虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

ゲームで遊ぶうちに自然に割り算をはじめた☆ちゃん★ちゃん

2009-06-30 20:45:25 | 通常レッスン
今日、夏休みの科学クラブへの参加の件で5歳の☆ちゃんの
お母さんからお電話がありました。
☆ちゃんは同じく教室の生徒で5歳の★ちゃんととっても仲良しです。
(☆ちゃん、先日はラッタくんとも大の仲良しになりました。)
この☆ちゃん、★ちゃんはとにかくボードゲームやドイツ製のカードゲーム
が好きで、会うとずっとゲームで遊び続けます。
お母さんの話では、遊ぶうちに(ゲームに勝ちたいからでしょう)自然と割り算をするようになっていたそうです。

☆ちゃんのお母さんには、数ヶ月前に、「ゲームばかりしたがるのですが、バランスが悪くないでしょうか?」と相談を受けていて、
「今は、それに思いっきり熱中したい時期でしょうから
好きなだけさせてあげてください」と話していました。
そうして、ボードゲーム一色だった☆ちゃんの暮らしが
最近変化してきたそうです。
とにかくプリントを何枚も何枚もしたがるのだとか……。
「もういいよ」とお母さんがおっしゃると「だって楽しいもん」という返事。
ゲームで頭を限界まで使い切ることを繰り返していた
☆ちゃんは、
他のことでも頭を使うことをしたくてたまらなくなったようなのです。
また、理科実験にも夢中で、実験後にずっと反芻するようにその話をして楽しんでいるそうです。

何度か取り上げさせていただいている☆遊びのアトリエさんのブログに
いもむしのひもとおしで遊ぶ子の姿が取り上げられています。

紐通しを始めた頃は、子どもにとってはいもむしの形なんて
関係なく黙々と通します。(それで十分です。)
紐通しが完璧にできるようになった頃から
色や形を意識したり、リングとビーズを交互に入れたりする
ことに意識がいくようになるので
なんでもあわてて一度に教えようとしたり
完璧を求め過ぎないようにして下さいね。

と解説してあります。これこそ子どもの学ぶ姿そのもの。
ただモクモクとしたいからして、それが完璧にできるようになったら、
それを通して知の世界に目覚めてくるのです。
意識がその背後ある深いものへの気づきにつながるのです。

赤ちゃんのおもちゃも、幼児向けのゲームも同じです。
楽しいから繰り返す。繰り返すから完璧になる。
完璧になにかをマスターすると知性が目覚めてくるのです。
すごろくのような簡単な遊びのなかにも、
あらゆる数の秘密が含まれています。
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追加募集♪ 夏休み科学クラブ ブロック教室の日程とお知らせ

2009-06-30 17:06:31 | 通常レッスン
日程と参加していただく方のハンドルネームを発表させていただきます。
くわしい内容はメールにて連絡させていただきますが、間違いがありましたら、コメント欄でお知らせ下さい。


8月3日2時~4時 3~4歳半向けの科学教室
ゆうきさん もんままさん (生徒のKさんMちゃん)がんもさん

8月21日10時~12時 4歳半~6歳 科学クラブ
 まるさん (生徒のHさんRちゃん)アニカリンさん(生徒のTさんMちゃん)

8月21日2時~4時 3歳~4歳半向けブロック教室
にきママさん フクママさん やまびこさん (生徒のHさんAくん)

8月27日 10時~12時 4歳半~6歳 科学クラブ
りーこさん ayakoさん つばめさん うささん


8月27日 2時~4時 4歳半~6歳向け 科学クラブ

8月28日 10時~12時 3歳~4歳半向け ブロック教室

8月28日 2時~4時   3~4歳半ブロック教室
ササキさん tomoさん オオニシさん マイッチングさん



8月27日 2時~4時 4歳半~6歳向け 科学クラブ
8月の28日 10時~12時 3歳~4歳半向け ブロック教室 に各4名ずつ追加募集をします。すでにコメント欄に書きこみをしてくださっている方を優先的に受けさせていただきます。
参加したい方はこのコメント欄に、どちらの教室希望か書いて申し込んでくださいね。


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学ぶことを避けるようになった子を「楽しい!もっとやりたい!」となるようにする方法を教えてください

2009-06-30 15:16:44 | 教育論 読者の方からのQ&A
今日は久しぶりのお休みでした。
コーナンに買い物に行って、前々から気になって計画していた家の修復用の道具をあれこれ買ってきました。
とにかく教室と続いている家が築●十年のボロ家なので、この冬にはトイレとお風呂は業者に入ってもらって新しくするつもりなんですけど、
壁も、床も……と頼んでいると教室をどんだけ休まなければならないか……と
考えるだけで頭が痛いので……
自分でできそうなところは自分でなおすことにしました。今回計画しているのは階段の張替えです。
いろいろサイズの大きなものをコーナンで送ってもらうついでに、忍者屋敷を作るための大きなダンボールも買っちゃったのですが、また置き場にこまりそうでコワイです。

コーナンに行く前に翔泳社に送る原稿をだいたい仕上げてしまって、電話で打ち合わせし、スーパー、薬局、コーナンと飛び回って……今、鳥かごを洗いながら(水につけ中)ブログの記事を書いています(科学、ブロック教室の日時調節は、今日の晩する予定なので少し待ってくださいね)……
休みになるとしみじみ自分のADD気質……(ADHDの親戚みたいなものですが)を実感します。自分自身が忙しくて忙しくて~暑苦しい……



☆知的な課題が好きな子に育つお母さんの態度 嫌いな子に育つお母さんの態度の記事に

この記事を読んで胸が痛いです…。私も4歳児に期待しすぎてあれこれやらせていました。
その結果、自分の出来ない事、新しい事には全く手を出さなくなり、友達が出来ても「自分もやりたい、出来るようになりたい!」と思わないらしく話をそらしたり、知らん顔していたりしています。
最近ちょうどそんな息子の態度が気になっていました。
そんな状態から「楽しい!もっとやりたい!」と感じられる気持ちを育てられるでしょうか…。修復する方法を教えて下さい。
私は私なりによかれと思ってしてきましたが、なんだか子育てに不安を感じてしまいました。


あっという間に修復する魔法のような方法というのはないですが、
まずまちがってきたと思うやりかたをストップしてみる、方向転換してみるだけでも、時間がたつと効果があらわれてくるはずです。

4歳くらいでしたら、まだ「やりたい!」という意思表示や競争心があるというより、
ちょっとやってみてうまくいったとき、「もう一回したい!」となる、
お友達の使っているものを欲しがる、やってみたがる、

が、大人の支援で「がんばってもっとやりたい」という気持ちに膨らんでいく
とき

と言っていいと思います。
ですから、何でもいつでもがんばるわけではありません。

「自分もやりたい、出来るようになりたい!」気持ちが弱い子には、
いくつか理由があります。

0歳、1歳の時期に、赤ちゃんとしてのその時期その時期の好奇心を満たしたり、探求する活動をあまりせずに、大人の生活につきあっていた時間が長い。

指先を使う運動を十分してこなかったため、
自分ですることに自信がなくやる気がでない。
目でしっかり対象を見て、意識してする習慣がないため、
取り組みに向き合うことが難しい。

いつも自分ができることより少し難しいこと、たくさんのことを期待されていたため、達成感を味わったことが少ない。

お母さんとの境界があいまいで、自分の好きなものや、好きなことがわからない。

発達障がいはないけれど、社会性に少し弱さを抱えている。お友だちへの興味が薄い。

逆にコミュニケーション能力が高くて、大人びていて、大人の思うようにならない方法を見つけ出すのがうまい子もいます。こうした子はそれまで習い事をたくさんしていて、勉強はおもしろくないと思い込んでいます。

長くなったので修復の方法は次回に書きますね。



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4歳になったばかりの子 数の取り組みは? 3

2009-06-30 09:20:25 | 通常レッスン
4歳くらいの子が数について学ぶのに良い遊びは、
『じゃんけん』にまつわるものもいいです。

写真はウルトラマンのじゃんけんマークがついたカード(本屋さんで、50枚838円で売っています)で、遊んでいます。

私の前に数枚カードを並べています。
☆くんが、手持ちのカードの中から、私のカードに勝てる札を出すと、
カードが取れます。
たとえば、パーのカードを持っていたら、
グーのカードは全てゲットできます。

この遊びは、「何枚」か取れるときの喜びが強いので、
数の感覚が敏感になってきます。
一度に5枚取れたりすると、
何度も数えて「ぼくさ~5枚も取ったんだよ~」と一日中自慢していることも……。

このカードを重ねて
「上から何番目が欲しいですか?」とたずね、
ねらいのきらきらのウルトラマンカードが当たるか
ためす遊びも、数への感受性を強くします。
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4歳になったばかりの子 数の取り組みは? 2

2009-06-30 09:13:13 | 通常レッスン
4歳になった子との数の取り組みにいいのが、
10までを集めて順番にならべる遊びです。
足りない数に気づき、しまいに、2、4、6、8、10や5,10,15
といった数並べへと移行できます。

写真ではウルトラマンのポンジャン(古いものです)を
使って、裏返しておいて、怪獣が出たらバツ!ウルトラマンだともらえて、1~10に並べる。数が重なると相手にあげる。
相手も持っていたら、もとにもどす。

のルールで遊んでいます。
本屋で売っている数のついているトーマスなどのカード類や、子どものすきなポンジャンのコマか手作りのカードで遊ぶといいと思います。

こうしたゲームは、位置を記憶することと、
一度見たものは、もう一度見ても無駄とゲームのルールを理解するのにも
役立ちます。

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4歳になったばかりの子 数の取り組みは? 1

2009-06-30 08:42:58 | 100円グッズ
4歳になったばかりの子は、大人の誘いに乗って
数遊びや知能遊びが少し楽しめるようになってくるころですよね。
まだ根気よく……とはいかないけれど、短い課題を達成した後で、お気にいりのシールなどが選べる楽しいごほうびを用意すると、「もう1回する~!」と繰り返したがるようになります。
この時期の子に用意するシールは、特別にわくわくするようなよくよりすぐりの特別なものを置いています。選ぶときの決断力や集中力も大事なので。(2歳くらいの子には、ちょっとテキトーなシールを……)

4歳になったばかりの☆くんのレッスンから、
この時期の子に適した数の取り組みをいくつか紹介します。

写真のような『数の積み木』は、幼児の計算の基礎を身につけるときに
とても役立ちます。
虹色教室のものは古いポンキッキの『数の積み木』ですが、今はあんぱんまんのもので、4000円くらいの質の良いものも発売されています。
100円ショップの立体の木片を120個購入(1200円ほど)して、
ボンドで接着し
1~10までの合成のセットと10を2本を作るのもいいです。

いくつか棒をたてて、10の棒と同じ高さになるように
選んではお人形を乗せています。

2歳くらいの子は、棒を寝かせた状態で、ひたすら10の長さに
ぴったり重ねて積み上げるのを喜びます。
3歳くらいの子は、合成のイメージはつかめないものの
こうした遊びに参加します。
4歳くらいになると、「6だから、あといくつかな?」といった言葉を吸収しながら、こうした遊びができるようになってきます。
いきなりだとわからなくても、さまざまな場面で10の合成遊びを繰り返すと、あるとき、理解に達するときがきます。

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発達障がい、知的障がいがある子でも学習課題に興味を抱かせていくには?

2009-06-29 12:34:16 | 通常レッスン
前回の記事の補足となるのですが、発達障がいや知的障がいを持ったいて
理解力や興味のあり方に偏りに弱さを持っている子でも
3~4人の集団レッスンなら楽しくしっかり課題に取り組めます。

そうしたとき、どのように課題への興味に導いていくかを少し
書いておこうと思います。

いろんなものを鼻のそばに持っていって匂いをかいでみる子がいます。
興味が知的なものより感覚刺激の段階にいる子たちです。
そうした子であれば、『身体と動物』の箱を出してきます。

からだについて学ぶ箱には、バニラやりんごなどの香りのする紅茶や、香りに関するグッズと、鼻の仕組みを説明した絵本が入っています。
また手作りのおしっこする人形と、おしっこの量の夏と冬の変化などを扱った絵本。
ふうせんで作った横隔膜と肺の模型とからだの図鑑。
だ液がアルカリ性か酸性が調べるキットなど。

体感する楽しい遊びの後で、友だちとおしゃべりしたり、絵本を見たり、クイズに答えたりすると、
知的な課題から遠ざかっていた子も、自分がそうした学習を楽しめる子なのだ
というイメージを持ち始めます。
私は、子どもの自己イメージ作りのお手伝いをします。

からだの箱だけでなく、昆虫類、空気や水の実験、ブロック製作……そのどれもが、どの子にとっても広く深い知的な世界への入り口となるものです。
どれも赤ちゃんも興味を持つものであり、
それでいて大学教授にも把握しきれなく奥深さを持っているのです。

発達障がいのある子も、科学クラブ、歴史クラブなどのメンバーのひとりとしての
自分のイメージができてくると、
行動に自覚が生まれて、
学習に興味を持って参加しようとする態度が生まれてきます。

そうして4人ほどのレッスンで集中し始めたとたん
学校での授業中飛び出すなどの行動が減ったと喜んでいただいています。
ただし、発達障がいのある子自身が他の子の問題行動を真似てしまう
という問題があるゆえに、
3人の定型発達の子たちの中に、ひとりだけ発達障がいや知的障がいを持った
子が参加しているパターンが、どちらの子にとっても良い学習になると感じています。

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夏休みの科学クラブ ブロック教室を申し込んでくださった方々に

2009-06-29 10:03:14 | 生徒募集 イベント参加募集
「レッスン内容が難しくてついていけないのではないでしょうか?」というご心配のメールをいただいています。レッスン内容は参加した子どもたちの理解の最近接領域と興味によって当日に柔軟に対応していますので、
年齢相応のレッスンに参加していて難しいということはまずありません。

ただ子ども集団の中では年長者がリーダーシップをとって取り仕切るように
なりますので、
4歳5~7ヶ月くらいの子の場合、下の年齢のクラスでリーダーとしての役割をはたす経験も、上の年齢のクラスで年上の子に従いながらさまざまな難しい概念にも触れる経験もどちらも貴重なものと感じています。

私が子どもに接する部分では、どのクラスでも
その子個人の能力の可能性の幅の中で教えていきます。

たとえば、ブロック教室であっても、算数の力、理科の力、IQ問題を考える力、やる気などにあわせて、ブロック製作の中にそれらの全てが盛り込まれるようにしています。
テストなどはしなくても子どもの言動で、それぞれの分野でどのくらいの能力を持っているのかわかりますので、
それにあわせて対応しますからご安心ください。

集団での学習にはコミュニケーションが難しい子も参加していますが、
喜んで楽しく課題に取り組めています。

ただ少し気になっているのは、いつもは集団のレッスンのときは
親御さんに1時間半は席をはずしていただいているのですが、
夏のレッスンは遠方からいらっしゃる方も多いので、外でお待ちいただくのも
気の毒なので親御さんに教室にいてもらうことです。

本当は、子どもが良い方向に大きく変化するのは
親の目(過去からの自分を知っている人の視線)がない場で、
新しい自分に向かって一歩踏み出すように
そっと後押ししてもらったときです。親の意識を身近に感じると
お友だちや新しい興味より、親の自分への評価に気持ちが行きがちになるのです。

お友だちへの意地悪、わがまま、甘え、ぐずぐずが出たときも、レッスン中は
私に全てをまかせて、そっと見学してくださるようにお願いします。
子どもが一人の子をターゲットに意地悪な態度を取るとき、
その子への強い興味のあらわれであることが多く、
気をつけて働きかけていくと
かけがえのない仲良のよいお友達へと変化する場合が多いのです。

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幼児教育の弊害について 今、特に注意しなくてはならないこと!

2009-06-29 07:45:39 | 教育論 読者の方からのQ&A
『エチカの鏡』の幼児教育についての特集後の反響、
さまざまな場で耳にします。
姪っ子がネイルサロンで働いているのですが、お母さんがネイルサロンでつめの手入れをしている間、子どもは幼児教室……話を聞くと、その日のうちにかけもちで別の習い事(英語など)にも送っていく……というケースが、めずらしくなくて、
むしろよくあることで、ごく普通の現代の子育て風景なのだそうです。

わが子が幼いころは、幼児教育というのはまだまだ賛否両論が飛び交っていました。幼児の能力で周囲からスポットライトを浴びると、その子の親は、賞賛とともに、「そんなことをしていたら大変なことになる……子どもの心に負担がかかる……小さなうちから幼児教室なんてかわいそう……」という非難も浴びたものでした。
うちの子の幼児期よりずっと昔、キュリー婦人の偉人伝にも、幼児教育はよくない、危険!という考えがあって、この天才的な女性を育てた父親は幼いキュリー婦人が字を覚えたりしないように気をつけていました。

二キーチン夫妻が幼児教育をしていたときも、それこそ批判の嵐の中で子育てしたようです。

どうして過去の歴史の中で幼児教育に批判や非難がつきものだったか……?
と言うと、けっして……見ていてかわいそう……という子どもへの愛情からでも、
あそこの子だけ賢くなってずるい!というねたみの心のためだけではないのです。

昔の人は、幼い子に労働させたり、自分の持ち物のように扱ってた時代もあって……子どもだからかわいそうなんて現代の人のような気持ちが薄くもあったのです。
海外には集団の学校にはやらず、赤ちゃんの時期から特別なスパルタ教育や偏った自己流教育をする人もいました。
また、アメリカなどでは、ひとつの州が優秀児を作り出そうと、幼児教育に力を注ぐことに熱中した時期もあったのです。
日本でも、無批判の幼児教育を受け入れて、まだ塾に行く子がめずらしい時期に、塾や家庭教師をつけて、子どもの教育に奔走していたお母さんもいたのです。

それがどうなったか……というと、良い結果を生まなかった……
良い結果どころか、目も当てられないような恐ろしい現実がたくさん生じて、
これはいけなかったと反省した人々が孫の子育てに「小さい頃から無理させてはいけないよ」と言ったり、
そうした現実に驚いた人々が、幼児教育への警鐘を鳴らしたりしていたのです。

でも、今……何でもあり、それぞれが自由に生きればいい……という風潮の中、
過去のたくさんの人の失敗に耳を傾けようという人もいません。

教育産業や幼稚園や子供向け商品を開発している人々が、
過去と切り離された自分たちの利益を追う活動をしているのに、
誰もが無批判に乗ってしまいがちです。

でも、これが恐ろしいのです。

過去にも、幼児教育の弊害が大量に出たときというのは、
その時代を生きた人たちが、こうして安易に無批判に表面的に
幼児教育を取り入れていた時期だからです。
つまり今、現代の親たちの心や子育ての状態が、
幼児教育の弊害を大量に生んでしまった時期の親たちととても似ているのです。

そして時代は繰り返す……ではないのですが、
今、幼児である子たちの将来に、恐ろしいさまざまな幼児教育の弊害が出てはじめて、親たちが次の世代に「幼児教育はよくないよ。ダメよ」と今度は全否定に陥ることもまた怖いな~と思っているのです。

話が飛びますが、台所育児が流行ったからって、2歳児に包丁を「はい」と渡していいわけではありませんよね。するにはするで怪我がないように細心の注意をはらってしなくてはならないのです。
身体の怪我ならまだわかりやすのですが、幼児教育の弊害の場合、
心を傷つけたり蝕んだりしていくので、かなり深刻な害がでるまで気づきにくいのです。

最近は、優等生による殺人事件や有名大学の生徒たちによる薬物や痴漢行為などをニュースで見かけることがめずらしくありません。ニュースではそうした子の幼児期のあり方や幼児教育の有無を知ることができませんが、
『教育』という視点からも社会問題を振り返っていかなければならないように感じています。

私がちょっと怖いな~と感じているのは、
●●式とか、●●ゼミとか……通信教材や知育教材がいろいろありすぎて、そうした教材を与えることを通して子どもを眺める……というスタイルの子育てが多くなってきていることです。
知育玩具といっても、海外の質の良いおもちゃ会社の子どもの発達や成長を見つめて作られたものなら、それを通して子どもに関わることで、子育てはすばらしいものに変わっていくでしょう。
でも、日本の親の心をくすぐることを目的に作られた知育玩具は、
そうしたものを次々与えること自体が、
子どものみずみずしい感性を蝕んだり、
子どもが世界と直接関わって、好奇心を広げていくのを遮断しているようで
嫌な気分になるときがあります。

幼児教育で有名なニキーチン氏は、創造力の発達のために、
創造の過程というものの性格から、
『人間は、なるべくひんぱんに最大限の力を、その限界まで出しきって
活動し、そして、その限界を少しずつ高めていくようにすればするほど能力が発達する』
とおっしゃっています。
でもそれには絶対!!といえる条件を語っているのです。

それは子どもに必ず大きな自由を与えることです。

何をするか、いつするか、どうやってするか、は子どもの自由にさせてはじめて、最大限の力を引き出すことができるとおっしゃっています。

何をやるか、どのくらいの時間やるか、
子どもの気分、興味、感情的な高まりが、信頼できる安全装置となって、
それが子どもの害にはならないのです。

こうした点で、日本の知育教材……特に通信教材は、
親が、何をどのくらいやるか、どうやってするか、を決めてもいいように
勘違いする作りになっています。
子どもに自由が与えられていないのに、最大限の力を引き出そうとすれば、
必ずといっていいほど害がでます。


私は幼児期を一生のうちで最も大切な時期と感じているし、
幼児教育の大切さを日々実感しています。
けれども無批判に不注意に安易に、
まるでお買い物気分で
幼児に教育することの危険を考えずにはおられません

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最後はちょこっと算数 (4歳半~6歳児 科学クラブのレッスン一通り7)

2009-06-28 17:27:33 | 理科 科学クラブ
科学クラブで学ぶ算数のもうひとつは、
折り紙を使って簡単に基本の図形を作れるようになることです。

折り紙をお皿で型を取って切ると、簡単に丸い形ができますね。

「丸い折り紙の中心を見つける方法がわかる人?」とたずねると
yくんが喜びいさんで手を上げました。
そして、折り紙を2回折って中心を見つける方法を
みんなにしるしました。

「半径がわかる人?」とたずねると、みんな悩んでいます。
「ここが、半分のところで、は、ん、けい…。こっちが直径」と折り線を
指すと真剣に聞いています。

その後、円を3回折って、正三角形に変化させる方法を学びました。
「それぞれの角は同じ、60度」
と説明していると、yくんとdくんが、「8+8+8はいくつか、いろんな答えを言い始めました」「16と言ったり、36と言ったり……」

3人に手で8を作ってもらい数える方法をとっても、だれもきちんと数えようとしません。yくんはたくさん間違った答えを言ったのですが、それにはわけがあります。
yくんいわく、10が3つで、30だから、それより少ないと考えて、28とか、27とか言っていたそうなのです。
yくんの解き方は答えが間違っていたににしろ、
とてもすばらしいものでした。

そこで10の数の棒を3本出してきて、目で見ながら、
yくんの解き方についてみんなで考えてみました。

10+10+10=30はすぐわかることから
8+8+8の答えを出すにはどうすればいいのでしょう?

数が大好きなdくんが、それに飛びついて、いつまでも数の棒を数えなおしながら考え込んでいました。

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