虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

「自分の中心」「自分自身の土台」作りを目指して 3

2015-11-30 21:20:31 | 日々思うこと 雑感

 

「自分の中心」「自分自身の土台」作りを目指して 1

「自分の中心」「自分自身の土台」作りを目指して 2で書いた

ユースホステルでのひとこま。

 

この日、初めて会ったばかりの年長のAちゃんとBちゃんが、

手に手をとって、ひとりで部屋にいたわたしのもとに現れました。

ふたりはお互いに思い詰めたように見つめあったり、

ワクワクする気持ちではちきれそうな表情を浮かべたり、

何やら小声で耳打ちしあったりしながら、しばらくもじもじしていました。

「なぁに?何か話たいことがあるの?」とたずねると、

Aちゃんが決心したようにBちゃんの手をにぎって、

「ねっ、先生にだけは秘密を話しちゃおうか?」とささやきました。

Bちゃんは「うーん」と答えを渋っているにも関わらず、

そのキラキラ輝いている瞳には、こちらに対する信頼感と親愛の気持ちが

揺らいでいるように見えました。

 

「秘密があるの?」と聞くと、

AちゃんもBちゃんも意味ありげに目配せしあいながら、こっくりします。

「先生に秘密を教えてくれるの?」と問うと、

Aちゃんが、「ねっ、話しちゃお」と言ったかと思うと、

わたしの耳に口を近づけて、「あのね……」と話しだしました。

 

それは、ちょっとした冒険でした。

最初に話を聞いた時、わたしが、「えっ、でも、上の階に勝手にふたりだけで行ったり

したら危ないわ。知らない人が声をかけてくるかもしれないし……もし、どうしても

秘密を実行したいなら、先生がそっと後ろからつけていくけどそれでもいい……?」と

言いかけるとふたりはびっくりしすぎて尻もちでもつきそうなほどあわてて、

わたしの勘違いを正しました。

「上の階に行くんじゃないよ。2段ベッドの上のこと……それで……」

 

よく聞いてみると、危険度ゼロのかわいらしい冒険でした。

 

「それは面白いことを思いついたわね。でも、○○は大丈夫なの?」

「うん、ちゃんと○○して○○するから絶対大丈夫」とのこと。

新しい秘密の共有者であるわたしに

目だけで真剣なメッセージを伝えながらふたりは帰っていきました。

 

AちゃんやBちゃんのように目で語る子たち……。

よくものがわかっているのに控えめで言葉が少ない子もいるし、

多種多様な溢れるような感情をうまく扱えなくて、つんけんした

あまのじゃくな態度を取ってみたりする子もいるし、

表情やすることからは利発さがうかがえるのにこれといったアウトプットがない子も

いるけれど、その瞳や雰囲気から感受性の豊かさやメタ認知力の高さが感じられると

いう子たちについて……最近、わたしの中で新しいちょっとした発見がありました。

 

これまで、子どもの「暗黙の了解をやり取りする力」とか「感受性の豊かさ」や

「メタ認知力の高さ」といったものは、自分の勘や感情で捉えるしかなかったのですが、

実は、今年、『ディクシット』というボードゲームを購入して以来、

(『DiXit』は、ドイツ年間ゲーム大賞を受賞し、

世界中に“コミュニケーション・ボードゲーム”のブームを巻き起こしたされる

有名なゲームです)このゲームに夢中になる小学2、3年生というのはたいてい、

幼い頃から目で語っていた子たちだと思いあたりました。

また、このタイプの子たちには、小学2年生くらいで高学年向けの物語を

手放さなくなる子もけっこういます。

 

 

 

「2段ベッドの上へ……」と秘密をささやいていたAちゃん、Bちゃんは、

翌日、ユースホステルの部屋を工作で再現していました。

創る上で、ベッドは必須の様子。

モールでていねいにはしごを取りつけていました。

 

 

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ままごと好きの年中さんのレッスン

2015-11-30 13:56:10 | 子どもの個性と学習タイプ

お料理に強い興味がある年中さんの☆くん。教室に着くなりおままごとのキッチンに

直行して、チャーハンを作る真似をし始めました。

 

てんびんを使って、

お金を投入するとお菓子が出てくる仕掛けを作って見せてあげるものの

「待って!待って!まずはお料理がしたいから」と気もそぞろです。

そこで、今回はたまたまひとりでのレッスンだったので

☆くんの好きなままごとやお料理にたっぷりつきあうことにしました。

 

ごっこ遊びとはいえ、裏庭でネギを取ってきたり、(取ってくるフリです)

切り刻んだり、「あ~洗うの忘れていた」と慌てたり、

トウガラシを丸まま投入して辛くしすぎたり、

はちみつの隠し味を加えたり、お客さんの「あちち~」の声にフーフーと

息を吹きかけて冷ましてあげたりと……本気です。

 

そんなままごとをもっと楽しいものにするために、いくつか簡単な工作を提案しました。

 

お皿で丸を描いて、半分に切ってから円すい形に丸めます。

ソフトクリームのコーンを作るのです。

子どもにはこのコーンの巻き方が難しいです。

☆くんもうまくいかなくて戸惑っていたので、折り紙のように折ってから

中を広げる方法を教えると自分でできて喜んでいました。

 

綿を入れてソフトクリームのできあがり。

綿は子どもが扱いやすくて何度も繰り返し使える工作素材ですが、

何でも口に入れる幼い子がいる家庭では扱いに注意してくださいね。

ティッシュペーパーや新聞紙でも十分楽しめます。

 

綿を使っておにぎりやお弁当も作りました。

☆くんはが我慢が苦手で、かんしゃくを爆発させることが多い子だったのですが、

物作りを始めるようになって、急に落ち着いてきました。

以前は、絶えずお母さんにかまってもらいたがっていたのですが、

ひとりで集中して机に向かうことも増えてきたそうです。

 

皿で丸を描く方法でピザも作りました。

 

☆くんお得意の糸電話も作り、ピザ屋の電話注文を待つこととなりました。

 

とぅるるるる~

「はい」「もしもし、ピザ屋さんですか?」

「はい、そうです」

「チーズとベーコンのピザをください」といったやり取りの後で、

☆くんはピザをオーブンに入れて焼いてから届けてくれます。

 

本物すぎるおもちゃよりも、自分の想像力で

「オーブンがあるつもり」でスイッチを押したり温度調節したり、

時間を設定したりすると楽しいですね。

「あ~何度にしようかな?180度だと熱すぎてこげちゃうかしら?」と

椅子の下をのぞきこむとか、

「あっオーブンが動かない!」とボタンを押しまくってあせる真似をしてから

修理屋さんに電話して呼んでみたり。修理屋さんというのは、もちろん☆くんです。

 

 ソフトクリームの機械(テーブルの脇)の故障にかけつけた修理屋さん。

ドライバーとトンカチ(げんこつ)で修理中。

 

 

「もしもし、ピザ屋さんですか?

あの~今日はお外にピクニックに行こうと思っているんですけど、

ピザだけだとお腹がすいちゃうと思うんですよ。

何かお弁当のようなものも届けてくれますか?」とか、

「あの~ピザって熱いですよね。ピザを食べた後で

冷たいものが食べたくなったら、

食べられるようなものって売っていますか?」といったりして、

☆くんが自分の知恵を使って楽しめるような注文を出しています。

 

こうしたままごと遊びをたっぷりした後で、手やテーブル周りを除菌して、

本物のパンケーキ作りもしました。

 

作り方をよく読みます。

☆くん、以前、グループの子のひとりのお別れ会をした際に

お絵かきグミランドというお菓子をお友だちと作ったことがあります。

その時、パッケージ裏の説明に耳を傾けた経験が

よほど心に響いたらしく、その後、同様の知育菓子を買ってお家で作った時も、

「箱の裏に説明が書いてあるんだよね。それを読んでから作るんだよね」と言って

聞き分けよく作業をしていたそうです。

 

今回もパンケーキミックスの説明をよく見て、手順通りに作っていました。

☆くん、いろいろな料理のレシピを見ながら

自分でお料理できるようになりたいようです。

 

3分ほどで完成!ひとくちだけ食べて、後は包んで帰りました。

 

工作で作った操り人形を人形劇に舞台で動かして以来、

この人形劇場が大のお気に入り。

今回は、お互いに即席で物語を作って遊びました。

 

わたしが演じたのは、「だれが一番、怖いの?」という話。

カバやひょうやおばけや恐竜が次々表われて、「ぼくが世界で一番怖い!」と

自慢します。最後にみんなは大げんか。

☆くんが舞台に向かって、「けんかしゃちゃだめ」と注意すると、

人形たちがびびって、「☆くんが一番、怖い!」となるお話です。

 

☆くんも物語を作って、劇に挑戦。

お話はわたしが演じたのと同じ「だれが一番怖いか」というお話でした。

お話のレパートリーを広げるために絵本で読んだ話などを劇のストーリーに

取り入れていくといいかもしれませんね。

 

算数タイムには、駅名が書いてあるトランプを

1から順番に並べていったり、数のクイズに答えたりして遊びました。

 

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『忍者動態活写』の動画。 子どもたちにぜひ見せてあげたいです。

2015-11-29 21:36:22 | 連絡事項

とてもすてきな動画を紹介します。

忍者動態活写~Ninja vividly moving~

同じ作者のボンとハレトモという作品もすばらしいです。

ボンとハレトモ~古代遺跡で大慌て~

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お家にあるおもちゃを教具として使う方法

2015-11-29 20:35:49 | 連絡事項
写真のような赤ちゃん用の「コップ重ねのおもちゃ」。
卒業したらおしまい…ではもったいないですね。

写真のようにサイズに合わせて木のいちごを乗せていくと
数の認識を育てる教具になります。
木のいちごがない場合、折り紙をくるっと丸めてテープでとめると、
ろうそくやイチゴが作れます。

ごっこ遊びをする時に、「一番大きなケーキをください」といった
サイズの違いを意識して遊ぶこともできます。
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恐竜の世界。本格的なごっこ遊び

2015-11-29 19:17:13 | 通常レッスン

年中のAくん年長のBくんのレッスンの様子です。

ブロックで作った囲いにティッシュペーパーをはさんで落とし穴作り。

ティッシュの上に落ち葉(どんぐりといっしょに煮沸して、工作や遊びで

使っています)を乗せました。

始まりは、この『落とし穴作り』だったのですが、恐竜を落とし穴の落として、

捕獲したあたりから、次第に遊びが本格的になっていきました。

 

 

捕まえた恐竜をジェラシックパークに輸送するため、Bくんが巨大な輸送車を

作りだしました。

 

 Aくんは、それでは巨大なブラキオサウルスが逃げてしまう……と、

首だけ外に出せる形の輸送車を作っていました。車の外からエサをやっています。

 

「それで、恐竜を運んでどうするの?」とたずねたところ、

Aくんが、「ジェラシックパークで恐竜の映画を撮る」と言いました。

そこで、恐竜映画の撮影スタジオを作ることに。

セロファンの炎が思った以上の迫力でスクリーンに映りました。

 

ライトを使った工作や実験と人形に役を演じさせるのが大好きなAくんの妹の

Cちゃんが、いつまでも飽きることなくこの撮影セットで遊んでいました。

 

 

 

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Aくん、Bくんのレッスンでも、カタンの開拓者が大人気。

算数の学習も楽しくできました。

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えれめんトランプで大盛り上がり♪

2015-11-28 22:19:54 | 連絡事項

小学1年生の子たちの科学クラブで、

『えれめんトランプ』(元素カード112枚と,素粒子カード28枚からなるゲームです)

で遊びました。

みな初心者なので、素粒子カードは使わないことにし、

レアメタルとレアアースのカードを手にしたら「元素のパーツ」(教室の教具です)を

それぞれ1個と2個もらえるというルールを加えると、子どもたち大喜び。

「元素のパーツ」はカードを出す際に、数を調整するのに(7のカードを出したいのに

6しかない時などに、パーツをいっしょに出すと7と同じ扱いにする、

という使い方をしています。

 

ゲーム自体はウノと同じようなルールなので、簡単そのもので、

パッパとカードを出して終わり……なのですが、

終わった後に元素の周期表を出すと(本屋で購入したもの)自然発生した、

自分たちが思いついたルールで遊びはじめ、すごい盛り上がりを見せていました。

 

子どもたちが考えたのは、

「上(周期)が6で、下(族)が5」「「上(周期)が4で、下(族)が7」と

言いながらかるたのように、元素を見つけるというゲーム。

あんまり熱中していたので、終了させるのに苦労したほどでした。

 

Aくんがお母さんといっしょに作ったというミニオンズ。

「あーそれね、うちのおじちゃんも、地蔵盆の時、写し絵して、灯ろうに描いて

いたのよ」というと、「えっ!おじちゃん、ミニオンズ(の映画)作った人?」という

トンデモな勘違いをする子がいたので、

「ちがうちがう、写し絵。この近所の地蔵盆に飾る灯ろうにミニオンズの写し絵を

したのよ。自由帳の下に絵を敷いて、えんぴつでなぞることあるでしょ。あれよ」

と言うと、子どもたち一同、「そうか~。」とビミョーな笑顔。

 

線分図クイズ。

「Aくんのお年玉が10000円だったんだけど、

お母さんが、お金をふたつに分けて、2000円多い方をAくんに渡して、

もう一方を銀行に貯金したの。お母さんはいくら貯金したでしょう?」

 

ピンときていない子がいたので、

子ども銀行のお金を出してきて考えました。

みんなしっかり理解できました。

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折り紙で正八角形を作る方法 と 小学校受験問題

2015-11-28 09:36:36 | 算数

 『ニュートン 別冊 図形に強くなる』にあった折り紙で正八角形を作ってみました。

この雑誌には他にさまざまな正多角形を描く方法やピタゴラスの定理を証明できる

パズルの作り方などが紹介されているのですが、

子どもたちが数人集まった時に作り方のひとつを教えると、

4人くらいのうち一人くらいはこういうものが強く響く子がいて、

「もっともっと教えて!もっとこういうの作りたい」というのです。面白いです。

そうした子ほど夢中にならなくても、たいていの子は、折り紙を通して図形に

親しむのを喜んでいます。

 

折り紙を2枚用意します。

一枚目の折り紙を二回折って、上の写真のように折って、正方形を作ります。

 

もう一枚の折り紙は写真のように対角線で三角に折ります。

 

 

折り線を重ねます。

 

はみ出した部分を折り返したら、正八角形のできあがり。

 

年中と年長さんたちのグループで、『四方からの観察』の問題を解きました。

物の四方に椅子を置いて、それぞれの椅子から

どのように見えるか推理して、絵を選びました。

答えあわせの時に、その椅子のところに立って確かめると

「ああ、そうか!」と、納得するようです。

 

積んだ積み木が四方からどんな風に見えるかや、ふたつに並んだものが反対側から

どんな風に見えるかなどを確かめました。

 

何人かの子が間違えた鏡や水面に物がどんな風に映るか推測する問題。

 

水を使った科学手品をいくつか作りました。

 

光の屈折を利用しています。

透明の袋に絵を描いて入れます。

透明の袋に油性マジックで絵を描き加えます。

 

 

水につけると、紙に描いた部分が消えて見えなくなります。

 

水につけると、紙に描いた部分が消えて見えなくなります。

不思議な棒の作り方はまたの機会に紹介しますね。

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教室で人気のボードゲーム、カードゲーム

2015-11-27 14:15:21 | 連絡事項

クリスマスやお正月が近くなるとおすすめゲームについてたずねられる機会が増えます。

検索ワードに「ボードゲーム」という言葉をよく見かけるようになってきたので、

教室で人気のゲームについてちょっと整理しておこうと思います。

 

そういえば、話が逸れますが、ずいぶん前に、

ボードゲームで急成長。IQ158の4歳児さん

という記事を書いたことがあります。

もう彼女は小学6年生。大人は(まず、わたしは……)とてもかなわないほど

賢いしっかりさんに成長しています。受験生です。

今もゲームや他の遊びも大好きで、のびのびと受験生活を謳歌しています。

 
それでは、おすすめゲームの話題に戻りますね。

最初に購入するといいのは、遊ぶ際の多少のめんどくささを気にしないなら、

(子どもが部屋を散らかしたりコマをなくしたりする覚悟ができるなら)

『ドンジャラ』や『ポンジャン』がいいのかなと思います。

算数セットのように数える教材としても使えるし、

IQクイズ的な遊びもたくさんできるし、どの年代の子にとっても遊びやすく

面白いですから。

 

虹色教室で広い年齢層での1番人気は、

『カタンの開拓者』のカードゲームかな……と思います。

少しルールを甘くすると3、4歳の子も楽しめるし、(お母さんといっしょなら

2歳の子もそこそこ楽しんでいます)小中学生や大人も夢中になる面白さ。

自閉っ子たちにも人気があります。

そういえば、去年も今、教室で一番流行っているゲーム『カタンの開拓者』

いう記事を書いたことが……。

ボードゲームとカードゲームが売られていますが、

安価なカードゲームの方が値段と関係なく遊びやすくておすすめです。

 

教室では、『初心者ルール』『ちょっと上手になった子ルール』

『正規版のゲーム熟達者向けルール』などを設けています。

上の写真は、『カタンの開拓者』で遊ぶ3~5歳児たちの様子。

基本の遊び方は、「レンガと木材」「稲と羊と岩」といった

カードの組み合わせを集めて、いろいろなことができるカードと交換していくというもの。

カード交換によって、自分の番の終了時にもらえるカードの枚数が増えたり、

買い物や他の子とのカード交換が可能になります。

幼い子たちにとって、自分が「稲と羊のカード」を持っているので、後は「岩」の

カードさえあれば、騎士のカードと交換してもらえるし、そうすると、

手番の終わりに普段の2枚に騎士の枚数を足した数のカードがもらえると

わかっていても、自分のカードからいらないものを選び、市場で必要なものを

購入するのは難しくも魅力的な課題です。遊ぶ度に、確実にできることを増やしながら、

新しい面白味(ゲームに慣れてくると、都市拡充カードで図書館を得るか、

商人ギルトを得るか迷うことなどを楽しんでいます)を発見できるゲームです。

 

幼児が兄弟だけで遊べるし、ゲームとしての面白味が深いのは、

おばけキャッチです。

ワーキングメモリーが鍛えられます。

廃版になっているゲームですが、うちのタマ知りませんかも教室内では、根強い人気。

 

(4歳児さんのゲーム風景)

ボードゲームが楽しくなってきた。

 

(年長~小学生のゲーム風景)

ボードゲームと算数

 

将棋や囲碁のようにひとつのゲームに精通することを好む子もいるし、

次々と新しいゲームに挑戦したがる子もいます。

どちらも一長一短があり、どちらがいいかは個性に関わってくると思います。

うちの子の場合、後者の「次々と……」という子でしたが、

新しいームのルールをどんどん覚えることで、自然に数学的な理解力が

伸びていたと思います。また、成長するにつれて、ボードゲームのルールや構造を

調べることに

強い興味を持つようになり、それがプログラミングをする際に役立ったようです。

 

遊び方次第で、すごく盛り上がるし、数の世界が好きになるのは

ラミィキューブです。

計算が得意になるボードゲーム ラミィキューブ

 

幼い子でも楽しめるラミィキューブの遊び方を紹介します。

「ラン」123や56789など連続した数字

「グループ」777や1111など同じ色でちがう数字のセットを作っては、

場に出していくルールです。

駒のおき方は本来マージャンなどと似ているのですが、4~5歳の子と遊ぶ時は、

駒を半分くらい表、半分くらい裏にして真ん中にばらばらにおいています。

 

最初に5こずつ駒を配ります。順番に、自分の番がきたら、表の駒なら1個、

裏なら2個取って、できるだけ早く、ランやグループを作っていく遊び方です。

基本は3個そろえて、そろったらお人形をもらい、3個以上そろったら、

4個なら4つ、5個なら5つの駒を1体のお人形といっしょにもらいます。

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どうしてお人形…?と思いますよね。幼児に将棋や難しいゲームを教えるときに、

ゲームの進行をわかりやすくするために、こうした小物を使っています。

またルールを覚えて楽しく感じるようになるまで、

お人形を選ぶといった楽しみが加わった方が、根気が持ちやすいからです。

この遊びをしながら、年中さんたちはこんな会話をしていました。

「2、4、5」の数を見たとたん、「3の駒を取って~4つそろえるか、

(持っている)ジョーカーを3にして、1を取ってきて5そろえるか迷い中~!」

「ぼくなら~裏向け2枚を取って、挑戦するよ。だって、6か7が出たら、

☆くんは、8と9を持っているから、ジョカーも使えば、

4,5,6,7,8,9そろうじゃんか~3が出てもいいんだよ~!!」

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100円ショップのグッズでラミィキューブ遊びをする方法1

100円ショップのグッズでラミィキューブ遊びをする方法2

という記事を書いていますが、おそらく今はこの100円グッズは売られていないので、

手作りする方やこれに似たグッズを持っているという方向けにリンクしておきます。

ついでに……関連記事を。

学童で頭脳ゲーム♪

夏休みに家族でボードゲームはいかがですか?

 

 

 

 

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ひとりひとりの子の興味と着目ポイント

2015-11-27 08:57:57 | 子どもの個性と学習タイプ

2歳代で身につけてもらいたいと考えていること 1

で記事にした★くんと☆くんのレッスンから。

 

教室で工作や理科実験をする時には、

それぞれの子の興味や関心を出発点にして何をするか決めています。

子どもがどんなところに着目するのか、★くんと☆くんの例から

紹介させていただきますね。

 

★くんはドールハウスで遊ぶ時に注意深くカギをかけていました。

様子を見ていると、カギがかかる時の仕組みに興味があるようでした。

 

上の写真のようにひねるタイプのカギや上下にスライドさせるタイプのカギなど、

引っ掛けるだけの簡単なカギの仕掛けを工作のテーマにすると

工作が楽しくなります。

 

「子どものために工作のアイデアを1から考えるなんて難しすぎる」と思うかも

しれませんが、その部分に注目してみると、

ストローや輪ゴムや紙コップといった身近にあるものを使って

子どもが目を輝かせて喜んで、おまけにそれからさまざまなことを学べるような

見本が数分でできるものです。

 

ふみきりに興味がある子でしたら、

曲がるストローに飾りのテープを貼って、短い方の先を押さえて、

もう一方を「カンカンカン」と言いながら上げ下げすれば、

子どもは大満足した上で、ストローのじゃばら部分の活用方について学びます。

 

この曲がるストローを短めに切ると、

曲げ伸ばしでカギがかかったりしまったりする仕組みもできますね。

 

☆くんは、前回、いっしょに作ったテレビや影絵の仕組みが気にいって、

プッシュライトに興味がありました。

そこで、100円ショップの色が変化していく丸いライトに

穴を開けたカップをかぶせて、プラネタリウムもどきを作りました。

☆くんは、感覚が優れている子です。

 

教室に来始めた1年ほど前までは緊張が強い性質で、

言葉の発達がゆっくりした子だったのですが、

工作や電車遊びを通して、☆くんの関心が高い「長い短い、速い遅い、深い浅い、太い細い」といった

物の違いを比べる言葉をいろいろ使うようにしていると、

2歳9カ月となった今は、様々な物事に興味を抱くようになり、

言いたいことが内面から溢れるようにでてくるようになりました。

 

虹色教室に来る途中の駅で、「特急電車は駅につくときは、ゆっくりだけど、出発する時はビューっと速いね」

と☆くんのお母さんが思ってもみなかった発見を☆くんが口にしたので、

とても驚いたそうです。

 

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「自分の中心」「自分自身の土台」作りを目指して 2

2015-11-25 14:38:02 | 日々思うこと 雑感

「説明するのが好き」をたくさん実行に移すうち、

少し苦手だった「じっくり考える力」が育ってきて、

「何ごとも理路整然と相手がわかるように説明できる能力」を発揮しはじめた

3年生の女の子。

Bちゃんとします。

Bちゃんの成長の道筋は、子どもの「苦手」や「弱点」にどう関わるべきか、

子どもの「好き」「強み」「得意」「癖」「特徴」「個性」をどう支えたらいいのか、

考えさせてくれます。

 

ユースホステルでの大人向けの勉強会で、Aちゃんのお母さんとのやり取りから、

そんな子どもの得手不得手への対応についての話題に話が流れました。

 

子どもの「好き」に気づくと、すぐさま、それに関連する習い事に通わせて、

「好き」を「子どもの特技」に変えてあげなくてならないと考える方は多いです。

子どもの個性を大切にするということは、その子の才能にいち早く見つけて、

周囲に評価してもらえるレベルまで高めてあげることだと捉えている方も

少なくありません。

 

習い事をさせるべきか、させない方がいいか自体は、

わたしがとやかく口を挟める話ではないのですが、

「ピアノが好きそうだから、ピアノを上達させてくれると評判の教室に通わせよう」

「絵が好きだから、賞を取っている子が多くいる教室に通わせよう」などと、

安易にそれを伸ばすことだけに走るのには「ちょっと待った」を入れています。

 

「好き」や「得意」なことを通して、子どもが開拓していくその子の資質は、

最初に見えていた表面的な「好き」や「得意」の背後に隠れていることが

ほとんどだからです。

 

前回の話を蒸し返すようですが、Bちゃんが最初に「好き」になったのは、

工作でした。

「持って帰れるものが作りたい」が口癖で、本に載っている見本通りにパパッと

作って、他の子やわたしに作り方を教えるのを楽しんでいました。

 

そこでこちらも、工作につきあいながらも、「どんな順序で作ったの?」

「どうして、こっちを先に作ってから、貼り合わせなきゃいけないの?

順番を変えたら、まずいことでもあるの?」

「その作品の一番のセールスポイントはどこ?」

「これを作る際の急所というか、最重要ポイントだと思う点をみんなに教えて

あげてよ」など、質問を投げかけて、Bちゃんがどんな質問も真剣に咀嚼して、

いきいきと答える姿を見守ってきました。

 

次にBちゃんが夢中になったのは手品です。

教室に着くと、必ずひとつふたつ手品を披露してくれます。

皆が驚くと、さっそく種明かし。手品の演じ方をていねいに説明するBちゃん。

そこで、教室でも手品の道具を作ってみたり、科学手品を教室の遊びの

ひとつに加えたりしました。

 

そうするうちに、勉強では、あまり考えもせずに、「わからない」と言いきったり、

型通り解くものの応用となるとやりたがらなかったBちゃんに、

思考力がついてきました。

と、そのとたん、Bちゃんがレッスン中、一番いきいきとしているのは、

算数中、「なぜ、そのように考えたのか」

「どうやって答えを導きだしたのか」を順序立てて解説していく時となりました。

 

Bちゃんに対して、「工作が好きそうだから、造形教室」

「手品が好きそうだから、手品を教えてくれるところはないかと探す」といった対応では、

「最初は喜んで通っていたけれど、しばらくすると飽きて行きたがらなくなった」

という結果に終わっていたかもしれません。

それなら、どのように関わるといいのでしょう。

わたしは、「好き」そうだから、その「上達」だけを目指すのではなく、

それを通して、最初に思っていたのと異なる芽がその土壌から顔を出すのを

許すくらいの余白や、遠回りや、

その子という個を見つめるまなざしが必要だと考えています。

 

また、苦手にしても、「○○という方法」で無理矢理に解決を目指すよりも、

「得意」にスポットライトを当てながら、その子がくじけずに自分の苦手に

向き合えるよう支援し続けることが重要だと感じています。

 

話を前回のAちゃんに戻しますね。

 

Aちゃんは「お風呂とトイレがついているユースホステルの和室」を作っていました。

Aちゃんは、お風呂の前にぶらさげる「シャワーカーテン」に、

ポンポンを作る時に使う薄いポリひもを使うことを思いつきました。

ポリひもは簡単にひだを作ることができるし、安価ではさみで切りやすく、

透き通っていてシャワーカーテンにこれほど適した素材はないことを伝えると、

真剣に話を聞いて、顔を輝かせていました。

 

その後、Aちゃんは薄緑の紙をじゃばらに折ったものに切り込みを入れて広げると

竹とそっくりになることを発見しました。

他の子たちが忍者屋敷を作っていたため、これは大好評。

忍者ブームの教室としても画期的な発見です。

 

竹の完成に気を良くしたAちゃんは、次は他の子らがパンチでハートなどを

抜きとった後の紙ゴミの裏に別の色を貼って、新しいタイプの壁材を作りだしました。

そして、嬉々としてそれら作り方を説明していました。

素材について説明するのが大好きだったAちゃんは、

いつの間にか、新しい素材を作り出して、その作り方や使い方について

懇切ていねいに説明するようになっていました。

気づくと、Aちゃんの作品も、これまでよりずっと工夫を凝らした面白いものに

なっていました。

 

 

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