虹色教室のレッスンはそれぞれの子が興味を持っていることややりたがることをする中で、子どもの知的好奇心が動いた物事をテーマに学びを発展させるようにしています。
工作、アナログゲームなどの遊びや理科実験と学びを行き来しながら、教室で過ごしている様子を、紹介しようと思います。
小学1年生のAちゃんのレッスンの様子です。
Aちゃんは幼稚園時代、ボードゲームやカードゲームに夢中で、工作はあまりしたがりませんでした。
でも、小学校にあがって、ていねいに手作業をすることへの関心が高まっているようでした。
そこで、コンパスを使って作るメダルの見本を見せると、作りたがりました。
子どもと工作をする時、ワクワクして何度もやりたくなるような作業が含まれるようにしています。
マスキングテープを貼っていく作業は子どもたちの大好きな作業です。
(こうした作業に余裕がある時は、どれくらいの長さのマスキングテープが必要か考える機会にもしています)
画用紙の裏に好きなマスキングテープを貼ります。
裏にマスキングテープを貼った画用紙に、コンパスで円をかき、その半径だけ開いたコンパスで円周を切ります。
すると、花のような絵柄ができあがります。
同じものを裏に何も貼っていない画用紙でも作ります。
Aちゃんのアイデアで、花の裏側には、残った面を貼りました。
(3年生以上の子とこうした工作をする時は、こうした面の面積の計算方法について問いかけています。)
虹色教室では、こうした基本の作り方を学んだらめいめいが自由に自分で発展させて工作を楽しんでいます。
最初から最後まで自分で作ることができてうれしそうなAちゃん。
100円ショップで見つけた六角形と10角形の紙皿を見せると、「はちのすの形」と喜んでいたので、辺同士をつなげて並べて遊ぶことにしました。
Aちゃんは秩序のあるパターンを作りたいようで、白い皿が足りないのを残念がっていました。
でも別の見方をすると、どこから見ても同じ形に見える6つの六角形の組み合わせができることを喜んでいました。
Aちゃんが形に興味を抱いているようだったので、『グローカルヘキサイト』という図形を敷き詰めていくゲームをしました。
合わせる辺の数だけ得点をもらえます。
このゲームが大好きな子は多いです。はじめて挑戦したAちゃんもたちまちこのゲームが大好きになってはりきって得点計算をしていました。
算数の学習時間にサピックスの『きらめき算数脳』の問題を解きました。
とても難しい問題でしたが、Aちゃんは喜んで取り組んで、正解していました。
こちらはシャボン玉遊びと工作で、実験をしている様子。
ストローにたこ糸を通して作った正四面体。
『数学は楽しい part2』(日経サイエンス社)の本の『シャボン玉の幾何学』という特集に載っていた形をストローとたこ糸を通して作りました。
シャボン玉の膜が120度を作る姿は神秘的。
はりきって正四面体を作る年長さんたち。
失敗。
また、失敗。
1年生の女の子グループも正4面体、正6面体作りにチャレンジ。
ストローにひもを通す時は、楊枝にひもをテープで貼って使います。
ひもとモールを通して作った正6面体。
息を飲むほど美しいシャボン膜の姿に場が静まりかえりました。
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シャボン玉を使って、お部屋の中に小さな雲を作ります。