虹色教室では、子どもの要望に合わせて、時々お菓子作りをしています。
だいたいの場合、クッキーか、小さなホットケーキを作ります。
私が「お菓子作り」を通して、子どもにマスターして欲しい…と考えているのは、次の3つです。
お料理の本を見て、材料を用意したり、手順を読み取る力
「はかり」の使い方と重さの単位
時間の量
最近の子は、本を見てその意味を理解する力が弱いです。便利な世の中になった代償でしょうね。
ところが、受験の際にはそうした弱点をねらって、図や表を読み取る新問題が年々増えているんです。
「数学検定」では実際、料理の手順表の問題が出ていました。
問いは、砂糖の分量を半分にして作る場合…?といった、料理したことない子にはピンとこない難しい問題…。
次の「はかり」の使い方…これって教科書で習ったくらいでは、なかなかマスターできないです。
でも、こうして「料理をする」という目的の中で自然に使ってると、けっこうすんなり読めちゃったりします。
「時間」って子どもに教える時、「今は何時何分」ばかりになりがちですよね。
でも、お菓子作りの時に学べる時間は、「○十分」という「時間の量」です。
「このクッキーが焼けるまで30分!」と教えると、子どもはワクワクしながら、時間の量を体感できます。
その時はじめて「時間ってこういう風にも言うんだな」と知る子が多いです。
小さい子にも作れるお菓子(手先が器用になります。)
クッキーもどき
食パンをクッキー型で抜いて焼きます。(子どもに抜かせてあげてくださいね。)
パンプディング
食パンをちぎってココットカップに入れ、卵・砂糖・牛乳を混ぜた液を加え焼くだけ
(子どもにパンをちぎらせてあげて)
プチケーキもどき
市販のビスケットに、ホイップを少し搾り出し、干しぶどうやマーブルチョコを飾ります。