虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

小学生 パワー

2013-05-31 18:18:44 | デュプロブロック

小学4年生の●くん、○くんのレッスンでの出来事。

午前のレッスンで年少さんの★くんの作品(下の写真)を

教室に残していたら、

●くんと○くんが「壊してもいい?」と聞いてきました。

「もう少しの間、残しておいてあげようよ。可哀想だから。

どうしても壊したいんだったら、この基本の形は残しておいて、改良するのならいいんじゃない?」と言うと、

「じゃ、迷路作ろう!」という流れになりました。

 

●くんも○くんも、このところ、デュプロで立体迷路を作るのに

はまっているのです。

 

ブロック好きの●くんの指揮のもと、

ふたりとも猛烈な勢いで迷路の範囲を広げていきましたが、

1ステージ1ステージ、途中で通れなくなっているところや、

いい加減な作りのところはないのです。

わたしも「鳩サブレーステージ」というシーン(鳩サブレーの空き箱の上の迷路)を任されて

迷路作りを手伝っていたのですが、

「ちゃんと迷路になっていない」と没になり、

●くんが1から作りなおしていました。

 

 

4年生になったことだし……と、算数タイムに

かなりの分量の課題を出したのですが、

迷路の続きをやりたいふたりは、

あっという間に仕上げていました。

 

小学生って、本当にありあまるほどのパワーを持ってますね。

 

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おもちゃや教具を購入する際に気をつけること 1

2013-05-31 13:16:38 | 虹色教室の教具 おもちゃ

教室で使っているおもちゃの紹介をするたびに

心に引っかかっていることがあります。

写真だと、ひとつひとつのおもちゃにどれくらいの頻度で、どのように関わっているのか

伝わりにくいです。

どうしても完成度の高い魅力的なおもちゃが目を引くと思うのですが、

実際には大人の購買意欲をそそるようなおもちゃは

遊び方が限られているので、

教室では、数への気づきをうながしたり、気分転換をする目的で

短い時間しか遊んでいないことが多いのです。

 

虹色教室では、いつも、最初に好きなおもちゃを選んで自由に遊んでいい

時間を設けています。

「こういうことがしたい」「これはいや」と自分の要求や気持ちを言葉にしたり、

いくつかある中から選んだり、何からするか判断したり、

「自分はこういうものが好きなんだな」と理解したりすることを

大切に感じているからです。

また、子どもが何を選んで、どのように関わっているかを見ることで、

その子の今の関心や発達の段階をこちらが把握しておいて、その日の遊びや学習に活かすようにしています。

 

教室にはいただきものなどで、最初からできあがっている電池で動くおもちゃやキャラクターもののおもちゃなども

置いています。

子どもがそれに興味を抱いた時には、

「それと同じものを作ってみようか」「どうしてそんな風に動くのかな、調べてみる?」と誘って

物作りや実験のきっかけに利用しています。

創造性を刺激するための

触れる見本として使っているのです。

 

それほど厳密なものではないのですが、

自由な時間の後は、ブロックや紙や空き箱を使って

創造的に遊ぶ時間としています。

子どもと過ごす時間の比率でいうと、これが一番長いです。

ブロックのようにシンプルなおもちゃは、想像したり、考えたり、問題を解決したりする

場面が無限にありますから。

紙や箱相手だと、子どもが遊びの中で自分の頭や手を使う範囲はさらにくなります。

それだけ遊びから得るものも

満足も大きくなります。

そうした創造的な遊びが一段落したら、ボードゲームやカードゲームをしたり、

実験をしたりして遊んでいます。

 

おもちゃそのものが魅力的で完結していると、

たいてい、子どもの想像力や

思考力を使う部分はほとんどないものです。

 

算数の教具として使用するとしたら、それはそれで

使い勝手がいいこともあるのですが、

もともと遊び込む体験が少ない子、つまりごっこ遊びや創造的な遊びを自分で膨らましていく力が弱い子に、

できあがったおもちゃや知育玩具(パズル等)を

おもちゃとして与えるのは、子どもの伸びていく可能性を狭めるようで心配しています。

 

写真は3歳8ヶ月の★くんのブロック遊びの様子です。

★くんはブロックの線路をつないで、とてもうれしそうにしていました。

というのも、以前は線路と線路をつなぐのがやっとだったのですが、

線路の裏にブロックをつけて、高架にすることができるようになったからのようです。

線路がつながって大満足の★くんは、「駅がいるよ」と言って、

基礎版を線路の脇に置いてから、

「エスカレーターが作りたい」と言って、階段状にブロックをつなぎました。

ブロック用のテーブルまでエレベーターをつなぎたかったようなのですが、

あまり長くなると崩れてしまいますから、途中で中二階を作ってあげました。

それを見て、大満足の★くん。

いっしょに図鑑を見ながら駅を作っている時、

★くんが電光掲示板に強い興味を示しました。

そこで、文字がくるくる回って変化する電光掲示板の見本を作ってあげると、

自分でも作り始めました。

ところが★くんの作った輪っかが大きすぎて、

うまく取りつけることふができませんでした。

 

そこで、ブロックを太く大きくして、落ちないようにでっぱりを作って

あげると、感激していました。

「○○ようちえんはおやすみです」と掲示板で訴えているそうです。

子どもにすると、どんなにすばらしいおもちゃよりも、

「自分の心にヒットしたこと」

「自分ができるようになったこと」

「自分が考えたこと」

の方が魅力があるのです。

★くんは、その後もひたすら電光掲示板を作り続け、

自分が書ける「し」と「も」を駆使して、

「○○~って書いてある!」と自分流に読んで遊んでいました。

 

★くんは、今、数にとても敏感な時期にあります。

でもそうした数への理解は、数を学ぶために作られた教具で遊ぶ時よりも、

自由度の高い遊びの場面で、自分の「こんな風にしたい」が思う存分、満たされた時に

深まることが多いです。

 

★くんにしても、お気に入りの列車の車庫を作っていた時に、

「列車を全部、車庫に入れたい!」と思い

必死になって車庫を作っていって、基礎板が足りなくても、

「もっといる!下の板のところ、もう1枚、いるよ!もう一枚!」

と必死に懇願している時に、

強く数を意識していたのです。

 

 

 

あちらとこちらでバラバラに作っていた作品をどうしてもつなげたくて、

板を坂にして接続していました。

その後、写真下のビルのような作品を設置して、「富士山だよ」と

言っていました。

 

 

 

 

 

 

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幼児期に体験しておくと、将来、算数が得意になること

2013-05-30 20:41:15 | 初めてお越しの方

幼児期に体験しておくと、将来、算数が得意になること 1

幼児期に体験しておくと、将来、算数が得意になること 2

幼児期に体験しておくと、将来、算数が得意になること 3

幼児期に体験しておくと、将来、算数が得意になること 4

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アメンボ と カメ に 元気をもらいました ♪

2013-05-30 17:21:53 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)

知人に頼まれた用事で大阪天満宮駅まで行ったついでに、

天満宮にお参りしてきました。

お宮に向かう小さな橋の上から覗き込むと、えさでもくれると思ったのか

カメたちがワラワラ寄ってきました。

思わず、カメラのシャッターを押しました。

 

沼の上をアメンボがすいすい泳いでいたんですが、

それがあんまり面白くて可愛くて、

教室の子たちに見せてあげたいな~という思いがうずうず……。

 

よっぽど近くのコンビニで容器になりそうなものを買ってきて

捕獲して帰ろうかと思ったのですが、

「沼に近付かないでください」という張り紙を無視してまで

勝手なことをするわけにもいかず、後ろ髪を引かれつつ帰宅しました。

 

アメンボって、実物を目にすると、

本当に不思議で魅力的な生き物なのです。

ホームセンターにいる熱帯魚や爬虫類なんかと比べ物にならないほど

子どもの心をそそるようなところがあるんですよ。

水の表面を針金のような足で忍者のように移動していくんですから。

時折、信じられないほどの猛スピードで滑って行きます。

きっと、幼稚園児や小学生といっしょにそれを眺めていたとしたら、

アメンボがダッシュした瞬間、テンションが上がりすぎて悲鳴を上げて喜んでいるはずだわ……と感じました。

 

教室で、細い針金を使って、水面に浮かぶアメンボの作り方を教えてあげたいけれど、

本物のアメンボを見たことがない子が多いのでしょうね。

子どもの頃、夢中になって、アメンボを捕まえていたのを

懐かしく思い出しました。

 

そんな風にカメやアメンボを眺めるうちに、妙に元気が湧いてきました。

 

教室をしていると、「こんなものを子どもたちに見せてあげたいな」とか、

「こんな触感を味あわせてあげたいな」とか「この面白さは伝えておきたい」とか

「こんな体験させてあげたいな」ということがいっぱいあるのです。

そのどれもが、わたしが子どもだった頃に、ワクワク心を躍らせて、胸がいっぱいになったことばかりです。

 

大人になると、普段はそんなことすっかり忘れて生活しているのですが、

図書館の児童書コーナーに足を踏み入れたり、遊歩道を散策したり、

小さな生き物を眺めたりしながら、

「子どもたちにこんな体験をさせてあげたいな」と考えていると、

何十年も前の子ども時代の体験の生々しい感覚や感動が戻ってくることが

よくあります。

子どもの頃、見たり触れたり感じたりした記憶って一生の宝物ですね。

 

今、算数を中心にした教室をしている理由にしても、簡単な理科実験を子どもたちにさせているのにしても、

小学生だったわたしが、中学入試用の算数の問題を解いた時のわくわくした気持ちとか、

夏休みの自由研究でした理科実験の面白さなんかが、今も心に残っているから

でもあります。

子どもたちに同じ楽しみを体験させてあげたいというおせっかいと

自分自身が、もう一度、それを味わいたいという気持ちが

混在しているんです。

 

そうやって自分が子どもの頃に本当に面白いと感じたことは、

子どもの心にも面白いこととして響く場合が多いです。

 

出かけたついでに、少し前からうちの子らの話題に上っていて気になっていた

『カラスの教科書』という本を買って帰りました。

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下の写真は、2歳と3歳の女の子ふたりのレッスンの様子です。

 

スライムを作って遊びました。黄色い色のビー玉を入れて、

卵作り。

白身と黄身の感じが面白いです。

算数タイムに、自分の言った数だけアヒルを浮かべて遊びました。

水を糊の代わりにして、ガラスにあれこれ貼りつけるも

楽しくてたまらなかったようです。

このふたりのうち、ひとりの子は『理科の箱』を開けて

あれこれ実験して遊ぶことと、ピタゴラ風のビー玉転がしの遊びが大好きで、

もうひとりの子は、ブロックでお家を作ってごっこ遊びをするのが大好きです。

 

そんな風に好みが異なるふたりですが、

打ち解けて親しくなるにつれて、

それまでは無関心だったり、頑なに「やらない」と言っていたことでも、

相手の子が遊んでいた後には、自分もやってみて、

熱心に遊び込んでいました。

 

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「価値観を固定しない教育」と「未完成な親」の価値 8

2013-05-29 13:38:49 | 教育論 読者の方からのQ&A

教室をしていると、

毎日のように「価値観を固定しない」大切さを実感する瞬間があります。

 

絵を描いたり物を作ったりする活動ひとつとっても、

絵具や素材と無心に触れ合うことを好む子もいれば、

排水管のように、その子が気になってしょうがないものを

作ることで、その仕組みを理解して満足する子もいるし、

絵本を作って、自分の中から生まれてくる物語を表現したい子もいれば、

図鑑を作って、自分の知識を披露したい子もいれば、

科学的な物の性質に興味を抱いて物を作りたい子もいます。

大きくダイナミックに製作するのが好きな子、

緻密にていねいに製作するのが好きな子、

大雑把に作るけれど仕掛けに凝る子、

自然の素材が好きな子、電子工作をしたがる子、

子どもの個性は千差万別です。

 

たくさんの子を相手にしている場では、そうしたひとりひとりの個性に

対応するのは限界があるはずです。

 

でも、子どもと接する大人が

ひとつの決まった価値観でだけ子どもを眺めるのをやめると、

全く同じ活動をしていても、

それぞれの子がその活動を通して、

自分が何にわくわくするのか、もっともっとやってみたいこと、知りたいことは何なのか、

アイデアを出したり考えたりする面白さ、がんばってやり遂げた時の達成感、

自分ってどんな子なのか、自分はどんな風にすばらしいのか、ということに

気づくことができるのです。

 

物作りの例で言うと、

上手にできたかどうか、作品として質が高いかどうか、といった

価値観だけで見るのではなく、

「友だちと協力できているな」とか「触感を楽しんでいて、創作するうちにリラックスできるようだな」とか、

「独創的なアイデアを思いつく子だな」とか

「予測するのがうまい」「工夫するのが上手」「几帳面」「色への感性が優れている」

「科学的な探究心が強い」「ストーリーを考えるのが上手」といった

子どもの数だけある価値観で眺めるだけで、

子どもは自分でそうした自分の美点を膨らませていく力を持ち始めると思います。

 

 

 

 

「価値観を固定しない教育」と「未完成な親」の価値 7

2歳9ヶ月~3歳1ヶ月までの★くん、☆ちゃん、●くん、○ちゃんのレッスンで、

積み木遊びをしていた時、こんなことがありました。

○ちゃんのお母さんが、めん棒で粉物を伸ばす動作をして、

○ちゃんとままごとをしていました。

他の子らにも、「お料理しよう。何を作りたい?」とたずねると、

「お魚」「おもち」と返ってきました。

ガスレンジの魚焼き機にお魚を入れて、

焼く真似をしたり、もちをつく真似をした後で、

線路の上に積み木を並べて、

もちをひっくり返して焼いて「あちちあちち」と言いながら

食べました。

 

こんな時、本当に熱くてたまらないように

振りをするのがとっても上手な子っているのです。

また、遊びに必要なものをブロック等で作るのが上手な子もいます。

上手くいかない時に、自分で工夫して直そうとする子もいます。

別の食材の名前を思いついて、

遊び出す子もいます。

 

そんな風にそれぞれの子が

自分の「強み」を発揮して

いきいきと遊びを発展させていくには、

その場と時間を、決まった価値観が支配していないことが

とても大事なのです。

 

次回は、勉強の場面で、価値観を固定しないことが

どのように大切なのか書きますね。

 

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年長さんたちのブロック遊び と 算数遊び

2013-05-29 13:31:40 | 通常レッスン

年長さんの★くん、☆くんのレッスンの様子です。

新幹線の駅と恐竜の世界を

協力して作っています。

 

「駅にはどんなものがあるの?」とたずねると、

「トイレ!」「切符を入れて通るところ」「切符買うところ」という返事。

他にも、「恐竜とかの宣伝の紙!」という意見も出ました。

 

階段のたくさんある立派な駅ができました。

「福井に行く新幹線はどこですか?」と言いながら遊んでいたかと思うと、

その後は、

トイレに入ったきり出てこない人がいる……というストーリーだけで

遊びが続いていました。

……男の子のごっこ遊びって……!?

 

 

★くんはバトルチェス3回目。☆くんは初めてです。

ふたりとも「ものすごく面白い」そうで、何回でも対戦したい様子。

このゲームに慣れてきた★くんは、先を読むのが上手になって、

進んだ後でどう攻撃をしかけるかや、勝ち負けを判定する時の計算が上手になっていました。

 

算数タイムにはシュークリームのおもちゃでゲームをした後で、計算や文章題の

問題を解きました。

どの問題も易しいようだったので、少しレベルを上げて、

 

「1つ10円のシュークリーム。9個と7個あります。

全部でいくら?」とたずねると、

「160円」と正解。

 

が、その後の

 

「☆くんのおねえちゃんの●ちゃんが、2個シュークリームを食べてしまったので、

残りが4個になっちゃった。

最初にあったシュークリームはいくつでしょう?」

の問いに

☆くんは、「6個」と即答したけれど、

★くんはわからなかったようでした。

 

そこで、☆くんに★くんのパパの役をしてもらい

こんな劇をすることにしました。

 

☆くんがお出かけしている間に、★くんのパパが

シュークリームをパクパクと3つも食べてしまったのです。

★くんがもどってくると、シュークリームは4個だけになっていました。

最初にシュークリームがいくつあったのか考える問題。

 

劇を演じながら、★くんは何だ簡単じゃないか……という表情をして、

「7個かぁー!」と言って笑っていました。

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ブロックから、ゲーム、実験、工作へ。 「やってみたい!」と「楽しい!」の広がり

2013-05-28 18:10:12 | 自閉症スペクトラム・学習が気がかりな子

昨年の終わり頃から、教室に来てくれるようになった現在4年生の☆ちゃん。

身体のハンディーキャップのために

四六時中、酸素ボンベとつながっている生活を

続けてきました。

知力はしっかりしている子なのですが、遊びや生活体験の不足から

できることややりたがること、楽しめることなどが、非常に限られていました。

お友だちとの関わりも、大人の目を離れて、子どもたちだけで

遊びに興じるという体験がほとんどなかったようです。

 

初めて教室に来た日、☆ちゃんはデュプロブロックでお家を作りました。

といっても、ブロックの基礎板に動物や家具などをどんどんはめていくばかりで、

後から人形を動かして遊べるような作品ではありませんでした。

☆ちゃんは、次に教室に来た時も、その次に来た時も、

頑なにブロック遊びにこだわっていて、

ゲームに誘っても、工作に誘っても、実験に誘っても、

強く拒絶していました。

 

そうして何度かブロック遊びを続けていた時、☆ちゃんは

イロトリドリというナンプレゲームのかわいらしさに惹かれて、

触ってみるくらいなら……という様子で、遊ぶことに承諾しました。

 

すると、思いの外、面白かったようで、他のおもちゃやゲームでも

遊んでみたがるようになりました。

上の写真は☆ちゃんが遊んでいた時のものではないのですが、

バトルチェスというゲームです。

このゲームにはまった☆ちゃん。

すっかり、ゲームをすることに自信をつけて、

教室に来るたびに、「ゲームがしたい、ゲームがしたい」と言うようになりました。

☆ちゃんが一番夢中になったのは、クルードというゲーム。

何度も何度もやりたがります。

推理をするのが楽しくてたまらない様子でした。

『うちのタマしりませんか』というゲームも、すごく面白かったようで、

数人の友だちと遊んでいる間中、あんまり笑い転げるので、

息が苦しくならないか心配したほどでした。

 

最初、「ブロックしかしたくない」と言い続けていた☆ちゃんは、ゲームに関しては、

どんなものでも「やってみたい!」と言うようになったのですが、

工作や実験には、何度誘っても、「やりたくない。工作嫌い。実験、嫌い」と

激しく拒絶していました。

 

それが、今日、こんなうれしいことがありました。

 

いっしょに学んでいるお友だちがお休みだったので、

☆ちゃんとふたりで『自由研究探検大図鑑』を眺めながら、

何か面白そうな実験はないかと探していました。

といっても、「こんな面白そうな実験があるよ。やってみる?」とたずねると、

「いや、実験嫌い」という返事が返ってくるのですが、

凝りずに、「そうだ、ニボシやシシャモを解剖しているページがあったのよ」と

魚の解剖をしているページを見せて、「ちょうど、シシャモもニボシも買ってあるから、解剖してみる?」

とたずねました。

 

すると、☆ちゃんは、いきいき目を輝かせて、「する!」と

答えました。

 

 

ピンセットで取りだしたえらや内臓です。

図鑑を眺めながら、夢中になって魚の解剖をしていた☆ちゃんと、

「魚は大丈夫だけど、カエルの解剖とか無理よね。かわいそうすぎるものね。魚も

かわいそうだけど、食べる時もこうやってお箸でくずしていくしね……」なんて話をしていました。

 

☆ちゃんはそれまで頑なに「実験嫌」と言っていた態度を

改めて、他のページの実験にも興味を持ちはじめました。

 

そこで、『21世紀子ども科学館』の

押し縮められた空気の力で

じゃがいもにストローをつきさす実験に誘うと、乗り気でやりはじめ、

いくつもストローをさした後で、

ストローに切り込みを入れて工作まで始めました。

 

工作用の道具が入っている引き出しの中を見せてあげると

すっかり気に入って、

「ねんどもやってみたい」「発泡スチロールの玉も使いたい」と

言い出しました。

 

そこで残念ながら算数の学習時間が来てしまったのですが……

☆ちゃんが実験にも工作にも意欲をみせはじめたことが

うれしくてたまりませんでした。

 

幼少期からの体験不足から、「やったことがないから、やりたくない」と言い、

「やらないから、さらに体験不足になる」という悪循環に陥っていた☆ちゃん。

 

自分の殻を一歩出て、いろいろなことに興味を広げ出したようです。

自分への自信が高まり、

普段の生活でも積極性が増しているそうです。

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電子レンジでチン するだけの実験 

2013-05-27 20:54:26 | 教育論 読者の方からのQ&A

年長さんの★くん。

まだ小さい弟くんがいるので、普段はやりたくてもできない……

そんないくつかの実験にチャレンジすることになりました。

 

ひとつめは、飴が液体から固体になる時の温度を推理する実験。

 

市販の飴玉を電子レンジで溶かして、楊枝で混ぜから、細く長い飴の棒を作っていくという

単純な実験です。

電子レンジの「温める」のボタン1回で、飴がブクブクと沸騰した状態になります。

飴を入れている陶器の縁は少しも熱くならないので、

飴にさえ直接手を触れなければ、

火傷することはありません。

 

楊枝で飴をすくうと、びっくりするほど伸びていきます。

それでも、ちょっと慣れてきて、雑な扱いをしはじめたり、

数人の子が同時に飴をすくったりすると危険なので、

こうした実験は緊張感を持って慎重にする必要があります。

写真は、同じ実験をした別のグループの男の子。自分の背より長く伸びた飴が

針のように細い状態で固まっていたので

感動していました。

 

同じ実験を科学クラブの小学生たちとした時は、

子どもたちの間から、「水が氷になって、液体から固体になる時は0度だから、

飴がどろどろした状態から固体の塊になるのは、この部屋の温度と同じくらいで、24度?んー17度くらい?」

といった意見が飛び交っていたので、

こんなシンプルな実験からも気づくことは

たくさんあるな、と感じました。

 

他にマシュマロやキャラメルなどを電子レンジで溶かしました。

 

とても面白いのは、マシュマロです。ふわふわと膨らんだ後で、

まるでやわらかいガムのような素材になるのです。

 

中に含まれている成分について、調べてみるのも面白いです。

 

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電子レンジとは関係ありませんが、「弟くんがいない間に……」の★くん。

お香のけむりをペットボトルに閉じ込めているところです。

こうした実験も、子どもが大人のいない間に火遊びなどをしないように

危険をきちんと知らせて、慎重に行うことが大事だと思います。

 

煙を溜めた後で、ペットボトルを押すと、ポフッと白い煙が

吹き出します。

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分数の理解が進む とっても可愛いケーキのゲーム

2013-05-27 17:36:10 | 虹色教室の教具 おもちゃ

イロトリドリというナンプレゲームの質がとてもよかったので、

それを購入して以来、アイアップという会社のインテリアトイを算数教具用に

あれこれ購入しています。

 

写真は、『ケーキバイキングゲーム』です。

普通は、宣伝より実物の方がよかったということ

あまりないですよね。

でもこの会社の商品は、実際に届いて

手にすると、期待していたより何倍も魅力的なので、

感激しています。

 

すごく細かいところまでよくできていて、

何度も遊びたくなるよな素材感が最高です。

裏には何分の一かのか書いてあるし、ケーキ皿も放射線状の線が入っていて、

自然に分数への気づきをうながすようにできています。

遊び方のひとつにジェンガのように高く積んでから

ケーキを引き抜いていく遊び方。

引き抜く時に、切り方によって、幅が大きくなっていることに気づきます。

そのおかげで、12分割のケーキの上の8分割のケーキは落ちませんから。

 

他にもこんなアイアップの商品でを教室で使っています。

ドキドキシュークリーム

もじもじべあ

イロトリドリ

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1歳児さん の ごっこ遊び、1歳児さん と 算数遊び

2013-05-27 12:33:14 | 0~2歳児のレッスン ベビーの発達

1歳7ヶ月~1歳11ヶ月の☆ちゃん、●くん、○くんのレッスンの様子です。

○くんがプラスチックの椅子をばらして遊びだしたので、

「○くん、新幹線~作る?新幹線作って、乗ろうか?」とたずねました。

すると、幼稚園がお休みなので●くんに付いてきていたお姉ちゃんが

新幹線の座席作りを手伝ってくれることになり、

何が始まるのかピンとこないまま椅子を広げていた○くんも

他の子らも新幹線ごっこに加わることになりました。

●くんを運転手にして、ハンドル操作を指導するお姉ちゃん。

砂時計に似た液体がポタポタ落ちてくる装置を高く掲げて、

「もう少しで出発します。これが落ちてきたら出発します」とアナウンス。

 

1歳児さんたちも、本物の列車に乗っているような

真剣さで腰かけて、「まだかな?出発しないね。まだかな?」とお母さんに

たずねていました。

客席を回って、寒い人のための毛布をかけに行ったり、アイスを売りに行ったり大忙しのお姉ちゃん。

この新幹線はしまいに飛行機になって

空へ飛び立つことになりました。

 

ブロックで消防署の車庫を作ってもらった○くん。

開閉する扉がとても気に入った様子です。

ブロック遊びの中で、絵本の世界を再現すると、

とても喜んでいました。

 

『そらまめくんのベッド』のいくつかのシーンを取り上げて、

ハムスターをブロックのベッドに寝かせて、

「このベッドはかたい!」と言わせ、長いブロックに寝かせて、「このベッドはほそい!」

と言わせます。紙きれの上に寝かせて、「このベッドはうすい!」と言わせ、小さなブロックに乗せて、

「このベッドはちいさい!」と言わせます。

しまいに鳥のお人形にブロックのベッドを踏ませて、

「たたたいへん~ベッドが~取られちゃった!」という具合に遊びました。

お姉ちゃんはお腹を抱えてゲラゲラ……、言葉に敏感な☆ちゃんと○くんは

目をまんまるくして興味しんしんで話の進行を見つめていました。

 

この日の算数遊びの様子です。

1歳の子らは、おもちゃを口に入れて誤飲する心配がありますから、

小さなものの扱いには本当に注意しなくてはならないのですが、

同時に小さなものをつまんだり、穴に入れたり、重ねたりするのが

大好きです。

算数教材として使っているちまちました小道具を出してくると、

☆ちゃんも●くんも、「いちに~さんし~」と数えながら、

楽しそうに扱っていました。

ボーリング遊び。

算数タイムといっても、大人が教えたいこと、大人がやらせたいことが主ではなく、

数の世界と触れ合うのがたまらなくなるような素材や遊びを通して、

それぞれの子の中から生じる思いや発見をみんなで共有する形で

レッスンをしています。

たとえば、ボーリング遊びをしていた時に、「1,2,3,4……」と数えながら

ピンを立てていって、ボールを転がして倒すという遊びをしていたら、

自分の番になると、○くんがボールもピンも後ろ手に隠してしまいました。

 

「あれあれ、ないない。何と何がないのかな?」

みんなにそんな質問を投げかけると、お姉ちゃんが、「どれどれ、見てきてあげようと」と

○くんの背後に回って、「ボールと赤色の……」と声で告げました。

すると、他の子のすることには

まだあまり関心がなかった●くんも、後ろに何があるのかと

夢中になって、「ボールと赤」と言ったかと思うと、

自分もいたずらっぽい顔をして、ボーリングのピンを後ろ手に隠しました。

「●くん、なあに?隠しているのなあに?

先生には見えないよ。」と言うと、

たまらなくうれしそうにニコニコ。

 

こうしたひとつひとつの行動が、他者の心や算数の世界での新しい気づき

につながっていると思っています。

 

シュークリームのふたを開けると、中からクリームが出てきます。

ひとつひとつお皿に乗せて遊んでいます。

 

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