虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

作るものが変化すると、考える力も変化してくる

2022-04-09 07:44:34 | 子どもたちの発見

工作が大好きな小1のAくん。

これまでは、車や駅などを見える通りに仕上げたいという作り方だったのに、急に、着眼点が変わってきました。

今回は、教室にある二進法のおもちゃを作りたがって、「レバーを右にやったり左にやったりすると、ビー玉がこっちの道にいったり、あっちの道に行ったりするようにしたい」と言っていました。

Aくんが、こうしたからくり部分の働きに注目して作りたがるのはめずらしかったので、

「こういう風に、作る時の着眼点が変わるとき、考える力がとても伸びる子が多いんですよ」

と、お母さんにお伝えすると、

「そうなんです。家でも作るものが変わってきて、しかけのある工作を作りたがるようになってきたんですが、確かに、急に考える力が伸びてきた気がします。実際のお金を少し扱わせるようにすると、おつりの計算までパパッとするようになりました」

という返事をいただきました。

 

Aくんはいつもお家で作ったものを持ってきてくれます。

前まではイラストを中心にした平面作品が多かったのに、今回は、白い紙を使ってゴミ収集車、バス、自動車などの立体作品でした。

 

Aくんはいつも1年生のAくん、Bくん、Cくんと3人でグループレッスンをしています。

今回はCくんがお休みで、代わりに1年生の女の子のDちゃんがひとり参加しています。

 

算数のレッスンでは、電卓を使って平均値を出す遊びや、カビゴンの体重はピチューの体重の何倍にあたるかをわり算で求める問題などをして遊びました。

 

電卓遊びのひとつ。

さんいちがさん、さんにがろく……と唱えながらブロックを3つずつおいていってから、18こ置いたところで、こんな問題を出しました。

「18このお菓子があります。3人で同じ数ずつわけます。ひとりいくつずつになりますか?」

お友だちふたりはブロックを分けて、「6ずつかな?」と答え、Aくんは電卓で「18÷3」と計算しました。

「あってる!6になった!」と感動。

電卓で出した値が、考えた答え通りになるとうれしいものです。

 

Bくん作、恐竜カード。

 

海賊に夢中のAくんは、地図を見ていろいろな想像を膨らませるのが大好きです。

今回の工作では、忍者屋敷の落とし穴を作っていました。

 

Dちゃんが作っているのはハローウィンの世界。

ハローウィンの世界を作っているところです。

Dちゃんも平面から自在に立体に変化させる工作(最初の作品は水筒でした)を作るようになってから、急に思考力がついてきました。



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