虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

遊びと学びの中間ゾーン

2022-05-29 21:43:45 | 教育論 読者の方からのQ&A

工作はただ工作するだけでも、巧緻性や創造力や芸術的な感性を高めてくれる楽しい活動です。

でもそれではちょっともったいないな~と感じるのです。

工作活動を支援する大人がほんの少し工夫するだけで、工作は小学校に上がってからのさまざまな分野の学力の基盤を作ってくれるものだからです。

そのためにはどんな工夫をすればよいのか、私が気にかけている点を書いてみます。

工作教室やアトリエに通っていると、「もう工作はしたから十分」と大人は思ってしまいがちです。

けれどもそうした創作活動だけを主とした場とは別に、工作と勉強の中間ゾーンを意識した活動時間も持っていただきたいのです。

工作中、どんなことに気をつけると学力につながるのか……というと、まずひとつは、


★ 見積もる力をつける

ということです。

見積もる力は、大人の指示に従いながら、集団で同じものを作っているうちはなかなか

身につきません。

どんな簡単なものでもいいから、自分で作りたいものがあって試行錯誤すると、こうした力はアップします。

たとえば、四角形の周りの長さが20センチ、縦の長さが4センチの長方形の面積を求める問題を見積もる力は、箱やひもを使って工作しているときに、材料が足りなかったり、思うように作れなかったりする経験の積み重ねから生まれます。

準備しすぎず、完璧を目指しすぎず、教えすぎないことが工作を学力に結び付けます。

もうひとつ。

★ 道具の使い方を教えることも大事。

それも完成した道具よりも、ひもとプッシュピンと鉛筆をつないだコンパスとか、お皿を使った円の描き方とか……が最適です。

なぜかというと、そうした原始的な道具は、辺や中心点の意味をそのまま子どもに悟らせることができるからです。

また、ものさしの目盛りの読み方や、はかりや分度器の使い方をマスターさせると理科でも算数でも役立ちます。

教え込むのでなくて、ゆっくり子どものペースでマスターさせていきます。

★ 動きを加えて、理科の知識を増やし、工作道具で遊ぶことが、実験の結果を理解することにつながるようにする。

★ さまざまな角度からのものの見え方に興味がわくように工作する。

★ 手を使ったさまざまな作業を正確にマスターさせる。

★ 素材について学ばせる

★ 積み木やブロックなどシンプルなもので、頭を使う。

デュプロブロックとレゴの小さなパーツのブロックでは、デュプロの方が見積もる力を育ててくれる一面があります(本格的なレゴ作品は別)。

パーツの形が決まっているので、計算しながら組み立てないと、形が作れないからです。

どんどん複雑に、難しいものを・・・と親心でおもちゃのレベルを上げることは、学力につなげるという点からいうとあまりよくないように思います。

 

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先の記事と重なる部分が多いのですが、遊びと学びの中間ゾーンを意識した活動の様子をいくつか紹介しますね。

 

小学生の女の子ふたりの『お祭りの屋台ごっこ』です。

分類する」作業が遊びに含まれていると、楽しさが増すし、遊びの世界が広がります。

カラフルなおはじきやビー玉を色分けしては、キャンディー屋さん、ジュース作り、魚の配達などをして遊んでいます。

 

水風船を膨らませて、ヨーヨー釣りを作りました。

 

ろ過する」作業を喫茶店遊びに入れています。

 

屋台で売る小物として指輪を作っていました。

「折り紙を半分に折り、もう一度半分に折る」という作業で、どの折り方が適切な細さになるのか考えました。

こんなシンプルな物作りでも、折った後の形を推理するようにしていると、算数のセンスが身についていきます

 

 

屋台とは関係がないかもしれませんが、『ピッケのつくるえほん』というソフトで手作り絵本を作って、販売するコーナーを作りました。

本作り、マンガ雑誌作り、新聞作り、詩集作り、写真集作りなども遊びに取り入れると、遊びの質が上がります。

 

クレープ製造機。

 

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この日の午後に来た小1の男女のふたごちゃんと幼稚園の女の子のレッスンの様子です。

午前のレッスンの女の子たちが作っていた屋台用の遊び道具をもとにして、自分たちが考えた遊びをいろいろと発展させていました。

 

色違いのスライム作り。

 

ヨーヨー釣り用の釣る道具は、ティッシュペーパーにモールの釣り針をつけて作ります。

簡単な工作だからこそ、物差しで測る作業や「1㎝はどれくらいの長さか?」「10㎜は何㎝か」といったことに気をつけて作ることができています。

 

濃度の異なる砂糖水を作って、二層ジュースを作っています。

 

水で膨らむジェルを使って遊ぶついでに試験管に入れて遊びました。

それぞれの数を描きだしたり、大きい球のときと小さな球のときでは、どちらがたくさん入るのか推理したりしました。

  

「Aの5」「Fの6」など、座標を言って攻撃するバトルシップゲーム。

とても面白かったようです。

 

付録のおさるのてんびんばかりで遊びました。

付録で遊ぶときは、説明書が自分で読めるようになるようにサポートしています。


食べ物を使った理科の実験

2022-05-26 10:19:03 | 理科 科学クラブ

小2の☆ちゃんと、食べ物を使った理科の実験を楽しみました。




にんじんの中央にスプーンで少し穴を掘って、塩を詰めます。


2~3時間の間にどんどん水が出て、にんじんがしわしわになっていきます。

簡単な実験ですが、作業が楽しくて、子どもからさまざまな気持ちや疑問を引き出す実験です。

これまで、この実験では、子どもたちから、野菜には水が含まれているのか……。

塩が水を吸って湿ってくるのが面白い。

にんじんが汗をかいたり、おしっこしたりしているみたい……。

といった感想がありました。


野菜からでんぷんを取り出す実験もしました。


牛乳に柑橘類の汁を入れて、ヨーグルト状に固める実験もしました。


感覚、思考、直観、感情タイプで違う勉強のモチベーション

2022-05-23 13:30:08 | 子どもの個性と学習タイプ

私が子どもたちの学習を見ていてしみじみ感じるのは、それぞれの性格タイプによって「やる気のもと」となるものは異なるし、「勉強嫌いの原因となるもの」もずいぶん違うということです。

十把ひとからげに「子どもは競争を好むもの」とか、「子どもは褒められればがんばる」といった捉え方をしている場合には、性格タイプによる勉強との付き合い方の違いを知ると、少し考え方の幅が広がるかもしれません。

 

それでは、算数の学習について、それぞれの性格タイプの「やる気のもと」と、「勉強嫌いにさせないコツ」について私の考えを書かせていただきますね。

 

感覚タイプの子は、コツコツと几帳面に作業をこなしはじめると、そうした作業そのものにモチベーションを感じることが多いです。

幼い頃、パズルをしたり、モンテッソーリの教具のようなもので遊びだすと、ひとりで何度も繰り返す時の達成感が、そのまま学習の動機となりやすいです。

感覚タイプの子は同じペースで持続していくことは好きだけれど、直観的なひらめきを求められる頭脳パズルのような問題は、慣れないと嫌がることもあります。

感覚タイプの子を勉強好きにしようと思えば、毎日自然に繰り返したくなるようなスローステップの良質の教材を与え、手で触れる教具で五感から学ばせ、このタイプの子を不安にさせる無理な負荷をかけないことだと思います。

黙々と同じことを繰り返す期間が長いので、進歩していないように感じるかもしれませんが、そうした易しい作業を通して、単にそれができるようになるだけでなく、多い少ないや増減の感覚を自分の内面に発達させていきます。

すると、「この子、天才?」と驚くような数学的なセンスを発揮するようになる子が多いです。

感覚タイプはお金の計算をするのも大好きなので、おこづかいを与えることも算数好きにするポイントです。

 

思考タイプの子は、思考を必要とする「考える」問題を与えことが強い学習意欲につながります。

思考タイプは圧倒的に男の子が多いようです。(ユング派の心理学者の秋山さと子さんが、「女性の思考タイプはほとんどいない」と書いているのを読んだことがあります)

すでにできている漢字を何回も書かされたり、作業的な学習が続くと勉強を嫌がることもあります。

放っておいても高学年くらいからは成績が伸びてくるはずです。

 

直観タイプは、好奇心を刺激される算数クイズのような問題や、ボードゲームやカードゲームで頭脳を使うようにしていると、勉強好きになっていきます。

当てずっぽうで解いているように見えるときもあるので、調子よく学習しているときも、答えを出すまでの道筋を言葉にするのを手伝っていると、思考が発達してきます。

このタイプに易しい問題ばかり解かせると、考えずに勘で言い当てることが勉強だと思い込むので、そこそこ骨のある問題を絵を描いて解かせるなどの工夫が必要です。

また、漢字練習や計算練習などの地味な作業を極端に嫌い、かなり思考力のある子に限って、作業の量が多すぎると、深刻な勉強嫌いに陥るかもしれないので注意が必要です。

 

感情タイプは、人から褒められることや認められること、みんなの注目を集めること、友だちといっしょにわいわい活動することが学習のモチベーションとなります。

人と関わるのが好きで要領もいいので、言語能力や記憶力が高い子が多いです。

(言語能力や記憶力があまりよくない感情タイプの子は劣等感を抱きやすく、非常に繊細で、言葉を介さない面では、大人並みに人を観察していて、人が自分をどのように評価しているかなどに敏感なため、特別に気をつけて育てる必要があると思います)

感情タイプの子は、場の空気を読むのがうまくタイミングよく物事をこなすのが得意ですが、ひとりで「考える作業に集中する」ことを極端に嫌います。

感情タイプの子は、感覚が補助機能でもあるので、コツコツする作業もそれほど苦手ではないので、記憶力がよい子の場合、「先に解き方と答えを覚えてしまって、さっと答えを出して、即座に周囲からの注目や賞賛を浴びる」というスタイルで、ある時期までは、たった1分間すら考える作業を持続できないまま優等生として過ごしていることもよくあります。

でも、感情タイプの子は抽象的な思考を毛嫌いすることが多く、いつも満点を取っているような子でも、ほんの少しの時間でも「考えを練る」ことが耐えられない……熟考なんてとんでもない……という子もよくありますから、小学校高学年以降の学習でつまずきがちなのです。

特に、親御さんも感情タイプの方だった場合、一度つまずくと、なかなか持ち直せないときがあります。

というのも、感情タイプの親御さんは、子どもが幼児期や小学校中学年くらいまでの期間に、効率的に「できるようになること」や「よい成績を取ること」だけに注目して、自分で工夫したり、遠回りでも自分で考えたりすることを、時間の無駄だと捉えて子育てしていることがよくあるのです。

生活の場面でもそうした傾向は強いです。

親御さんのそうした合理的に効率的に良い結果を出そうとする態度は伝染して、もともと「学習内容への興味は薄いけれど、そこから得る結果には強い関心がある感情タイプの子」に対して、

「華々しい結果を出せないなら、全く何もしない方がまし。でも、考えることは嫌」

「自分の勉強ができないのは、先生の教え方が下手だから。塾や家庭教師を変えるといい成績が取れるはず。でも自分で考えるのは嫌。自分が変わるのは嫌」

という考え方をするように仕向けてしまうことが多々あるのです。

順調に物事が進んでいるときにも、親が自分の性格タイプの長所と弱点を把握しておくことが大事だと思っています。

人の心から影響を受けやすい感情タイプの子らは、堅実でぶれない大人の考え方の下では、着実に苦手な面を克服していって、人を惹きつける魅力ある性質に磨きをかけていきます。

感情タイプの子の多くは、「あんなふうになりたい」というあこがれの人を見つけて、努力します。

良い出会い、良い人間関係が大事です。

でもせっかくあこがれるような人と出会っても、それまでに強い劣等感を抱くようになっていて、嫉妬や憎しみしか感じられないようになっていては、せっかくの感情タイプの子の長所が発揮できません。

感情タイプの子は、憧れの対象を見つけると、火事場の底力のようなすごいパワーをみなぎらせてがんばりだすことがあるのです。

このタイプの子はたいてい、「思考ができない」のではなくて、「思考が嫌い」なのです。

食わず嫌いみたいなものなのです。

『ユングのタイプ論』に次のような一文があります。

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感情タイプが思考できないと考えるのもまた、大きな間違いである。

彼らはとてもよく考えるし、深くて素晴らしい本物の思考や非凡な思考すすることも非常に多い。

しかし彼らは気まぐれなのだ。

たとえば、感情タイプにとって試験の間に適切な種類の思考を引っぱりだすことは難しい。

(『ユングのタイプ論』M.L.フォン・フランツ J.ヒルマン/創元社P 27より)

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親はこのタイプの子の自己肯定感を高めるために、勉強の成績とか、特技とか、態度といったものと関係なく、子どもが存在するだけで、その子の存在を丸抱えにあるがままで愛して認めることが、他のどのタイプより大切なのでしょう。

 

感情が優れている子 と お勉強 1

感情が優れている子 と お勉強 2

感情が優れている子 と お勉強 3

感情が優れている子 と お勉強 4


道具と楽しくつきあう

2022-05-20 11:08:56 | 算数

虹色教室には、すぐ出せる場所に置いていて、遊びのシーンでも、工作のシーンでも、雑談のシーンでも、ちょっとしたことがあるたびに出してきて使う道具があります。

 

・1メートルのものさし

・コンパス

・分度器

・デジタル顕微鏡

・指で針が動かせる時計

・イラストつきの地図の図鑑 など。

・アナログのはかり もそのひとつです。

 

何かあるごとに登場していると親しみがわくし、実際に便利で、使いながら当て物クイズをするのも楽しいですから。

たとえば、教室の子がお菓子を持ってきた時なども、食べる前にはかりに乗せています。

 

めもりはそれぞれの年代の子がちょっと集中すればわかるレベルで読んでいます。

 2歳くらいの子なら、動いた目盛りの先に指をおいて、量っている気分にひたるだけで十分ですし、数字が読める子には、「50グラムより重い?」とたずねたり、「もう少しで100グラム」と読んだりしています。

小学生の子らでまだ目盛りが読めない子は、めもりの部分だけ大きく数直線にして書きだして1目盛りがいくつずつ増えているのか、わかりやすくして読んでいます。

よくする当て物クイズは、いくつか入っているお菓子の重さがわかった時に、「1つだと何グラムか?」というもの。

1枚何グラムくらいかな?

袋の重さはどうすればわかるのかな?

 

教え込んでしまうよりも、しょっちゅう使って、常に新しい気づきを深めていくのが大事と思っています。

「はかるのって楽しい、面白い!」という気持ち

 

工作のあとも、はかり。

 


プラレールと理科実験 (ついでに算数も)

2022-05-17 17:48:24 | 算数

小学4年生のAくんとBくんのレッスンで。

科学実験学習キットで、LEDを点灯させる回路を作った二人。

プラレールの列車が通ると、LEDが点灯すると言うしかけ作りにチャレンジしました。

じゃばらに折った紙を貼ったアルミはくに1本のワイヤーをつなぎ、もう一本のワイヤーはアルミはくから少しだけ浮かした状態でおきました。

じゃばらにレールを載せておきます。

列車を走らせてみるものの、LEDは光りません。

そこで、列車に重しを乗せてみたり、じゃばらを薄くしたりして、試行錯誤を繰りかえしました。

最後はちゃんと光るようになりました。

せっかくプラレールの線路をつないだので、この日の算数も、プラレールを使って学びました。

AくんもBくんも、学校レベルの速さの問題はきちんとマスターできているので、電車が鉄橋を通過した時、道のりが鉄橋と電車の長さを足したものになることについて、電車の先頭部分が進んだ部分にだけ注目するようにして、考えました。

二人とも、こうして目で見て考えている時は良くわかっているのに、プリントで問題をやる段になると、電車の長さを足し忘れたり、鉄橋の長さが二倍になると、電車の長さ分まで二倍にしてしまったりしていました。その度、プラレールの鉄橋のところに戻って、電車を動かして考えてもらうと、「あっ、そうか!」とミスに気づいていました。

トンネルの場合、「通過する」場合と、「列車が完全に見えなくなっている間」という場合、進む道のりが変わってくることに、とても驚いていました。


女の子の友だち関係が難しい~

2022-05-14 16:26:28 | 3、4歳児

女の子たちがグループで遊ぶ姿を観察していると、年少さんの時点で、(男の子なら年長さん……)友だちの輪に入って仲良く遊ぼうと思うと、かなり高い人間関係的知能が必要です。
よく言う「空気が読めて」いるかいないかで、仲間はずれにされたり、女の子集団によるいじめを受けたりする姿を見かけるのです。

だから女の子は、年少さんまでに人間関係的知能を高めておかなきゃダメ、環境を状況判断できる力が必要というわけではないのです。
それが苦手な子がいるのはもちろんですし、そうしたことが苦手な子は、別の部分で非常に優れたところがある場合がよくありますから、「個性」の問題で、優劣とは何ら関係がありません。

けれど、困るのは、お友だちの輪に入れない「本人の悲しさ」や「自己否定感」です。

それと重要なのは、その場をおさめる目的だけの親や先生の介入やアドバイスの言葉を信じ込んで、友だちに高圧的な態度で接して、よけいに仲間はずれになったり、本人が嫌な経験をした後にくだした間違った人間関係の解釈が、成長してからもうまく友だちと遊べなかったり、自分の良い部分を発揮できない原因になったりすることです。

年少さんの女の子の★ちゃんは、集中力が高く、知能テストのような問題や図形パズルや数の教具を好むかわいらしい女の子です。
力も強く、手先が器用で、はさみを使って次々工作をしたり、おりがみやお絵かきに熱中するといくらでもやっています。
それが、大人と子どもの関係だけだと素晴らしい★ちゃんの個性は、同年の女の子グループでは、仲間はずれになる原因を生みやすいのです。

まだ年少さんですから、嫉妬といった複雑な心理が働いているわけでなく、単純に★ちゃんが教具に夢中になっているうちに子ども同士の遊びが次々新しく展開していて、「入れて~」というときには、「もう、お母さんも赤ちゃんも決まってるから無理~」と言われてしまうことの繰り返しです。
そこで、本人が「好きなこと(知的な課題)をしたら罰のように、お友だちに嫌われる~」と思い込む場合もあります。

★ちゃんが「人と仲良くする方法」として知っているレパートリーは、

何か上手にできたら、お母さんは一生懸命関わってくれる、お勉強ができると、自分のことを好きになってくれる……

というものなので、お友だちにもいろいろ教えてあげたり、上手にできるところを見せるのですが、逆効果で、それが原因で遊んでもらえなくなるときもしばしばありました。

今、反抗期、真っ只中の年少さんグループ。
「私が、このパズルしてみる?」とたずねると、「いや~」「やらな~い」「面白くない~」と、とにかく反対してみるのが楽しくてたまらない様子で、そう言いながらお友達同士「ね~」「ね~」と結束を強めています。

★ちゃんは、どのように振舞ったら、お友だちと仲良くできるのかつかみかねていて、お友達が悪ぶってふざけていると、危ない物を投げるとか、私の頭をたたくなど悪ふざけをエスカレートさせ、他のお友だちが今度は呆れて、★ちゃんを避けてしまうほど暴れてしまいます。
それがうまくいかないとみると、好きでたまらない教具も、お友だちといっしょになって、「面白くな~い、やりたくな~い」の大合唱に加わって拒絶することで仲間に入れてもらおうとします。

こんなときに、大人が「正しい」「正しくない」を押し付けて上から介入して問題を解決してしまうと、★ちゃんのお友だちと親しくしていく能力の成長を阻んでしまったり、見えないいじめの原因を作ってしまうことがあります。

グループで遊ぶ姿を見ていると、お友だちにちょっと出遅れると★ちゃんはたちまち自信なさそうに立ちすくんでいます。
何をすればお友だちに気に入ってもらえるのかと途方にくれている様子です。

幼稚園に通い始めた★ちゃんが、お友だちとうまくいっていないことを感じた★ちゃんのお母さんから、「今まで、この子を甘やかしすぎたんじゃないでしょうか?」と相談を受けたことがあります。

その時期、★ちゃんのお母さんは★ちゃんの欠点にばかり目がいっているように見えました。
★ちゃんは力が強くてがんばりやな一方で、加減がわかりにくく、物の取り合いになると強く引っ張りすぎたり、言い張るとしつこくなったりする面があります。

といって、激しくダダをこねるわけでも、お友だちにいじわるするわけでもありません。
この年齢の子ならあたり前に持っている弱い一面を、普通程度に持っているだけなのです。

それでも、★ちゃんがお友だちの輪に入りにくい現実を目にすると、いてもたってもいられない★ちゃんのお母さんは、★ちゃんがちょっと乱暴におもちゃを扱ったり、お友達に対して自己主張するだけでも、厳しく★ちゃんの悪い点を指摘して直させようとしていました。

たびたび注意を受ける上、実際にお友だちとうまく遊べないストレスが重なって、★ちゃんは自分の一挙一動に自信が持てなくなっていました。

それまでちょっと動きが粗雑だったとはいえ、自信に満ちた様子で自分のやりたいことをしていた★ちゃんが、グループレッスンでも私の表情をうかがいながらでないと何かはじめられなくなったり、お友だちにちょっと邪険に扱われると自傷行為に近い行動を取ったり、お友だちに迎合しすぎて暴れたり、好きなものも「嫌い!」と主張したりしてがまんしたり……と、緊張してぎくしゃくしているのです。

そんな★ちゃんの不安気な表情を見て、他人の心を読むことにたけている☆ちゃんは、わざと「遊べない」と言って、★ちゃんが仲間に入れてもらいたがってじりじりする姿を楽しんでいます。

といって、☆ちゃんはまだ3歳。けっして意地悪な子でもなんでもないのです。
お菓子を持っているときも、「先生にもわけてあげるね。~にも、~にも」と言ったり、次々新しい遊びを作り出して配役を決めたり……と、人と人との関係を作ったり、相手の心の動きに気づいたりする能力が高いだけなのです。
☆ちゃんの言葉にいちいち動揺する★ちゃんの姿が面白くて、悪気なく「入れてあげない」発言が続いているのです。

問題は「☆ちゃんが始める遊び」に入れてもらえないと「遊べない」と思いこんでいる★ちゃんの方にもあるのです。

そこで私が少しフォローして、★ちゃんが思いつく楽しい遊びに、他の子を誘ってみるという状況を作ると、「私も入れて!」と☆ちゃんも、他の子も★ちゃんと遊びたがりました。

また、★ちゃんはつい自分の今していることに熱中しすぎて他の子たちの動きに気づいていないことが多いので、時折、「みんな何をしているかな?」「お店やさんに来てよ~と言っているときに、遊びに行ったらいっしょに遊べるよ」とちょっとしたアドバイスをしながら、具体的にうまく遊べた経験を積ませました。
そして、「楽しく遊べたね」「いっしょに遊べたね」と、自信につながる実感が残るようにつとめました。

お父さんがお迎えにくると、★ちゃんは、呼ばれてもグループの活動には参加せずに、赤ちゃん返りしたように、おとうさんに甘えてぐずぐず言ったり、「帰りたい」と騒いだりしました。
★ちゃんはこれまで、反抗期らしいものはなく、こうした形で、お父さんに甘えたり、活動を拒否することは一度もなかったことなのです。

★ちゃんのご両親に、「いろいろストレスが多い時期で、エネルギーを充電する必要があるので、まず受け入れてあげてください」とお願いしているので、★ちゃんのお父さんは、ワガママに見える姿も叱らず受け入れていました。

すると、「帰る~」と騒いでいた★ちゃんが、お友だちの中に戻り、カゴから人形を出しながら大きな声で数える遊びを始めました。
すると、お友だちも同調して、笑いながら★ちゃんの真似をし始めました。
★ちゃんはもともとちょっとお勉強チックな活動が好きなのですが、これまでお友だちといっしょのときは、それを控えていました。
が、自分の自信を取り戻した★ちゃんは、私の手を借りずに自分の得意なことにお友だちを誘ってみたのです。
するとみんな喜んで参加してくれました。

自信がなくなったときや、ストレスが高まったとき、子どもはちょっと赤ちゃん返りをしてそれを受け入れてもらうと、また果敢に現実の世界に飛び込んでいきます。

いろいろと失敗しつつも、自分の感情と、判断に自信が持てるようになると、自分の喜びや良いところを犠牲にしない形でお友だちと仲良くしていく方法を微調節しながら創り出していきます。

急いで解決しようとして、「あんな意地悪な子と遊ばなくて良いよ」と言ったり、「遊んであげなさい」と強制したり、「あなたの~が悪いから遊んでもらえないのよ」と脅したりするのは逆効果。
子どもの心に耳を傾けて、「遊びたい」という思いがあるなら、子どものチャレンジをその都度少しだけ支援してあげ、うまくいかない時の悲しみを十分受け入れてあげていると、いつの間にか上手に友だちの輪に溶け込んでいるはずです。

★ちゃんのことから少し離れて、(★ちゃんの親御さんは早期教育にそれほど熱心なわけではなく、本人が知的な活動を好む子なだけなのですが)これから早期教育が子どもたちの遊びに落としている影について……ちょっと気になっていることを書きたいと思います。

早期教育をしたから、集団になじみにくくなるとか、仲間はずれにされる原因になるとか……そんな単純なことではないのです。

ただ3歳くらいまでの親子関係で、子どもが何気なく遊んでいるときに比べて知的な興味をしめしたときや、何かできるようになったときだけ褒めたり、かまったり、愛情をかけられたりすることが多かった子は、そうでない子より自然に遊びを楽しむことが難しく、自意識過剰になりがちで、お友だちが興味がないかもしれない働きかけを繰り返してしまうのをよく見かけます。

お友だちに気に入られたい思いは人一倍強いのに、お友だちからは自慢に見えたり、「うるさく何か教えられる」と誤解されるような行動を取りがちなのです。

それまで親御さんとの関係で成功してきた人間関係をお友だちとの間でも再現しようとするのです。

お母さんから、さまざまな知的な説明を受け続けてきた子は、お友だちの話を聞かずに、一方的に説明ばかりして避けられてしまうこともあります。

子どもにさまざまな体験をさせ、知的な刺激を与えつつも、そうした問題を避けることはできます。

子どもに知的な過剰な期待をかけないこと、さまざまな面でバランス良く接すること(何でもやりすぎはよくありません)、一歩通行にならないコミュニケーションを心がけることです。

ただ、早期教育をしていても、人間関係的知能が高い子はたくさんいますし、お友だちと遊ぶのが苦手だから、それまでの接し方が悪かったということではありません。

子どもは個性的で、さまざまです。
それに、どの問題も成長の一時期のことです。

子どもの教育について急いていると、子どもが友だちとうまく遊べない方が親には好都合という場合もあります。
たくさんプリント学習をさせたり、習い事で上位を目指すとき、お友だちとの関係で挫折して、子どもが親しか頼れない状態にある方がすばらしい成果をあげることができたりするのです。

『いま、こころの育ちが危ない』吉川 武彦(毎日新聞社)には、親と子の二重結合の問題が取り上げられています。

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(簡単に要約します)
同年どうしの関係に、無理やり飛び込まされる子たちは、そこでの争いに負けたり緊張を維持しきれなくてストレス状態になると、発達を後戻りして親との関係に戻ってしまいます。
後戻りしてきて結ばれた親子関係を二重結合とも言いますが、一見すると優しさにあふれた親子のようで、しっかり見ると自立を妨げている共依存の関係に陥っている親子でもあるのです。
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幼児がちょっと赤ちゃん返りすることは、この二重結合とは異なりますが、子どもがお友だちと遊ぶことに挫折したのを良いことに、親と子、二人三脚で勉強や音楽の世界での成果を追い続けるようなときは、こうした危険もありうると思います。

こうしたことからも、子どもは親が操作して「作っていく」ものではなくて、子ども自らの育ちを、チャレンジには少し手をそえ、励まして、失敗したら、受け入れて、再チャレンジへのエネルギーをチャージしてあげることを繰り返すことが大事なのだと思います。

 

<友だち関係の記事>

お友達と遊ぶときのしつけにちょっと注意♪

2~4歳児のけんか どのように対応したらいいでしょう?1

2~4歳児のけんか どのように対応したらいいでしょう?2


ひっくりかえったがんもどき

2022-05-11 10:19:40 | 私の昔話 と 物語
私の父は、粗暴で困った人ではありましたが、気持ちが優しく、ユーモアがあって、話し上手な一面もありました。
私の父のことを、周囲の人はよく、「芸能人」に似ていますね……と評することがありました。
若い頃は石原裕次郎にそっくりだと言われ、年を取ってからは、ビートたけしと梅宮アンナの父を足して2で割ったような感じに見えると言われていました。
機嫌が良いときの父は、子どもの頃の話を、面白おかしく、時にはしんみりとしてくれるときがありました。
そんな話のひとつで、心に印象深く残っているのが、「ひっくりかえったがんもどき」の話です。

父は兄や姉のたくさんいる子沢山の家に生まれたようです。
でも実際に父が何人きょうだいであるのか、私は詳しく知りません。
一方的に自分の話したいことを話す父の話は、どれもバラバラのパズルのピースのように断片的で、何年たっても肝心の部分がわからないところもあるのです。

父の家は豆腐屋を営んでおり、ペットなのか食用なのかわからないたくさんの動物…ヤギやら、にわとりやら、たぬきやらを飼っていたそうです。
そんなごちゃごちゃした家には、変わり者で乱暴な父親や、頭の良い美人の姉や、頼りない兄など、さまざまな人が暮らしていました。
父には女の子のような名をした兄がいました。知的な困りがあったため、近所の幼い子からもからかわれ、ばかにされて、当時の父にとって何ともふがいない存在あったようです。

その兄は、いつも乱暴者の父親のもとで、豆腐屋の手伝いをさせられていました。
そのころは、子どもが家業を手伝うのは当たり前で、父も学校から帰ったら、揚げ終わった厚揚げやがんもどきをならべさせられたり、使いっ走りをさせられたりしていました。
覚えが悪く手先が不器用な兄が、始終父親のげんこつをくらったり、どなられたりする間、父は要領よく立ち回りながら、びくびくしていたのだとか。
父は何も言っていませんでしたが、もし兄が、この厳しい父のもとから逃げ出したいと思った日には、乞食しか、今でいうホームレスになるしか、生き方が残っていないように感じていたふしがあります。

あるとき、兄と二人で、店番をさせられていた父は、慌てていて、がんもどきの入っていたケースを、床にぶちまけてしまったそうです。
それは、うっかり1個落としてしまっても、殴られる、大事な商品でした。
が、箱ごとひっくりかえした……となれば、見当もつかないような損害です。
父親がどれほど怒るものか、想像すらできなかったでしょう。殺されてしまうかもしれない…と感じたかもしれません。
すると、いつもはぼんやりで、頭の働きが悪そうな兄が、
「おれがひっくり返したことにするから、何も言わんでいい」と言ったそうなのです。
その後、兄は殺されるほど、父親に叱られたそうです。
でも決して、本当のことを言おうとはしなかったのだとか。

父はあったことを話すだけで、自分がどう感じたのか……は、いっさい話しませんでした。
が、時々、思い出したようにこの話をしていました。

父は非常に毒舌で、いやみや皮肉を言わない日はないくらいでしたが、知的障害と思われる人と、ホームレスの人の悪口だけは言いませんでした。

母と結婚して間もない頃、橋の下で、凍えているホームレスの人を見たとき、まだ買ったばかりの布団の一式を橋の下まで持っていってしまい、母が大変な思いをしたことがあります。
父を突然、そういった行動に駆り立てたものは、そんな兄との思い出だったのかもしれません。

鍋いっぱいのプリン

2022-05-08 09:29:42 | 私の昔話 と 物語
母の実家の田舎のだだっ広い家に対して、都会のわが家は2Kの団地住まいでした。
2DKだって、4人家族にすれば、狭苦しいわけだけど、2Kとなると、ダイニングと寝る部屋が昼夜で忙しく入れ替わらなきゃならないわけで、まるで芝居の舞台みたいに、ひとつの部屋がこたつや布団といった舞台道具で、キッチンになったり寝室になったりと、忙しい家でした。

そんな狭っ苦しい家に暮らしながらも、人って幼年期や子ども時代に染み付いた身体感覚が抜けないもんなんでしょうね……
母は、電子ピアノじゃなくて、どでかい本物のピアノを購入してみたり、食べきれないような料理を作ってみたりと、実家の9人きょうだい仕様の暮らしを引きずっていました。

私も妹も夏生まれで、誕生会には母のお手製のフルーツポンチが登場しました。
特大サイズのすいかを、ギザギザした切り口でふたつに分けて、中身をくりぬきます。その時、アイスクリームをすくう道具の小型版みたいな、すいかをクリッとした丸い形に抜く道具を使ってました。
そうして大きなすいかの容器を作って、中にサイダーや果物のかんずめを注ぎ込み、丸いぶどうの粒のようなすいかを浮かべてできあがりです。

よく言えば豪華、正しくは大ざっぱで豪快な料理が母の得意で、グレープフルーツを半分に切って、中身をくりぬき、ゼリーの粉や砂糖を混ぜて、もういちど注ぎ込みます。そんなグレープフルーツゼリーが冷蔵庫によく入っていました。
クッキーの種も、おそらく料理本の材料の3倍は作って、私も妹もねんどで遊ぶように、クッキー人形を良く作りました。
服にフリルをつけてみたり、帽子をかぶしてみたり、靴や日傘やペットの犬猫、小鳥まで作って、大きなオーブンでたくさん焼きました。
食べるときには、あまりの量にたいていうんざりして、ビニール袋に入れてうろうろするうちに粉々になって、何だかわからない形のクッキーを、近所の友だちが「おいしい、おいしい」と食べていた記憶があります。

母は母なりに、都会風のこじゃれたものが作りたい気持ちは満々だった気がします。
シュークリームやアイスクリームやカルピスやクロワッサンなど、母のこしらえたおやつは、名前だけ連ねれば、デパートの屋上のレストランで注文するようなものばかりでしたから。

それがどう間違うのか、あるとき、プリンを作ったときは、大鍋いっぱいのプリン液を弱火で煮立てて、それをグラタン皿に注いで冷やしていました。
グラタン皿なんて、そういくつもありませんから、どんぶり茶碗や、タッパーウェアーや小型のボウルまで総動員させて、プリンを冷やしてましたから、冷蔵庫の棚という棚が、黄色で埋まっていました。
プリンが大好物の私と妹は、最初こそ、飛び跳ねて喜んでいましたが、途中から、「一生、プリンなんて名前も聞きたくない!」ってほど、うんざりきてました。

今もプリンを見ると、大鍋でタプタプ煮つめられていた黄色い液体が思い出されて、懐かしいです。
母はそんな田舎から出てきたまんまの暮らしぶりで、人生の半分以上を都会で過ごし、のんびりまったりと自分の生をまっとうしました。

こぐまくんの知育日記♦︎虹色教室mini♦︎更新しました♪

2022-05-06 09:59:41 | こぐまくんの知育日記

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こぐまくんとボードゲーム(2歳0ヶ月)

鉄道博物館に行ってきました♪(2歳0ヶ月)

よかったら覗いてみてくださいね。


幼い子の工作で大切なこと

2022-05-03 15:42:22 | 工作 ワークショップ

幼い子たちといっしょにする工作で気をつけるポイントを紹介します。

一番大事なのは、大人の満足のための工作にしないということです。

子どもが美しい出来栄えに気を配って作品を作るようになるのは、さまざまな段階を経た後です。

 

最初は、「切る」という楽しさや「切る」ことで可能になることに気づくこと、「貼る」ことでできることや「貼る」方法に気づくこと、などが重要です。

そのため、出来栄えに気を配らず、作りをできるだけシンプルにして、子どもの気づきをうながすようにしています。

 

たとえば、こんな工作があります。

箱をふたつ貼りつけただけの「パクパクさん」「こわいこわいガブガブするワニ」といった工作は、1~3歳の子たちを夢中にさせます。

手動なので、1箇所にテープを貼れば、できあがり。口を開いたり閉じたりして、相手の手をかじる真似をして遊びます。

 

幼い子たちには、セロテープよりも養生テープや布テープがお勧めです。手で切ることができるし、1箇所貼ると、しっかりつながるからです。

 

 

ティッシュ箱にラップの芯を貼っただけの「滑り台」↓

こうした1手順で出来上がる工作は、幼い子たちに次から自分で作ってみようとする態度を育てます。

大人にしたら、「これが工作?」と思うものも、子どもにとって、材料を選び、貼る場所を考え、自分で道具を扱うのは難しいものです。

 

もし上手に作れるようになったら、パクパクさせる人形にゴムを付けて、手を離すと開けた口が閉まるようにしたり、滑り台に色画用紙を貼ったり、仕掛けをつけたりします。