虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

虹色教室の大人の方向けの講座にいらっしゃる方に連絡です!

2019-06-17 21:26:42 | 生徒募集 イベント参加募集

虹色教室の大人の方向けの講座の日時が、

G20大阪サミット

の6月27日(木)~30日(日)にかかることを心配しています。

もし8月や9月の日程との変更を希望される方は、

コメント欄にお名前とハンドルネーム、希望曜日などをお書きください。

(近辺の方でその日のままで構わないという方は

講座は開いています。)

できるだけ希望に沿う形で変更させていただこうと思っています。

 

 

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小2の女の子たちのレッスンで  (工作と算数の世界のつながり)  

2019-06-15 18:12:03 | 算数

幼児期はリボンや綿で食べ物を盛りつけたり紙コップ人形を飾り付けたりする工作を

満喫していた女の子たち。

今回も、「お家が作りたい」「ポップアップ絵本が作りたい」と

これまで何度か作りたがっていたものを作ったのですが、

「(マスを数えるだけで垂直に線が引けて、きれいな立体が作れるから)

工作用紙って大好き!」と言いながら展開図を描いて工作していたところと

折り目に筋を入れてきれいにしあげることを心がけるようになったところが

「2年生になったな~」と感心したところでした。

 

Aちゃんのお家に8ぴきもアオムシがいるそうで、ちょうちょになるまでさなぎをささえる

円すい型のポケットがいるという話でした。

コンパスを使って工作用紙に円を描き、円すいを作ったAちゃん。

「これにピンクの色画用紙を貼りたいけどコンパスの幅がわからなくなっちゃった」と

困っていました。

「円すいのこの部分(母線にあたるところ)をコンパスで測り取ったら

さっきと同じ円が描けるよ」と言うと、

それからよく形を観察して、「あっ、そうか!」と手品の種明かしでも

されたようにびっくりしていました。

 

算数の時間にサピックスの『きらめき算数脳 2、3年生』のおそうじロボの問題を解きました。

かなり難しかったのですが、全員、解き終わっても少し余裕があったので、

工作用紙を使って、かけ算と面積図の問題と等差数列の問題のクイズを出しました。

 

まず初めは、かけ算クイズ。

1センチの1マスを「1」とします。

「これは何かける何でしょう?」

「7×10」とBちゃん。

他のさまざまな形をかけ算の形で言った後で、

5×20と10×10を見せて、どちらの数が多いかたずねると、みんな「どちらも100だから

同じ」と答えていました。

こうしてかけ算を形でとらえるクイズをしていると、

かけ算がさまざまな形に変形できることがわかってきました。

 

また、「1日3びきずつまいにちアオムシがうまれます。7日たつとアオムシはなんびきに

なるでしょう?」といった問題を面白がって答えていました。

 

子どもたちが特に興味を持っていたのは等差数列の和の問題です。

1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=

という数の階段をふたつ作ってがったいさせると、

(1+10)×10になることがわかった後で、

2+4+6+8+10の階段をふたつ作ってクイズを出したり、

「1から100まですべての数をたしていくと

いくつになるでしょう?」

というクイズを出したりすると、みんなきちんと正解していました。

 

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4年生の男の子たちの工作

2019-06-11 14:23:16 | 工作 ワークショップ

 4年生の男の子たちの工作作品を紹介します。

何も見ずにちょいちょいっと作っていたのに

上は、すごい完成度でとてもびっくりしたAくんのボクシングの試合風景。

 

下はBくんの武将と馬です。Bくんはお家でも暇さえあれば工作をしているそうです。

写真が良くないのですが、馬に乗っている武将です。力作です。

 

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なぜかコンパスの作図が流行中

2019-06-10 13:16:14 | 通常レッスン

虹色教室での活動は基本的に子どもの「こんなことやってみたい!」という旬の希望を

中心にしています。

これまで忍者屋敷、ガチャガチャマシーン、お城、宇宙、電子工作、マンガ雑誌などを作ったり、

化学実験や各種のボードゲームや頭脳パズルで遊んだりするなど、

さまざまなものが流行してきました。(その都度、マイペースに自分独自の好きを追い続ける子もちらほら)

 

最近、なぜか、コンパスで作図をして小箱を作るのがブームです。

「こんなのどう?」「あんなのどう?」とたずねても、「どれもやりたくない」という

子らが、「それならコンパスを使ってする工作はどう?」とたずねると、

「やってみたい!」と好奇心を示すのです。

???

ブームっていろいろありますね。

 

とはいえ、コンパスでの作図は手間がかかるので、

「やりたい!」と始めても、できあがるまでかなり大変で、

普段の工作のように、やっているうちに楽しくなってきて盛り上がるという感じではなく

やると決めたからには投げ出せないからと、うんうん苦しみながら仕上げる子が続出。

それを見て、次に「やりたい」と言う子には、

「それがなかなか大変で、やってるうちに、疲れて嫌になっちゃうかもしれないよ。

これまで作った子らもへとへとになっていたよ」と脅すようになったのですが、

それでも……というか、かえって「やりたい!」という子らが増える始末。

人気のお花の形に作図して作るお菓子箱。

 

 

3年生の女の子たちは五角形から星の形の作図にチャレンジ。 

 

 

 2年生の子も五芒星の箱にチャレンジ。

こううした工作をした日の算数は

まわりの長さや角度や面積といった図形問題を学んでいます。

図形について体感して納得した後は、

受験問題レベルの少し難しいものまで

パズルを解くようにみんなで真剣に解いていると

(目で見て、「そんなの当たり前、簡単だ」と感じることと、

頭の中でじっくり考えることの組み合わせ)で

理解が深まって算数が好きになってきます。

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「木を育てるように子どもを育てる」こと と 長所と短所は紙一重という話

2019-06-08 08:59:37 | 年中

都留文科大学副学長の福田誠治氏の記念講演会のレポートを読みました。
テーマは、PISA(国際学習到達度調査)で常に好成績を獲得している
フィンランドの教育事情についてでした。

簡単にまとめさせていただきますね。
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福田誠治氏は、PISAの結果を分析してなぜフィンランドが上位であり続けるのか、何度も現地を訪問して調査したそうです。

そこで、
PISAの結果がよかったからといって、現地の子の授業量は多いわけではなく、
PISA用の参考書や問題集があるわけではないことが
わかったのだとか。

義務教育期間中、クラス内の小テストはありますが、成績を比較するためのテストはありません。
フィンランドではテストがなくても、子どもたちは自発的に学んでいるのだそうです。

「木を育てるように子供を育てる」というように、フィンランドでは、長い目でみた子育てをしています。
大人は促しはするけど、強制はせずに子どもが学ぶ気がおきるまで
待っているのです。

フィンランド学校の雰囲気はのんびりまったり。
それにもかかわらず元教育大臣は、「もっとゆったりさせたい。人と会話するなかでも相手にも考えさせる時間を与えるという人間関係をつくってほしいから」と言うので、福田氏はびっくりしたそうです。

教育の重点を人とコミュニーケションをとることに置いていて、
背景にはEUがあるそうです。

27ヶ国4億9000万人からなるEUは、文化も言語も異なる人種がいます。
すると、考え方や正解を1つに定めるのではなく、
コミュニケーションを取りながら
異なる意見を組み合わせ、よりよい解答を見いだそうとなります。
そのコミュニケーションに必要となる読解力や想像力、考える力をつけるように子どもたちを導こうとしているのです。
                   (えるふ vol.27より)
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フィンランドの教育を、安易に子どもに「ゆとりをもたせよう」とする
スローガンだけで
取り入れるのは無理があるのかもしれません。

しかし、ますます国際化していく日本の子どもたちにとって、
コミュニケーションを主とする真の地頭力を育む教育が
これから求められているのも事実ではないでしょうか。

日本の親や教師たちの子どもへの接し方って、
「何度、鍵をかけても、心配になってもう一度確かめないと気がすまない」
「何度手を洗っても、汚れている気がして洗ってしまう」
といった不安からくる強迫的な行為を繰り返すのに似ていたりもします。


子どもが、ゆったりくつろいでいるだけで、
もういてもたってもいられなくなって、「はやくはやく」と
勉強とかピアノのレッスンとか何か有意義なことをさせておかないと、

他の子に遅れをとって取り返しがつかないことになると思っているようです。

幼稚園の子の親御さんからも、小学生の親御さんからも、
ちょっとゆったりと考え事をしながら、
子どもがボーッとしている時間がたまにある……というだけで、
「どうすればいいでしょう?」「何をさせればいいでしょう?」
「どうすればもっとテキパキしてくれるのでしょう?」と相談をお受けすることがよくあるのです。


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以前、ストレングス・ファインダーという
かなり本格的な自分の強みを調べるテストをしたことがあります。


テストは180項目もあって、
私はひとりでのんびりボーッとすることが好きなので、たびたびそういった内容にチェックを入れることがありました。
すると、ただの「のんびり屋のだらだらした性質」かと思いきや、
「内省」というそれなりの強みの名前がついて、悪いものではないんだな、
これはこれで自分の成長の種だったんだなと気づきました。

フィンランドの教育のように、人と人が響きあったり、
ひとつのことをじっくり考えることができるような余裕があれば、
子どもそれぞれの欠点のように見えるものからも、
その子固有の資質の輝きが育ってくるのかもしれません。

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<内省>

あなたは考えることが好きです。あなたは頭脳活動を好みます。あなたは脳を刺激し、縦横無尽に頭を働かせることが好きです。あなたが頭を働かせている方向は、例えば問題を解こうとしているのかもしれないし、アイデアを考え出そうとしているのかもしれないし、あるいは他の人の感情を理解しようとしているのかもしれません。何に集中しているかは、あなたの他の強みによるでしょう。一方では、頭を働かせている方向は一点に定まっていない可能性もあります。内省という資質は、あなたが何を考えているかというところまで影響するわけではありません。単に、あなたは考えることが好きだということを意味しているだけです。あなたは独りの時間を楽しむ類の人です。なぜなら、独りでいる時間は、黙想し内省するための時間だからです。あなたは内省的です。ある意味で、あなたは自分自身の最良の伴侶です。あなたは自分自身にいろいろな質問を投げ掛け、自分でそれぞれの回答がどうであるかを検討します。この内省という資質により、あなたは実際に行っていることと頭の中で考えて検討したことと比べた時、若干不満を覚えるかもしれません。あるいはこの内省という資質は、その日の出来事や、予定している人との会話などといったような、より現実的な事柄に向かうかもしれません。それがどの方向にあなたを導くにしても、この頭の中でのやりとりはあなたの人生で変わらぬものの一つです。 

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こうした内容を読んだとき、
今の子たちのほとんどが、「内省」という強みを持って生まれても
それを伸ばすのに必要な静かな時間を与えられていないことに
心が痛みました。

『教育』について、より高い視点からの理解が、
求められる時代だと感じています。

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