虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

3歳の子にも作れる人工衛星や電波望遠鏡の作り方

2015-11-24 19:55:13 | 工作 ワークショップ

 

3、4歳の幼い子にも作れる人工衛星や望遠鏡類に作り方を紹介します。

 

材料は、トイレットペーパーの芯や紙皿、厚紙など……と、

それをくるむアルミ箔です。キラキラしたテープやモール、ストローがあると、

豪華な作りになります。

 

トイレットペーパーの芯をアルミ箔でくるむと、それだけで、

人工衛星や宇宙望遠鏡っぽくなります。

 

紙皿は中心に向けて切り込みを入れて、

円すい形を作って、アルミ箔でくるみます。

 

これは年少のAくんのガンマ線観測衛星。

 

電波望遠鏡を作っているところ。

 

 

宇宙ステーション。

ホットコーヒーについていたフタの口の部分の開閉が、

宇宙基地への入り口のように凹凸がカチッとはまる形で面白いのです。

 

作っているうちに出るアルミ箔のゴミは、丸めて

下敷きなどの上でこすると隕石のようになります。

アルミ箔のこの性質、高校生向けの実験で紹介されていました。

 

こちらは、年長のBくんの電波望遠鏡です。

 

 

 

 

 

 

 


「自分の中心」「自分自身の土台」作りを目指して 1

2015-11-23 07:33:44 | 日々思うこと 雑感

いつも寄らせていただいている『マイコー雑記』というブログで

『一対一で過ごす時、より根本的な調整』というタイトルの記事を読みました。

 

思春期の娘さんと「ふたりきり」の買い物。

一対一で過ごす中で、少しきしむことのあった歯車が、

潤滑油を足されたようにスムーズに回りだした、という話が綴られていました。

忙しい日々の中で、子どもへの対応が対処的なものだけに傾きがちなのは、

子どもの年齢を問わず、どの家庭も同じなのでしょう。

 

ただ、そちらのブログにあった、

<二人だけの時を楽しみ、普段なかなか出来ない話をする時というのは、

より「根本を調整」してくれる。

そしてこうした一対一の時とは、幼い子でも、ティーンであっても、

 パワフルに有効なのだなと、しみじみ感じている。>

 という気づきを得るのは、誰でもできることではないのかもしれません。


実は、昨日、ユースホステルでのレッスンから帰ってきて、その余韻を味わいながら、

先のブログで目にした「根本を調整」してくれる、という言葉について

ずっと思いをめぐらせていました。

 

ユースでは、子どもたちと昼も夜も翌朝も、遊んで遊んで、食べて、おしゃべりして、

作って、勉強して、あれこれ思いめぐらして、計画して、また遊んで、ごたごたして、

おしゃべりして……をエンドレスに繰り返しています。

そうして密に長い時間いっしょに過ごし、合間合間に、子どもと一対一で関わると、

子どもとの関係や、大人も子どもも内面の風景が非常に深い部分で変容していくのを

感じます。

一人ひとりの子の個性と付き合っていくことについて、時間の許す限り、

親御さんと言葉を交わすこともそうした変容を支えているのかもしれません。

まさに「根本を調整」してくれるという言葉が、しっくりくる感じです。

 

今回のユースホステルには、まだ虹色教室に通うようになって日が浅い

小1のAちゃんが参加していました。

Aちゃんは社交的で積極的で友だちが多い一方、ひとりで活動するのも好きな

外向的でも内向的でもある凛とした女の子です。

Aちゃんのお母さんはAちゃんを頭の回転が速い魅力的な子だと思っているものの、

「あまり考えずに行動することが多いのでは?」「考えるのを面倒がることも……」と

気にかけていました。

 

Aちゃんは物作りが好きで、教室での活動はいつも工作を選びます。

作るものに工夫を凝らすよりも、さまざまな素材を試し、その素材について

他の子らや大人に使い方を説明することに最も熱心です。

 ユースホステルでも、Aちゃんは珍しいタイプのビーズ手芸や

パステルでの重ね塗りの仕方を他の子や大人たちに紹介していました。

いの一番に目新しい素材の使い方をマスターし教えているとはいえ、その後は、

それらを使って何か自分の作りたいものを作る……という発展はなく、

素材で遊んでみる、素材を使ってみるというレベルから、

すぐに次の新しい素材を使うことに気持ちが移るようでもありました。

勉強においても同様で、覚えもよく物分かりもいいし、学校で習ったことを

他の子らに説明するのは好きだけれど、

応用問題となると、たちまち興味が失せるようでした。

 

わたしはAちゃんを「あまり考えようとしない子」という目で眺めるのは、

時期尚早だと考えています。(まぁ、もっと先になっても、そうしたレッテル貼りに

意味があるとは思えませんが……。)

それよりも、Aちゃんの旺盛な好奇心と創造的な遊びが好きなところ、

他人に説明するのが好きなところ、素材に興味があって精通しているところなどの

長所をどんどん支援して、それがもっともっと豊かに膨らんだ頃に、

「じっくり考える」という態度が追いついて育ってきたら

どんなに素敵だろう、などと考えています。

 

教室にはAちゃんと似たタイプの3年生の子がいます。

他の子の真似でやってみたり、ちょっと触りだけやってみるのは好きだけど、

発展させるほどじっくり関わりはせずに、それを紹介することに熱心という子です。

低学年のうちは、

少し考え方に固いところやあまり深く考えないところがあったけれど、

3年生になるころには、ゆっくりと考える力が身についてきました。

そうして、いざ、考える力が高まってくると、それまで他の子らに

説明するのが好きだった時期に鍛えに鍛えた言葉での表現力が、

遊びの場でも学習の場でも、

「何ごとも理路整然と相手がわかるように説明できる能力」として輝きはじめました。

 

次回に続きます。

 

 


『地頭力』が育つ幼児期

2015-11-22 13:57:04 | 自閉症スペクトラム・学習が気がかりな子

『地頭力』が育つ幼児期 (シアトルからのお客様)

『地頭力』が育つ幼児期 2

『地頭力』が育つ幼児期 3

『地頭力』が育つ幼児期 4

『地頭力』が育つ幼児期 5

『地頭力』が育つ幼児期 6

『地頭力』が育つ幼児期 7

『地頭力』が育つ幼児期 8


『地頭力』が育つ幼児期 9

教育の場で『地頭力』を育むには?  1

教育の場で『地頭力』を育むには?  2

教育の場で『地頭力』を育むには?  3

学校に通いだしたら、どんどん勉強嫌いになっていく? 1

学校に通いだしたら、どんどん勉強嫌いになっていく? 2

学校に通いだしたら、どんどん勉強嫌いになっていく? 3

学校に通いだしたら、どんどん勉強嫌いになっていく? 4

学校に通いだしたら、どんどん勉強嫌いになっていく? 5 (冒険心とポジティブシンキング?)


学校に通いだしたら、どんどん勉強嫌いになっていく? 6 (冒険心とポジティブシンキング?)

学校に通いだしたら、どんどん勉強嫌いになっていく? 7 (好奇心が枯れていく小学生)

学校に通いだしたら、どんどん勉強嫌いになっていく? 8 (子どもから地頭力を奪わない子育て)

学校に通いだしたら、どんどん勉強嫌いになっていく? 9(これでおしまいです)


教育のゆくえ 子どもたちの未来のために何ができるのか? 1

教育のゆくえ 子どもたちの未来のために何ができるのか? 2

教育のゆくえ 子どもたちの未来のために何ができるのか? 3

教育のゆくえ 子どもたちの未来のために何ができるのか? 4

教育のゆくえ 子どもたちの未来のために何ができるのか? 5

学ぶことを愛する気持ちと 科学する心


5、6歳児は、イメージの世界ではかけ算やわり算を理解しているという話 2

2015-11-20 20:53:37 | 教育論 読者の方からのQ&A

年長の自閉っ子のAくんと少し発達にゆっくりした面のある年長のBくんのレッスンで、

写真のような算数のゲームをしました。

輪ゴムを投げて、「黄色い玉にかかれば5点。ピンクだと1点で、水色は2点取られる」という

ルールでチップを集めます。

チップが10集まると、ふたりが大好きな恐竜や昆虫のフィギュア1つと交換します。

初めのうちは、「黄色、ピンク、ピンク」の場合も

玉の数を見て、「3!」と答えていたふたりも、

すぐに黄色2つで10になることを了解して、

「今度は、黄色、黄色、ピンクだから11だ。10の人形と1ちょうだい」

と言えるようになっていました。

AくんもBくんも、自由に動いていい時間に何をしたらいいのかわからなくて

長い時間、無言で固まったままじっとしているような子たちだったのですが、

いっしょにさまざまな体験を共有するうちに遊ぶことがとても上手になってきました。

工作も大好きになりました。

そうして遊んだり作ったりすることがスムーズにできるようになるにつれて、

「他のものに置き換える」とか「物をひとつの塊としてみる」とか

「その都度、与えられたルールで柔軟に物事を考える」といったことができるようになってきました。

 

この日も、数としたら3つに見えても、

「黄色が5でピンクが2で水色はすでにある数から2減らす」というルールで

計算するというふたりにとって難しいだろうと思われる課題をすぐにマスターし、

何度も何度もやりたがって、この新しいチャレンジを心から楽しんでいました。

また、10のチップと交換して集めたフィギュアを、

「10、20、30……120」と数えていく作業にも嬉々として取り組んでいました。

 

同じ日の夕方、「小学校での学習につまずいています」という相談をいただいて

少し前から教室に来てもらっている1年生のCちゃんのレッスンで、考えさせられる出来事がありました。

Cちゃんがつまずいていた学校のプリントのは、10パックの牛乳と8パックの牛乳が描かれたもので、

10をひとつのまとまりとしてみて、バラの8とあわせて18であることを理解させるものでした。

また、お家でしていたプリントは、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

10が3つと1が7つで□になります。

 

78は、□と8にわかれます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

といった問題でした。

Cちゃんは落ち着きがないところはあるものの、

口達者なかなりしっかりしている子で、そうした問題でつまずくようには見えないし、

たとえつまずいていたとしても、ちょっとしたアプローチですぐにできるようになるかに

思われました。

 

「10が3つと1が7つで□」といった問題も、色のついたチップを置きながら、

「10が2つで1が5つの時は25」「10が5つで1が4つの時は54」と教えていると、

要領をつかんで、「10が4つで1が6つの時は?」と聞くと「46」と答えていました。

ただ、できるようにはなっても、自分のできるようになったことが

心と身体で「わかった!」と納得する瞬間はありませんでした。

 

ですから、そうして答えが出せるようになっても、少し時間が経つと、

すっかりやり方を忘れて、でたらめを言っていました。

そんなCちゃんの姿は、「わかった!」という内側の喜びに突き動かされて、

「もっともっとやりたい」と言っていたAくん、Bくんの姿とは対照的なものとして映りました。

 

 

原因は、遊びや日常の中で、「他のものに置き換える」とか「物をひとつの塊としてみる」という

体験をほとんどしたことがなかったことにあるようでした。

あまりにそうした体感がないのです。

年長のAくん、Bくんも、1年生のCちゃんも

「10の塊」について、教えたら、その時、ちゃんと理解できました。

ただ、AくんとBくんには頭でわかる前に遊びや工作を通して、身体での「わかった」

を蓄積していて、Cちゃんにはそれが足りないのです。

Cちゃんが、形ですぐに覚えてしまうのに、少しすると何も習っていないかのように全てを忘れてしまう

様子を見て、学校で算数を教える時に、

その時にわかって、問いに正解させることだけを目指す危険を感じました。

子どもによっては記憶力がよくて、

Cちゃん同様、体感のないまま頭だけでわかった状態でも、かなり長い間、

「できる」を維持することができる子がいるかもしれません。

でも、本当に体感での理解に達していなければ、

それを応用させて、さらに複雑な問題を解いていくのは難しいはずです。

五感と感情を通した紙面上の学習に先立つ

身体での学びの大切さを思います。

 

 

次回に続きます。

 

 

 

 


算数の世界と親しむ工作、知能パズルを作って遊ぶ

2015-11-20 09:07:17 | 算数

↑ 色と位置を推理する数学的なゲームにチャレンジ中

 


年明けに毎年、

ショッピングセンターで開催する工作会に、講師として招いていただいています。

今年の工作会のテーマは、

「算数の世界と親しむ工作、知能パズルを作って遊ぶ」にさせていただきました。


工作会のための案内文と当日の写真です。

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自分の手で、ルールのあるゲームや知能パズルを作って遊ぶのも、

空き箱や紙を切ったり組み合わせたりして新しい形を生み出すのも、

算数の世界ととても仲良くなるための近道になります。

2・3歳の子たちにも、簡単に作れて、楽しく遊ぶことができる、

どの子も笑顔になって算数の世界に親しむことができるような

工作の仕方を紹介できたらいいな、と思っています。

一つの紙箱も一枚の色紙も、少し手を加えると、算数の世界の魅力と不思議を体感できる

おもちゃに様変わりします。ちょっとしたコツを学ぶと、思わず数を数えたくなるしかけ、

計算したくなるようなゲーム、

論理的に考えていくよううながすおもちゃを作るのが易しくなります。

この工作会が、子どもたちにとって、そうした物を作っていく過程のワクワク感と

「数や図形やルールがある世界って、面白いなぁ!」という感動を存分に味わえるような

時間となることを願っています。

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夢中になって自分たちの作ったゲームで遊び、算数のクイズに挑戦していた、

子どもたちの姿に感激しました。

また、いっしょに参加していただいたお母さん方の

「何でも算数のゲームになるんですね」「こんなに簡単にできるんですね」

という感想もうれしいものでした。 

工作会の当日、紹介しきれなかった算数遊びの教具の作り方をいくつか紹介しますね。

 

 

↑ お菓子の空き箱2つを、それぞれ写真のように切って、一部に穴をあけて、

テープでつなぎます。

 

↑ 2人で対戦する数当てゲームを始めます。

手前の投入口に、5個ずつビー玉を入れます。

じゃんけんをして、負けた子が勝った子に、自分の1個ビー玉を渡します。

それを1~2回繰り返してから、相手の持っているビー玉の数を当てます。

 正しい答えを言えた方が勝ちです。

 

 

仕切りのある箱があるときは、

右から、1の位、10の位、100の位、1000の位として、

数を作る箱として利用します。

 

こんな問題にチャレンジします。

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☆ 3,4、5、6、8の数があります。

これらの数を使って、3ケタの数字を作ります。

一番大きい数を作りましょう。

 

☆ (上と同じきまりで)一番小さい数を作りましょう。

 

☆ 3、4、5の数があります。

3ケタの数は何通りできるでしょう?

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4ケタで最も大きい数作りにチャレンジしているのは、年中さんと年長さんたちです。

どの子も正しい答えが出せていました。

4ケタという言葉は、「何千、何百、何十、何……といった数よ」など、

わかりやすいように言いなおしています。

 

コウモリの手はどうなっているの?

2015-11-19 22:22:17 | 工作 ワークショップ

(過去記事です)

小学2年生の女の子たちのグループレッスンで、

「鳥と飛ぶ恐竜(プテラノドンなど)とコウモリの脚は何本か、どうなっているのか」

が話題になりました。

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少し前の別のグループのレッスンで、男の子たちが図鑑を見て、

飛ぶ恐竜の前脚は、翼と一体化していて、

指先の部分だけが外に出ていることに気づきました。

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コウモリは鳥に似ているのか、

飛ぶ恐竜に似ているのか、

興味津々で調べてみたら、

その姿の意外さに子どもたちはみんな目を丸くしていました。

驚くと同時にすっかりコウモリの虜になったAちゃん、Bちゃん。

コウモリの図鑑を作ることにしていました。

 

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Cちゃんは本格的なプロフィール帳作り。

 

Dちゃんはビー玉迷路作りに興じていました。


5、6歳児は、イメージの世界ではかけ算やわり算を理解しているという話 1

2015-11-19 07:51:00 | 教育論 読者の方からのQ&A

子どもたちと工作を楽しんでいると、

子どもは学校でかけ算やわり算を習うよりずっと前に、五感と感情を介して、

イメージの世界でそれを理解しているということがよくわかります。

比や分数、小数の意味なども、幼児のうちに自然に何となく把握していく子は多いです。

 

とはいえ、

工作やアイデアを盛り込みつつするごっこ遊びやボードゲームカードゲームの類などで、

自分の感情がそれに強い関心を寄せている時に、実際に手で触って、動かして、

不必要に見える遠回りな段階を踏んだ上で……という話ですが。

 

幼児というのは、考えずに丸のみするのも上手ですから、

プリントや映像でやり方を暗記して、形だけできるようになっても、

五感と感情を通して、身体でわかったという状態に達していないと、

むしろその後の深い理解を妨げるのも実感しています。

 

「この車のタイヤはいくつ?」と

たずねて、ミニカーを見せると、「4つ」と即答できる子に、

「それなら、車が2台あると、タイヤは全部でいくつだと思う?」とたずねると、

「5つ」と答えたり、「5かな?んーと7かな?8?それとも9?」とあてずっぽうで

返事をしたりすることがあります。

1台につきタイヤは4つとわかっていても、2台だと、4つと4つ……つまり、

4+4で4×2であって、

3台なら、4+4+4で4×3となるんだ、と察することができるようになるには、

そうした状態から、何段階か思考の方法がレベルアップする必要があるのです。

このレベルアップは、工作のように、ゼロからイメージすることや

手を使って物を操作することを伴う活動をよくしていると、たいていの子が年長までに

こうしたかけ算のイメージや「2ひきの昆虫を作るのに、あしが13本分あるとすると、

1本はあまるけど、2ひき作れるな」というあまりのあるわり算のイメージを

獲得しているのがわかります。

たとえ自分では作らずに、「ママ、作って!」と甘えている状態でも、

「ちゃんともうひとつ作ってくれているかな」と関心を持って親が作る姿を

見守っている子や、

「ちがうよ。ここは、こうなっているんだよ。ここが1つ足りないよ」と

口はしっかり出しているという子はそれだけで思考のあり方を更新しているようです。

 

 

写真は本を見て、「これほしい」と思うと、

あっという間に手元の紙をジョキジョキ切りだして、

それらしい形を作ってしまう年少のAくんの作品。

レスキュー車と忍者の武器です。

武器の円錐形の作り方だけは少し手伝って教えたのですが、3つまで作り終えてから、

わたしがもう1つ作っている手元と土台のセロテープの芯の空きスペースを見ながら、

「とんがりは5いるのに、それだと4になるから足りないよ。

ここに空いているところがあるから、4にしても、もう1こおけるから、5にできるよ。

だめだよ。4じゃ。もうひとつ丸い形がいる」とぶつくさぼやいていました。

 

 

 

 


ダンボールを使った簡単なお店やさんの作り方

2015-11-18 13:51:16 | 初めてお越しの方

ダンボールに上の写真のような切り込みを入れると、

簡単にお店屋さんが作れます。

カラーの布テープ(100円ショップ)で、デコレーションするとこの通り。

バンダナ(100円ショップ)に両面テープを貼って

折り返すと、カーテンができあがります。

3歳前後の子たちは、お店のやり取りよりも、

「夜が来たから閉まります。」「朝です。開きます。」といった

カーテンの開閉自体が遊びになってしまう子が多いです。

 

お店には、ペットの出入り口や氷が出てくる機械、自動販売機などを

簡単に……1分程度で、設置(?)できます。

次回、作り方を紹介しますね。


やる気のない子が増えているそうです~原因は幼児期にあるのでしょうか?

2015-11-18 09:23:47 | 教育論 読者の方からのQ&A

保育や教育の現場では、やる気のない子どもが増えているのだそうです。

学校も、技能や知識よりも、関心・意欲・態度の方が大切!!という考えに

変わってきているようです。

 

子育て情報ボックスで紹介されていた<脳と身体~興奮と抑制のバランス>という記事に

よると、やる気は大脳新皮質の前頭葉の働きで、

この働きの強さを「前頭葉の土台」というそうです。

・興奮と抑制のそれぞれの強さ
・興奮と抑制のバランス
・興奮と抑制の切り換え

上の3つが組み合わされて「神経の型」といわれる特徴が現われます。

子どもの成長は、

幼児期には興奮と抑制のそれぞれの強さがどちらもそれほど強くないため、

「そわそわ型」のその後、興奮の強さが勝る時期に入り→

抑えのきかない「興奮型」に→

もう少し年齢が上がると抑制の強さも発達し→

バランスが保たれるようになります。

興奮の強さが発達する時期に、抑制の強さの方が先に発達してしまうと、

やる気がない…という状態になるのだそうです。

火が燃えるからこそ、消火したり、火力を小さくする努力が必要なのですが、

最初から火そのものが燃えなかったら…??どうなるのでしょう?

子どもはわがままで、いたずらで、暴れん坊で、きかん坊なのが普通で

それを環境や親に抑えられたり叱られたりしながらさらに興奮を大きくしつつも

抑制を学びバランスをとっていくのが順番です。

かなり幼い時期からの集団保育や習い事、暴れられない家庭環境

おとなしさを求められる公園でのお友だちとの遊び、

大人の子どもへの接し方やまなざしなどが、

子どもの成長の順番を狂わせていないか注意が必要です。


私も身近なところで、幼児期から大人の言いつけに従順で学力も高い子が

中学生になるまでに燃え尽きたようになったり無気力に陥る話をよく耳にします。


この話とはそれますが、とにかく順序は大切です。

自分で思考することを身につける前に知識を与えすぎると、

「考える」という基本の頭の使い方が発達しません。

けんかをさせないように遊ばせすぎると社会性の発達が遅れて

小学生になっても幼児のようなお友だちとの関わり方が続くようです。

幼児に関わるときは、いつも少し引いて、自然にまかせる態度が必要ではないでしょうか。

その時期しか通れないこと、マイナスのようでもプラスのことが、

とてもたくさんありますから…。


電車遊びをちょっと楽しく♪

2015-11-17 19:48:13 | 工作 ワークショップ

電車での遊びを楽しくするアイデアを紹介します。

電車が入る筒状の箱があったら、底と頭を切り取ってトンネルの形にします。

そのままでもいいですが、ひとつだけ辺を切ってひっくり返すときれいです。

 

床と接している面の真ん中に穴をあけ5センチほどに切ったモールを通して、

テープで箱の内側ととめます。

床のダンボールにも穴をあけ、先のモールを通して、裏でセロテープでとめます。

これでクルクル回転するトンネルのできあがり。

 

線路を何本か描くと切りかえて遊べます。

 

「次は九州方面、○○行き」などとアナウンスしながら、路線を切り替えると面白いです。