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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

愛に国境はない!

2008-10-14 11:30:12 | マダムH
 友人H嬢のご子息の結婚式・披露宴に招待され列席した。
ご子息君は高校卒業後中国・上海の大学に留学した。
在学中韓国人女性と親しくなり、卒業後はそれぞれの母国で職を得たが、遠距離恋愛を実らせてようやく結婚の運びとなった。

 お祝いに集まった人々の衣装が、チャイナドレスあり、チマチョゴリあり、アオザイや和服ありと、澄み切った青空の下、国際結婚らしい華やかさと美しさが溢れていた。

 韓国からもたくさんのご親戚の方々がいらしていた。
臆すことない国際人nihaoは、いっしょに写真を撮ってもらい知っている韓国語を使ってみる。
「アンニョンハセヨ!」「カムサハムニダ!」 これだけ....。
しかし花嫁とは中国語で話が出来る。
お祝いの言葉を述べたくて虎視眈々と機会を窺っていた。


            

 結婚式は古式ゆかしく神道で。
花嫁は、韓流ドラマの女優さんと見まごうばかりの美人さん。
ご子息君は鼻の下がのびっぱなしだった。

 ご子息君には、上海に旅行した時お世話になったことがある。
旅行社のツアーでは絶対行けない場所にも連れて行ってもらったし、とても珍しい料理を食べさせてくれる屋台経験もさせてもらった。
大学の構内や学生寮も案内してもらった。
私のシニア留学への強い憧れは、実はこの時芽生えた。

 
          

 ご子息君と花嫁の上海時代の友人たちが、全国各地からお祝いに駆けつけて披露宴を盛り上げていた。
なかには今年やっと卒業したという青年もいたが、みんな大変苦労して学生生活を過ごしてきた。
確か在学中に、中国全土に大規模な反日運動が勃発した。
身の危険を感じたこともあった筈だ。
言語や文化や政治の壁が立ちはだかる中で、力を合わせて助け合ってきた仲間たち。
彼らにとっても、二人の結婚は喜ばしいことに違いない。

 披露宴最後に、寡黙なご子息君が
愛に国境はありません!
万感の思いを込めて力強く言い切った。
そんなことを言うタイプの青年ではないのでみんな大笑いしてしまったが、ご子息君の成長と成功を祝福する温かさ溢れる笑いだった。

 H嬢は今頃、満たされた思いと一抹の淋しさを感じていることだろうが.....まだ全てが終わったわけではない。
来月は花嫁の母国韓国での結婚式も控えているという。
いやはや国際結婚は、親にとっても試練である。



にせ玉置浩二ショー

2008-06-07 11:00:03 | マダムH
 友人H嬢から、N社の『お客様感謝の集い』のパーティ券を頂きました。
本当はH嬢とご主人が参加する予定のパーティだったのですが、H嬢はここのところ公私ともに滅茶苦茶忙しい様子。
彼ら夫婦の代わりに、N社とは全く無縁の私が参加することになりました。

H嬢は出不精の私の為を考えてか、いつも無料のパーティ券や温泉割引宿泊券などのプレゼントで、私を日陰から日向へ引っ張り出そうとしてくれます。
いつか彼女の無償の愛(?)に応えられる日がくればいいのだけれど.....。

 ただでたらふく飲んで食べて一食浮かそうと夫を誘ったのですが、ただ今夫の視線は海まっしぐらで、パーティより釣りの方に心惹かれています。
この日も雨模様の中、既に早朝から逃げるように姿を消しておりました。
そこで急遽、長年勤めていた職場が倒産して呆然としている不幸な友人I嬢を誘って出かけることにしました。

 パーティ会場は市内で一番格式のある老舗のホテル。
「お得意様ではないことがばれたらつまみだされるかしら?」
私たちはちょっとドキドキしましたが、もの凄い人数だったので胸をなで下ろして席に着きました。
さてパーティは飲み物はふんだんに用意されていたものの、食べ物がちょっと少なめでした。
小食な私たち。少量でお上品なホテルのご馳走に、眠っていた食欲(あん?眠らぬ食欲!)が大いに刺激され、実は帰路もう1軒レストランをはしごしたのは内緒です。

パーティではステキなショーも予定されているとの話、ワクワク。
最後のお料理が並び始めたときに、突然あの安全地帯の.......
玉置浩二の歌声が     「きゃあ~!

              

 と思ったら、ナント!
にせ玉置浩二『セニョール玉置』の登場でした。
セニョール玉置さん、東日本では知名度の低い芸人さんだけれど(私が知らないだけ?)、もしかしたら西日本では有名な方なのでしょうか?
顔芸やモノ真似など、なかなか迫力のある愉快なショーでした。
近くまで来て歌ってくれて、私の携帯の前でポーズをとってくれました。

 私もI嬢も夜の外出は久しぶり。
I嬢は会社倒産の憂き目にはあったものの、最後のお子さんの教育が終了したばかりだったのが不幸中の幸いでした。
昔はよく大勢で連れだって遊び歩いたものですが、その頃の仲間たちは皆、体調が悪かったり孫の世話をしたり肉親の介護や死に直面したりと、それぞれがいろいろな問題を抱えてなんとなくご無沙汰しています。
またぼちぼち繰り出して、みんなで難しい年齢から脱出していこうと約束しあって別れました。



中国土産

2008-02-04 10:15:02 | マダムH
 

上海を旅してきたH嬢からのお土産品です。
搾菜・鴨の爪のジャーキー・ドライキウイ・児童用の絵本です。
絵本はあらかじめリクエストして買ってきてもらいました。

 H嬢が帰国した途端、天洋食品の冷凍餃子事件がおきました。
たくさん食料品を買い求め、はるばる重いトランクを運んできた彼女にとっては、実にタイミングの悪い事件でした。
「もしいやだったら遠慮しないで処分してね。」
と言いながらお土産を手渡してくれました。
一瞬複雑な思いは横切りましたが、この特殊な事件を中国産食品全体の問題に普遍化することは暴挙です。
ありがたく戴き、さっそく夫と食べました。

 今回の事件の真相は、はたして日中両国が納得する形で究明されるでしょうか?
北京五輪を控えている中国は、異例のスピードで対応し声明を出しましたが、謎は深まるばかりです。
天洋食品の衛生管理体制に問題点がないとするならば、今後考えられるシナリオはふたつです。
★日本の過剰反応を批判した排日運動が再び起きる。
★中国の威信をかけた犯人捜しが行われ、どこかの誰かが犯人として仕立てら れる。
極端な推論をしてしまいましたが、行き着く先がこのようなものではないことを望むばかりです。

 2005年、小泉首相の靖国参拝問題や歴史教科書問題で、中国各地で排日運動が広がりました。
その頃、前出のH嬢のご子息は上海の大学に留学中でした。
身の危険を感じた時は、韓国人のふりをしたと聞いています。

 当時の私の中国語教師であった女子留学生は
「中国人の暴力的行為で、日本人に迷惑をかけてしまって本当にごめんなさい。恥ずかしいです。心からお詫びいたします。」
とレッスン前に深々と頭を下げて謝罪し、私たちを驚かせました。

 中国人であるならば、あの排日運動の背景を正当化する理由があったかもしれません。
でも日本人社会の中で心穏やかに学び続けていくためには、日本人の反感を買う言動はタブーです。
彼女もまた友人のご子息と同様、国家間の政治的思惑の犠牲者となり、不安を抱いて過ごしていたのではないでしょうか。
まじめに勉強している留学生たちの気持ちを思うと、両国の友好関係にこれ以上の亀裂が生じることは絶対に避けてほしいと思います。

 今回の天洋食品事件からは、食品の大半を中国からの輸入に頼らなければならない我が国の抱えている現実が浮き彫りになりました。
私たちの生活の食と生命に関わる問題なので、神経質になるのは仕方ありませんが、冷静かつ賢明な対応が要求されると思います。
すべての中国産食品の不買運動などは最もナンセンスなことで、取り返しのつかないことになるのではと危惧しているのですが........。