マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

「与えられたモノを消費するだけでなく自らも作り手!」と掲げる「作り手ムーブメント」を家庭の拡充学習に

2017年03月16日 | 子育て全般

「与えられたモノを消費するだけでなく自らも作り手!」と掲げる「作り手ムーブメント」

以前、「アートサイエンスクラス」を担当していた放課後スクールで取り組んでいた、

「作り手ムーブメント(MAKER MOVEMENT)」について紹介しました。

「作り手ムーブメント」を教育に生かしていくという動き、変化を与える行為者になるということ

 

“「作り手ムーブメント」の根幹にある、

「私達は、与えられた出来合いのモノを消費するだけでなく、自らも作り手」

と言うコンセプト。

確かに、子供のひとりひとりが、そう感じ動いていくのなら、

世界も変わっていくでしょうね“

 

と結んでいたのですが、

改めてそうだよなあと思います。

レンズーリ氏の掲げる「拡充学習のコンセプト」とも重なりますね。

消費するだけでなく創造できる「ギフテッドネス」をどう開発する?教育学者レンズーリ氏の研究紹介

 

 

 

 

そして昨日、『虹色教室』の奈緒美さんとお話していた際、こんな本を紹介してくださいました。

 『ティンカリングをはじめよう ―アート、サイエンス、テクノロジーの交差点で作って遊ぶ』

 英語の原本は、『The Art of Tinkering』 by Karen Wilkinson & Mike Petrickです。

 

早速夕方、近所の図書館で手に入れ、

開いてみると、「前書き(FORWARD)」を

「作り手ムーブメント」という言葉を造ったデール・ドーファティ(Dale Dougherty)氏が書いています:

 

“私達の人生が、ますますスクリーンやバーチャルな交わりに支配される中で、

『The Art of Tinkering』は、リアルな物事やリアルな人々とのフィジカルな交わりが、

創造的な可能性を秘めているということを探究し続ける大切さを思い出させてくれます。

それが、私達が私達であるということを表すことなのですから。“

 

とのこと。

 

スクリーンからなだれこむ膨大な情報を消費するばかりでなく、

五感を用い、他者とのコラボレーションを通し、創造していく。

「作り手ムーブメント」が、ますます教育現場に広がっていくといいですね。

 

 



ティンカリングとは?

「ティンカリング」とは、「家財道具を修理してまわった流しの修理屋(ティンカー)を語源に持つ言葉で、さまざまな素材や道具、機械を『いじくりまわす』こと」を意味します。

 

『The Art of Tinkering』 の著書の主宰する『The Tinkering Studio』は、

子供向けにもワークショップなど様々な活動を展開しています。

子どもに教えるよりも、子ども自身が学び発見する過程を大切にし、

「ゆるい構造」の中で、何度も失敗を繰り返し、創造する姿勢を身につけてほしいとのこと。

 

この「ティンカリング」、

デザインセンスや問題解決の力を高めることができる手法としても、近年注目されているといいます。

 

 



子どもとの取り組みに覚えていたい「ティンカリングの信条」

『The Art of Tinkering』にある「TinkeringTenets(ティンカリングの信条)」は、

家庭での子どものモノづくりや拡充学習などでも、是非覚えておくといいなあと思います。

訳しておきますね(邦訳とは多少異なるかもしれません):

 

・消費するより創造する

・立ち戻り反復しよう

・すぐにプロトタイプにしよう(思いついたらすぐに表してみる)

・親しみのある材料を親しみのない方法で用いてみよう

・アイデアを組み立てることで表してみよう

・道具を使いこなそう

・分からないことに心地よくあろう

・進み、ぶつかろう

・リアルな世界の例をいたるところに見出そう

・遊び心を思い出そう

・自主性とコラボレーションのバランスを取ろう

・散らかり、うるさく、時に危険な状況に自らを置こう

・古いテクノロジーを新しく発明しなおそう

・ワークをシリアスにとり、それでも自身はシリアスにとらないでおこう

(ティンカリングとは楽しいもの。

自らのエゴを流す時、あなたはフォーカスし遊ぶことのできる許可を、自分に与えることができます。

そしてそんな時こそ、よい物事が起こるのです)

 

とのこと。

 

 

 

こちらの『The Tinker Studio』のクリップでも、

「インストラクションとしても用いることができますし、インスピレーションにもなります」とあるように、

拡充学習などのアイデアの参考にもなりますし、

ページをめくり、写真を眺めていくだけでも、

身の回りのものを手に取り、何か創りたくなる、そんなワクワクとする本です。

 

 

今朝は、「時間を取り入れたティンカリング」というワードに反応し、

下の子達2人、本にはないですが、「簡単手作りアニメ」を作ってました。

     

ぱらぱらめくって、ジャーンプ。ああ、懐かしい。

 

今後も、創造するひとときのアイデア、拡充学習のアイデアに、

「作り手ムーブメント」の心意気を生かしていきたいなと思います!

 

 

さてこちら、木曜日が終わろうとしています。

今週はまさかの春の雪で、街がストップ。

みなさん、喜び見出す週末を!

ジャンル:
ウェブログ
コメント (2)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 今朝の妖精の罠&ごそごそボ... | トップ | 「ユーモアが学びを促進」と... »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
本の紹介ありがとうございます。 (奈緒美)
2017-03-17 07:52:07
ティンカリングの本の紹介ありがとうございます。
ティンカリングの理念の「自主性と協力の均衡」や「やって困ろう」「消費するより創り出せ」は、拡充学習そのものでも大事ですが、「子どもたちの未来のためにできることは何か」と同じ思いを共有する方々が、一歩一歩あゆみを進めていく上でも重要な考えじゃないかな、と思っています。道のない未知の領域で、協力してやっていくには、人との関わり方も、協力のあり方も、「真面目に取り組む、しかし真面目にならない」「アイデアを何度も見直して作り直そう」というティンカリングの理念が根底に必要ですね。互いを信頼して、遊び心を忘れないで、何かを作っていきたい、形にしていきたい、と思います。
奈緒美さんへ、コメントありがとうございます! (マイコー)
2017-03-18 02:32:36
インスパイやリングな本の紹介ありがとうございます。

「信条」→「理念」
「自主性とコラボレーションのバランス」→「自主性と協力の均衡」
「進み、ぶつかろう」→「やって困ろう」
「ワークにシリアスになり、自分自身にシリアスにはならない」→
「真面目に取り組む、しかし真面目にならない」
「立ち戻り反復する」→「アイデアを何度も見直して作り直そう」
と邦訳されているんですね。

確かに、「これらの理念」は、拡充学習そのものだけでなく、

>「子どもたちの未来のためにできることは何か」と同じ思いを共有する方々が、一歩一歩あゆみを進めていく上でも重要

ですし、

>道のない未知の領域で、協力してやっていく
ために、とても大切になってきますね。

「活動の軸(ミッションステイトメント)」として、これらの価値観に共感する人々と繋がり、こつこつと築いていきたいです。

文章や話し合いを通し、何ができるか?とアイデアのブレインストームを繰り返しつつ、少しずつ形にしていきます。感謝を込めて。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

子育て全般」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL