんにとって、

「目的を達成するために、何かしている最中に、最初の目的を忘れずにいる」ということは、

最近接領域にあたる活動のようです。

今回のレッスンでは、★くんはこんなことができていました。

 

いちごケーキのおもちゃで遊ぶ時に、

「☆ちゃんもいっしょに遊ぼうって呼んできてね」と言われて、

☆ちゃんを呼びに行き、

それからちゃんと戻ってきて、ケーキで遊んでいました。

足りないものがあって引き出しに取りに行った際も、

ちゃんと最初の遊びに戻ることができました。

 

とはいえ、何を取りにいったのかあいまいになって

持ってくるものを間違えたり、

☆ちゃんを呼ぶ際に、☆ちゃんが怖がるほど

背中をトントン叩こうとしたりしていましたから、こうした活動を実行するには、

まだ大人の手助けが必要ではあります。

 

工作タイムの★くんです。

レッスンで何度か体験するうちに、物作りをじっくり楽しむ気持ちは

育ってきています。

できる作業も増えてきました。

★くんは、トントンと釘を打ったり、ドライバーを扱ったり

する真似が好きです。

積み木をトンカチに見立てて遊んでいたので、

紙コップに楊枝をトンカチで打ち込んで行く遊びに誘うと

喜んでいました。

丸い粘土をトントンして平たくするのも楽しい様子です。

 

次回に続きます。

 

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箱の切り方を工夫した工作見本を作ると、子どもの図形への関心が高まります。

2013-04-28 21:36:49 | 工作 ワークショップ

今日は、教室の子たちと、またまた……国立民族学博物館に行ってきました。

何度出掛けても、新しい発見があって面白いです。

女の子たちと、「○○く~ん、お金をあげるからきて!」と呼んで、このお金を「どうぞ」と見せる遊びを

していたら、騙された子は大喜びで、「おっきー!!」と感激していました。

半日、歩き回って、今日はかなりぐったり……。

過去記事を貼らせていただきますね。

 

「どう

子どもにちょっとしたおもちゃを手作りしてあげるときや

工作の見本を作ってあげるときに

箱を1~2箇所切るだけでできる形を作ると

子どもたちの図形への関心が高まります。

 

写真はふたのない箱だったのですが、ふたつに切り分けて、

一部に切り込みを入れて貼りつけました。

 

『レジ』です。

 

作品としては、いまひとつの出来でしょうが、

こうしたシンプルな手作り品が子どもに与える影響は大きいです。

 

たちまち自分でもティッシュ箱等を切って、

面白い形ができないか、展開図はどうなるのかな、

といったことに興味を抱きはじめますから。

先日、3,4歳児の女の子たちのレッスンで、

「ドールハウスが作りたい」と言った子にほぼ立方体の形をしたケーキの箱を

用意してあげたところ、もうひとりの子も

同じようにケーキの箱でドールハウスが作りたいと言い出しました。

 

そこでわたしが切り方を工夫して、

床面積はケーキ箱のサイズのままで

壁がふたつあるタイプの同じ形に分けてあげました。

 

1個しかないと思ったものが、

魔法のように2つになったのです。

 

すると、その場にいた子どもたち一同が、「わぁ~!」と感動。

図形の持つ魅力に

心を奪われていました。

 

そんな感動のひとつひとつが、数学を愛する気持ちを育んでいくのを感じます。

↑ヘッドライトつきの車なのだそうです。

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ティッシュ箱は、貼り合わせ方の組み合わせ次第で、

ベビーカー、椅子、ベッド、ブランコ、机

などお人形用の小物が5分でできあがります。

100円ショップなどで柄つきのきれいなテープを購入しておくと、

見た目もかわいいグッズができますよ。

 

こうした手作り品は遊ぶだけで、

シンプルな形を組み合わせることで

どのような形ができるのか、子どもへの理解をうながします。

図形への関心を高めます。

 

形って面白いのです。

写真のようにティッシュ箱で馬を作るときも

ガムテープを貼る位置を工夫すると、

吊り上げるだけで「パカパカ」と走る動きをします。

海外で暮らしていた頃、毎日、馬に乗っていたという★ちゃん。

しょっちゅう馬を作っています。

箱で作った馬にたてがみを貼り付け中。

 

形の面白さを感じる気持ちは、実際に作ってみることで倍増します。

上の写真は、6年生の子が中学入試問題の模型を作ったところ、

輪の形にしたために重ねることができず

失敗した作品。それを年下の子らがリサイクルして

何かこしらえています。

失敗後に作った受験問題の模型。

何通りの移動の仕方があるのか調べています。

 

 

電気のコードなどが入っていたパッケージは、

写真のように内部に小物を移動させる迷路風のおもちゃ作りに役立ちます。

多角的なものの見方や

こうした工作は内側の構造に想像を働かせる姿勢をはぐくみます。

 

 

のぞき穴を作るだけで、四方からの見え方への理解が

高まります。

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発達に凹凸がある年長さんの就学準備クラスで、2名だけ生徒を募集しています。

2013-04-27 20:32:17 | 自閉症スペクトラム・学習が気がかりな子

たくさんのご応募ありがとうございます。

募集期間が短くて申し訳ないのですが、

応募は明日,

4月28日の午後12時までで締め切らせていただきます。

 

発達障害等で、社会性や学習面で気がかりなところがある

年長さんを2名だけ募集します。

 

1ヶ月~2ヶ月に1回、2時間のレッスンです。

平日の3時か3時半に教室に来ることができる方。

費用は2時間3000円で、入会金や教材の購入などは必要ありません。

 

これまでの就学準備クラスの様子を記事にしたものです。

発達に凹凸がある年中さん年長さんの就学準備クラス(くりあがりのある計算)

発達に凹凸がある年中さん年長さんの就学準備クラス 2 (考えることを楽しむ)

発達に凹凸がある年長さんの就学準備クラス (ひらがな・数)

発達に凹凸がある年長さんの就学準備クラス 2

発達に凹凸がある年長さんの就学準備クラス 1 

発達に凹凸がある年長さんの就学準備クラス 2

 

参加をご希望の方はお子さんの名前と年齢と連絡先のメールアドレスを

コメント欄に書いて申し込んでください。

非公開で読ませていただいて連絡します。

もしたくさん応募があった場合、2名だけ選ばせていただきます。

 

 

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