虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

ワガママな振舞いが目立つ子にどのように接すればいいのでしょう?  6

2013-09-30 22:07:27 | 幼児教育の基本

前回の記事の終わりに、「具体的な内容は、続きの記事で書かせていただきますね」と書いておきながら、

★くんのお母さんのコメントにあった合気道の話がとても興味深かったので、少し脱線して紹介させてください。


★くんのお父さんもお母さんも合気道の世界に本格的に取り組んでこられた方々です。

おふたりの師範は合気道の世界ではトップクラスの実力者で、海外にもあちこち指導にいかれている方でなのだそうです。
その方の言葉に、

「自分で気づいている欠点は欠点ではありません。それは怠慢です。

気づいていない欠点を探す事が本当の修行ではないでしょうか」というものがあって、

若い頃の★くんのお母さんは頭を打たれたような気持ちになったそうです。


「あくまでもわたしたちの師範の目指す合気道の話です。」という前置きをされた上で、合気道について

こんな話を教えていただきました。

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合気道は普通とは全く異なる体の使い方をします。
年配者や女性、子どもに向いていると言われる所以でもあります。
身体能力の高い人が必ずしも達人にはならず頭打ちになる事も多々あります。
試合がありません。


我をすてること、力で割って入らない事、が最も重要です。


私は本当に性格的には向いていないのです。
合気道で自分の思い込みを壊す事、気づかない欠点を知る事で

世界がキラキラ輝いて見えるような変化を何度も体験してきました。
素直になれ、壊せ、信じろ、といった世界でした。


守破離はどんなものにもつきものですが、
合気道は正解や強さが解りにくいというか、試合がなく白黒つきにくいため、

気とか精神論で誤摩化し、摩訶不思議なものように伝えられる悪徳商法のような道場もたくさんあります。

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合気道の世界で大切だとされている

「我をすてること、力で割って入らないこと、

自分の思い込みを壊すこと、気づかない欠点を知ること」は、

子育ての中で、思い通りにいかない事態に何度も直面しながら、

体験したり、気づいたりしていくことでもあります。

 

でも同時に、子育てでは、

自分をしっかり持って、親としての力をはっきり示して、決定権が子ではなく親にあることを教えること、

思い込みにも見える子どもを信じる気持ちを保つこと、親も子も欠点を直すのではなく受容していくことが

重要でもあります。

 

子どもを育てていく過程は、そんな風に矛盾だらけです。

だから難しいし、だから面白くて魅力的でもあるんでしょうね。

 

「ワガママな振舞いが目立つ子」に対するわたしの気持ちも

それと同様、相反する矛盾したものが入り混じったものです。

 

一方では、その子の頑固さやしつこさや、親の心の隙につけいったり、

感情を操作して振り回したりする態度が、

その子の体験を狭め、同年代の友だちから遠ざけてしまうことを苦しく思い、

身近な大人として、きちんとしつけていかなくては……という責任感を感じています。

 

でももう一方では、そうした激しい気性や気難しさや過敏さを持っている子たちを、

特別にかわいく思い、

その子たちが、体験の中で鍛えられていって、非常に魅力的でしっかりした子に成長していくことを

信じてもいるのです。

実際に、そうした成長を遂げていった子たちとたくさん付き合ってきたからでもありますが。

 

次回に続きます。


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個性的な資質を伸ばすのに大切な3歳児

2013-09-30 07:27:34 | 幼児教育の基本
『ゆっくりじっくり幼児教育』というブログをされているあさがおさんが、
教育環境、何をどこまでどう用意する?(2)という記事を書いておられて、とても共感しました。
その中で、わたしの書いた過去記事を取り上げてくださっていたので、
再度、アップさせていただくことにしました。よかったら読んでください。
 
個性的なその子その子の資質を伸ばしていく上で、
とても大事だな~と感じているのは、3歳の時期です。

1,2歳から親子レッスンで、子どものお世話をさせていただいている場合、
親御さんの考えと私の考えに微妙なずれが生じやすいのも、
この時期でもあります。

3歳の子というのは、
2歳のころの「大人の言うことや環境からの刺激を
吸い取り紙のように何でも吸収する姿」がまだ残っている上に、

「本人の意志でやりはじめること」は、
折り紙でしたら、ぐちゃぐちゃっとして、
名前をつける程度の
大人からすれば目を引かない……見栄えのよくない行動が多いのです。

3歳の子に、英語を習わせたり、音楽を習わせたりすると、
家に帰ってから習った英語を真似てみたり、
楽器を弾いたり、本人も楽しそうだし、親御さんも次はどんなことをさせてみようかとわくわくするようです。
また、幼児用のプリントを与えると、喜んで何枚もしたりして、
このまま学習習慣をつけてあげたいとも思うようです。

こんな風に3歳になったとき、
さまざまなことに積極的に集中してチャレンジできるのは、
2歳の時期に、目と手を協応させて、
遊びにじっくり関われるように育んできた結果でもありますから、
「いろいろやれる」のだから、無理強いはせずに「いろいろさせてみる」のは
何の問題もないように
見えるかもしれません。

私にしても、「これはまだ教えるのは早い」とか思うものはなく、「いろいろさせてみる」こと自体には何の問題も感じていません。

それなのに、親御さんと私の間に考え方の「ずれ」が生じるのは
なぜかというと、
親御さんが3歳の時に感動してあれもこれも伸ばしたいと注目しているポイントが、植物でいうと子葉の部分……つまり、3歳までの子の特有の長所に注目していることが多く、

私は、3歳ごろから芽を出し始めたばかりの
植物でいうと本葉の部分を見ていて、
まだ目立たない個性的な資質のあらわれを、守って、磨きをかけ、
大事に育んでいきたいと考えていて、

そこで、どちらに重点をおくかで、何度か話し合いになることがあるのです。

もちろん、どちらも大事にしていくことはできますし、私もそれを目指しています。
気をつけなくてはならないのは、
3歳という時期は、
「あまり重要でないもの」が立派に見えて、
「その子にとって重要なもの」は、生まれたばかりで目立たない
ということなのです。

この「重要でない」「重要」の差は、
写し絵と、本物の絵のちがいのようなものです。
まだ上手に絵が描けない子に、写し絵ばかりさせて褒めていれば、
何だか立派なものができたというパフォーマンスにはなっても、
絵を描く能力を衰えさせていくのは目に見えていますよね。

これは写し絵をさせてはダメだということでは、ありません。
写し絵をして伸びるかもしれない、手先の巧緻性を無意味だと
言っているわけでもないのです。

「重要でない」ことをさせて良いかどうかの問題ではなく、

「重要」なことは、他の何に気持ちが奪われていても
無視してはいけない

ということなのです。

私の場合、子どもと接しているときは
私の強みのひとつである成長促進という資質がうずうずして……

今、伸びようとしているその子の個人的な可能性にのみ惹きつけられているので、
親御さん自身が興味を持っている「子どもにやらせたいもの」が、
子どもについての会話の大部分を占めている場合、こちらまで息苦しくなってしまうのです。
子どもが何に興味を抱いていて、何が伸びそうか、を見つけることには、
長けているものの、
それ以外のことはうまくお返事できないのです。
 
3歳の時期、子どもの遊びは、
だんだん「意味」と「目的」を持ったものに
変化しはじめます。
遊んでいるうちに、「こうしたいな」「ああしたいな」と思いがふくらんだり、
前にうまくいった方法を発展させて何かしようとしたりします。

写真では、3歳の★くんが、ビー球が転がる先に鉄琴を置いてみて、
音を楽しんでいます。
その前に、鉄琴の上にいろんな物を落としてみて、音を面白がっていたのです。
それで、ビー球を転がしている時に、
それを思い出して、「転がったボールが鉄琴に当たるとどうなるだろう?」と
考えたようなのです。

3歳の時期には、

どんなことがやりたいか見つける(自分がやったら楽しいものがわかっている)
「こんなことがしたい」という思いを持つ

遊びながら工夫して、「さらにこうしたい」「こんなこともためしたい」と思いがふくらんでいく

前の経験を思い出し、今の遊びに活用する

ということができはじめます。

2歳の頃なら、ただ絵を描くだけだったのが、
いろいろな経験の幅を広げてあげると、
絵を描いたあとで、
「飾ってほしい」と言ったり、「切手を貼ってポストに入れよう」と言ったりします。

他の人のアイデアと、
自分のアイデアとに、ものすごく大きな興味の違いをしめすときでもあります。
他の人がすることよりも、
自分がすることは、「すごくてすばらしくて大満足!」
という時期でもあります。

面白いなと思うのは、3歳児の描いた何だかよくわからないプリキュアの
絵を3歳の子たちに見せると、
大人の描いた上手な絵よりも感心して、
「じょうず~」「りぼんじょうず~」と絶賛したりすることです。
この時期の子は、「自分でできそうだ」ということに
心が揺さぶられるようです。
 

3歳の時期、親御さんの考えと「ずれ」が生じる時があります~と書いたのは、
ちょうどこの頃から、
「難しいことはさせていないので、楽しくやらせているので、
~~をさせても大丈夫ですよね?」とたずねられることが増えるからです。
内容は、
ピアノや文字のワークや英語やリトミック、体操などです。

どの内容なら良いのか、どれくらいするのなら良いのか、さまざまな意見があるので、迷うそうです。

私が、う~ん、と返事に悩んでしまうのは、

子どもって、1歳でも、2歳でも、3歳でも、「楽」なことなんてしないで、
自分の能力の限界まで力を出しきっていろんなことをしているな、と感じているからです。
1歳児は懸命に歩こうとするし、2歳児は手を使う仕事に一生懸命です。

3歳児はというと、記憶したことを取り出したり、
自分で選んだり、
決定したり、目的を定めたり、自分の気持ちを言葉にしたり、
経験したことをごっこ遊びのなかで再現してみたりと、
自分の頭を使うことになら何でも真剣そのものです。

そのどれもが、録音、録画機能のある機械にも、計算機にも、ロボットにも
できないことばかりです。

そうした3歳児が「自分の頭を使いたい」と思っていることに
理解のある親御さんたちは、できるだけ子どもの言葉に耳を傾けて
周囲よりのんびりと生活しています。

子どもが上手にしたら、「上手に自分で達成できた事実」を、教えてあげています。

失敗したら、子どもが自分で気づくように見守っています。
あれこれすることを指示するのでなくて、
子どもがやりたい、達成したいと思う内容を
自分で見つけて
探求していくのを支援しています。
のんびりペースで、5歳、6歳を迎えると、想像力豊かで、思考力が高く、手先も器用で、意欲的な子に成長しています。また個性的なその子しかない才能は、その頃にはもう輝きだしています。


前の話題にもどって、
私が何をう~んと悩むのかと言えば、

3歳の子は、まだ自分の頭で考えることを始めたばかりですから、

しょっちゅう、考えるのを中断されたり、

自分で選んだり、決めたりできない場所でいろいろ指示されて真似することを繰り返したり、

自分の考えを実行に移すよりも
大人の求めるものを真似した方が褒められる体験をしていると、
「考えること」自体をやめてしまうからなのです。

集団でリトミックや英語などを体験するのが悪いわけではないのです。
大人の価値を置くものが外に向いていて、
お家でも、移動中も、お外でも、
あまりにも幼児の「頭で考える」時間が奪われている場合、
問題なのです。

脳の基本の操作がきちんと実行できるように、
この時期の子にはこの時期の子の
やっておかなければならない大切な仕事がたくさんありますよね。

見たり聞いたりしたことを、
遊びの中で再現しなおして、
記憶したことを、きちんとアウトプットできるようにしたり、
手で何か作ることで、
イメージしたものをアウトプットすることもそのひとつですね。
 
知的な課題が好きな子に育つお母さんの態度 嫌いな子に育つお母さんの態度



小学生と話していると、
「マンガを読むのもめんどくさい」
「ゲームをするのもめんどくさい」という子がけっこういます。
遊ぶのもめんどくさいし、何をしようかと考えるのもめんどくさいそうです。
以前、児童館でボランティアをしていたとき、
児童館の館長先生が、
「多くの子どもが、おもちゃで遊ばず、おもちゃを壊す、崩す、蹴ることばかりするのは、
どうしたものか……」と嘆いていたことがあります。

子どもたちの姿を見ていると、
どんなことをすれば自分が楽しい気もちになるか、それが持続できるかが
わからない様子でした。

子どもは、3歳くらいから、ひたすらそれを探求しはじめます。

どんなことをすれば自分が楽しい気もちになるか、それが持続できるか
は、探求すればするほど、
遊べば遊ぶほど、豊かになり、洗練されていき、
自分の個性的な潜在能力と結びつきます。

人は自分が最も得意としていて、
伸びる可能性のあることに
本気で取り組んでいるとき、一番楽しい気持ちになるし、
いつまでもそれをしていたいと思うからです。

幼児は、全身全霊をかけて自分の潜在能力探しをし続けている
と言っても良いくらいです。

大人がそれを手助けしようと思うなら、次のようなことが大切です。

★ まだ上手に言葉にできない部分を助けつつ、よく話やアイデアを聞いてあげること

★ 問題にぶつかったとき、自分で切り抜けられるように見守り、
適度に手をかすこと

★ 子どもの興味をより広い世界につなげてあげること

★ 大人が「ここは干渉しない方がいい」というタイミングを知り、我慢できること

★ 子どもが必要なもの(紙や描く道具やはさみやブロックやシンプルなおもちゃなど)と、前回の経験が生かせるような忙しくない生活リズムが確保されていること
 
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ワガママな振舞いが目立つ子にどのように接すればいいのでしょう?  5

2013-09-29 17:14:19 | 幼児教育の基本

 ★くんが他の子といっしょにする活動への参加を渋ることや

困った態度がエスカレートしがちなことについて、

お母さんとわたしの話し合いは、夏休み前のレッスン、

夏のユースホステルでのレッスン、その後の教室でのレッスン……と続いていていました。

 

子どもが自分に肯定的な気持ちを抱いて

物事に取り組めるようになるためのコツや

 かんしゃくを起こさせり、エスカレートさせたりしないために

気をつけている点を、

 実際に子どもと関わる様子を見ていただきながら伝えました。

 

また、お母さんの対応で、気になったところを

指摘したり、改善法をアドバイスしたりもしていました。

 

が、わたしが、言葉で伝えようとすればするほど、

★くんのお母さんは、それをきちんと理解して実践しなくては……と意識しすぎることになり、

かえって自分らしい自然な対応が取れなくなっているようでもあり、

ただ迷わせているだけではないかと

心配になりました。

 

そこで、

前回までの記事を書くことになってのです。

その後、★くんのお母さんからコメントをいただきました。

非公開を希望されていたのですが、
「必要があれば引用してくださるのは全く問題ありません」とも書いてくださっていたので、

お言葉に甘えて、一部を紹介させていただくことにします。

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ご報告ですが、★との関係はその後非常に良好です!
毎日★の癇癪や態度の悪さにぐったりしていた義母が最近いい子だね?と驚いているくらいです。
ビシッと怒って、後に引きずらない、
嫌みや脅しやため息を付かない!
ぐだぐだ悩まずあっさり!
いい子にしているときにこそ、ハードルを下げる。
小さな満足感、達成感を大事にしてあげる。
大人の為のお手伝いではない!!!
心に響いた言葉をたくさんたくさんいただいて、
あ、やっちゃった!って思いながらでも心がけていたら、嘘みたいにぽんが怒られたときに素直なんです。
怒るときもやり取りはテンポよく、ユーモアを持って、ここまででよし!としていたら自分もストレスがたまらず、★も大分言い張らなくなりました。
そういう自分でいられるために自己犠牲ではなく自分の大切な物を守ることの必要さも感じています。

定期的に知的にも身体的にもググッとのびる事がよくあるのでそういう成長の時期と重なったのかもしれませんが。
まずは、厳しくも暖かいアドバイス、ありがとうございます!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いただいたコメントを読んで、急いていたのはわたしなのかな、とも感じました。

アドバイスすればするほど、★くんのお母さんが迷いの中に入っているように見えたのは

取り越し苦労で、

伝えたことをひとつひとつ、★くんとの関わりに活かしてくださっていたようで、

ありがたいです。

 

「いい子にしているときにこそ、ハードルを下げる。
小さな満足感、達成感を大事にしてあげる。
大人の為のお手伝いではない。」

は、ユースホステルでのレッスンで★くんのお母さんと★くんとの関わりで

気になった点をアドバイスした言葉です。


具体的な内容は、続きの記事で書かせていただきますね。

 

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ワガママな振舞いが目立つ子にどのように接すればいいのでしょう?  4

2013-09-28 13:10:51 | 幼児教育の基本

ワガママな振舞いが目立つ子にどのように接すればいいのでしょう?  1

ワガママな振舞いが目立つ子にどのように接すればいいのでしょう?  2

ワガママな振舞いが目立つ子にどのように接すればいいのでしょう?  3

の続きです。

 

前回までの記事でこんなことを書きました。

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★くんのお母さんは、★くんが周囲を困らせるような言動をエスカレートさせている時に、

★くんを叱るより、「わたしがいつも~だからでしょうか?」「わたしのこうした態度が悪いんじゃないでしょうか」

と自分の育て方の問題点を反省するような言葉を口にされます。

わたしが、「本人に対して、もう少し毅然と悪いことは悪いと伝えた方がいいのでは

ないでしょうか?」とたずねると、

「外なので、あまり注意していないだけで、家では叱りすぎるほど怒っているんです。叱らないということは

ありません。叱りすぎているのが悪いのでしょうか?」と

やはり、自分の問題として捉えているようにみえる言葉を口にされます。

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★くんのお母さんの言葉からは、真っすぐで優しい人柄がうかがえます。

また、とても子ども思いで、子育てに一生懸命取り組んでおられることもわかります。

 

他の場面でいろいろとお話した中から、子どもを他の子と比べず、

小さな成長も見逃さずに認めてこられたことを知っています。

 

ただ、★くんのお母さんが、子育てを、良いか悪いか、正しいか間違っているかで判断できる

「方法」のように捉えておられるようだったのは、少し気にかかりました。

 

こちらの意志が伝わる態度とシンプルな言葉は、

その都度ブレなければ、いずれ子どもの心に届きます。

 

「自分がその方法を正確に実践できているかどうかが、子どもの態度や成長とイコールで結ばれている」

という考え方は、

ある面で、間違ってはいないでしょうし、

わたしにしても、「○○する方法」なんて記事を、今回と同様の問題を扱う時にも書いています。

 

でも、実際に子どもという「人」を相手にする時には、

「方法」では向き合えない部分が大きいと思うのです。

方法を学ぶのは大切だけど、方法で接したらいけない、と言ったらいいのかもしれません。

 

子どもは親が何を良いことと思っていて、何を悪いことと感じているか、

何に対して、どんな感情を抱いているのか、

親の態度や感情を通して学んでいきます。

 

★くんのお母さんは、「子どもにどのように接するべきか」「いい親になろう」ということに

注意を向けていることが多いので、

ひとつひとつの物事に対して、どんな価値観を抱いていて、何をどれくらい悪いと思い、

何をどのように捉えているのかが、大人のわたしにもつかみづらいのです。

幼い★くんには、なおのこと、きちんと伝わっていないのではないかと思われました。

 

もし、自分の中に、きちんとした基準のようなものがあれば、

毅然とした態度で、自信を持って、子どもにわかるように表現するだけでいいのかもしれません。

子どもはそうしたわかりやすさに素直に従いますから。

 

 

次回に続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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女の子たちの言い争い

2013-09-27 21:24:38 | 通常レッスン

過去記事です。


年中さんと年長さんの女の子たちのグループレッスンでの出来事。


この回はお引っ越ししたメンバーも立ち寄ってくれたため
いつもよりひとり多い5人のレッスンでした。

いたずらな女の子3人が私の背後に回って
首筋をくすぐりだしました。
「やめて、やめて!」と言っていると、
他のふたりが口ぐちに、
「先生が嫌がっているのに、くすぐったりして……そんなのちっとも
面白くないし、よくないことよ」
「うん、それは悪いことだし、やめた方がいい」
と言いました。
いたずらしていた子たちがバツが悪そうに顔を見合わせてにやにやしていると、
ふたりはさらに追い打ちをかけるように、
「そんなの笑うことじゃないもん。他人が嫌がるようなことをしても
ちっともうれしくも面白くもないし、
そんなことばかりいっぱいしたら意地悪になっちゃうよ」
「うん、そうそう」と続けました。
それには、いたずらをしかけた3人も黙っていません。
「悪い悪い言っている人が悪いんだよ。このふたりの方が悪い」と言い返しました。
すると言われた側は、
「そんなことないよ。悪いことをした人が悪くて、それを悪いって言った時は悪くない」と言い返します。
「でも、ふたりが悪いよねー」「ねー」「ねー」と多数決で勝とうとする
いたずらさんたち……。

そんな言い争いがレッスン中、3回もありました。他の2回はゲームでのルール違反についてと、
マジックボールの実験で「ひとり1個まで」という決まりを守るか守らないかについて。

善悪の基準についていろいろ思うところのある年齢のようです。

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お家で簡単にハリケーンんを作る実験をする方法

2013-09-27 13:09:58 | 理科 科学クラブ
お家で簡単にハリケーンを作る実験をする方法を紹介します。

『ウ゛ァンクリーウ゛先生の不思議な科学実験室 宇宙編 』 HBJ出版局
の実験を参考にしました。

大き目のグラスに水を入れ、
紅茶のティーバックの中身を入れます。

コップの中央を細い棒(ストローなど)で小さな円を描いて
すばやくかき混ぜます。
空が青い原因を考える実験などより、結果がはっきり見えて、
子どもが満足する実験です。

回っている液体や気体のまとまりで、くぼみができ、
ものがそのくぼみに向かって引っ張られるので、
渦ができます。

小さな円を描くと、本物のハリケーンそっくりに
茶葉が渦巻きながらのぼっていくので
とても面白いです。

この実験は、木星の大赤斑の動きについて学ぶ実験でもあります。
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ワガママな振舞いが目立つ子にどのように接すればいいのでしょう?  3

2013-09-26 18:14:29 | 幼児教育の基本

親子問題のカウンセラーをされている伊藤友宣先生の著書の

『ダダっ子スネっ子に困ったとき読む本』に、こんなことが書かれています。

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幼い子どもに、若い母親が、「だめだめ」となにかをやめさせようと注意しているのを

見かけます。たいていは、口先では「だめ」と言っていても、体全体が「だめ」という気持ちで

統一していないので、子どもが「自分に声をかけてくれただけ」と感じて、

やめようとしません。

(略)

「三つ子の魂百まで」ということわざがあります。

これは「3つまでに、大事なことを言って聞かせよ」、あるいは、「三歳を過ぎてしまうと、

言って聞かせても手遅れだ」という意味ではなく、

むしろ逆で、「三つまでは、言葉でいくら゛ああだ、こうだ゛と言って聞かせても通じない。

言葉以前のものが大切なのですよ」という戒めなのです。

 

背筋を伸ばしてしゃんとして伝えなければ、子どもには親の大事な気持ちが伝わらないものです。

子どもの手元を見て、体全体で「やめなさい」と示す。

子どもは、親の動き全体から「やめなさい」という強い意志を感じて、

自然とやめる気になってしまうのです。

他人に迷惑になることや危険なことは、しっかり教えないと、後々取り返しがつかないことが

起きるかもしれません。子どもに徹底的に「禁止」とわからせるには、親が毅然とした態度と心構えで

望むことが大切です。

口先だけの「言葉」ではなく、親の動きのまるごとの表現が、「三つ子の魂」に素直にしみ込んでいき、

人間一生の精神の土台になっていくのです。

           (『ダダっ子スネっ子に困ったとき読む本』  伊藤友宣  PHP)

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著者の伊藤先生は、まえがきにかえて書いた文章で、

「私はこの本で、ダダっ子、スネっ子には親がとても困るとは書いていますが、

ダダをこねてみたり、ときにはスネてみたりと、子どもはさまざまなうっとうしい場面で

自分の気持ちを発散させながら大きくなっていくのですから、

ダダをこねない子やスネたりしない子がいいのだとは、決して書きはしないのです」と

おっしゃっています。

むしろ要注意なのは、子どもが困らないように先に先にと親が気づかってしまって、

子どもがいつも機嫌がよいとか、

逆に親が厳しすぎて、子どもが親に気に入られようといつもがんばっていい子にしているような

場合とも書いておられます。

 

わたしも、日々、子どもたちと接する中で、伊藤先生の指摘と同じことを感じています。

また、

「子どもが困らないように先に先にと親が気づかってしまって、

子どもがいつも機嫌がよい」ことや、「子どもが親に気に入られようといつもがんばっていい子にしている」

ことの弊害は深刻な問題を引き起こしやすいのに、

親御さんの気づきが思春期まで持ち越されやすいので、困ったことだとも思っています。

 

それとは別に、この著書では扱われていないけれど、

幼児を育てている親が消費者としてターゲットにされていることや、

ママ友同士の付き合いが、子どもの育ちより優先されているため、

幼い子たちの環境が、幼い子にそぐわないものになっていることも、

叱り方について考える時には注意が必要だと感じています。

 

もともと幼児に求めるものではない期待、幼児の発達段階にそぐわない負担が課せられ、

ワガママではないものまで、周囲の大人たちの目にワガママとして映り、

過剰な期待が子どもを害しているケースの方が、

本当に子どもがワガママで、大人がきちんとしつけていないケースより多いように見えるのです。

 

そうしたことを念頭のおいた上で、

「ワガママな振舞いが目立つ子にどのように接すればいいのでしょう?」というテーマで

もう少し書き進めてみようと思います。

 

 

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デュプロブロックの自動ドア

2013-09-26 15:21:25 | デュプロブロック

年中さんの★ちゃんと年長さんの☆ちゃんのレッスンで。

 

デュプロブロックにボタンを押すとピンポーンとなるパーツがあります。

このパーツの横に「ドアが作りたい」という子があったので、

自動で開くドアの仕掛けの見本を考えてみました。

 

特殊なパーツ(ピンポーンとなるパーツ)がなくても簡単にできるので

ぜひ作ってみてくださいね。

 

引き戸を作り寝かして使います。(滑りをよくするため)

ドアに輪ゴムをはさんでゴム一方を壁の端にはさみます。

ゴムを伸ばした状態で、上の写真の用に引き戸用の溝にひっかけておきます。

同じ壁のパーツをたくさん作って、それを組み合わせて

大きなお家を作っています。

★ちゃんと☆ちゃんのお母さんの話では、同年代のお友だちは

小さいサイズのレゴを購入して、デュプロで遊ばなくなることが多い中、

ふたりは最近になってとてもよくこの大きなサイズのブロックで遊ぶそうです。

どちらの子のお母さんも、

「小さいサイズのレゴで遊んでいる子どもの友だちを見ていると、

見本通りに作って、壊したくない……となっているようで、作り方を工夫したり、発展させたりする姿をあまりみない

のですが、ずっとデュプロで遊んでいるうちの子は、

作り方や遊び方に工夫を凝らし、よく考えて遊ぶようになってきました」

とおっしゃってとても喜んでいました。

 

確かにデュプロで作品を作る時は、

シンプルだからこそ、

補助線を引きながら図形問題を解いている時のような

頭の使い方をする機会がよくあるのです。

おもちゃを買い変えて、どんどん難しそうに見えるものにしていくよりも、

シンプルな素材で、工夫の仕方や頭の使い方をひとつひとつ身に付けていって

あげる大切さを感じています。

 

 

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ワガママな振舞いが目立つ子にどのように接すればいいのでしょう?  2

2013-09-25 22:37:12 | 幼児教育の基本

前回の記事で、

「お母さんをはじめとする身近な大人たちの★くんへの接し方を

より良いものに改める必要も感じました」と書きました。

 

改めるといっても、何か明らかな問題があって改善するというより、

どれも取るに足らないような些細な点で、注意をするのも気が引けるようなことばかりです。

しかし、★くんのお母さんがどんな細かい指摘でも受けたいと望んでいる上、

★くんの敏感な性質を考えると、ほんの小さな気がかりも親子関係に亀裂が走るもととなるのを

感じたので、

記事にさせていただくことにしました。

 

 

子どもがしつこくワガママに振舞う時の親御さんの対応は、

それぞれずいぶん違います。

その直後に親御さんがわたしに話される言葉も相談内容も、

子どもの態度は似たようなものでも、親御さんの見え方と感じ方は180度

異なることが多いのです。

 

「こんな時はどうすればいいですか?」と、病気への処方を求めるように

急いで正しいと思われる答えを教えてもらいたがる方もあれば、

 

「どうしてこの子はこんなに言うことをきかないんでしょう!」と

子どもに対するイライラした気持ちを吐き出す方もいます。

 

子どもの自己中心的な態度が度を越しているような場合にも

まるでそれに気づいていないか、そうしたことを良くないことだと感じていないいように

見える方もいます。

 

周囲に気を使いすぎる方もいれば、

叱った方がいいのか見守ればいいのか判断しかねて、茫然としたまま困惑している方もいます。

 

形だけ注意した後で、すぐに子どもを抱きしめて、問題をうやむやにしてしまう方もいます。

 

子どもがワガママすぎる時は落ち着かそうとして機嫌を取ることに徹して、

良い子にしている時にしつこく注意したり、嫌味を言ったりする方もいます。

 

★くんのお母さんは、★くんが周囲を困らせるような言動をエスカレートさせている時に、

★くんを叱るより、「わたしがいつも~だからでしょうか?」「わたしのこうした態度が悪いんじゃないでしょうか」

と自分の育て方の問題点を反省するような言葉を口にされます。

わたしが、「本人に対して、もう少し毅然と悪いことは悪いと伝えた方がいいのでは

ないでしょうか?」とたずねると、

「外なので、あまり注意していないだけで、家では叱りすぎるほど怒っているんです。叱らないということは

ありません。叱りすぎているのが悪いのでしょうか?」と

やはり、自分の問題として捉えているようにみえる言葉を口にされます。

 

次回に続きます。

 

 

 

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季節外れのエイプリルフールの話

2013-09-25 21:55:28 | 日々思うこと 雑感


息抜きに、10年以上前のとびきりくだらないわが家ネタを書かせていただきますね。あんまり私の本性を知られたくないのですが……。

まだわが子が小学校低学年だったころの話です。
もうすぐ4月という日、
私とダンナはちょっとした賭けをしていました。

「エイプリルフールの嘘で騙される気がしれない、絶対、自分は騙されない」と
ダンナが豪語するもので、

もしエイプリルフールに私がついた嘘で、ダンナさんが騙されたら、
「まいりました~」と私に謝って、しばらく「絶対」という言葉を使わないことという賭けです。

エイプリルフール当日、娘も息子も真剣でした。そして、心配そうでした。

「お父さんは、今日一日、お母さんが嘘をついてくると思ってるから、
ずっとそれを考えてて、引っかからないよ、きっと。」

私は、ちょうど、人がどのようにして騙されるのか
子どもたちに見せる良い機会だと思ったので、
「そりゃぁ、普通に、嘘っぽいことをしゃべったんじゃ騙されないわ。
でもね、人には、思いもかけない盲点ってものがあるの。
賭けはお母さんの勝ちよ。」と告げました。
「頭を使うのよ。頭を使えば、不可能なことなんてないわ」

娘も息子も、お母さんはどんなことを言って騙すんだろう?
騙されると思って身構えているお父さんを騙せるなんて、
信じられないといった表情で、私を見つめました。
 
エイイプリール当日、朝、目を覚ました瞬間から、
ダンナはオーバーなほど、私の言動を警戒していました。
ひとこと口を開くたびに、「エイプリルフールじゃないのか?」と疑っているようなオーバーなリアクションで、
「騙されるわけないのだろう」という減らず口も何度もたたいていました。

私は子どもたちを呼んで、小声で、
「お父さんは、お母さんが嘘つくと思って四六時中ピリピリしているわ。でもね、お母さんやあなたたち以外の誰かが、自分を騙そうとしているとは
考えていないはず。
それが盲点よ。
この人は騙すはずがない、嘘つくはずがないと、お父さんが信用していて気持ちが緩む相手に協力してもらうのよ。わかった?」

私がターゲットに選んだのは、家族ぐるみで親しくしているご近所さんで、
たびたび
田舎の野菜や手作りのおかずなどを届けてくださる方です。
あちらにも、わが子より少し年上の子供たちがいます。

ちょうどその年、
ウン○くんという下品なお菓子が流行っていて、息子も
ウン○くんキャンディーとか、ウン○くんチョコとか買い集めて
コレクションしていました。
私は日ごろそのお菓子をバカにしていましたが、
その日は、ダンナが自分が騙されたことを目の当たりにして
ギャフンとするには、これくらいインパクトがないと
騙された事実をうやむやにされてしまう気がしていました。
それで、
4個入りケーキが入るサイズのケーキの空き箱を用意し、
適当な重りを芯にして軽いねんどを使用して、
娘と息子といっしょに
巨大ウン○くんのオブジェを作り、箱のなかにおさめました。

そして、それをご近所さんのもとに持っていって、
事情を話して届けてもらうことにしました。

その日の午後、ダンナがくつろいでいるところに、
ご近所さんの小学生の娘さんが、機転を利かせて、ジュースまでつけて、
ケーキの箱を届けてくれました。
「お客さんから、余分にいただいたので、おすそわけです」
という言葉に、ダンナはすっかり騙されて
お礼を言って受け取っていました。

その後、私は、
ケーキの箱を開けて覗いてみせ、
「あ~おいしそう。イチゴのショートケーキがいい?
チョコレイトにする?」とたずねました。
それから、ジュースをグラスに注いで、ケーキ用の皿やフォークを出して
セッティングしました。
それから、
「エイプリルフールで騙されたら、まいりましたって言うんだったわよね」と
念をおしました。
「無理無理!騙されるわけないやろ」と笑って答えるダンナの目の前に、
「エイプリルフール!!」と子どもたちと声をはもらせながら、
ケーキの箱を開いて、デーンと置きました。
しばらく狐につままれたような表情で目を白黒させ
言葉を失っているダンナ。
「わぁ~お父さんがエイプリルフールで騙された~。それ、大きなウン○くんだよ」と息子がはしゃいで飛び跳ねました。
それから数分後、
先ほどのご近所さんの娘さんが、本物のケーキを届けて
くださいました。
家族でおいしくいただきましたよ。
それから、その日一日は、ダンナは「絶対」と言いませんでした。
口癖なんですがね。
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