小3のAくん。
壁面に沿って動くネズミの形のプラモデルを作った後で、
ネズミの形を月面探査機に作り替えました。
かっこいい仕上がりです。
小3のAくん。
壁面に沿って動くネズミの形のプラモデルを作った後で、
ネズミの形を月面探査機に作り替えました。
かっこいい仕上がりです。
図書館で借りてきた『土の色ってどんな色?」という本に興味を持った小学4年生のAちゃん。
外出するたびに土を小袋に入れて、どこで収集した土か記録していったそうです。
赤い土、灰色の土、黒っぽい土。土ってこんなにいろんな色をしていたんだと
とても驚きました。
Aちゃんとその日の工作で何をするか話しあった結果、Aちゃんは
さまざまな色の土を使って、地層の様子を表現することにしました。
地層の絵にボンドを塗り、土をふりかけて、貼り付けて作りました。
こんな感じにできあがり。
Aちゃんは算数の文章問題が苦手だったのですが、
「大好きな本と同じように算数の問題も読めばいいんだよ」と
お母さんにアドバイスをしてもらってから
急に算数の文章問題が解けるようになってきました。
教室でもかなり難解なものをすらすら解いている姿に
驚きました。
『しろあと歴史館』に遠足に出かけて以来、子どもたちと、
「教室の全ての人形を大名行列に参加させよう!」
という呼びかけのもと、参加したい人が参加したい形で参加するという
ゆるいルールで大名行列作りが進んでいます。
江戸時代の参勤交代の様子を再現するうちに、
「誰の命令でこんな行列をしているの?」
「どうして大名行列をするとお金がなくなるの?」
「トイレはどうしたの?」など、子どもたちの口からさまざまな疑問が出るようになり
ました。
そこで図鑑や本で参勤交代の舞台裏について調べ、
そこでわかったり気づいたりしたことを
辛口のコメントにして人形たちにつぶやかせることになりました。
小学校中学年の子どもたちは大喜び。
「参勤交代は各藩の藩主を1年交代で江戸から自領へ行き来させる
江戸幕府が定めた制度で、徳川家光によって制度化された」といった
説明を読んだ後には、
人形たちに、「家光なんかたくらんでるな!」とか
「1年ごとに行ったり来たりするのなんか疲れるな」とか
「とおいな~」
「外様大名はお金がかかるからイヤダ~」などのふきだしを
作っています。
「お前は何藩だ?」「薩摩藩です」「それならこれだけやろう」
とか言いながらお金を渡して遊んでいました。
道で大名行列にあった人々。頭を下にしてひれ伏しています。
4歳の●くん。教室にあったトースターのおもちゃのレバー部分に
電車のおもちゃを乗せて、四苦八苦していました。
トースターのパンが飛び出すしかけを利用して
電車を持ち上げたかったようです。
でも思うようにいきません。
そこでレバーに厚紙を貼り付けて
長い電車が転げ落ちないように工夫してみました。
が、ボタンを押しても電車はびくともしません。
「重過ぎるんだね。重いと持ち上がらないね」そんなことを話しあった後で、
●くんは折り紙の作品や小物など厚紙の上に乗せてボタンを押していました。
簡単に上に持ち上がります。ぴょんと飛びあがるものもあります。
どれくらいの重さまでなら持ち上がるのでしょう?
「ポーンと飛び跳ねる」というような面白い動きはどんなものを乗せたときに
起こるのでしょう。
自分で気づいたアイデアについて、探求するのは面白いですね。
いたずらのように見えることも、
発想→試す→失敗→考える→工夫→振り返る
という手順をしっかり踏んで、子どもが言葉を使って自分の発見や考えを
メタな視点から眺めることができるように手助けしてあげたいと考えています。
↓は年長さんの男の子と作った
紙コップにコーヒーが注がれるタイプの自動販売機。
コーヒー、湯、ミルクが
それぞれ別の投入口から注がれるようになっているところがポイントです。
紙コップのそこに筒状の何かを取り付ける方法をマスターするだけで
いろいろと面白いものが作れそうですね。
2歳3ヶ月の●くん、2歳9ヶ月の○くん、3歳11ヶ月の★くん、☆くん、
4歳5ヶ月の◆くんのレッスンの様子です。
3歳★くんは大きな声を出して大騒ぎしたり、
「ぼくがぼくが!」とお友だちの遊んでいるおもちゃを独占してしまったりする
困ったちゃんの一面がありました。
電池で動くような目新しいおもちゃは、★くんを激しく興奮させて、
手がつけられないような状態に陥らせることがあるのです。
その一方で、紙コップや色画用紙を切って工作したり、
簡単な劇遊びをしたりしていると、困ったちゃんぶりが一転、
エネルギッシュで創造力があって頭の回転が速い、
とても魅力的な性質が顔を出してきます。
そうした活動をたっぷりさせればさせるほど、他の場面でも落ち着きを見せてくるので、
★くんにとって創造性を発揮することがとても大切なのはよくわかります。
★くんは教室に着くなり、「紙コップはある?ひもとセロテープも!」と言うと、
あっという間に糸電話とタコを作りました。
「タコを操り人形にして劇をしてみる?」とたずねると大喜び。
セロテープとひもであやつり人形を作ると、人形劇を演じました。
それを見た阪急電車好きの○くんのために、電車の操り人形を作ってあげました。
劇を演じる側になったり、観る側になったり楽しいひとときです。
◆くんと●くんは最近、動物園に行ったそうです。
そこで、◆くんは、つるがどじょうをくちばしでくわえようとしては
つるんと何度も落としてうまく食べられないでいる姿をいつまでも眺めていたそうです。
それは魅力的なものを見ましたね!
それにそうした◆くんの姿をしっかりと心に残しておられる◆くんのお母さんは、
◆くん自身の内面世界としっかり関わっておられるなぁと思います。
グループのみんなで、◆くんが体験したことを劇に再現してみることにしました。
○くんが大好きな阪急電車に乗るシーンから始めます。
◆くんは自分ということにしている人形にブロックを足して
背を高くしました。お兄ちゃんだから背が高いのだそうです。
●くん人形や、★くん人形、☆くん人形も連れだって阪急電車で出発します。
さすが電車好きの○くん。すかさず「動物園前~!動物園前~!」と言いました。
動物園で降りた人形たちは、鳥の人形が毛糸のどじょうをつかもうとして
何度も落とす様子を見ました。とても楽しい劇でした。
わたしは子どもたちと劇遊びをすることがよくあります。
(幼児の子どもだけのレッスンでは毎回のように
劇を遊びに入れています。即興でストーリーを演じていく時もあれば、
子どもたちが脚本を考える時もあります。)
それって、「小学校時代の影響だな」と感じています。
ごく普通の公立の小学校だったのですが、校長先生がタカラヅカファンだったので、
クラス名は、雪組、星組、月組、花組でした。
毎月お楽しみ会では、脚本から演出まで全て自分たちで考えて劇を演じていました。
子どもの頃に自分たちで考えてワイワイ言いながら
何かを作り上げた思い出は、心の中にいつまでも残っていて一生ものの宝となっています。
教室の子たちにも、そうした「自分たちで!」の思い出を残してあげたいと考えています。
自由度のある創造的な遊びのいいところは、ひとりの子の体験や発見を
みんなで共有できることです。
たとえば、つい先日、☆くんは「トラ」と「ライオン」の違いに突如目覚めたそうで、
来る日も来る日も図鑑を眺めながら、「トラとライオンはちがうね~」と
確認していたそうです。こういう知識は、大人が教えこんだものではなく
子どもの中にある日、気づきとして到来したものだからこそ
感動的で、何度確認しても飽きないほど興味をそそるのでしょう。
そして、今回のレッスンでもトラとライオンの家族を集めて、違いに感動していました。
そんな☆くんの大発見をみんなで共有するために、今日の工作のテーマは
図鑑作りをすることにしました。
切り抜いてもいい雑誌類の中から写真を選んだり、紙を切り抜いたり、絵を描いたりして
めいめいが一生懸命作りました。
魚が大好きな◆くんが、今回はめずらしく「虫の図鑑を作る」と言いました。
好きな魚も瑠璃色の輝くようなうろこのものが多かったのですが、
図鑑に貼っていた昆虫もピカピカ輝くはねを持ったちょうちょや
玉虫色のかまきりなど美しいものばかり選んでいました。
そんな◆くんの「好き」に影響されて
もともとは電車や乗り物にだけ目がなかったこのグループの子たちは、
いつのまにか魚や動物や恐竜が大好きになってきました。
内気で控えめな☆くん。でも描く絵もこのごろブームというひらがなも
筆圧が強くてしっかりしています。
☆くんが文字を書く姿を見て興味を抱いた★くんも、「い」や「つ」などを
練習しました。
★くん作のおにぎりの本。梅干し入り、ポテト入り、いちご入りなど。
それを見た☆くんと○くんは、「うめぼしの本」を作りました。
○くんとわたしの合作です。働く車の動く図鑑。
車をスライドさせると、次のページの車が動きます。
最年少の●くんも最近はどの活動にもしっかり参加しているのにびっくり!
のりでトーマスの写真を貼っているところです。
娘が図書館で借りてきた『生きものたちのつくる巣 109』という
本がとても面白かったので、購入することにしました。
特に興味深かったのは、オーストラリアとニューギニアに住むニワシドリ
が作る「あずまや」と呼ばれる構造物です。
ひなを育てるための巣はメスが作り、
オスは「あずまや」という巣ではない不思議な形の構造物を作るのです。
トンネルのような「あずまや」を作って、卵のように見えるカタツムリの殻や
白い骨で飾り付けた「あずまや」を作る種類もあれば、
クリスマスツリーのような「あずまや」を作る種類もいます。
解説によると、ニワシドリの脳は他の鳥に比べて少し大きめなので、
メスが巣を作りひなを育てる状況でも、オスはオスで、
「巣づくりしたい」「ひなにエサをあげたい」「メスに求愛したい」
「メスに卵を産んでもらい、たくさん子孫を残したい」などの気持ちが、
本物の巣ではないけど、生命を育てることにつながるものをつくることになったの
かも……ということでした。
小2のAちゃんが、ニワシドリのあずまやを作っていました
Aちゃんはシルバニアファミリーが大好きな子です。
それで、梅田で展示しているシルバニアの新しいタウンシリーズの話をしたところ、
少し前にタウンシリーズを見たAちゃんが、
シルバニアの世界も進歩しすぎたから、昔の暮らしにもどらないといけない、
といったことを人形に語らせていたと、お母さんからうかがいました。
そうして、自分で小石などの自然素材を使ったシルバニアの世界を作っていました。
『生きものたちのつくる巣 109』で最後に紹介されていたのは、
「人間」(!?)で、こんなことが書かれていました。
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昔々、人間は道具や火を使えるようになりました。それから、食べ物を食べるため
の道具や食器、寒くないように身に着ける福、安心してくらせる「家」つくり、
定期的に食べ物が手に入るように畑をつくり
家畜をかいました。物を運ぶために車などの移動手段をつくり
考えを伝えるために文字をつくり、心の平穏のために宗教や芸術活動をつくり
さらに電気などいろいろなエネルギー源をつくり……
この世の中では、じつにたくさんのものがつくられています。それらは元を
たどると生き物たちが新しい生命を生み育てるために
いろいろな「巣」をつくってきた延長線上にあるものなのかもしれません。
引用 『生きものたちのつくる巣 109』 鈴木まもる 文・絵 株式会社エクスナレッジ
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「こんなことをしたい」「こんなものを作りたい」「こんな風にしたい」
という子どもの心に生じる思いを大切にしてあげたいと思っています。
下の写真はガチャポンが作りたかった小1のBちゃんの
「自動販売機が作りたい」「ボタンを押すと出てくるようにしたい」
「ちゃんと取り出し口から出てくるようにしたい」
という思いから生まれた作品です。
下の写真は自販機の内部の写真です。
白いボタン部分を押すと、穴が重なりあって、オレンジジュースが滑り台をすべって
おりてきます。
先日、ネットでピース小堀というメンタルコーチをしている方の
という記事を読みました。
最初は何となく読んでいたのですが、チェック項目を読み進むうちに、
「今、良かれと信じて、ここで書かれていることの反対方向に……
つまり子どもの可能性を限定する方向に、子育てしている人が増えているな」
「うちの教室で、子供が周囲の予想を超えて伸びている子の親御さんは
みんなこのチェック項目の通りに子育てしているな」など
いろいろな思いが湧いてきました。
特に 2の「子どもの話を人としての興味を持ってきく」と、
4の「話を聞いたら、人として感じたことを伝える」と
5の「言いたいけど うまく伝えられないことに対して、理解に努める」
9の「子どもが壁にぶつかったら一緒に考える習慣を作る」
10の「親としての心配に負けず、子供を信じる」
11の「必要以上の余計な手出しはせず、子どもに任せる」
16の「親の方こそ、子どもから教わる意識を持つ」
17の「叱るのではなく、親自身の価値観を伝える」
18の「プライドに負けないで、正直に感情を表現する」
20の「可能性無限大に生きている背中を見せる」
は、教室で親御さんたちといつも共有していることで、今回のユースでも
親の勉強会の主要なテーマだったので、より強く胸に響きました。
11の「必要以上の余計な手出しはせず、子どもに任せる」
についての解説に、
「自分でやり遂げることができた達成感を一度でも味わった子どもは、
その後の感覚が変わってきます。」と書いてありました。
この、言葉を実感する出来事が、今回のユースホステルのレッスンでありました。
ユースホステルに泊まる日、1年生のAちゃんがおみくじを作ってきてくれました。
「さすがにおみくじを作るのも4回目だからか、今年はどのような形に作るかから
仕上げまで、ほとんどひとりでやっていました。ひとつひとつどのようにするのか
よく考えていて、おみくじといっしょに渡す予定だったキャンディーを入れた袋が
大きすぎるのではないかとたずねると、おみくじを見た後の収納袋と
して使えるようにキャンディーを入れた袋を大きめにした、と答えたそうです。
Aちゃんは、ほんとうに細かい部分まで配慮して準備していたようでした。
Aちゃんがおみくじ作りをしたきっかけは、数年前のユースで年上のお姉ちゃんが
紙コップの中に手書きのおみくじをいれて配っているのを目にしたからです。
その次のレッスンの前に、Aちゃんは急にそれを思い出して作りたがったのです。
初めてのおみくじ作りは、ちょっと不格好でかなりお母さんに手助けしてもらった作品でした。
はりきって作った割に、いざみんなの前に出て配る段になると、もじもじして、
お母さんの影に隠れていました。
Aちゃんは、毎年、ユースに参加する度に、参加する子全員のために、
裏がおみくじになっている作品を持ってきてくれました。
どのサイズのどんな絵柄の紙を選び、どんなデザインにするのか、
その都度、全身全霊を注ぎ込んで作品つくりをし、
お菓子の入った袋をたくさん用意してくれていました。
当てものくじ年もありました。
今年のおみくじは、美しい三角錐の作品の中に
半透明の小ぶりなビー玉を入れたものです
三角錐に折った紙の裏は下の写真のような手書きのおみくじになっています。
ひとつひとつ心に響くメッセージが書かれています。
ちなみに、わたしが引かせてもらったおみくじは、
大小吉。
「あなたは、いつも たのしくわらってたら、
すごくいいことがおきるとおもいます。」
とありました。
自分でやりたいことを見つけ、計画し、根気よく作業して、
場にあたらしい価値を生み出すAちゃん。
昨年から、自発的に熱心に学ぶ姿勢が身についてきました。
頼もしい成長ぶりをうれしく感じました。
3歳2ヵ月のAくんは言葉や社会性の発達に少しゆっくりな面のある男の子です。
専門家から「まだ丸をかくことができないので、先々、黒板を写す作業などで困るかも」という指摘を受けたというお話をうかがいました。
色画用紙を広げて、Aくんといっしょに工作をしようとしたところ、お母さんとわたしの話を聞いていたのか、Aくんがくるくると丸をかき始めました。
ぼくはちゃんと丸をかくことができるんだよと言いたげです。
Aくんがかいた丸がとってもすてきだったので、
「線路みたいね。電車を作って走らせよう」と誘うと大喜びしていました。
教室には、「夏休みの工作用の木材セット」を入れたケースがあるのですが、これがまだ手指を思うように使えない幼い子たちの工作に重宝しています。
マジックテープを連結部分に貼ると、電車になります。
棒をセロテープで画用紙に貼って、ふみきりも作りました。
今回の工作は、工作そのものが目的ではなくて、Aくんの「えんぴつでかくこと」へのモチベーションをあげるためへの関わりなので大人がかなり手伝ってあげています。
(Aくんも電車の窓をかくことに興味をしめしていました)
線路をどんどんつないで、道路をどんどん長くしていって、ブロックの基礎板を床に敷き詰めていくAくん。
Aくんがブロックの基礎板の方向を変えながら上手に敷き詰めていく様子を見て、『グローカルヘキサイト』というゲームを出してあげました。
すると、思った通り、大ヒット。一生懸命すべての形を埋めていました。
「パズルはしないんですが、これは好きみたいですね」とお母さんもうれしそうでした。
Aくんは算数の学習に強い興味をしめしていました。
数の玉がかいてあるボードを手で隠して、いろいろな数から「ひく1」をしてみるのが気に入って熱心に取り組んでいました。
秋ですね。
今年の夏は、みんなと電子工作やプログラミング、影絵、水を使った実験、海のなかの様子、深海魚をテーマにして楽しみました。
戦国武将の本や九九タワー作り、算数の工場、2進法のパズルも流行りました。
秋の間に、教室の子どもたちと実験したり工作したりして探求したいものをいくつかピックアップしてみました。
◆みのむし と くもの巣
◆蟻地獄 と 地面のなかの生き物
◆地図遊び (拡大縮小理解)
◆算数・数学ゲーム
◆宇宙の工作
◆月の満ち欠け
◆ポップアップのしくみ
◆どんぐり
◆鉱物
◆お金もうけの算数遊び
◆らせんと幾何学的な形
◆12ヵ月とモコちゃんカレンダー
◆電卓遊び
◆読書
◆本作り
◆プログラミングロボット
◆工事現場のお仕事
◆シャカシャカふる実験 シャカシャカふるお料理
◆手品
◆頭脳パズル
◆秋らしいボードゲーム カードゲーム (『チケット・トゥ・ライド』『ドメモ』など)
※『おばけキャッチ』と『コルトエクスプレス』を新しく購入しました。楽しみにしてくださいね。
◆トンネルを通過したり、鉄橋を渡ったりする問題にチャレンジ。