虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

ダンボールで忍者屋敷作り

2021-06-18 11:09:08 | 通常レッスン

緊急事態宣言の下で、三密を避けて、

教室での活動は自粛ムードのちんまりしたもの

になりがちなんですが、

子供達に、「今日は何をしたい?」とたずねると、

「大きな○○を作りたい!もっと、もっと大きな〜!!」と

いう返事が返ってきます。

遊びに我慢を強いることが増えても、

子ども達の心までもちんまりと縮こまっていないようで一安心。

 

小学2年生のAくん。

お兄ちゃん二人は虹色教室の卒業生です。

お兄ちゃん達のレッスンについてきた頃の楽しい思い出が

深く心に残っているようです。

「お兄ちゃん達がしていたみたいな忍者屋敷が作りたい!」

と言いました。

懐かしいAくんのお兄ちゃん達の忍者屋敷作りの風景

みんなでワイワイ協力しあって作業することはできないけれど、

せめて大きな段ボールを用意して

忍者屋敷づくりを手助けすることにしました。

 

昔風の家具と思いきや、壁に穴があり、外に通じるトンネルに。

何とか、入れました!

↓掛け軸を作っています。

 

 

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幼児期に体験しておくと、算数が得意になること

2021-06-16 09:38:38 | 算数

幼児期、“ある遊び”をした経験の量で、4年生以降の算数を解く力が全然
違ってくるな~と感じています。

その遊び……しっかりしている子は、
小学校低学年であっても、高学年の問題も、自分でひらめいて解いていくことが
多いです。

どんな遊び??

と気になりますよね。

ままごとの延長線上にある、分ける遊びです。
それも大人に教わりながら、分けるのでなく、ただ皿があるから、
あっちやりこっちやり、ジャラジャラ……

大玉ビーズや豆やどんぐりやビー玉を本能的に、感触を楽しんで分ける行為です。

外では砂や小石もいいですよね。

おやつの時間にはお菓子を分ける。
そこでも教えるというより、自分でいろいろやってみることが大事で、
何か大人が教えよう気づかせようとフォーカスすると、
体感してわかることが減ってしまいます。

この「分ける」遊び、どのような先の学習に結びついているのか
小学校で習うことと、中学入試の問題から例をあげていきますね。

たとえば、「平均」を出す問題。

平均とはつまり、↓の写真のように、



皿にいくつかずつ入ってて、

いったん、ごちゃっと集めて、

もとの皿に同じ数ずつ分けなおす

という行為です。
それが、85点とか70点で計算するわけですから、
どんぐりが85個とか70個とか、い~っぱいあるというだけで、
あとは上と同じ作業をすればいいのです。

もちろん、教えるときに何十個もどんぐりは必要ないのですが、
それより、
「分ける」「集める」「分けなおす」
といった算数の大きな枠になる部分がピンとくるかどうか……は、幼児期の
体感にかかっている気がするのです。

教室では、幼いうちから、計算プリントをしてきた子たちが
体感が抜けているために、
中学の計算もできるのに
幼児がささっとわかることがいつまでもわからない~
新しい文章題になるたびに、公式の暗記で解いていくので、
応用がきかない~
という問題にぶつかるのを良く見かけます。

この算数に必要な体感というのは、
たとえば、高いところから飛び降りたことがあるかどうか……の感覚に似ています。
目で見れば、あの高さならいける!
あの高さはひざにひびく~
あの高さは危険……ということが、
体験がたくさんある人にはわかりますよね。

でも何センチが飛べて~とプリントで習うと、
地面が傾いていて危険なところで飛んでしまったり、
メジャーがないから飛べないと思ったりするのではないでしょうか?

今日は4歳児さんたちのグループレッスン。
女の子3人組さん、毎回、頬が緩みっぱなしのかわいらしさです。
このごろ、少しだけお菓子を持参しているので、
いっしょにお菓子を分け合う時間は、すごく楽しくて
大事な学習時間です。
3枚のおかしを「★ちゃん、☆ちゃん、私でわけるのよ」と
○ちゃんが言ったので、
「4枚だったら、どうしよう?」とたずねると、
「★ちゃん、☆ちゃん、私、先生」と答えます。
「先生はいらないから、3つに割って★ちゃん、☆ちゃん、○ちゃんにあげるね。ひとり、1と3分の1ずつになるね」と言うと、
「そう、1つと、3つに割ったのの1個ずつ」とうなずきました。
お菓子を食べながら、それそれのお母さんやお父さんお留守番の赤ちゃんにも
みんなお菓子を配ったらいくつになるんだろう?」という話で
盛り上がりました。
キャッキャと笑いながら計算してくれました。

 

平均算だけでなく、
算数のほとんどの文章題が、皿に分けるという感覚をベースにしている
といっても過言ではありません。

割合の問題

1000円の3割は?
つまり、1000個のどんぐり(数)を10の並んだ皿に同じ数ずつ分ける
その3皿ですね。

1200円の40パーセントは?
つまり1200個のどんぐり(数)を100個並んだ皿に同じ数ずつ分ける
その40皿分ですね。

時速も同じ

時速5キロは 分速何キロメートル?
5キロをまず、5000メートルになおして……
5000個のどんぐりを1時間は60分だから、60個並んだ
皿に分けた1つ分ですね。

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兄は10歳 弟の2倍の年齢です。
弟は何歳?

兄は9歳 来年になると、弟の2倍の年になります。
今、弟は何歳?

といった文章題も、「分ける」感性で見てみると、写真↓の通り。



2倍の2皿側が10個なら、1皿はいくつ?
で解けますね。

下のものも、皿に1個ずつどんぐり増やすと、写真のような2倍の状態になったと
考えられますね。

子どもにたっぷり遊ばせて、感性をにぶらせないことが
とても大切です。

集合の問題は、こんな風に分けます。

 

幼児期に体験しておくと、算数が得意になるこのような遊びを

虹色オンライン算数教室

遊び ままごと お店ごっこのページでたくさん紹介しています。

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遊べない子は遊びに必要な技術を習得していない 2

2021-06-13 20:57:37 | 幼児教育の基本
電車のおもちゃを出してきて、ただ前後に動かしたり、好きな電車を集めたりして
遊んでいた子に、「ブロックを使って、その電車の駅や線路を作らない?」と誘うと、
少しとまどった顔をしながらうなずきました。
 
そこで、「ほら、前に、長い長い道路を作ったことがあるわね。どんどん板をつないでいって」と言うと、
横でそのやりとりを聞いていた子が、パッと顔を輝かせて、
「あぁ、前にやった。もっといっぱい板がいる。もっともっと長くなくちゃ」と言いながら、
ブロックの板を並べだしました。
 

↑と↓は前にブロック用の板を並べた時の写真です。

↑ こんな風に道路を作って遊んだ楽しい体験を思い出したようです。

わたしが列車を走らせるためにブロックを横につないでいく見本を見せると、他で遊んでいた子らも

集まってきて、長い線路を作り始めました。

 

こうして手を使ってする作業に没頭し始めると、子どもの態度は素直で落ち着いたものになっていき、

同時に頭の中はいきいきと活発に動きだすようで、

意欲的でよく練られた考えや言葉が出てくるようになります。

 

線路をつなぎ終えたとたん、Nゲージを走らせてみてから、

「そっちとこっちとで発車したら衝突しちゃうよ。

こっちの線路は、こっちからあっちに行って、あっちに着いたら

戻ってくるようにして、

あっちの線路は、あっちからこっちに行って、戻ってくるようにしたら?」と

言う子がいました。

すると別の子は自分の好きなように走らせたかったようです。

線路に1台だけ走らせるのでは嫌らしいのです。

 

そのため何度かNゲージが衝突することになり、言い合いになりかけたものの、

「それなら、連結したら?」という意見が出て、問題が解決しました。

Nゲージをどんどん(セロテープで)連結すると、長い1台の列車になるので、

1台ずつを行き来させているのと同じになったのです。

 

そうして遊び出すと、ここが終点、こうやって切符を買って……とごっこ遊びを広げる子、

駅で電車に乗る人が住んでいるお家を作ってストーリーを膨らませる子などが出てきて、

遊びが広がっていきました。

 

遊びって、ある程度、「ああ疲れた」「やるだけやった」というところまで

自分の身体なり、頭なりを使いきらないと、

楽しさが湧いてこないものなのです。

その「やるだけやった」は、その時期その時期の子が

やっているうちにどんどん楽しくなっていって、「もうちょっと、もうちょっと」と

自分の限界までやり遂げないと気がすまなくなっちゃうような活動であること、

五感にとって気持ちいいこと、目で見て満足できるものであることが大事です。

 

だからといって、わざわざこういうおもちゃを買いそろえなくちゃいけないということはなく、

お家にあるもので十分だと思います。

 

今回の「つないでつないで長く長くしていく」という活動は、

子どもにとって楽しくて達成感のある活動のひとつですが、

ブロックの板がなくても、下の写真のように「柵だよ」と言いながら

ブロックを置いていくだけでも、子どもにしたらさまざまな想像力を

掻き立ててくれるものなのです。

 

↑の写真の作品を作った子は、教室の端から端まで柵を付けた後で、おもむろに立ちあがると、

しみじみと自分の作り上げた作品を眺めながら、

「どうして、こんなにすごいのが作れちゃったんだろう?」とつぶやきました。

置いていくだけ、並べていくだけ、囲むだけでも、道路ができ、線路ができ、工事現場ができ、公園ができます。

そうした作業に熱中するうちに、想像力がいきいきと働き始めます。

 

「新しいおもちゃを出して、ちょっと触っては、おしまい」という遊び方をしていたら、

自分の想像力を使うところまで行きつかないのです。

 

そうして想像力を働かせて遊んでいると、次には、

「上から電車を眺める駅を作りたいな」「これは特急で、こっちは回送で……」

「こういう風にしたい」「ああいう風にしたい」と

今度は思考力を働かせて、遊び始めます。

↑ 電車をくぐらせようとしたら、人形がトンネルの屋根にあたってしまうから

トンネルを高く作り直しました。

どんどんどんどん線路を長くしていく遊びから、

「地下鉄が上の駅のところに登って行くようにしたい」という願望が生まれ、

苦労してだんだん高くなっていく高架を作りました。

 

どんどんつないでいく楽しみも、お城のなわばり図を作るという意味を意識しながら作ることで、

昔の人の知恵への関心が高まり、自分たちもあれこれ知恵を絞って遊びこむことができました。

↑通ろうとすると、橋が崩れる仕掛け。

どんどん並べて、どんどん乗せているうちに、いろいろな物語が生まれていました。

どんどんどんどんつないでつないで……に熱中していると、こんな素敵な街になった

こともあります。

 

夢中になって遊ぶには、簡単にすぐできて、何度も繰り返したくなるような作業を

思い存分やることができる環境が大事だと思います。

公園でする砂遊びでも、お花を絞って作る色水遊びでも、何でもいいのです。

そうした身体を使って集中する活動を洗練させていきながら、

それがごっこ遊びにつながっていって、

想像力をたっぷり使う機会が生まれるようにサポートしてあげます。

また思考力を使って

次々生まれてくる願望を言葉にしたり、それを達成したり、問題を解決したりする楽しさを

たくさん体験させてあげることも大切です。

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遊べない子は遊びに必要な技術を習得していない 1

2021-06-10 22:24:44 | 幼児教育の基本

 

 

「子どもは遊びの天才」なんて言われますが、

実際には、遊ぶのが苦手な子、遊び方が不器用な子がたくさんいるんじゃないかな?と

思います。

 

子どもたちが心の底から楽しそうに真剣に遊び込むことができるようになるには、

いくつか体得していかなければならない

技術のようなものがあると感じています。

 

遊ぶのに技術を体得しなくちゃならないなんて

おかしなことを言うように聞こえるかもしれませんね。

でもやっぱりいると思うんですよ。上手に遊ぶためのワザ!

 

目新しいおもちゃをちょっと触ってはうろうろするだけだったり、

 

遊び方の説明を聞いて、ちょっとうまくいかなくても何度か試してみるほどに

ひとつの物に根気よくつきあうエネルギーが乏しかったり、

 

遊びがワンパターンだったり、

幼なかったり、

依存的だったり、

友だちとふざけたり物を取り合ったりするばかりで遊びが発展しなかったりする子っていますよね。

 

そうした遊び方は性格や能力に起因しているように思われがちです。

もちろん、それらの影響も大きいはずです。

 

でも、それとは別に、

「遊びに必要な技術を持っているかどうか」というのも

遊びの質と密接に関わっているのではないでしょうか。

 

では、「遊びに必要な技術」って、どんなものなのでしょう?

 

★ まず最初に大事なのは、「何かとしっかり関わっていける力」をつけることかもしれません。

ひとつの遊びに愛着を抱いて、ひとつの活動を通して、

「面白いな、楽しいな」という気持ちを持続していくことができるようになることです。

 

★ 遊びというのは、おもちゃがあって、それをいじってさえいれば

発展していくわけではありません。

楽しく遊ぶには、「いろんな形で想像力を使ってみる」という

実際に自分の頭と心を使って遊んだ体験が必要です。

遊びの世界で自分の頭を使えるようになっておかないと、

おもちゃがあるから、遊具があるから、楽しめるわけではないのです。

子どもは、自然に、物を何かに見立ててみたり、ごっこ遊びに興じたりするものですが、

大人の接し方やおもちゃが子どもの想像力を枯らせてしまったり、奪ってしまったりすることも

よくあることです。

また、もともと想像力に弱さがあって、ていねいに育んでもらわないと、

自分から使おうとしない子もいるのです。

 

環境と大人の役割は大きいです。

 

 
 
★ 想像力だけでなく、思考力を遊びの中で活かしていく方法を習得すれば、
遊びはどんどん魅力的なものに発展していきます。
 
 
それでは、写真のブロック遊びをしている子どもたちを例に挙げて、
これまで書いてきたことを具体的に説明させてくださいね。
 
5歳と3歳の子たち、5人の遊びの風景です。
 
ひとりの男の子が電車のおもちゃを出してきて、ただ前後に動かしたり、好きな電車を集めたりして
遊んでいました。
遊んでいました……といっても、電車をいじっているだけなので、
それほど面白そうでじゃないのですが、飽きると新しいおもちゃを探しに行って
お気に入りに加えることで、本人の中では遊びが成り立っているようでした。
 
お家で、そうした遊びを遊びと思っている子がたくさんいます。
 
おもちゃをしばらくいじっていると、「片付けなさい」とお母さんに言われ、
片付けると、次のおもちゃが出したくなり、
出してきて触っているうちに、次の「片付けなさい」という指示が来るということを
エンドレスに繰り返すうちに、「遊び」という活動が、「赤ちゃん時期の見て触って満足」という
段階から、少しも発展していない子がたくさんいるのです。
 
 
次回に続きます。
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こぐまくんの知育日記♦︎虹色教室mini♦︎更新しました。

2021-06-09 22:19:35 | 0~2歳児のレッスン ベビーの発達

こぐまくんの知育日記♦︎虹色教室mini♦︎更新しました。

1歳1ヶ月の子と楽しむ工作2

1歳1ヶ月の子と楽しむ工作3

感覚遊びに夢中

よかったらみてくださいね。

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