虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

やる気がでた 面白い動画 ?

2010-07-31 21:20:29 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
暑いですね~。バテます。
うちの子たちに、ちょっと面白い動画を紹介してもらって
見ているうちに、すご~く感動して、夏バテが吹っ飛んで、
妙なやる気がでました……
というか、無謀な夢が
生まれました。
教室の子たちと、このくらいすごい動きを作り出したい~!! ↓

【レゴ】玉ころがしをつくってみた


息子いわく、「ひとつひとつのギミックに古典的な基礎が入ってて、
面白いな~」とのこと。
そうなんです。プログラミング部分は、実現することは難しいけど、
簡単な紙工作で再現できるワザが散りばめられていますから、
まねっこして楽しめるところもいっぱい。
工作やブロック好きのお子さんにもぜひ見せてあげてくださいね。


それから、これらの動画も面白かったです↓
(ニコ二コ技術部は見逃せませんね)

暇だったからPC作ってみた



スイッチをONにすると自動でスイッチをOFFにするロボット


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「手帳ブログ」のススメ という本

2010-07-31 16:03:14 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
「手帳ブログ」のススメ  大橋悦夫著  翔泳社
を読みました。
面白かったです。

昨日は、この本といっしょに、
『水平思考のすすめ方』仮設力・創造力を鍛えるラテラルシンキング  
     山下 貴史      日本能率協会マネジメントセンター

『プロの課題設定力』  清水久三子  東洋経済新報社

『より道 わき道 散歩道』   河合隼雄     創元社

を買ってきました。今晩にでも読むつもりです。


『「手帳ブログ」のススメ』の著者は、

ブログ・仕事を楽しくする研究日誌「シゴタノ!」を
毎日更新している大橋悦夫氏です。
ソフトウェア技術者、テクニカルライター、セミナー講師などを経て
有限会社サイバーローグ研究所を設立した方です。

大橋氏は、毎日、「シゴタノ!」というブログを書き続けています。

その理由は、
----------------------------------------------------------------------
①自分が見聞きしたことをあとから自分で活用できるように整理しておく

②  ①と関連して、自分の考え方とその変化を自分でウォッチする

③無意識に考えていることを浮き彫りにする

④(結果的に)①~③のプロセスで得られた「発見」を
公開しシェアする
----------------------------------------------------------------------
といったところにあるそうです。

私も毎日、『虹色教室通信』を更新しているので、
「そうそう~ブログを続けていると、こういう、
おいしいことがいっぱいあるある~」とうなずいて読みました。

といって、普段は、そういう効用を考えて続けてるわけでなく、
毎日、頭に浮かんだことや、その日の出来事をメモするつもりで、
たらたら~書いています。

すると、やたら記事の量が増えてきて、

今度は「読む人……大変なのでは……???」

といったことにも気を使わなきゃならなくなってきて、
時折、関西人風のお笑いのオチのついたネタも披露しています。

『「手帳ブログ」のススメ』の中に、

倦まず弛まず続けるコツ  という小見出しで、長く続けていくコツについて、興味深い切り口で解説していました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
経済学者のハースバーグは、人が働く上での動機付けに関わる要因でを、
満足度を上げる「動機付け要因」と、
不満を減らす「衛生要因」に分類しています。

「動機付け要因」は、仕事をやり終えた達成感、その仕事に対する承認・評価など。
「衛生要因」は、環境や報酬の高さなど。

やる気を維持するには目の前につりさげたニンジンだけでは
足りなくて、
自分が書いたことが誰かに認められたり、評価されたりすることで生まれる
自信や書き手冥利のような動機が必要なのだとか。

さらにはブログを書くことそのものが、
書き続けるための動機付けになれば、永久に回り続けるサイクルが生まれ、
もはや動機付けの必要はなくなります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この文章を読んで、私は、
ブログの話からは少し離れて……

「子どもたちの学習のモチベーションを維持することについて」
考えていました。

「動機付け要因」
「衛生要因」が、どの子にも十分行き渡らないといけないのに、
どちらも十分でないのが、
現代の教育現場です。

先生が努力していないわけではないけど、
「満足させたい」相手が、子どもではなくて、親になりがちなので、
子どもの中に、学んだあとのやりがいが生まれにくいですよね。

それと、承認や評価のためのテストや格付けが、
白か黒かみたいに、
いったん、「できる子」から、転落したら、
ほんの少しの努力さえするのが嫌になるほど、
子どもの心を壊しているし……。

虹色教室では、
かなりできない状態の子も、「ちょっといつもよりがんばった程度のステップアップ」で、年下の子たちの先生になって感謝されたり、
親から十分な褒め言葉をもらったりできるようにしているので、
どの子もモチベーションが上って、体中から喜びややる気があふれ出ていることが多いです。

そうしたことを自慢したいわけじゃないけど、
「成績がトップ」じゃない子も、いっぱい自分に感動する経験がいるんだよ~ということを
声を大にして、言いたいです。

「普通」や「できない」子は、
年がら年中、自信を抱いたり、「やるぞ!」という気持ちに満たされたりすることがない……という

学校というシステムどうにかならないものか……
ため息をついています。

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全国学力テスト 円の面積がわからない 小6生 中3生 2

2010-07-31 13:00:31 | 教育論 読者の方からのQ&A
数日前のこと、
昨年は、多動が目立って(発達障害の診断を受けている子です)、問題に集中できず、
どの問題もきちんと解ききるまでには至らなかった子が、
1年ぶりにやってきた算数クラブで、学年相当の算数の問題を次々解くだけでなく、分配算や和差算もちゃんと理解して解いて、
ちょっと驚き、とてもうれしく感じた出来事がありました。

この子とは、金魚すくいの準備や、ボールを飛ばすマシーンや、ポケモンのチップゲームなどをいっしょに作りました。
すると、何を作るときもとても積極的で、
年下の子が困っているときは、その子の分も作ってあげる
気遣いを見せていました。
また、「ぼくね、サッカーでクラスで一番なんだよ」「絵が得意だよ」と
1年の間で、いろんなことで自信を育てていたことがわかりました。
お母さんの話では、塾などへは行っておらず、
とにかく毎日いっぱいいっぱいまで身体を動かして遊ぶうちに、多動がおさまって、学習に集中することができるようになってきたそうです。

レッスンで算数の問題を解いてもらうと、

もうすぐ3時というのが、何時頃か……

「Aくんの持っている電車のおもちゃは、Bくんの半分です」というとき、
Bくんはどれだけ電車のおもちゃを持っているのか……

AさんとBさんがすくった金魚があわせて12ひきで、Aさんの方がBさんより2ひき多くすくったという場合、
AさんBさんは、それぞれ何びきずつすくったことになるのか……

といった問題が、
自分の経験を通して、すぐにピンとくる状態でした。
遊びの力はすごいですね。

「遊び」が大事と繰り返していると、
どんな能力をアップさせるどんな遊びをさせたらいいですか?
とたずねられることがよくありますが、
基本は子どもが自由に遊び、自由に考え、自由に判断する場面が多いほどよいと感じています。

たとえば、自由に遊んでいる子は、少しでもたくさん遊びたくて、
「あと10分だけ遊ばせて~」とお母さんに交渉し、
「だったらあの時計の長い針が、8のところにくるまでだけ……40分になるまでだけよ」といったやりとりを繰り返したりしています。
そうするうちに、10分経つと、何時何分になるとか、夏は日が長くて、
7時くらいまでは明るいな……それは太陽の軌道が冬と異なるからだなとか、
○くんの家まで3分だから、送って戻ってきたら、6分くらいかかるから
それから遊べるのは~分くらいだな~」とか
自分で懸命に考えるようになるし、体感としてさまざまなパターンの時間や数がインプットされてきます。

それが、毎日、決められた行動を、ただ、こなしている子たちは、
頭を使わないだけでなく、体感しているものにゆがみがあるのです。

「10個のお菓子を3人でわけるといくつずつ?」とたずねると、
よく遊ぶ子は、
「3つと割ったやつ」と言ったり、「3個ずつで、1個はあまるから、残しておく」と言ったりします。
けれども、学習時間が長く、遊びが少ない子たちは、
「分けられない」「1個ずつ?」「2個? 10個?」と答えることがあります。

次回に続きます。

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全国学力テスト 円の面積がわからない 小6生 中3生

2010-07-31 07:28:16 | 教育論 読者の方からのQ&A
文部科学省が、
小学6年と中学3年を対象に実施した
平成22年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表しましたね。

これで気になったのが、円の面積がわからない子どもたちの存在。
19年の小6時にも学力テストを受けた中3では、3年前と同様に円の面積を求める公式を理解していない割合が1割超に上っているのです。

注意が必要なのは、
まったくわからない、知らないのではなくて、
「直径×円周」としたり「半径×円周」としたり、近いんだけど、微妙にちがうという求め方で間違えたということです。

この円の面積が求められない子たちというのは、
おそらく携帯電話の新しい機能は使いこなせる子たちで、アイドルの近況については正確に覚えていられる子たちなのでしょう。

つまり、知的な能力としたら、
「半径×半径×円周率」が3年かかっても覚えられないなんて重篤な問題を抱えている子はほとんどいないだろう……ということです。

それなら、どうしてこんなにもできないのでしょう? 
学校は何を教えているのでしょう? 
いや、学校は必死で教えてても、子どもが少しも聞いてないのでしょうか……?

私は、この問題は、「子どもにわかるように教えているか」という
先生側の問題ではないように感じています。

以前、現代っ子に共通する算数が苦手になる原因という記事で、


★ 簡単でシンプルなものを直視できない

★ 単純な情報にしっかり意識を向けていられない

現代っ子の特徴について記事にしたことがあります。

また、同様の「できない」理由をいくつか並べた
「わからない」のいくつかの形 と 対処法1という記事も書きました。
その記事には、私立小で教鞭を取られている先生から、次のような
コメントが寄せられています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回の記事、まさに!まさに!です。
先生、見ていらっしゃった?って、言いたくなるほど(笑)
一昨日まで、5年の補習授業をしていました。
うちは、ほとんどの子が中学受験をする私学。
5・6年になれば、参加希望者対象の補習授業は当たり前。
算数補習は習熟度別に少人数指導をしています。
その中の、いわゆるしんどい子たちのクラスは、
まさにこんな子たちが集まっている状態。
どの子も、3つのうち2つ以上当てはまるように思います。
そして、中ぐらいの子のクラスでも、
「言葉の概念がイメージできないから解けない」子が多い。
計算はできるけど、文章問題になると・・・???

たかし君のお父さんの体重は75kgで、たかし君の体重は45kgです。
たかし君の体重は、お父さんの体重の何倍ですか?

間違える子が結構いますからね・・・。

これでも私学なんですよぅ。
もちろん、こんな子ばかりではありません(念のため)
賢い子は、感心するほど賢いです。

5年生になってからでも、間に合いますか?
対処法、ぜひ参考にさせてください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コメントに書かれているとおり、子どもたちの多くは、現代っ子特有の困難さを抱いて、勉強につまずいています。

現代っ子の困難というのは、
○時は習い事、○時は宿題、○時はお風呂、○時は寝る~と、
毎日のルーティーンを何も考えずにこなしていく……

だけで、毎日が過ぎていく子が多いことから生じてくるように思うのですよ。

問題は家庭だけでなく、学校にも……。

魚を釣るときに、魚が釣れるかどうかはどうでも良い問題で、

むしろ釣れたら処理に困るような意味のない活動として魚釣りがある設定のもと、(自分の利益としては、何の体感も感情もないままに)

「何時間、釣堀にいたか」とか「釣っているフォームが正しいかどうか」なんていう内容をしつこく外からチェックされた挙句、

魚を釣っている自分は、

釣れるようになることを目指している……

という目的が
わからなくなってしまったか、最初からそこが理解できないまま何年もきた……

というのが、学校教育で生み出される「勉強が苦手な子どもたち」ではないでしょうか?

……わかりづらい例でしょうか?

授業の設定は平均的な能力の子たちのペースに沿って進みますから、
「きちんと真剣に学ぶ子」は、ただ普通にがんばるだけで、浮きこぼれてしまって、できたからといって、「もう少し面白い難しい問題を解いてもいい~」といった利益を得ることはなくて、むしろ待ち時間が増えて、
損をした気持ちになります。
そんな風に、がんばることが損と結びついた環境で、
常に自分の能力にブレーキをかけることを求められてきた子が、
いつの間にか、「基礎的なことも理解できていない側」に転じていくのは時間の問題です。

いつの間にか、学習が、他人事になってしまうのです。

妙なたとえですが、
全て自分で計画して、行き先の情報を調べたり、
切符を買ったり、ぶつかる問題を自分で解決しながら旅行するのと、

旅行会社が全てお膳立てしてくれるバスツアーとか、海外旅行のパックとか
で旅行をしている人がいたとすると、

数年後、この2タイプの人々のさまざまな能力をテストすると、どうなるのか、
だいたい予想がつきますよね。

旅行会社が全てお膳立てしてくれるバスツアーとか、海外旅行のパックとかでばかり旅行をしていると、
注目したり敏感になったりするポイントが、
どの旅行会社がいいかとか、旅行会社へのクレームとかいった部分に集中して、
実際に自分で動いて何かする能力が極端に弱まったり、
自信がなくなったりしますよね。

何のために旅行をするのか……という目的についても、
 ツアーに盛り込まれた目を引く情報に踊らされるうち、
根本的な「自分」の動機や「気持ち」や
自分の中に育っていく感性や知恵、自信といったものが、
いつまでも身につかないか、むしろすたれていく……ことになりがちです。

それが学ぶという行為でも、これに似た現象が起こっています。

主体的に体験している子ども本人が、
「遊び」とか「日常生活」で、本当の意味で主人公でなくなってしまったため、
「生きている実感がある自分」がない子が、たくさんいるのです。
「何のためにがんばるの? 誰のために勉強するの?」という問いが、
「自分が自分であること」という生きている感覚の根源的な危うさやあいまいさから
立ち上ってくる子が、あちらにもこちらにもいるのです。

「自分という身体感覚を持っている子ども本人」が不在のまま、
大人たちが次々、新しい旅行ツアーの計画でも立てるように、
「あれを教えて~」「あれを訓練して~」と躍起になっても、
うまくいかないことは目に見えていますよね。


そこから、携帯の新機能は、5分でマスターできる子が、
3年たっても、「半径×半径×円周率」が覚えられらないなんていう
驚くような結果が生まれているように
感じるのですが……。(おそらくバーチャル空間は、大人たちに占領されていないので、子どもは主役の座についていられるのでしょうね)


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9歳の壁って、本当にあるの? 3

2010-07-30 22:36:39 | 教育論 読者の方からのQ&A
虹色教室では、2時間のレッスンのうち1時間半は、ゲームをしたり、工作をしたり、ごっこ遊びをしたりして、
子どものその日の気分の流れにそって遊びます。
私はその間、遊びを通して、個性、発想力、創造性、根気、語彙力、手先の器用さ、熟考力、自発性、問題解決能力、空間認知力、コミュニケーション能力等をさまざまな視点から観察しています。

遊ぶことが上手で、遊びのなかで自分の頭をよく使っている子が、
勉強でつまずいている場合、
勉強が得意になるように導いていくのは簡単です。

遊びの場面ではなかなか知恵が働くのに
勉強は苦手という子は、

★ めんどくさい訓練を避けるうちに基礎堅めが怪しいまま来た

★ 自分に得意な分野があることに気づかないうちに勉強嫌いになってしまった

★ 親との心理的なぶつかりあいから、素直に勉強できない

★ 勉強は苦手という思いこみ

★ コツがつかめていない


などが勉強ができなくなった理由で、周囲の大人が悪い働きかけ方を改めて、
本人の得意が生かせる形で勉強に取り組む方法を教えると、
いっきに数年分の遅れを取り戻すことも可能です。
また、9歳の壁の時期に、
良い学習との関わり方をすれば、高学年になるにつれ
学習が得意になりやすいです。


一方、何をして遊べばいいかわからない、遊びが受動的、ワンパターン、
遊びのなかで頭や体をフルに使おうとしない……

という子は、9歳くらいまで、とても成績がよくても、
それからは、がんばるほど学習が苦手になっていくようです。

何とか持ちこたえて
小学校は良い成績で過ごしても、中学になると、突然落ちこぼれて
しまうケースもよく聞きます。

9歳の壁を越えて、それまでよりできるようになる子と、
そこでつまずく子というのは、
読み書き計算が素早くできるか、ミスが少ないかよりも、
日常の場面で、自分で考えたり、会話したり、
遊びを豊かに展開したり、友だちと上手にコミュニケーションを取ることができるかの方にかかっているように感じています。
日常の場面で、人の指示でばかり動いている子は、
たとえ勉強ができていても、実際は丸暗記して答えているだけで、
ほとんど意味を理解していない場合があるのです。

遊ぶことが上手な小学生に、「1時間で100円のお金がもらえるアルバイトで、
午前10時から、午後3時まで休まず働いたとき、
その日のお給料はいくらもらえると思う?」とたずねると、
さっと答えが返ってきます。
けれど、勉強はするけど遊ぶことが苦手という同年代の子にたずねると、
「時計はよめるけど、そんなの習っていないからできない」という答えが返ってきます。

子どもにさまざまな体験をさせて賢くしようとすれば、
良いかというと、ちょっと問題があります。

「はさみが上手に使えるようになる」「~ができるようになる」という
何か習得させる体験をさせようとして、
親が何でもお膳立てするので、お料理や工作やゲームという本来大きく子どもが伸びる体験でも、
結局、子どもは頭を少しも使っていない
場合があるのです。
子どもの自由な発想や、今やりたいと感じていること、
今楽しくてたまらない遊びを大事にしてあげる必要があるのです。

大人が自分の頭の中でばかり、子どもを泳がせようとすることが、
9歳の壁を作る元凶といえるのではないでしょうか。

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9歳の壁って、本当にあるの? 2

2010-07-30 19:48:28 | 教育論 読者の方からのQ&A
9歳の壁って、本当にあるの?の記事に次のようなコメントをいただきました、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私は、糸山泰造氏の本を読んで「9歳の壁」という言葉を知りました。

親が子供にあれこれさせず、子供のやりたいことを中心に生活していれば、9歳の壁を越えられるのでしょうか?普段、どういったことに気をつけたらいいのでしょうか?

このような言葉があるということは、現代のたくさんの子供たちが、9歳の壁にぶつかるということですよね?
------------------------------------------------------------------------
9歳の壁というのは、どういったものなのでしょう?

小学校では、ちょうど中学年くらいの時期に、
抽象的に思考していく力を求められる学習が増えてきます。
それは乗り越える必要のあるひとつの発達上の障害物として
子どもの前に立ちはだかっているものです。

ちょっと話が遠回りになるのですが……

見尾三保子さんという塾の主宰者が書かれた
「お母さんは勉強を教えないで」(草思社)という本があります。
この本では、9歳の壁という言葉は使われていませんが、
先取り学習や親による偏った教え方が原因で、
9歳の壁を乗り越えることができない子と非常に似通った学習の困難さに
陥っている子たちの事例をたくさん報告しておられます。

私自身はどの子にとっても 母親がとても良い先生だと
考えていますが、真逆とも言える意見(「お母さんは勉強を教えないで」)をとなえるこの本の内容には共感することが、たくさんあります。

著者は学習塾を40年近くされてきた方で、
小1から大学受験生までの算、英、国を教えておられます。

そんな中で「テストはできてもわかっていない子」の存在に
現在の教育の大きな問題を感じ
ちょっと衝撃的ともいえるタイトルのこの本を執筆されたのです。

「テストはできてもわかっていない子」とは
学校のテストはいつも満点。
5桁の足し算、引き算がすらすらできるのに
「100より2つ小さい数はいくつ?」が
わからない……という子です。
テストが終わると習った全てを忘れてしまう……という子です。

でも、 「テストがいいんなら いいんじゃないの?」と
思った方もいますよね
でも そうして100点を取っている子の満点伝説は、
だいたい小学生の間でガラガラと崩れてしまうようなのです

でも、そういう子って珍しいわけでなく
日本の教育全般を象徴しているのだとか……。
「理解する学習」ではなく「やり方を覚える学習」が、
学校でも塾でもまかりとおっています。
進学塾では、問題の解き方を何百と覚えることが、
学習だと勘違いされています。
そうしてやり方を反復練習する中で 
この「テストはできてもわかっていない子」が生まれるらしいのです。

そうした子が 数の代わりに文字をつかう数学に入ると
頭を電卓のように使っててきた後遺症で
中1の方程式までは良い成績でも
先の数学へ進むほど
オール2で入ってくる中学生に追い越されてしまうほど
頭が働かなくなることもあるのだそうです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私も抽象的な概念を理解することがどうしてもできずに、
中学の勉強に手も足も出なくなった
小学校時代の優等生たちの学習を何度か見たことがあるのでよくわかります。

ただこの見尾三保子さんの取り上げる事例は、
テストという形だけでも、12歳くらいまでは
何とか持っていた子たちです。

でも根っこの問題は、9歳の壁にぶつかって、
9歳ではやばやと、
ギブアップしてしまう子たちと、同じ種類のものだと感じています。

9歳の壁は、日本の教育のあり方に、警鐘を鳴らしているのかもしれません。

次回に続きます。

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「わからない」のいくつかの形 と 対処法2

2010-07-30 06:35:37 | 自閉症スペクトラム・学習が気がかりな子

子どもの「わからない」「できない」「テストの点が悪い」の原因が、

「問われた内容をある一定の時間、頭の中で保っていられない」
というワーキングメモリーにある場合、

教える側があれこれ説明を加えたり、質問したりすることがあだになって、
さらに解いていた問題を忘れ、

適当なとんちんかんな答えを言う……
それに対して大人が、
「どうして、3時15分から5分たったときの時間が、3時50分になるの?
もういっかい考えなさい」などと問いただせば、
「……5時?」
「……1時50分」などと、どう考えても、どこから持ってきたかわからない答えを当て物のように並べていく結果につながりやすいです。
こうしたタイプの子に、
「この子は基礎ができていないから」と易しい問題にもどって
訓練しなおしても、あまり効果がありません。

まず必要なのは、
問題を解いているときは、「問題」を覚えている必要がある
ことを本人が知っていることです。


まさか……と思うかもしれませんが、意外に、それを知らない子がいるのです。
たとえば、
「むらさき色をした な のつく やさい の仲間は何でしょう?」と問われたときに、むらさき……だけが印象に残って、
「ぶどう」と答えた子がいるとします。
「あれっ? な のつく やさい っていったよね」というと、
次は、ぶどうと答えた自分の言葉から連想して、
「え?もも?ちがうの?りんご?じゃぁ、バナナ?」と
どこまでも問いから離れていってしまう子がいるのです。

こした子は、「問題文」とか「問い」の大切さや、
どこまでいってもそれが答えと直結しているので、問題を忘れちゃいけないんだ~ということがよくわかっていません。

それをいちいち言葉にして説明すると、
「あ~そうか~」と今さらに驚いて、
できるようになる子がいるんですよね。

そうやって、「問題」を忘れちゃいけないよ~と教えると同時に、
忘れないための方法を伝授していく必要があります。
パニックへの対応法をきちんと教えておくことも大事です。

子どもが困っているとき、いきなり解説したり説明したりするのではなくて、
「どんな問題だった?」と
子どもに問題文の説明を求めるのです。
子どもがきちんと問題を記憶しているか、
理解しているかを確かめてみると、わからないの克服法は、
「きちんと読み直す」だったり、
「どこが重要か、重要なポイントを押さえながら読むコツを学ぶ」ことだったりするのです。

また、わからなくなったとき、
騒がず慌てず、問題を読み返したり、聞き逃したところを質問するといった
「問題に立ち返る方法」を教えることも大事です。

幼児期から、「パパに、お茶を持っていって、夕食は何がいいか聞いてきてね」とか、ごっこ遊びで、
「オムライスとオレンジジュースをください。オレンジジュースには氷をいれないでください」といった注文をしたりして、
いくつかの内容を記憶して、実行できる練習を積んでおくのも大事です。

他のわからないへの対応は、次回に続きます。


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息子とおしゃべり と イベントの話

2010-07-29 20:08:30 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
息子とおしゃべり……という内容の記事が多い割りに、娘とおしゃべり……という記事は少なめです。
娘が多忙を極めていて、なかなか会話する機会がないこともありますが、
娘の場合、私と会話するときのほとんどが、何か失敗した場合とか今現在改善できそうなことを見つけたときとかに、その問題点を分析して、次からどうしようかしら……という話がほとんどなんですよね。(現実的でしっかりものの娘……)
その話を取り上げれば、「プライバシーの侵害よ~」と叱られそうで、キビシイ……のです。
それで、結局、わが家ネタは、ちょっとポヤッ~としたところが、私と馬があっている感じの息子……との会話が多くなります。

このところの暑さと眼精疲労で、頭痛と食欲不振でぐったりきていた息子。
晩御飯に呼ぶと、それまで寝ていたらしく、少しすっきりした様子で
2階から降りてきました。
昨晩は、ダンナさんは地域の飲み会、娘はバイト……で、夕食は息子と私だけです。ゴーヤやら、魚介やら、夏バテ防止メニューにしました。

息子はちょっと食欲が出たらしく、元気に箸をすすめながら、こんな話を始めました。
「昔から確率が好きだから、これまで確率が出たら、
どんなに難しくてもそこは満点取れるぐらい得意だったんだけど、
それでも簡単な部分で、問題とイメージがきちんとつながっていない……というか、問題とそれからイメージするものとの間に微妙な落差があるところが
あってさ、
それで最近、数回、センターの確率でこけたんだ。

そんな簡単な問題でミスする場合もあるんだな~とびっくりして、
確実に自分で操作できるイメージを作って、
問題を整理しておく必要があるな~と感じたよ。」

「簡単に操作できるイメージって、具体的にいうとどんな感じ?」とたずねると、
「どんな問題が出ても通用するシンプルなイメージでさ……
今ちょうどポーカーにはまっているし、
ポーカーの確率計算に、確率の問題のあらゆるパターンを置き換えて整理できるように
しておこうかなって思っているんだ。

いろんなパターンを、カードとしてイメージすることに統一すると、
サイコロの6面なんかも6枚のカードに置き換えて考えていけるから、
頭が整理しやすくなるよね。」

「そういうことね。統一したひとつのイメージを完全に通じておくと、
それを基準すれば、確かに考えていくのが
楽になるわよね」

「話がかわるけど、この間、授業でベニスの商人について書いた文章を読んだんだ。経済についてちょっと面白い解釈が載ってた。

経済学って、もともとは、資源から、
価値を生み出して分配していくしくみについて考える学問だから、
労働によって何かを生産する側、生み出す側と受け取る側の関係を良いものにするというか、
労働して生産している人々に利益が十分いくような流れを考えていくための
研究ともいえるんだけど、
今の日本では、何も作り出していない生産物を流通させている人々が、多くの利益を得ているって問題について、扱っている話だったよ。
それ見て、
ポーカーだけじゃなくゲーム一般……特にモノポリーなんかは、
経済の縮図として眺めると面白いな~と
思ってんだ。
ポーカーもモノポリーも、手持ちのものを
いかに高く見せるか、売るかの取引きで成り立っているゲームだからね」

「そうよね。
ゲームで遊ぶ時、そうした経済の縮図に触れるところが面白いのよね。
そうそう、今度のイベントで、工作や遊びの空間に、
社会や経済の縮図となるような流れをつくって
楽しみたいと思っていたところだったのよ。

幼い子でもできる工作となると、まったくの自由工作ではなくて、
ここは銀行、ここは郵便局、ここは宅配業者、スーパー、
消防署、図書館、たこやき屋、美容室……と
子どもが作品作りに参加しやすいブースを作った方がよさそうだな~と思ってて……
それだと、はんこ押すだけ、たこやき丸めるだけから工作に参加できて、
アイデア豊富な子は、上限がなく発展させることができるでしょ。
そうして個々に製作しているものを、
作ったお金を使って流通させて動かしていくと、
たくさんコミュニケーションが生まれて面白いと思ってね」

「それいいね。きっと盛り上がるよ」

「もともと、小さな形では、こうしたことはいつもやってきたことだから。
でも、多くの人とそれをを作っていくって、それはそれでアイデアが混ざって面白いことになりそうだな~と思ってるのよ」

何か……自分の言いたいことで締めくくってしまいましたが、
夕食時が息子との楽しいおしゃべりタイムとなりました。
その後すぐ、息子は勉強……受験生は大変ですね。

今日中に、昨日のいくつかの記事の続きを書きますね。

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9歳の壁って、本当にあるの?

2010-07-29 18:19:32 | 教育論 読者の方からのQ&A
前回の記事の続きは、次回に書きますね。

虹色教室で小学生たちに接していると、
だいたい9歳を境に、
思考力、発想力、
困難を乗り越える力、チャレンジ精神、
根気、自分で長文を読んでやり遂げる力、
図に描いて問題を簡略化して考えていく力などが、
劇的に伸びる印象があります。

それまで、すぐに投げ出したり、大人に頼りがちだった子も、
チャレンジから逃げたり、発想が乏しかった子も、
9歳という年齢を過ぎるあたりで、
ものすごくパワーアップするのです。

今日の小学生たちのレッスンの帰りに、
4年生になって、中学入試に問題を自力でどんどん解くようになった
★ちゃんのお母さんが、
こんなことをおっしゃっていました。

「9歳の壁という言葉がひとり歩きして、
9歳までになんとかしないと……と怖れている方がたくさんいるけれど、
9歳って、それまでできなかったことが急速にできるように
なる時期でもあるんですよね。
9歳の壁というのは、
今の教育のあり方で、やっていたらぶつかるというだけで、
本来、子どもは、9歳になるとできるようになることがいっぱいあるってことが
もっと知られてもいいように思います」

それを聞いて、私は、
「9歳くらいになると、どの子も本能的に親離れの準備をはじめて、
自立的になっていきます。
ですから、それまでにガチガチに大人に依存させる形で
何かをしてきた子というのは、9歳になると混乱するんですよね。
ただ、教室の子たちを見ていると、
体感から学ぶ、自分で自発的に動くことをしている子にとっては、
9歳というのはすばらしい成長の時期なんですよね。
どの子も、急に考えることが楽しくなり、いろんなことをいきいきとやってみようとするようになりますし」と答えました。

9歳の壁を怖れるあまり、
子どもを囲って、親や習い事の先生の指示通りにがんばる子を作って、
9歳の壁にぶつかるタイプの子たちを量産している事実は
困ったことだなぁ~と
感じています。


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「わからない」のいくつかの形 と 対処法1

2010-07-29 13:19:10 | 算数
小学校低学年の子たちが、
「勉強ができない」「勉強がわからない」というとき、

「わかるように教えよう」「わかるように説明しよう」と
躍起になるだけでは、
いつまでもできるようにならない場合があります。

また、つまずくたびに、
「○○法」の教室に入れようかしら……通信教材取ってみようかしら……と、
安易に外注して解決をはかることも、
やればやるほど「あれもダメだった、これもダメだった、
何をやってもダメだわ~」の悪循環にはまっていく原因にもなりやすいです。

子どもが「わからない」というときは、
まず、子どもの学習の様子をていねいに観察することが大事です。

「わからない」「できない」「テストの点が悪い」理由は、

問題がわからないというより、
「問われた内容をある一定の時間、頭の中で保っていられない」
というワーキングメモリーに原因がある場合がよくあります。

また、
「言葉の概念がイメージできないから解けない」場合も多いです。

「花ちゃんは4枚折り紙を持っています。タカくんは花ちゃんより2枚多く折り紙を持っています」といった状況を、実際の折り紙を使って
作るようにいっても、「~より2枚多い」という部分で
混乱してしまう子がいるのです。

「7月3日は、火曜日です。一週間後の火曜日は何月何日でしょうでしょう」といった問題も、イメージができなくて解けないのです。。


「同時に複数のことができない」場合も、
勉強ができない状況につながりやすいです。

計算を手を使ってさせつつ、理解させようとすると、
書いている間は手順を忘れてしまい、手順に注意がいっているときは、
書かずにボーっとしてしまうのです。

「ひとつのことが気になりだすと、それにこだわって、他のことが考えられなくなる場合も、学習のつまずきを生みやすいです。

こうした理由で問題が解けないとき、
基礎が大事だからと、
計算練習を繰り返したり、漢字を書かせたりするだけでは、

なかなかできるようにならないものです。

  次回、それらの対処法を書かせていただきますね。

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