虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

『本当は怖い小学一年生』という本

2015-01-15 20:55:27 | 本の紹介

『本当は怖い小学一年生(汐見稔幸/ポプラ新書)』を読みました。

本当は怖い……というタイトル、

おそらく他の著者のものだったら、手に取らなかったと思います。

二十数年前、長女が赤ちゃんだった頃から汐見先生の著書のファンなので、

タイトルへの先入観は捨てて読んでみたら、とてもよかったです。

現在の子育てと教育と社会のあり方について、深く考えさせられました。

読み終えて、自分の中で言語化できなくてモヤモヤくすぶっていたことが、

すっきりと整理できた気がします。

一年生を持つ親御さんはもちろん、幼児や小学生を育てている方々にも

ぜひ読んでいただきたい内容です。

 

内容の一部を簡単に紹介しますね。

 

「小一プロブレム」という言葉をご存じでしょうか?

授業中に歩き回ったり、おしゃべりをやめなかったり、廊下や校庭に飛び出したりする

小学校入学直後の一年生の状況を指して名づけられた言葉です。

東京都教育委員会の調査によると、11月の時点で、

「(不適応状況が)現在おさまっていない」と答えた学校が56.7%もあった

そうですから、事態は深刻です。

こうした現象は、どうも日本特有のもののようで、

「授業中の立ち歩き」「勝手なことをして集団行動がとれない」という報告は

海外ではあまり耳にしないのだとか。

 

どうして日本の子らだけが、そんな問題を起こすのでしょう?

日本の幼稚園や保育園は、先生が受け持つ生徒数などの関係上、

子どもが「ああしなさい」「こうしなさい」と過剰な指示を受けがちです。

その結果、「指示されたら動けばいい」「叱られたらやめたらいい」というように

適応してしまいます。

すると、自己の内部から規律を求める自律的な秩序感が芽生えにくくなるそうです。

 

小一プロブレムは、こうした子どもの自律的な秩序感の育ちの危うさともに、

学校のカリキュラムの内容や教え方が時代の変化についてきていないこと、

子どもに幼い頃からレールを敷く「早期教育」が、

「知っている」のに「分からない」子を作りだしていることなど、

さまざまな問題を背景としています。

 

この著書のすばらしいところは、小一プロブレムの話題を

「子どもの問題」「親の問題」「未就園児の集団教育の問題」といった悪者探しで

終わらせていないことです。

「旧来の学びスタイルを今世紀になっても続けていることから起こる問題ではないか」

という新しい捉え方、未来に向けての課題を提示してくださっています。

 

また、「今の子はこんなに困った面がある」「子どもにトラブルを起こさせない

ためには」「問題を解決するにはどうすればいいか」を語るだけでなく、

子どもが本来、秘めているすごい力や才能を認め、

「子ども扱いしなければ伸びる」という見方をしている点です。

「日本も面白い才能を持っている子をどんどん伸ばしていけるような

教育システムに変えていくべきだろう。」という提案、その通りだと思います。

 

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学校の制度化が進むと、

「小一ならこの程度できればいい」と逆に子どもに「枠はめ」をするようになる。

たとえば配った算数の宿題プリント一ヶ月分を一日で全部やってしまった子を、

先生は「だめじゃない、これは一日一枚やってくるものなの」と逆に諭してしまう。

「そうか、簡単だったね!じゃ、もっと難しいプリントをやってみる?」

とはいかないのだ。

その子が将来、数学の天才になるかもしれないと思わず、

その子の力を伸ばしてやろうという算段もしない。

下手にその子を励ますと、その子だけ依怙贔屓していると他の親から文句を言われ、

みんな横並びのほうが教えやすいと考えてしまう。

こうして子どもが持っている類まれな理解力や探究心、それに行動力といったものは、

往々にして学校化された子ども観、能力観の中で押しとどめられてしまう。

                      『本当は怖い小学一年生』P45

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外からの基準枠は、往々にして子どもの好奇心や探究心の発現を妨げてしまう。

社会的な行動基準は基本的に制止型の枠づけだからだ。

人は幼い頃に自分の情動からの行動基準で行動することが多ければ多いほど、

自主性や自尊感情、そして好奇心などが育ちやすくなる。(略)

大人は扱いやすい存在なので「よい子」をたくさん育てたくなるが、

感性や気持ちで行動する部分を自分で制限し、

大人が決めた「よい」か「わるい」かの判断部分を優先して成長することが多いため、

自分の本当の興味や関心に基づいて行動することが苦手になりがちだ。

そのまま大きくなると、自分は何を求めて生きているのか、

「自分でもよく分からない人間」になっていく。

                     『本当は怖い小学一年生』P47  

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子どもの潜在的な可能性は

「私はこれが好き」というこだわりを持てるかどうかで花開くものだ。

そういう状態で行動できることを私は「無垢」と考えたい。

無垢のままでいる時間をできるだけ長引かせ、自主性や自尊感情、

好奇心を十分に育める環境におくこと。

これが「子どもは無垢な存在」という言葉に込められたもうひとつの思いだと

私は思っている。

                      『本当は怖い小学一年生』P48

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お正月の読書三昧 (『発達障害は生きづらさをつくりだすのか』『大事なものは見えにくい』など) 1

2013-01-02 17:17:16 | 本の紹介

毎年、お正月になると、金額を気にせず好き放題、自分用の本を購入して

読書三昧するのが恒例になっています。

 

わざわざ訪問してくださった方には

私的な話題で申し訳ないのですが、

年の初めに『お正月の読書三昧』として

記事にしています。

 

 こうして記録を続けていると、

その年々の自分の関心事や心の有り様がうかがえて面白いです。

 

 <去年までのお正月の読書>

2008年   2009年  2010年 

2011年    2012年 ①    ③  ④     

 

 <今年>
 
『発達障害は生きづらさをつくりだすのか』 田中康雄編著  金子書房
 
『自閉症・アスペルがー症候群の RDIアクティビティ』 スティーブン・E・ガットステイン  明石書店
 
『発達障害の子どもの視知覚認知問題への対処法』 リサ・A・カーツ
 
『発達障害の子ものびのび暮らせる生活サポートブック』 幼児編  すばる舎
 
『イラスト版 発達障害の子がいるクラスのつくり方  これが基本子どもが困らない35のスキル』 梅原厚子   合同出版 
 
『発達障害のある子どもと話す27のポイント  わかりたい気持ちを高めるために 』  湯汲英史編著    かもがわ出版
 
『大事なものは見えにくい』 鷲田清一  角川ソフィア文庫
『黒猫・アッシャー家の崩壊』  エドガー・アラン・ポー 新潮文庫
『忘れえぬ詩』  大岡信 他    詩の森文庫
『名指導所で読む なつかしの高校国語』       ちくま学芸文庫
『自己実現の心理学』 アンソニー・スティーウ¨ンス   どうぶつ社
 
 
 

今年の関心事は、「教室に通ってくれている発達障害のある子たちが

学校生活をスムーズに送れるようになるか」と

「親御さんへの説明を、もっと目で見てわかる形に改善したい」ということです。

 

最近になって、現国の教科書に載っていたような文章を読むと

言葉のひとつひとつにやたら感動するようになって……(年なのか……)

そういった文庫本もいくつか選んできました。

 

今日、購入したばかりなので、まだ手をつけていない本のあるのですが、

発達障害関連の本は、どれも30分くらいで読めるものだったので、

ザッとですが、一通り目を通しました。

明日にでも内容を紹介しますね。

 

 右端の2冊は、年末から読み返している本で、新しく購入したものではありません。

過去記事にリンクを貼っていて気づいたのですが、

『自己実現の心理学 元型論入門』は、2010年のお正月にも読んでました。

 

この本、10年以上前に購入してから

しつこいほど読み返している本なのですが、今年はこれまでとは全く別の意味で……

強く興味をそそられる部分がありました。

 

この著書では、「ユングの母性元型がボウルビィの愛着理論が達成したものを

さらに発展させる可能性がある」として、

赤ちゃんが人と絆を築いていく過程を、

行動と経験のどちらにも関心を払いながら解説しています。

 

 ユングの元型論から愛着形成について捉えなおすのは、

何だかすごく新鮮な感じがしました。

これまで何度も読んでいたのに気にもとめていなかったのですが¨¨。

 

 おそらく、昨年、幼い自閉症の子たちと関わる機会が多かったからなのでしょうが、

「それなら自閉っ子たちは、母親元型の働きはどうなっているのかな?」

「母親に抱きしめられるといった一次的な要求が弱い自閉っ子の基本的信頼感の

獲得はどうしたら……?」

といったことばかり考えながら読んでいました。

何度も目を通した同じ本も

経験や環境が変化していくと、興味の持ち方や感じ方も

変わっていくもんですね。

 

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長くなってしまいましたが、続きの記事で、発達障害関連の本の内容を紹介しますね。

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電車の図鑑は見るけれど、ストーリーのある絵本に興味がないという子に。

2012-12-01 12:48:41 | 本の紹介

 

 

 

電車が大好きで いつも乗り物図鑑は見ているのだけれど
ストーリーのある絵本に
少しも興味がない‥という子がいます。
読み聞かせをしてあげようにも
どんな本を選んであげたらいいのか 悩みますね。
電車大好きの2~5歳児に
とってもおすすめなのが
「ぼくしんかんせんにのったんだ」わたなべしげお作 あかね書房 です。

いなかの おじいさんから 手紙をもらったくまたくんは
しんかんせんにのって いなかに行くまでの話です。
駅 電車の中 外の風景の描かれ方が
いいかげんでなくて
駅のアナウンスも 列車の時速も 子どもにわかるように
書かれています。 

お父さんぐまとくまたくんは
「パパ、あの でんしゃは、なんていうでんしゃ?」
「コンテナとっきゅうかな?」
「ぱぱ、コンテナとっきゅうと しんかんせんと、どっちがはやい?」
「しんかんせんだよ」
「あたり!」
という具合に たくさんおしゃべりしています。

2~3歳のころは 文を全部読んであげる必要はないと思います。
子どもが楽しいと感じるレベルで 読み聞かせをしてあげます。

くまたくんのお話は 他にもたくさん出ていますが
どれも子どもの目線にたって
ていねいに描かれています。
初めてストーリーのある絵本にぴったりですよ

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『子どもが勉強にハマる脳の作り方』 という本

2011-12-04 19:37:40 | 本の紹介

諏訪東京理科大学教授の篠原菊紀先生の

『子供が勉強にハマる脳の作り方』という本を読みました。

タイトルや紹介文には、ちょっと違和感があったものの

なかなか面白い本でした。

 

著者の篠原先生は、多チャンネルNIRSという機械を使って、

年中脳活動を調べておられるそうです。

パチンコ、ゲーム、ツイッターなどのハマりやすい行為の脳活動も

調査中なのだとか。

そこで浮上してきた「ハマリの仕組み」を利用すれば、

子どもの脳を勉強に夢中にさせることが可能だということです。

 

篠原先生いわく

「子どもが勉強する」ことは、子どもの脳の問題ではないということです。

実は、子どもの脳と親の脳の「間」の出来事が問題で、

ふつうは親が子供の脳が勉強にハマるのを邪魔しているそうです。

 

ならどうすればいいと書いてあるのかというと、勉強にハマる脳にいたるまでの

子どものあり様を表現した言葉が独特で面白かったのです。

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親に必要なのは、その時々の親子関係に合わせた対応。

目の前にいる子に、「正しいことを言わなければ」と思いこんで、

「勉強しなさい」と言うのは、大きな間違いなのだとか。

子どもはたまたま目の前にいるだけの「ビジター(訪問者)」で、

自分が解決すべき課題を抱えている自覚がありません。

わたしたちが、道ですれちがった人に説教をされたのと同じように、

反発心を抱くだけなのだとか。

 

子どもがビジター(訪問者)のときは、親のできる対応は次の3つだけなのだそうです。

 

何もしない。

当たり障りのない話をする。

何でもいいからほめる。

 

相手に問題を抱えている自覚がなければ、心をこめて諭しても

脳がスルーするのはあたり前だということです。

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何か問題は抱えているという自覚はある。

でも、子どもがその問題は自分以外にあると思っている場合、

親子の関係は、コンプレイナント関係と言うそうです。

 

問題の原因が自分とは思っていないので、

「こうしたら?」という提案をすれば、腹を立てます。

 

何でもいいからほめる。

観察力をほめ、問題を見つけてもらう。

 

「勉強の邪魔をしているのは何かな?」など。

親はそもそも大したことはできないので、「副作用がないようにほめる」のが

基本なのだそうです。

コツは、

「ちょっとでも机に座ったらほめる。30分でやめたら、よく30分も

勉強できたねとほめる。」

ほめて待つが全ての基本なのだそうです。

 

「勉強したらほめる」「勉強したらほめる」を繰り返すと、

「勉強しようかな」と思った時点でザワワと線条体が活動し、勉強に心が向かっていくようになるそうです。

ドーパミン神経系が線条体で回路を作っていて、ここで「快」と「無意識的な行動」が結びつきます。

「やる気」とは行動と快感の結びつき。

 

たとえほんの少ししか勉強しなかったとしても、

比べる対象は親の中の理想ではなく、それまでの子どもの姿なので、

ちょっとしたプラスの変化を探すのは難しくないのだとか。

 

子どもが学習っぽいことをしたらエbタぼめ。そうやって、子どもがカスタマー(顧客)に揺らぐ瞬間を、

目を凝らして間tうそうです。カスタマーは買う気満々のお客様。

相手がお客なら、親は子のニーズを的確につかまえて、タイミングよく、適切な量、方法で

目標を設定してサポートしていくそうです。

 

       『子どもが勉強にハマる脳の作り方』篠原菊紀  フォレスト出版の一部 を短く要約しています。

 

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実を言うと、わたしは、

この本で目指しているように「親が子どもを作っていく」「親が子供をプロデュースする」

というイメージがあまり好きではありません。

でも、現実には、子どもを前にすると、かなり甘めの対応が多いわたしは、

教室の子らに対しても、

大きなわが子を前にしても

無意識に、この本と変わらない対応をしているな~と感じました。

ちょっとでもがんばりを見せたら、それが1、2分でやめたとしても、

思わず感激して、ほめ言葉が口に浮かんでくるです。

子どもたちを勉強にはハマらせようとしているわけでも、

わたしの期待することをやらせようともくろんでいるわけでもないのですが、

単純におめでたい性格な上、アバウトで適当なところがあるので、

ちょっとでもプラスの一面が見えると、

「すごいねぇ~!」と口に出してしまうのです。

 

でも、確かにそれを続けていると、いつの間にか、

子どもたちは勉強好きにはなっていきます。これは実証済みですよ。

 

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子どもは科学者と同じやり方で学習する 1

2011-06-08 19:20:05 | 本の紹介

「心の理論」研究の創始者一人であり、

「理論理論」、つまり、

子どもは科学者と同じやり方で学習するという説を提唱した

アリソン・コプニック教授の『哲学する赤ちゃん』という著書を読みました。

「はじめに」に次のようなこの本の内容についての説明があります。(短く要約して紹介します。

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心理学者や神経科学者は最近になって、赤ちゃんには

めざましい学習能力だけでなく、私たちの予想していた以上の

想像力があって、人を愛することも知っているし、豊かな世界を体験していることを発見しました。

幼児はある意味、大人以上に賢く、想像力に富んでいて、思いやりがあって、

意識も鮮明だったのです。

 

本書には、さまざまな実験や見解が登場します。その前提となる考えは

共通で、それは、人間は他のどんな生物よりもすぐれた変革能力をもっている、ということです。

子どもと大人は、同じホモ・サピエンスでありながら、形態のまるで違う生物だと

考えるほうが適切です。

子どもも大人も、複雑ですぐれた心と脳の意識形態をもっています。

人間の発達は、いも虫が蝶に変態するのに近いといえます。ただし、人間の場合、空をヒラヒラ舞うのは

幼いときで、大人はノロノロと這い続けるといえます。

幼児期は、人間の子どもが大人に独特の依存の仕方をして過ごす、他の時期からはっきりと区別される時期です。

この守られた未熟期間が、人間の変革能力と分かちがたい関係をもっています。

前頭前野が未熟な子どもは、大人に勝る想像力と学習能力を発揮できます。

 

前頭前野には「抑制」の機能があって、脳が他の部分の情報を遮断し、体験、行動、思考を絞り込みます。

複雑な計画を実行したり、大人がするような思考や行動をするには、この「抑制」が必要なのです。

けれども、想像力が学習能力を自由に働かせるには、抑制は逆効果なのです。

知能指数は、前頭葉の成熟の遅さや可逆性と相関があるという証拠もあります。

抑制のない開かれた心を長く保つことが、賢くなる条件の一つなのでしょう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『哲学する赤ちゃん』は、赤ちゃんは、第一線の認知科学者であるアリソン・ゴプニック博士が、

幼児がどのように発達し、どのようにして学ぶのか、

最新の研究の成果をわかりやすい言葉で解説してくださっている

すばらしい本です。

とても読みやすい本なので、幼児を育てている全ての親御さんに

ぜひ読んでいただきたい本です。

私は、日ごろ、幼い子たちと接する機会が多いので、

1歳児がどれほど洞察力に富んでいるのか、2歳児がどれほど想像力や共感力を持っているのか、

を実感しています。

そうした幼い子たちの能力を引き出し、伸ばすには、

日常のごちゃごちゃした出来事……年上の子に遊びを邪魔されたり、大人たちにあやされたり、

自由にいたずらしたり、お散歩先で犬や猫を見かけたり……が、最適だと感じていました。

この著書を読んで、

乳幼児のうちは、作られた早期教育プログラムなどより、

雑多な環境で自由に遊ぶほうが能力が育ちやすいことや、

一見無駄に見える行為が、子どもの成長に欠かせない役立つものであることを

再確認して、

うれしく感じました。

この記事の続きは、近いうちに書きますね。

 

 

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お正月の読書三昧(『ギフテッド 天才の育て方』など) 1

2011-01-02 13:06:23 | 本の紹介
お正月といわず、年がら年中、活字中毒気味の生活をしているのですが、
取りあえず主婦なので、家事や仕事に気兼ねしつつ、こそこそ読んでいるもんですから、
何も思い煩わず、読みたいだけ読みまくるお正月の読書は、毎年、楽しみにしているものでもあります。記録まで取っています2008年2009年2010年お正月の読書三昧

年末から読みはじめていた本もあるのですが……今年は次の本を読みました。
どれもとても面白かったです。何冊かは、今年、一年の自分の指針となる本でした。これからの記事の中でぼちぼち紹介していきますね。
(★マークは、私の個人的な読後の感想でランク分けしています。今の自分の興味でつけているので、★3つのものもかなり良書でした。)
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★★★★★『「育てない」から上手くいく』  桜井章一  講談社 

★★★★『奇跡の教室 伝説の灘校国語教師・橋本武の流儀』 伊藤氏貴  小学館

★★★★『メタ認知 学習力を支える高次認知機能』三宮真知子 北王路書房
  
★★★★★『プレイセラピー 関係性の営み』 ゲリー・L・ランドレス 日本評論社
                            
★★★★★★『ギフテッド 天才の育て方』(天才は片寄っている!!発達の凸凹)
杉山登士郎 岡南 小倉正義(著)  学研

★★★『数学と算数の遠近法』    瀬山士郎   早川書房

★★★★『手に取るようにNLPがわかる本』 加藤聖龍  かんき出版

★★★★『「いい人に見られたい」症候群  代償的自己を生きる』
 根本橋夫 文藝春秋

★★★★『困っている子を支援する6つのステップ 問題行動解決のためのLSCI(生活空間危機介入)プログラム』藤野京子  

★★★★『発達障害がある子のための「暗黙のルール」マナーと決まりがわかる本』
ブレンダ・スミス・マイルズ 明石書店
★★★★★『発達障害チェックシートできました  がっこうのまいにちを ゆらす・ずらす・つくる』すぎむらなおみ+シートン  生活書院

★★★『子どもの発達臨床心理』岩川淳 杉村省吾 本多修 前田研史  昭和堂

★★★★『嗜癖する社会』AW・シェフ  誠信書房
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『ギフテッド 天才の育て方』は、
あいち小児保健医療総合センター診療科部長の杉山登士郎氏らが、
新しい特別支援教育の在り方について新たな可能性を探っている興味深い本です。

能力の峰を持つことが、ほかの領域の谷をもつことと一体であることはまれではありません。アインシュタインが、国語領域で芳しくなかったように、
天才はどこかに異常を抱えていることが多いのです。
能力に凸凹を持つ子らは、認知特性への配慮と適切な教育によって
その才能を開花させることができます。

著書の杉山氏は、特別支援教育の専門性の低さと、
通常教育を担当してきた教師に、時として見られる
特別支援教育への言われなき蔑視を痛感したそうです。

特別支援教育とは、多動な子、身勝手な子、知能の低い子、学習ができない子のお守りをしているだけ、といった感想とも本音ともつかない言葉が漏れるのを、一度ならず聞くことがあったそうです。

「もし、このような偏見が行き渡っているとしたら、とんでもない誤解で、
特別支援教育は最も専門性を必要とする教育の領域であり、広がりをもつものである。ハンディキャップのある子も、天才児も、いわゆる健常児もすべて、多かれ少なかれ個別の教育的配慮が必要な領域をもつことにかわりない」

「特別支援教育の発想と経験はその意味で、わが国の画一的と呼ばれることが多い教育に革命をもたらす可能性をもつものである」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
という杉山氏の言葉は、日頃、教室の子どもたちと接する中で、
ひしひしと感じていたことなだけに、
強く心に響きました。

虹色教室には、発達障害の診断を受けている子たちもたくさん通っていて、
そうした子たちの中には、ギフテッドと言えるような高い知能や創造性を持っている子が少なくありません。

またIQがボーダーラインにいる知能の面でのゆっくりさんたちも、
独創性が高く機械を組み立てるような作業に秀でていたり、
芸術的な表現にその年齢のレベルをはるかに超える熱心さと能力をしるしたりします。
親御さんが「この子は何も優れた面がない」となげく
IQもCQもEQも低いと見られる子が、
非常に高いSQ(精神的知能)を持っていて、どんなに辛い境遇にあっても
うらんだり卑屈になったりせず、親や周囲の人たちに深い愛情を与え続ける能力を持っていることもよくあります。

そうした発達に凸凹がある子たちだけでなく
ごく普通の定型発達の子たちも、それぞれの子がその子固有の特別な才能を持っていて、バランスのよさや適応のよさから伸び悩む一面も持っています。

定型発達の子たちは、いつもより広い視点から物を眺めようとするので、
大人が子どもをいっしょくたにしてコントロールしようとすると、
即座に大人の世界の欺瞞を見抜いて、
反抗的になったり、怠慢になったりしはじめます。

一方では、大人たちの期待に過剰に適応して自分らしさを育て損なう子、創造性や社会性の自然な発達を犠牲にする子がいます。
(前回記事にした自尊感情が低い子というのは、
あれだけ比率が大きいのですから、
定型発達の子たちもたくさん含まれているということになります。
ごく普通の子たちが、育ちの中で、どんどん自尊感情を失っていくということでもあるのです)

発達障害の子は、「何が何でも一番になりたい!」
といった一番病とも呼ばれる性質を持っているのですが、
定型発達の子たちは、一番になるより友だちと協調することを選んだり、
競争することの意味を問うたりするので、
競争させることだけで子どもを操ろうとする大人の思惑からそれていきます。

そんな子どもたちひとりひとりの成長を見守っていると、
杉山氏のおっしゃる

「特別支援教育の発想と経験はその意味で、わが国の画一的と呼ばれることが多い教育に革命をもたらす可能性をもつものである」

という言葉が、本当に重要なものに思えてきます。
お正月から、よい本に出会えました。

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科学の絵本のブックトーク

2010-11-26 07:26:42 | 本の紹介
科学クラブでは、最初の1時間半は、易しい科学実験や科学工作(今回は、ドライヤーの力で重りを巻き上げる風車や、手が動くロボットなどを作りました)をして、
残り30分は、算数の問題と科学絵本のブックトークをしています。

科学クラブのメンバーは、創造力、集中力、根気はすばらしいけど、
人の話を聞くのが苦手という子が数名いたため、
このブックトークの時間を作るようになりました。
それが、期待した以上の人気。

はじめた当初のブックトークは、図鑑を広げて説明している間も、
自分の思いつきや興味のままに行動したりしゃべる子が多く、
「工作の時はじっくり取り組むのに、そわそわしているな」と気にかけていたのですが、今は、子どもたち全員、科学絵本の紹介に聞き入っています。

取り上げるのは、3~4冊で、天気、宇宙、身体、昆虫などテーマは
その日の気分でいろいろです。

この科学絵本のブックトーク、ちょっとした工夫をすると、
2,3歳の子にもとっても人気があるのです。
未就園児の絵本大好きクラブでも、
『物質の3態』や『空と天気の本』などを紹介したところ、
子どもたち興味津々で集中していました。
図書館で薄めの科学絵本を借りてきて、ぜひためしてくださいね。
(ブックトークは、絵本の読み聞かせとは異なります。
子どもの好奇心を刺激して、この本を自分から手に取ってみたいという気持になるよう本の内容のおもしろさを伝えます)

ちょっとした工夫というのは、ほんの少しでいいので、
本の中に書かれていることを見て、聞いて、触って、においをかいで、味わって、
体験できるようにしてあげることです。
また、幼稚園児や小学生たちは、クイズも交えると喜びます。

写真は『だいず』の科学絵本を見ながら、大豆が、しょうゆや豆腐やみそ
になる話を紹介しているところです。
子どもたち、「ちょっとなめさせて~!」とみそやしょうゆをぺロッとなめては、
「え~大豆ってこんなにいろんなものになるの~?」といろんな疑問や驚きを言葉にしていました。

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ハイスコープの学習についての本を紹介してください

2010-09-24 22:09:51 | 本の紹介
忙しくて、手付かずになっている 虹色教室通信 別館の記事、

★計画ー実行ー再考  の学習 ハイスコープ


★計画ー実行ー再考  の学習 ハイスコープ 2



★子どものあこがれを創作活動へ♪

について、質問をいただいていました。
ハイスコープという学習法について調べても
英語の論文くらいしか見当たらないので、
関連書があれば教えてほしい……
というご質問でした。

ハイスコープ の教育法を扱った本が、
これまで日本で発売されているのは見たことがないのです。
でも、その考え方にとても近いと思われる
本でしたら紹介できますよ。

「考える力」はこうしてつける

ジェニ・ウィルソン&レスリー・ウィング・ジャン著
新評論

です。
学校の教員用の書かれた内容ではありますが、家庭でも参考になりますよ。

この本の他には、多元的知能を扱った本は、ハイスコープの考え方に近いと思います。

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すでに必要な思考力と知識をもっている子どもでもよく
学べないことがある。
メタ認知能力が育っていないからである。
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自立した学習者を育てることを
目的とするこの本では、子どもに「考える力」をつけるための
さまざまな方法をしるしてあります。

またセルフ・エスティーム(自分としても誇りに思い、他者からも充分に認められるであろうという自負心・自尊心)を
高めるための活動もいろいろ載っていて、海外の学校はすごいな~。
学校でこういう活動をすることなど思いもつかない
日本の子の自己肯定感が最悪なのもよくわかる~」と感じました。

この活動のねらいは、
●自分の存在価値を見いだす。
●自分自身の能力に自信を持つ
●作業をするときに肯定的な姿勢で臨む
●生徒たちに、自分の長所や短所、または学びをどのように
改善できるかを考えさせる

といった点です。
日本の学校で、こうした能力を伸ばしてもらうのが難しいなら、
各家庭で、きちんと時間を取って、
子どものセルフエスティームを高める努力をしなくてはなりませんね。

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話を
自立した学習者を育てること
に戻しますね。

この著書は、教師用のテキストではあるのですが、
「すごいな~」と感心するのは、
さまざまな活動をする際、
使う思考力をチェックしているところなんです。

理解する
解釈する
仮設を立てる
分析する
まとめる
振り返る
理由付けする
明らかにする
判断する
一般化する
評価する
合意を形成する
計画する
調査する

といった思考力のひとつひとつが具体的に活動の中で
発揮していけるようていねいに授業案が練られているのです。

また、「まとめる」という使う思考力のひとつにしても、
論理的数学的能力を使う場合
デザインする  推論する  分類する
仮設を立てる  立案する  系統立てて説く  提案する

言語能力を使う場合
詩や文を書く 書き直す 提案する 推論する 応用する ディベートする
擬人化する 制作する

空間能力を使う場合
系統立てて説く  計画する 提案する 整える デザインする 
構成する 作り直す

音感能力を使う場合
編曲する 表現する 即席で演奏する 感情を表す 象徴化する
作曲する 物語を話す 移調する 

身体運動能力を使う場合
感情を表す 物語を話す(創案する 組み立てる デザインする 建造する
整える 立案する 分類する)

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まとめるというアウトプット法ひとつとっても、
これだけあって、学校で、具体的に子どもたちがそれを学ぶ工夫をしているのは
すごいことです。

私が虹色教室で目指している子どもへの接し方も、
ハイスコープや多元的知能の研究についての
考え方を元にしています。

ですから、工作活動であっても、絵本を読む活動であっても、
論理数学的な能力、言語能力、空間能力などを
まんべんなく使えるように工夫しています。
そうして子どもと接していると、
子どもというのは、それぞれ得意な知能をもっていて、
それを発揮する場があると、(もちろん、いきなり大人の期待通りに変化するわけではありませんが……)
意欲的で前向きにがんばるように
なるのを感じています。


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科学絵本の選び方

2010-09-18 08:49:27 | 本の紹介
★maple family の記録のはちbooさんが
絵本大好きクラブの様子を記事にしてくださっています。
最初から全力投球だったお姫ちゃん、1時間半を過ぎたあたりで、ちょっぴり疲れてしまった模様。でもお家では、やりのこしたことも楽しく再現していたようです。
お姫ちゃんは、日ごろお兄ちゃんとよく工作している子です。
まだ3歳のお誕生日を迎えたばかりですが、
こうした場面でも、他の子の作品の良い部分に敏感に反応して取り入れようとしていました。日々、ちょっとした物作りを体験していると、
こうした外の世界に対するアンテナがピンと張った状態になるのですね。
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絵本大好きクラブで科学の絵本をいくつか取り上げると、
まだ、2歳、3歳の子どもたちですが、
わらわら~っと寄って来て、興味津々!
簡単実験も「やりたい!やりたい!」「私が!」「ぼくが!」と大騒ぎでした。

科学絵本を選ぶとき、ちょうど、その年齢の子が
毎日、触れて親しみを持っているものを選ぶようにします。

子どもって、とにかく本物が大好きですから、
2歳の子だって、
夜空を見て、お月さまを探す体験をすれば、宇宙の絵本にも興味を抱きます。
ただ、そうした本物と親しむときの方法は、
年齢によって楽しく感じる内容はちがいます。

お月様を見つけて、手でおおって目を閉じて、開いて、「おつきさま、あった!」と見つける遊びの1,2歳児。
「お月様がついてくる。子犬みたいについてくる。バイバイしてもついてくる」
と、つきの不思議を味わう遊びは、3,4歳児。
月や地球や惑星の簡単な模型を作って遊ぶと喜ぶのは、4,5歳児。
そうしたさまざまな体験から、意味や深い理由について考えをめぐらせるのは、5,6歳児です。

今回、絵本大好きクラブの科学のテーマは、
「固体、液体、気体を見つけること 体感すること」です。

それで、風にまつわる絵本を見て、ジルベルトぼうやの経験を再現したり(気体です)、
石の絵本図鑑を見て、石をよく見比べたり、石で実験することを学んだり(固体です)、
空の図鑑を見て、たつまき(気体です)を作る水遊び(液体です)をしたりし、
自分たちが分子になって、固体、液体、気体を身体表現で体感したりして遊びました。
とにかくどの子も夢中♪

身近な科学を、さまざまな視点から、眺め体験できるようにさせてあげたいと思っています。
小学校の理科のテストの先取り学習ではなく、
「考える」って面白い!って心の底から感じるような
本物の素材をたくさん見せてあげたいのです。

★自宅マンションで化石を発見してスキップするタロウくん
のお母さんのふるまりさんが次のようにおっしゃっています。
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なにげなく過ごしている日常でも、チョット注意をむけて、チョット目をこらすことで、見えてくるものがある。

それが、科学であったり、文学や語学でもいいんですけど、より深い探求の道への入り口だったりする。

ワクワクドキドキの種は、日常の足元に沢山転がっていて、それを見つける「すべ」さえ知れば、世界はもっともっと、面白くなるんですよね。
でも、その「入り口」というのは、知っている人でないとなかなか発見できない。知らない人は、見過ごしてしまうんです。

でも知っていると、教えてもらうと、とたんに、世の中から宝物を発見できるようになるんです。
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そんな宝物をいっぱいプレゼントできるのが、
科学絵本との出会いです。(遊びつきで、楽しい出会いを演出してくださいね)

風とか空気とか、
当たり前に近くにあったものも、つかまえたり、
おいかけたり、風車をまわしたり、
空気という気体になる体験をしたり、シャボン玉に閉じ込めたり、
せんたくものをバサバサさせたり、
工作したおもちゃを風の力で転がしたりすることで、
仲の良い友だちみたいになれるのですよ。
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常識を覆す速読術「フォトリーディング」 1

2010-08-25 17:49:59 | 本の紹介
私はこれまでずっと速読術の本を喰わず嫌いしてきて、
「本を読む速度をわざわざ訓練で速めてどうするの?」
と思っていたんです。

でも、
☆「たくさん本を読む秘訣はありますか?」という質問をいただいてから、
そうした訓練をしたいわけじゃないけど、
どんなものか知りたいという好奇心から、

『あなたもいままでの10倍速く本が読める』
(常識を覆す速読術「フォトリーディング」)ポール・R・シーリィ フォレスト出版
という本を買ってきました。

そうして、一通り、読んでみて……

なんだ……私、この「フォトリーディング」というのできるわ~♪
まぁ、正確にできているかは測りようがないけど、これまで便利にこの方法を使っていろいろこなしてきたし、
「フォトフォーカス状態に入る」ための方法というのも、
昔からの私の本の読み方そのものだわ~
とびっくりしました。
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「フォトリーディング」というのは、脳の神経ネットワークに直接、情報をダウンロードする方法なのだそうです。
入手された情報は、意識で認知される前に、即座に処理されます。
取り込んだ情報を後で引き出すためには、
はっきりした意図を持ってフォトリーディングを終了する必要があります。
具体的にはアフォーメーションによって、取り込んだ情報をどう処理すべきか脳に指示した上で終了するようにします。
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具体的に、私がフォトリーディングをどう活用しているかというと、
日々、パラパラ~と読んだ本が、
明日はこういう内容の記事を書きたいなと思って寝ていると、
寝ている間に、その記事に必要な情報だけが頭の中で検索されて、
朝には、書きたい内容に即した本と、それについてまとめた文章が
浮かび上がってくるんです。

寝ていて神経が休まるから、そんなことが起こるのかと
思っていましたが、
考えてみれば、それにしてもうまくいきすぎ……。
命令すれば勝手に作業してくれる状態が、日々、確実に
レベルアップしていて、時間が短縮できていますから。
ちゃんとひとつの技術なんですね。こういうのも。

フォトリーディングをする際には、
フォトフォーカスというユニークなものの見方をします。
意識の範囲内ではなく、脳全体を使ってものを見る感じ。
その真髄は、「ソフト・アイで見る」という方法で目を使うことです。

この「ソフト・アイ」で見るという概念は、
古くから存在し、中国の老荘哲学や、メキシコのよう呪術師ドン・ファンも
この概念に言及しているそうです。

言及しているそうです……と書いたものの、
私は10代後半から、この老荘哲学やドン・ファンの『時の輪』に惹かれて、よく読んでいたので、
「すべてを見る視線」という感覚が古来から伝えられていることは
知っていました。

だからといって、そうした視線を持とうと訓練したわけでもないのですが、
老荘哲学やドン・ファンの言葉が好きなので、
心の持ち方はそうした本に倣うようにしてたのですが、
「ソフト・アイ」の方法というのは、そうした心のあり方を作って
本を読むものらしい……。
「ソフト・アイ」については、『五輪書』の著書である剣士・宮本武蔵が、
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2種類のビジョンがあります。
ひとつは「見」と呼ばれるもので、
外観や表に見える動きを観察すること。

もうひとつは「観」といい、ものの本質を見ることです。
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と説明しています。
フォトリーディングでは「観」のメリットを利用します。

平静、集中、創造力、直感、そして視野を拡大する力です。

この「観」って、
虹色教室で、子どもたちにも、工作やブロックでの製作活動や、知能ゲーム、感覚教具などで遊ぶ時に、
それらの力が最大限に伸びることを心がけてきたことなので、
ちょっとうれしくなりました。

フォトリーディングのような高速学習の世界では、

目的を明確にすること

学ぶ理想的な状態に入ること

フロー状態を作り出すこと

事前に調査すること

「全体から部分へ」

キーワードを見つけること  途中で方針を再検討する

リラックスした集中状態

肯定的な暗示

達成感とともにプロセスを終了する

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といったことが重要らしいんですが、

まさに教室で、日々、大切にしてきたことばかりで、
「子どもたちが、こういった学習状態を自分で作りだせるように
私は教えていたんだったわ~」
と本を読んで、
感動してうなずきました。

速読術についての話を超えて、
心に残る読書でした。

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